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2016/01/28

東京都大田区3歳男児ガンつけ虐待死事件

1月27日(水)午前0時5分ごろ、東京都大田区大森南3のマンションに住む20代の女性から「息子に熱があり、反応がない」と119番通報する事件が起きている。

男児は病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。
顔や下半身の複数箇所にあざがあり、警視庁大森署は同居している無職、男性容疑者(20)が虐待した疑いが強まったとして傷害容疑で逮捕したとの事。別の報道では指定暴力団・住吉会系組員。

同署によると、死亡したのは男児(3)。
救急隊が到着した時、男児は寝間着姿で6畳間の布団の上に横たわった状態だった。
搬送先の病院の医師は死因について「硬膜下血腫の疑いがある」と説明しているという。
両頬や尻に数カ所のあざがあったほか、左の耳から出血していた。

男児は、母親と容疑者との3人暮らし。母子は3年前にこのマンションに引っ越して来ており、容疑者は今年1月から同居するようになったとみられる。

 現場のマンションは京浜急行梅屋敷駅の東約1.5キロの住宅街にある。

「彼女の息子を投げ飛ばしたりしてけがをさせた」と容疑を認めており、今後、傷害致死容疑での立件も視野に捜査するとの事。

男児の母親と容疑者は昨年6月ごろ、SNSを通じて知り合い、今月8日ごろから3人で暮らしていたとの事。

容疑者の逮捕容疑は今月25日午後8時半~同10時ごろ、マンション室内で男児に殴る蹴るの暴行を加え、投げ飛ばすなどして重傷を負わせたとしている。司法解剖の結果によると、死因は外傷性硬膜下血腫とみられる。容疑者は「3人で夕食中、俺をにらんだので頭にきてやった」「俺にガンをつけたから、頭にきてやってしまった」と供述しているとの事。

 27日に119番を受けて救急隊が到着した時、母親は当初、医師に「滑り台から落ちた」と説明したが、その後の大森署の聴取に対し、容疑者が暴行したと認め「止めに入ったが、自分も暴力を振るわれた」と話しているとの事。

女性は同居を始めた後、容疑者が男児を平手打ちするのを複数回目撃しているといい、大森署が詳しい経緯を調べている。男児は26日に水や食事を与えられた時には嘔吐(おうと)していたとの事。

大田区役所によると、男児は区内の保育園に通っていた。最後に登園した25日に保育士が着替えを手伝った際は体にあざはなかった。区子育て支援課は「乳幼児の健康診査も欠かさず受診しており、区や児童相談所に虐待の相談や通報はなかった」との事。

身長195センチ、体重120キロの容疑者は怒りにまかせ、身長1メートルに満たない幼児に殴る蹴るの暴行を続けた。
男児の母親は、警視庁大森署の調べに「(容疑者が)これまでにも何回かビンタしていた」と供述。「それはしつけの一環だと理解していた」と話しているとの事。

母親は、男児を病院に連れていかなかったことについて、「重大なことだとは思わなかった」と話しているとの事。
容疑者は「何度も、けったりたたいたり、投げ飛ばしたりして、けがをさせたことは間違いありません。やることはやった。人生に悔いはない」と供述し、容疑を認めているとの事。

こんな事件ですね。
もう、唖然とするしかないのですが・・・
3歳児にガンをつけられて、頭に来て、死ぬほど暴行するとは・・・どんな思考回路なの?
20歳なんですよね。

「人生に悔いはない」と言っているようですが、どうも、これは裏返しに感じますけどね。
日ごろから、人生を悔いていて、そのストレスのはけ口を3歳児に向けてしまったのではないのかな?

そのあたりは、今後の捜査を待ちましょう。
と言っても、本人自身が抑圧状態かもしれないので、自覚はしてないかもしれませんね。

交際相手を選んでください。もう自分一人だけの人生じゃないのだから。
子供の父親になれる相手なのか?よく見極めて欲しいですね。

亡くなった男児のご冥福をお祈りします。

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コメント

この容疑者と同居する前の母子の関係は問題なかったようですね。自分の子供でも手に負えない親が少なからずいるのに、他人の子供をちゃんと愛してしつけ育てられる相手なんてほぼいないと思った方がいいように思います。なんでこんな暴力団関係の転がり込んでくるような男をを選んでしまったのか…。

投稿: FA | 2016/01/28 22:42

何とも不憫すぎる事件です。残酷な殺人です。
この男、人でなしの屑だね。どれだけ弱い男なんだろう。
怒りがこみ上げる。代わりに仇討ちしてやりたいくらいだ。
ゴミと一緒に焼却してやれー。

投稿: 怒り心頭 | 2016/01/28 23:37

自宅マンションで虐待を受けていた男児(3)を放置し、死亡させたとして、保護責任者遺棄致死容疑で書類送検された母親(22)について、東京地検は3月25日、不起訴処分としたとの事。

母親は交際相手の男から暴行を受けた男児に、けいれんなどの症状が出たのを確認しながら放置し、頭部外傷による硬膜下血腫などで死亡させたとして、2月に書類送検されていた。

不起訴処分なんですね。
理由が分かりませんが・・・立証できる証拠が無いと言う事なのか?それとも、暴力に支配されていて、責任を問えない状態だったと言うあたりなのか?

投稿: ASKA | 2016/03/28 19:21

一審公判開始です。

同居相手の当時3歳の息子に暴行を加え、死亡させたとして、傷害致死罪に問われた男性被告(21)の裁判員裁判の初公判が9月4日、東京地裁で開かれたとの事。被告は「暴行したことは事実」と起訴内容を大筋で認める一方、「かかと落としなどはしていません」と暴行の一部について争う姿勢を示したとの事。

検察側の冒頭陳述によると、被告は平成28年1月、SNSで知り合った男児=当時(3)=の母親宅で同居を開始。
しつけと称して、男児に暴行を加えるようになったとの事。事件当日は、夕食時に「にらみつけられた」と激高。顔面を複数回、平手で殴るなどしたとしているとの事。

起訴状によると、被告は28年1月25日、東京都大田区のマンションで、男児の頭をかかとで蹴り、両方のこめかみを片手で強くつかむなどの暴行を加え、硬膜下血腫などの傷害を負わせ、27日未明に死亡させたとされるとの事。

いよいよ公判ですね。
事件から1年半、暴行の事実を認めているので、量刑を争点にすると言う事なのかな?

続報を待ちましょう。

投稿: ASKA | 2017/09/04 19:58

続報です。

1)9月4日の初公判で、「暴行して死なせたことは間違いありません」と起訴内容を大筋で認めたとの事。

2)被告は「かかと落としはしていません」と発言。弁護人は「傷害致死罪の成立は認めるが、起訴内容の一部を争う」と主張したとの事。

3)検察側は冒頭陳述で、被告は同月中旬からしつけと称して暴力を振るうようになったと説明。事件当日は、男児がにらみつけてきたとして一方的に激高したと指摘したとの事。

4)弁護側は、被告は男児の行儀の悪さなどが日ごろから気になっており、自分がしつけようと思ったが、しつけ行為が行き過ぎてしまったと主張したとの事。

5)論告求刑公判が9月11日、東京地裁で開かれ、検察側は「危険な犯行で結果は重大」として懲役9年を求刑したとの事。

6)検察側は論告で「身長192センチの被告と被害者には大きな体格差があり、約30分間にわたり一方的に暴行した」と指摘。「被害者ににらみつけられたと感じて激高した動機は悪質で、被告の反社会的な価値観のあらわれ。救急車を呼ぶなどしておらず、生命軽視の態度は甚だしい」と述べたとの事。

7)弁護側は「暴行はしたが、かかと落としなどはしていない」と改めて起訴内容を一部否認し、「自分が親からされたのと同じように、しつけようとした」と情状酌量を求めたとの事。被告は最終意見陳述で「事件を生かして反省していきたいと思います」と述べたとの事。

こんなところですね。
この被告の主張によると、結局、「虐待の連鎖」という事なのかな?
「自分が親からされたのと同じように、しつけようとした」と言う事だけど・・・

実際、どうっだったのか?は本人とその家族ぐらいしかわからないだろうね。

判決は9月13日の予定ですね。判決に注目しましょう。

投稿: ASKA | 2017/09/11 19:19

一審判決は懲役は懲役8年(求刑・懲役9年)です。

傷害致死罪に問われた無職男性被告(21)の裁判員裁判で、東京地裁は9月13日、懲役8年(求刑・懲役9年)の判決を言い渡したとの事。

裁判長は「暴行は相当強度で危険性の高いものだった」「無抵抗の被害者を一方的に暴行しており、動機にくむべき事情もない」と述べ、懲役8年(求刑懲役9年)を言い渡したとの事。

判決によると、被告は同年1月25日夜、マンション室内で男児を放り投げて収納ケースにぶつけたり、顔を殴ったりしたほか、男児の頭にかかとを打ち付ける「かかと落とし」などの暴行を加え、同月27日未明、外傷性硬膜下血腫で死亡させたとの事。

裁判長は「被告は身長約192センチ、体重約130キロの体格で、空手や格闘技の経験がありながら約30分にわたって暴行した」と指摘したとの事。

被告の「食事の行儀をしつけたが、うまくできずに腹が立った」との供述については「(女性宅に)居候していたにすぎず被害者をしつける立場になかった」としたとの事。

裁判長は「被害者が死亡するまでに感じた苦痛も非常に大きい」「わずか3歳で生涯を閉じることになった男児に思いを致すと、同情の念を禁じ得ない」と述べたとの事。


被告は、これまでの裁判で、暴行を加えて死亡させたことについては認める一方で、「かかと落としはしていない」などと、暴行の一部について否認していた。

13日の判決で、東京地裁は、「頭をかかとで蹴ったとする交際相手の証言は信用できる」として、被告の主張を退けたとの事。

弁護側は暴行の一部を否定し「しつけだった」とも主張していたが、判決は司法解剖した医師の証言などから暴行の事実関係を認めたとの事。

こんなところですね。
一部を否認していたけど、検察側の主張をほぼ認めたようですね。

殺人罪ならもっと刑は重かったのでしょうが、傷害致死なのでこのぐらいなのかな。
今回、興味深かったのは、虐待の言い訳の常套句だった「しつけ」について、「しつける立場にない」と一蹴した事ですね。

このあたり、男女関係の程度にもよるのでしょうが、双方に結婚の意思がないので、「ただの居候」と言う事になったのかな?

内縁の夫と言う事だと、また判決も変わったのかもしれませんね。

亡くなった男児のご冥福をお祈りします。

投稿: ASKA | 2017/09/14 18:12

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