« 大阪府門真市女性バラバラ事件 | トップページ | 世田谷一家殺害事件再考その151(ASKA的現場検証3) »

2016/01/01

世田谷一家殺害事件再考その150(あれから15年)

新年となりました。2016年もよろしくお願いします。
(凶悪事件を取り扱う事件簿の性格上、「おめでとう」と言う言葉はふさわしくないと言う事であえて、使っていませんので、みなさんもご注意願います。)

さて、ちょっと、遅れましたが各報道の15年の節目報道を読みましたが、中に気になる記事があったので、ちょっとメモして起きます。

12月30日朝日デジタルから引用
捜査にあたった元幹部は「大量の捜査員という『網』を張ったことで、逆に隙間ができ、こぼれ落ちた情報もあった」と振り返る。現場に残された指紋や血痕といった有力な証拠は早期の解決を期待させる一方、捜査の幅や奥行きを失わせた。「指紋に引っ張られ、現場付近の聞き込みや関係者の捜査がおろそかになってしまった」と元幹部は言う。

うーん、そうなの?
私もこの事件を追って10年、あちこちで噂や情報も小耳に挟むんだけど・・・
例えば、周辺では広くあちこちで指紋が採取されているとか・・・
他にも、みきおさんと面識がないけど、書類の話を聞かれた人の話とかね。
ネット関係の書き込みでも、警察から話を聞かれた人もけっこういるんじゃないかな。

なので、かなり幅広く捜査していると言う印象なんですが・・・
特に気になるのは、「関係者の捜査がおろそかになってしまった」と言う部分ですね。

現場の聞き込みがおろそかだったのは、当初に聞き込み捜査に慣れていない機動隊員を投入したのは失敗だったと言うのは以前に出てましたね。

しかし、関係者の捜査がおろそかにって・・・そんなのあるの?
ちょっとにわかに信じられないんだよね。

一家4人が無残に惨殺されたこの事件の性格上、怨恨を疑う目は当然あったと思うわけです。怨恨なら顔見知りと言う事になるし、この事件では決め手の指紋、DNAが出ているから、関係者から指紋、DNAを採取して照合すれば良いだけなので、私は当然のようにそこはやっていると思っているんですよね。

それを裏付けるように、現場から年賀状を捜査員が持ち出しているのは、顔見知りの捜査をする為でしょ?
なので、少なくとも、年賀状のやりとりをしている関係者は捜査していたと思う。

その上で漏れがあったとしたら、関係者のレベルと言うか、幅と言うあたりなのかな?

泰子さんは塾を主催しているとは言え、それほど、多くの人間関係があるとは思えないし、礼君、にいなちゃんもある程度限られていると思う。
その一方のみきおさんは、かなり活動の幅が広そうなんですよね。

特に、みきおさんのネット越しでの関係者は総数がどのぐらいになるのか想像も着きません。
みきおさんはインターネットの前の時代の、パソコン通信からパソコンを駆使してネット上での人間関係も多かった。本まで書いている。
しかし、そこは、警察も捜査しているはず。当時、パソコン通信も色々と出会い系事件が起きてて、サーバー側も対策を取っていた時期だしね。

なので、そんなに「漏れ」があるようにも思えないけど・・・
しかし、今年の年末特番の中で「報道スクープSP」で事件捜査の経緯などが紹介されたわけだけど、被害者の関係者から疑われた人物は1人だけ「ハーフの男」だけでしたね。

意外でも無いけど、にいなちゃんは沢山の習い事をしていて、その中から「ハーフの男」が出てきている。
その意味では、人間関係が狭いと思われた泰子さんや子供達も、子供の事で意外に広い人間関係があったのかもしれないね。

元捜査幹部が漏れがあった、おろそかにしたと言うのだから、そうなんだろうけど・・・
では、今からその漏れた分をどれだけ捜査できるのか?
15年前の人物にたどり着けるのか?が最大の問題かな。

犯人逮捕に期待しましょう。

|

« 大阪府門真市女性バラバラ事件 | トップページ | 世田谷一家殺害事件再考その151(ASKA的現場検証3) »

コメント

今年も宜しくお願いします。
他の方も触れておられますが、有名なジャーナリストが最近出した本で犯人を特定していますね。私は内容のあらましを読んだだけですが、まるで映画のようなストーリーです。書いたのがこの人でなければ、またまた変な本が出たよーと思ってしまったかもしれません。でも著者のこれまでの仕事ぶりからして、そんないい加減な物書きには思えないので、この本は読んでみよと思います。
Askaさんはどう思われますか?

投稿: まーぷる | 2016/01/01 17:29

http://news.livedoor.com/lite/article_detail/11004004/

まーぷるさんの記事はこれですね。
なかなか信じがたいお話ではあるんですがどうなんでしょうか

投稿: 太郎丸 | 2016/01/01 20:45

15年目の真実ですか。真犯人ならば、逮捕に繋げてほしいところですが、私はあまり期待しておりません。本を売ることが目的のような気がします。

投稿: 空地 | 2016/01/01 22:13

15年目の真実で動機と殺害の残虐さが不釣り合いですよね。

投稿: 空地 | 2016/01/01 22:20

昨年もつたないコメントをご掲載頂きありがとうございました。
今年こそ、よい一年でありますように。

関係者の聞き込み、年賀状の件が持ち出した先でうやむやになってしまったように、リストアップされた人が不在だったりして話を聞けないまま行方知れずとなってしまった・・なんてこともあったのではないでしょうか?
あるいは、直接の知り合いだけでなくその家族や同僚なんかも実は被害者と面識があったことを見逃していたとか。
それを「網からこぼれた」と表現していたのかもしれませんね。

投稿: つれづれ | 2016/01/01 22:39

まー、この本はフィクションとして読むぶんには面白いんですけどね。

投稿: でぃっく | 2016/01/01 23:20

このライター(あるいはライター集団)の著書は
大胆な推測が警察から苦言をもらってませんでしたっけ?

投稿: | 2016/01/02 02:56

その人、ジャーナリストというより小説家でしょ。
餃子の王将事件のときも「犯人は中国人の女だ」みたいなことを言ってたけど、全くのうそだったし。
信ぴょう性はゼロだと思いますよ。
最初からフィクションだと割り切って読めばいいんじゃないでしょうか。

投稿: でぃっく | 2016/01/02 07:46

警察からお小言頂いたのは別の人だったような気がしますが、、。
まぁ 信じられないような本当の話も世の中には有りますからね。一応読んでみよと思います。

投稿: まーぷる | 2016/01/02 11:10

ジャーナリストの定義は ザックリ言うと、取材をしてその内容を発表する人だと思いますが、その意味でこの人もジャーナリストの仕事をしていると思います。ただ、、文章がヤヤ小説っぽいんです。小説も書いているからかしら。
しかし、主観を一切混えずに取材で得た情報を淡々と書き連ねるというのは、相当に難しいコトだろうと、私は物書きじゃありませんが、推察しますね。書くからには多勢に読んでもらいたい、そのためには様々な読者を意識して読み易く書かねばならない…となってしまい、物語り風の文章になってしまうのかな。
今回の本はまだ読んでないのでわかりませんが 。

投稿: まーぷる | 2016/01/02 12:01

読んでみましたよ。気になるのが、殺害現場のイラスト
4人が殺された場面が掲載されましたが、どうやって入手しましたかね?あと、荒らされた風呂のシーンやケースがどうして一作家に入手可能なのか?、それにその秘密を知るに「殺される」という事態はなかったか、疑問が多い作品でしたが

投稿: 荒木 | 2016/01/02 12:07

まあ、フィクションでしょうね。
今の日本に韓国嫌いの人が増えたので、韓国人が犯人であるかのような内容ならウケるだろうとでも思ったんでしょうね。
読む価値は全くないと思いますね。

投稿: でぃっく | 2016/01/02 17:11

世間に知れてるある未解決事件の第一発見者の方が私の家族の勤務先に勤めておられます。

その方は被害者とは長い付き合いのあった方です。直接、その第一発見者の方から発見当時の状況や被害者の人物像を私の家族は直接お聞きました。

このコメント欄で、今交わされいる、「ジャーナリスや小説家の出版物は信憑性が低い」とおっしゃられている方々は、マスメディア(新聞・雑誌・テレビ・ネットなど)の報道内容ならば信憑性が高いとお思いですか?

実際の状況や実際の被害者の人物像やトラブルの有無などは、現場に居合わせた人たちや被害者を実際に知ってる人たちからの話とマスコミ報道とは随分と解離しいますよ。信憑性の問題は出版物だけでは決してありません。

投稿: …。 | 2016/01/02 17:31

ASKAさん15年目の真実購入されたのですね!早く感想を聞きたいです 私はあの本を所詮フィクションだとは片付けられないです うまく説明できないけどそれは著者の執念を感じるからです そしてジャーナリストなど今まで色々な人が証言した情報が見事に集約され一本の線になっているからです

投稿: K | 2016/01/02 21:32

「15年目の真実」のベースは数年前に発表された何かの記事のようですね。

私が読んだ記事(誌名等は失念しました)でも実行犯と指南役がいるといった内容でした。この中で、実行犯自身は問題を抱えていたので、指南役が実行犯に問題を克服できるような助言や鍛練の機会を与えたような記述がありました。

投稿: すみっこ | 2016/01/03 00:34

一橋文哉さんって、途中まではちゃんと事実を書いてて後半は小説を書くことで有名な人ですよ。

投稿: でぃっく | 2016/01/03 06:03

こんにちは。
犯人は日本人ではないかもしれないので海外掲示板
を覗いてみました。
一部の人はドイツのヒンターカイフェック事件、
またある人はイギリスのラトクリフ街道事件を連想
するようです。何れも一家殺人、未解決です。

投稿: 事件解決を望む者 | 2016/01/03 17:26

あれから15年ですか・・・。
当時、職場の同僚と「あれは、一人の犯行なんでしょうかねぇ」と話したことを思い出します。まぁ、普通だったら、複数の人が関わっていないと出来ないのでは、と考えるところなんでしょうね。

年末、自宅周囲の住宅地を午後11時頃、歩いてみました。世田谷区です。まぁ、普段よりは大部静かですね。あれほどの大きな暴力行為があったら、40~50メートルぐらい離れたところの道を歩いていても何か聞こえそうなものです。午後11時では、平素より少ないとはいえ、勤め帰りの人などポツポツ歩いていますね。それなのに、特段、事件が起こっている様子を同時期に聴いた人がいないというのも、何か変な気がします。

康子さんとにいなちゃんは、3階のロフトに寝ていて、ロフトに上がるには折り畳み式のはしごを利用するとあるので、犯人が侵入してきても、3階にはしごを上げて立てこもれば、被害を受けずに済んだのではないか。なぜ、立てこもって、大声で叫ぶなりして周囲の助けを求めなかったのか。

犯人は、魚拓模様のシャツを着用して逃走したとされていますが、あのように目立つ服を着ていても目撃者が現れないという点も、分かりません。

いろいろ不思議なことの多い事件だと思います。

投稿: 森 | 2016/01/03 17:50

<でぃっくさん 私もそう感じましたね 前半~中盤までは本当に点と線が繋がっていくようでゾクゾクしました しかし後半の山口組の話で何だか小説のようになり残念でした 中盤で終わっていれば完璧だったのに・・・しかし中盤までのルポは本当に価値のあるものだと思いました

投稿: K | 2016/01/04 10:29

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 大阪府門真市女性バラバラ事件 | トップページ | 世田谷一家殺害事件再考その151(ASKA的現場検証3) »