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2015/12/28

千葉県君津市17歳少年祖父母殺人事件

12月26日(土)午後6時15分ごろ、千葉県警君津署に県立高校2年の少年(17)が「おじいちゃん、おばあちゃんを殺した」と自首する事件が起きている。
供述に基づき署員が同県君津市内の住宅を調べ、祖父(67)と祖母(64)の遺体を発見、同署は27日、祖母に対する殺人容疑で少年を逮捕したとの事。
祖父への容疑についても調べを進める。

 

君津署などによると、2階建て住宅の1階で男性があおむけに、2階で女性がうつぶせで倒れていた。
2人ともパジャマ姿で、頭を複数回殴られたとみられ、大量に出血していた。
家の中から血のついたつるはし、ナイフ、金づちが見つかった。
死後、数日たっているとみられ、少年は「人を殺したら必ず捕まると思った。」「気持ちの整理をしてから(君津署に)来た」と話しているとの事。
署員は少年が持っていたカギで中に入ったとの事。

 

同署によると、少年は容疑を認め、「学生生活がうまくいっておらず感じていたストレスを解消するため、人を殺すことを思いついた。誰でも良かった。恨みはない」などと供述している。

 

同署によると、祖母の頭にはナイフによるとみられる複数の刺し傷があり、祖父の頭部にはつるはしによるとみられる傷があった。室内からは血のついたナイフとつるはし、金づちが見つかっており、複数の凶器が使用された可能性がある。

 

祖父母は2人暮らし。少年は近くの住宅に母親(41)と住んでいたが、幼い頃は祖父母と4人で同居していた時期があり、最近も1人で時折訪問していたという。同署は、少年が持っていた合鍵を使って侵入したとみている。

 

少年が通っていた高校によると、少年は遅刻や欠席もなく事件前日の22日の終業式にも出席していた。6月の三者面談では美術系の専門学校への進学を希望していたという。教頭は「おとなしく真面目な生徒。いじめなどのトラブルも聞いていない」と話した。

 

部活動はしておらず、5月からは学校の許可を得て市内のホームセンターでアルバイトをしていた。ホームセンターによると、平日に1日2時間勤務し、担当者の男性は「他のアルバイトと変わらない普通の子だった」と話した。

 

高1の時に同級だった女子生徒は「とにかくおとなしくて目立たない子だった。怒ったところは見たことがない」と驚いていた。

 

同署の調べに対し、少年は22日の終業式翌日の23日早朝、祖母と祖父(67)を殺害したと説明。同署には26日夕に自首しており、丸3日以上が経過していた。

 

祖母が見つかった2階からは、つるはしとナイフ、祖父が死亡していた1階からは金づちが見つかっており、いずれも血痕が付着していることから、同署は複数の凶器が犯行に使われた可能性もあるとみている。2人はパジャマ姿だった。

 

少年が通う県立高校の教頭によると、少年は真面目に学校に通い、成績は中の上。22日の終業式にも出席し、様子に変わったところはなかったという。学期末の21日の大掃除では、少年が片付け忘れたごみ箱を担任が代わりに片付けたことに気づき、担任に翌日、「すみません。ありがとうございます」とお礼を言いにきたという。

 

部活動はやっていないが、担任教諭には美術・デザイン系の学校に進学したいと話していた。「どうして(殺人を)考えるようになったのか。本人が言うストレスは学校では見られなかった」(教頭)

 

中学時代の元同級生という女子高生(16)は、「目立たないタイプでおとなしく、人を殺すような人には見えなかった。休み時間は友達と趣味のゲームの話などで盛り上がっていた」。一方、犯行現場の近所に住む少年(19)らによると、少年は「グロ(テスク)系の過激なゲームを好んでいた」一面もあり、「ゲーム好きの友達もいて、かなりのめりこんでいたみたいだ」という。

 

同署によると、少年は自首時にはうなだれた様子だったが、一夜明けた27日の取り調べには淡々と応じた。だが、反省の言葉は口にしていないという。

 

遺体にはいずれも抵抗した際にできる傷などはなく、いきなり襲われた可能性がある。

 

少年は28日朝、送検された。

 

少年が、犯行前日に自らがアルバイトしていた君津市内のホームセンターで、つるはしを購入していたことが新たに分かった。
警察の調べに対し少年は、「祖父母に恨みはなく誰でも良かった」「学校での友人関係がうまくいかず、ストレスを解消するためだった」などと話しているということだが、警察は、計画的な犯行とみて、動機などを詳しく調べている。

 

少年が県警の調べに対し「通行人を殺そうと思ったが、逃げられると思い、身内にした」と供述している。

 

また、少年は「23日午前6時半ごろに2人を殺害した」と話していることも判明。少年は祖父母宅の合鍵を持っていたといい、県警は2人が就寝中に少年が訪れた可能性もあるとみて、2人が殺害された経緯を調べている。

 

男子生徒の逮捕容疑は、君津市の祖父母宅で23日早朝、祖母の頭を刃物で刺すなどして殺害したというもの。祖母は2階の部屋で床にうつぶせの状態で見つかった。頭頂部から後頭部にかけて何度も刺された痕があったといい、県警は強い殺意を持って執拗に襲ったとみている。2階では血のついたナイフとつるはしが見つかった。

 

祖父母宅1階の玄関近くの部屋では、祖父(67)が仰向けで死亡した状態で見つかった。頭頂部には刺し傷や鈍器で何度もたたかれた痕があったという。1階からは血のついた金づちが見つかった。県警は28日、2人を司法解剖し、死因を調べる。

 

アルバイト先によると、少年は、体調不良を理由に、事件当日の休みを事前に申請していて、警察は、少年が祖父母の殺害を計画していた可能性もあるとみて、調べを進めている。

 

少年は同市内のホームセンターで今年5月から週に4日程度アルバイトをしており、少年はツルハシについて「バイトが終わった後に買った」と供述しているという。

 

時系列
22日(火)      終業式、アルバイト後にツルハシを購入。
23日(水祝)06:30頃 犯行、アルバイトは事前に休みを申請していた。
26日(土) 18:15  自首。
27日(日)      祖母の殺害容疑で逮捕。
28日(月)      送検、司法解剖。

 

整理すると

 

場所:県君津市内の住宅(容疑者の祖父母の家)
被害者:容疑者(17歳)の祖父(67)と祖母(64)

 

遺体の状況:
 祖母:2階の部屋で床にうつぶせの状態で見つかった。頭頂部から後頭部にかけて何度も刺された痕があった。2階では血のついたナイフとつるはしが見つかった。

 

 祖父:1階の玄関近くの部屋では、祖父(67)が仰向けで死亡した状態で見つかった。頭頂部には刺し傷や鈍器で何度もたたかれた痕があったという。1階からは血のついた金づちが見つかった。

 

死亡した二人とも、防御創はない。パジャマ姿だった。

 

動機:「祖父母に恨みはなく誰でも良かった」「学校での友人関係がうまくいかず、ストレスを解消するためだった」「通行人を殺そうと思ったが、逃げられると思い、身内にした」

 

凶器:ツルハシ(祖父?)、ナイフ(祖母?)、金づち(祖父?)
どの凶器をどの被害者に使用したかは司法解剖の結果を待たないと確定できないかな。

 

こんな感じですね。
いまとなっては、誰でも良いから殺してみたかった。身内を殺したと言う事件は珍しくもなくなってしまいました。

 

とりあえず、精神鑑定もしたうえでの結論と言う事になるかと思います。

 

私としては、手段と目的が逆転している、理由(目的)は後付なのではないか?と疑っています。
つまり、最初に殺人衝動があり、それを自分の中で正当化する為に、ストレス解消の理由を後付けしたのではないか?と言う事ですね。
この手段と目的の逆転は本人が無意識の内にしているので、本人はストレスが理由と説明するでしょうね。

 

そのあたりの裏付けとしては、実際にどんなストレスだったのか?が知りたいですね。
それが、殺人でなければ解消されないような物でなければ、殺人、しかも、身内の人間を恨みもないのに殺害したりできないのではないか?と考えています。

 

それから、凶器に選択したツルハシはとても、重くて振り回すには不適な凶器でしょう。
だから、寝ている所を狙ったのかもしれませんが・・・何かツルハシに拘りがあったのかも知りたいですね。

 

1年で同様の事件が2件も3件も起きるようになってしまっては、何が原因なのか?
共通する原因があるのか?と言うあたりは専門家に調べてもらいたいですね。

 

亡くなった祖母、祖父のご冥福をお祈りします。

参考リンク
千葉県君津市17歳少年祖父母殺人事件その2(続報)

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コメント

動機に関してはこの少年は何らかの理由で嘘をついていると思います。誰でもよかったなんていうことはないと思います。
何らかの怨恨が理由で殺したんだと推測します。
祖父があお向けで祖母がうつ伏せってことは、殺害順は祖父➡祖母でしょう。祖父は襲われるとは思ってなかったので逃げようとしてなかったのであお向けになっており、祖母は祖父が襲われるのを見て逃げようとしたところを襲われたのでうつ伏せになったようですね。
少年は祖母より祖父に対する怨恨が大きかったようですね。

投稿: でぃっく | 2015/12/29 00:03

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