« 世田谷一家殺害事件再考その145(朝日新聞のメモ) | トップページ | 千葉県君津市17歳少年祖父母殺人事件 »

2015/12/28

顔見知り借金無心説

今回はノンオイル油さんの説を紹介します。
借金の無心からトラブルとなったと言う説で、お金の貸し借りで、借りた後では無く、借りる前にトラブルになっていると言う事ですね。

***ここから***
これは僕の素人の推測ですが事件は意外にも単純な理由で起きた物だと考えると良いと思いました。

去年日本でプロファイリングしたサファリック氏のように余計な説はあえて省いてもっとシンプルに構成してみようと思います。

まず第一にこれは顔見知りの前提で考えてみます。そして一家全員を皆殺しにするほどの殺意というのは限られてます。
妬み恨み、金銭、男女関係、この3つしかないと思います。宮沢夫婦の印象から男女関係はまず無いと見ていいでしょう。となると残りは妬みか金銭、しかし妬みだけで一家全員を殺すというのは微妙に引っかかります。妬みだとしたら妬んでる相手はあえて殺さず妬んでる相手の家族の誰かを殺して苦しめると思うんです。
となると残るはやはり金銭トラブル。

宮沢さん夫婦は顔見知りの誰かにお金の無心をされてたんじゃないでしょうか? 犯人は当時お金に困ってて精神が不安定の男だったのだと思います。

これは去年サファリック氏が「精神に問題を抱えてる男」とプロファイルしてたのと一致します。人は精神が安定してないと些細なことでも強烈に逆恨みしやすくなるものです。

みきおさんは実はお金にあまり関心の無い性格であったらしく、その性格を熟知している犯人はまずみきおさんにお金を無心します。
犯人はみきおさん一家が公園拡張で土地を立ち退きするのも知っていて、東京都から多額の立退料を貰っているのも知っていたと思います。ですので頼めばある程度は貸してくれると踏んでいたはずです。

しかし、いくらお金に関心のないみきおさんでも、多額のお金を貸すとなると奥さんに言わないわけにはいきません。 みきおさんはお金の無心をされている事を泰子さんに話し、泰子さんに大反対されたのだと思います。そしてみきおさんはその事を犯人に伝えました。

犯人にしてみれば今度は説得する相手が泰子さんに変わってしまったので泰子さんにお金の無心を試みます。それと同時にみきおさんが黙ってお金を貸してくれれば済んだ話を奥さんに言ってしまったがためにこじれてしまい、犯人はまずみきおさんに恨みを抱きます。

しかしお金を貸すことに頑なに反対する泰子さんにも余計に苛立ちを募らせ、しつこいお金の無心に激怒した泰子さんに終いには電話口で怒鳴られてしまいます。それが事件数ヶ月前にあった、泰子さんが電話口で怒鳴ってた内容「そんな話は夜8時以降にして!」だったのだと思われます。

なぜ「夜の8時以降にして」と言ったのかはわかりませんが、まともな親ならお金を貸すか否かで揉めてる所を子供に見せようとは思わないはずです。

そして犯人は精神が安定してない状態で物事が上手く進まず、さらに泰子さんに怒鳴られたことで強烈な逆恨みの感情を抱いたんだと思われます。

ですので泰子さんだけ執拗に刺されていたのもうなずけます。にいなちゃんも執拗に攻撃されたのは娘を必死に守ろうとする泰子さんを見てその場限りの憎悪の対象がにいなちゃんにまで飛び火しただけのことだと思われます。

となると事件当日に泰子さんが3階ロフトでにいなちゃんを寝かしつけていたのは、にいなちゃんが風邪を引いていたのもありますが、実際は訪問してきた犯人の男と顔を合わせたくなかったからだったのではと思います。

そして犯人が子供二人を手にかけたのは、子供も犯人と顔見知りだったからに他ならないんじゃないかと。

ここでレイ君のみ殺害方法が違うことであれこれ考えてしまいがちですが、殺害方法が違うことにさほど意味は無かったんじゃないかと思うのです。犯人は殺す前と後でも興奮状態だったのは容易に想像できます。興奮状態では正常な思考などできるはずもなく、その場の思いつきが多くなると思うのです。

またスケーター犯人説ですが、これも犯人の偽装工作の一部だったのではと思ってます。宮沢さん夫婦と数年来の知り合いであれば近所のスケーターたちとトラブルになったことは聞いてるはずです。これに目をつけた犯人はスケーターが好むような香水などを調べてハンカチに染み込ませ、現場に置いていったのではと。

そして事件当日、夜11時半に目撃された男は実は犯人とは全く関係のない男で、その男は年末年始に出かける家を狙った単なる空き巣だったのではと思ってます。

夜の11時半に宮沢さん宅付近を物色していた空き巣の男は宮沢さん宅から異様な叫び声を聞きます。空き巣の男は一発で中の状況が分かりました。「同業者が家の人に見つかって家の人を殺してる」のだと。

そして家から出てきた人物と鉢合わせなんかしたら自分も殺されると思いとっさに逃げて道路に飛び出します。
そしてこの男が警察に通報しなかったのは自分が空き巣だったからに他ならないのではないのかと。

また警察は宮沢さん宅に向かって置かれた地蔵の件も捜査してるみたいですが、地蔵から指紋が出ていない以上はまず考えなくていいと思います。

素人の推理ですがご参考までに

***ここまで***
なかなか良くまとまっていると思います。
ただ、顔見知り説共通の問題の「どうして捜査線上に浮かばないのか?」の部分が説明してもらうともっと良かったと思います。

このあたりを説明するなら、実は借金の無心ではなく、出資の要請や誘いだったとしたら、このあたりを説明できるかもしれませんね。

出資の誘いの場合、必ずしも、顔見知りでは無いかもしれません。
みきおさんにお金があって、演劇やアニメなどに興味があると聞けば、劇団やアニメスタジオの創設に出資しませんか?と言う話をしたい人は結構いたかもしれませんね。
ただ、普通に考えればビジネスの話なので、感情的にはなりにくいと思いますが・・・

|

« 世田谷一家殺害事件再考その145(朝日新聞のメモ) | トップページ | 千葉県君津市17歳少年祖父母殺人事件 »

コメント

こんにちは。ノンオイル油です。素人の一推理であるのにも関わらず掲載していただきありがとうございます。

最後にご指摘された「共通の知人なのに捜査線上になぜ浮びあがらないのか?」の件ですが、これも自分なりに考えてみました。

おそらく警察はみきおさんと康子さんが社会人になってから知り合った人物を重点的に探していると思いますが、もしかするとみきおさんの大学時代の、まぁ友人とまではいかなくともその時の知り合いだったのでは? と推測しました。

あくまで推測ですので、いかにもそれらしくとも外れかもしれないということを念頭に置いていただけると幸いです。ここでは犯人の年齢はみきおさんと同年代と推測します。

みきおさんは東京大学出身で学歴は高いです。当時日本最高峰の大学出身となれば人によってはその学歴が最大の武器になり「これからの人生は何をやっても安泰だ」と思い込む人も中にはいたかもしれません。

犯人ももしかすると東京大学出身でみきおさんと同期か先輩だったかもしれません。

しかしみきおさんと犯人の交友関係は大学内のみの気薄なもので周囲は「たまに喋ってる」くらいの非常に印象に残らない関係だったのかもしれません。

そしてここからが本題ですが、犯人は東京大学出身、プライドが高く根は小心者、東京大学出身という肩書きで一発当ててやろうといろんな事業やら何やらに手を出したが、上手くいったのは最初だけで徐々に下降していき終いには自滅寸前にまで追い込まれた。

お金に困り果て、金を無心しまくっていたため、おそらく親族にも煙たがられ、東京大学出身のプライドもガタガタに傷つき途方に暮れていたときにふと宮澤みきおさんを思い出したかもしれません。
みきおさんは温厚な性格で趣味に没頭するような性格で「もしかしたら」と思いみきおさんと連絡を取ろうとします。
みきおさんと連絡が取れた犯人は学生時代の話に花咲かせ、そこからみきおさんとの交流が再び始まります。しかし犯人はすぐにお金の無心はせずある程度仲良くなってから話を切り出す気になっていました。
おそらく犯人とみきおさんの再交流が始まったのは事件の7、8か月前から1年前。

そしてここで宮澤さん一家の自宅が公園拡張の区画整理で引っかかり、東京都から多額の立退料をもらっていることを知ります。
これはチャンスと思った犯人のお金の無心が始まり焦ってる犯人は次第にエスカレート。
ここで、犯人が金に困ってるならサラ金から借りれば事足りると思われますが、プライドが高く小心者の犯人は、多額の利子にビビり東京大学出身者がサラ金から借金するというのが我慢ならなかったのではと考えてます。それに知り合いから借りれば利子も少なく済みますし返済もある程度融通が利きます。

さらに犯人は宮澤さん一家が裕福な暮らしをしているように見えて、お金の無心と同時に宮澤さん一家に対して強烈な劣等感を抱き始めます。「同じ大学出身なのにこうも違うのか」と。またみきおさんが自分よりも年下だったことも劣等感に拍車をかけたと思われます。

そこから私が考えた説へ繋がり、お金の無心が康子さんに変わり、康子さんに怒鳴られます。これが犯人の中で何かが崩れ落ちた瞬間だったのだと推測します。

また何か考えましたらコメントさせていただきます。

投稿: ノンオイル油 | 2015/12/28 15:06

身内犯行説も考えました。もちろん隣に住むお姉さんはまったく関係ない(犯人ではない)ですが、身内といってもいろいろといますので、だったら「お姉さん」宅を襲うこともありですが、そんな形跡もない、ただ「まったくの他人」ではない気がします、つまり通りがかりで
強盗にやられたという説は、
ただ「お姉さん」は知っているのではないのかな、疑いたくはないが、あるいはそのお姉さんが知らない間の犯行か、もしこの事件を知ったら「卒倒」する事態になる
そういう身内の犯行説もありえる。

投稿: 荒木 | 2015/12/28 15:57

追記

すみません、肝心な部分が抜けてました。

つまり、犯人はみきおさんとそれほど仲が良かったわけではなく、あくまでも学生時代の目立たない顔見知り、親族との会話でも話題にもならないくらいの人物である可能性が高いと思ってます。

また隣に住んでいた親族が金銭トラブルがあっても知らなかったのは、ただ単に知らされてなかっただけかと思われます。
隣の親族も立ち退く予定でしたので引越しの前に金銭でトラブってるなどとは心配をかけさせてしまうのでたぶん言わない可能性が高いです。言うとしても引越しが終わって落ち着いてからだと思います。

投稿: ノンオイル油 | 2015/12/28 20:33

少なくても今回は金銭トラブルはないよ。

投稿: 回答野良猫 | 2016/02/14 20:37

私は1番この説がしっくりきます。

投稿: 向 彩香 | 2019/09/06 00:49

みなさん、おはようございます。
金銭トラブルと男女のトラブルは犯罪理由の定番ですからね。

投稿: ASKA | 2019/09/07 08:25

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 世田谷一家殺害事件再考その145(朝日新聞のメモ) | トップページ | 千葉県君津市17歳少年祖父母殺人事件 »