埼玉県朝霞市で2014年に行方不明になった当時中学1年の女子生徒(15)が3月27日に無事、保護される事件が起きている。
県警は3月27日深夜、未成年者誘拐容疑で逮捕状を取った東京都中野区東中野3、職業不詳、男性容疑者(23)について28日未明に指名手配した。
県警によると、女子中学生の証言から容疑者は身長約170センチのやせ形で、黒い眼鏡を着用。
27日午前に外出した際の服装は黒いコートと緑のズボン姿だったとの事。
捜査関係者によると、女子生徒は「知らない男に、車で連れて行かれた。常に監視下にあった」と説明しており、埼玉県警は朝霞署に捜査本部を設置し未成年者誘拐の疑いで、一緒にいた東京都中野区に住居のある23歳の男の逮捕状を取った。
女子生徒の健康状態に問題はないとの事。
県警などによると、27日午後0時10分ごろ、女子生徒から公衆電話で朝霞市の自宅に連絡があり、女子生徒と母親がそれぞれ110番通報した。
女子生徒は現金170円と中学の生徒手帳を持っていたとの事。
「室内を掃除中に見つけた。逃げる時に使えると思い、持っていた」と話しているという。
女子生徒は「埼玉から全く知らない男に、車に乗せられ連れて行かれた」と説明。
この日は、「一緒にいた男がいなくなった隙に通報した」とし、「男は秋葉原に行くと言って出掛けた。いつもは外から施錠されていたが、今日は掛かっていなかった」と話しているとの事。
容疑者は2012年10月~13年9月、飛行機の操縦資格の取得とカナダ・バンクーバーへの語学留学を理由に、在籍していた千葉大を自主的に休学していたとの事。
FBに職歴として掲載していたのは、航空ライセンスを取得するための米国の航空学校。
同校の東京オフィスの話では、勤務歴はないものの、容疑者と同じ名前・年齢の男性が13年4月~9月に米国で訓練を受け、自家用機のライセンスを取得していたとの事。
女子生徒が「(行方不明になった後は)ずっと千葉にいた。監禁した男に連れられて外出することがあった」と話しているとの事。
埼玉県警が未成年者誘拐容疑で身柄を確保した東京都中野区東中野の男性容疑者(23)の監視が厳しく、外出の際も逃げることができなかったとみているとの事。
容疑者は今年2月に中野区のマンションに転居したといい、千葉県で長期間、女子生徒を監禁していた疑いがあり、県警は生徒から事情を聴いて不明になった経緯や2年間の状況について詳しく調べる。
容疑者は千葉大工学部情報画像学科に在籍し、今年3月に卒業した。
千葉大広報室によると、コンピューターやソフトウエアに関する研究室で学んだという。
捜査関係者によると、今年2月まで千葉市稲毛区に住んだ後、中野区のマンションに引っ越した。女子生徒は「(行方不明になった後)ずっと千葉にいた」と話しており、捜査本部は2年近くの間、千葉市で監禁状態に置かれていた可能性があるとみているとの事。
捜査本部によると、28日午前3時過ぎ、伊東市内で「血だらけの男が歩いている」と静岡県警に通報があった。
駆け付けた警察官が路上で男を見つけ、所持していた免許証や本人の話などから容疑者と確認した。
容疑者はカッターを所持しており、「首をカッターで切った。自殺しようとした」と説明したとの事。
容疑者は「お父さんとお母さんが離婚する。弁護士のところに連れて行く」と、うそをついて女子生徒を連れ出したとみられている。
女子生徒は、捜査本部に「自宅の近くで知らない男に車に乗せられた」と説明。
「(連れ去られた後は)外から施錠された部屋にいた。外出したこともあったが、男に監視されていた。秋葉原に買い物に行くといって男が出かけた隙(すき)に逃げ出した」と話しているという。
中野区の容疑者の自宅は、女子生徒が保護されたJR東中野駅から約300メートル離れたマンションにあり、女子生徒はこのマンションから逃げて助けを求めたとみられる。
28日未明、伊東市十足(とおたり)の路上で、容疑者が電柱脇に立っていたという。
容疑者を発見した男性によると、容疑者は体を震わせながら「警察を呼んでください」と訴えたという。男性はスクーターで表通りを通行中、電柱脇で手を挙げている男に気付いた。血だらけお男に「交通事故か」と尋ねると「自殺しようと思ったけれど死ねなかった」と容疑者は話したとの事。
ジーンズをはき、軍手を着け、黒いバッグを持っていた。足は震えていたとの事。
警察を呼ぶよう頼まれたため、男性は静岡県警伊東署に電話し、年齢や名前を、署員と容疑者の間に立ってやり取りした。すぐに、パトカーが何台も到着したとの事。
千葉大によると、容疑者は平成23年、工学部情報画像学科に入学。24年10月~25年9月に休学して語学習得と航空免許取得の名目でカナダへ留学した。その間、米国で航空免許を取ったとされるが、大学側は確認できていないとの事。
帰国後、データ解析などを専攻し、卒業要件を上回る単位を取得し卒業した。担当教授によると、「成績は普通だったが無断欠席などもなく、礼儀正しい学生だった」との事。
会見で大学側は容疑者について、「目立った学生ではなく、どこまで踏み込んでプライベートを見てこられたか分からないが、周りとのコミュニケーションに問題はなかったし、他の学生とも普通に話をしていたと聞いている」と明かしたとの事。
また、容疑者は埼玉県朝霞市の中学3年の女子生徒が行方不明になった26年3月以降は、3年次に11科目、4年次は卒論作成のために必要なゼミ以外には授業を取っていなかったとの事。
容疑者(23)=未成年者誘拐容疑で逮捕状=の中野区のマンションから、女子生徒が通っていた中学校のバッジが付いた制服とジャージーが押収されたことが分かった。
県警は、女子生徒が誘拐された時のものとみて調べるとの事。
県警によると、容疑者の中野区東中野のマンションの部屋から、制服のブレザーとジャージーの上下が見つかった。ジャージーには女子生徒の名字が漢字で刺しゅうしてあったとの事。
マンションの玄関ドアの鍵は、外側から施錠して閉じ込めるような仕組みになっていなかった。
捜査関係者によると、女子生徒は「これまでも逃走の機会をうかがったが、なかなかできなかった」と話しており、県警は女子生徒の健康状態を考慮しながら、慎重に事情を聴く方針。
容疑者は千葉大工学部を今月23日に卒業し、就職先が決まっていた。
千葉市稲毛区の大学近くの3階建てマンションに住んでいたとみられ、中野区のマンションに最近転居したという。
埼玉県警は、大学在学中から稲毛区のマンションに女子生徒を監禁していた可能性があるとみて詳しく調べる。女子生徒は食事などには困らなかったと話しているとの事。
女子生徒が行方不明になった後に自宅郵便受けにあった「さがさないで」とのメモや手紙について、女子生徒は「メモは車の中で、手紙はたぶん千葉市(のマンション)で、自分が書いた」と説明し、「文章は(容疑者に)こう書きなさいと言われて書いた」と話したとの事。
女子生徒の父親は「凶器で脅されたとは言っていないが、パニックの状態だったのではないか」と推し量ったとの事。
父親は容疑者の顔に見覚えがなく、女子生徒も「全然知らない」と話しているとの事。
また女子生徒はインターネットを閲覧できる環境にあり、「お父さん、お母さんが事件のチラシ配ってたの知ってるよ。ずっと見てた」と話したとの事。
捜査関係者などによると、容疑者が住んでいた千葉市稲毛区の部屋は、容疑者が通っていた千葉大学近くにある3階建てアパートの一室で、二つの部屋があった。女子生徒は「室内にはテレビはなく、パソコンがあった」などと説明。室内では拘束されておらず、女子生徒はインターネットをする機会があり、両親が自分の行方を捜していることを知って、逃げる機会を探っていたとの事。
女子生徒は2014年3月10日午後3時40分~4時ごろ、自宅前で、容疑者とみられる若い男と立ち話する姿を近所の人が目撃したのを最後に行方不明になった。夕方に帰宅した母親が「しばらく友達の家です。さがさないで下さい」などと書かれたメモが自宅ポストにあるのを発見。同月19日にも「元気ですごしている」と記された手紙が自宅に届いたとの事。
県警によると、女子生徒は、14年3月10日に容疑者に連れ去られた際の状況について「車から降りた男から、突然、名前で声をかけられた」と話しているという。女子生徒は容疑者について「全然知らない人だった」と話しており、容疑者が一方的に女子生徒のことを知り、連れ去りに及んだ可能性が浮かんでいるとの事。
また、女子生徒は車に乗せられた後、「(容疑者に)目隠しをされた」とも話していることがわかった。県警は、行き先がわからないようにするため容疑者が目隠しの準備をしていたとみているとの事。
女子生徒の両親は約2年間、情報提供を求めるチラシ配りを朝霞市などで約20回、講演も県内外で30回以上行ってきた。女子生徒は保護された後、捜査員に「捜してくれている。逃げなければと思った」と説明したの事。
容疑者の父親は防犯グッズショップを経営しており、防犯の知識を悪用した可能性があるとの事。
容疑者は2月に中野区へ転居するまで、千葉市稲毛区のマンションに住んでいた。通っていた千葉大学まで50メートルほどしか離れておらず、ここで2年近く誘拐した女子生徒を監禁していた疑いが持たれている。
捜査関係者によると、千葉市の部屋はキッチン、トイレは独立していて、洋室、和室各1部屋が居住スペースだった。洋室からベランダへつながる窓は「鍵を差し込まないと窓が開かない仕組みだった」と指摘。同市内の鍵専門店によると、空き巣対策用の鍵付きクレセント錠とみられ「もちろん鍵を持っていなければ内側からも窓を開けることはできない」との事。
容疑者の父親は大阪府池田市で、「創業59年」をうたう防犯グッズの通信販売業を営む。
公式ホームページ(現在閲覧不能)では、防犯用の鍵や、外出先から室内を監視する徘徊(はいかい)防止用の無線機器などが販売されていた。別の捜査関係者は「父親の仕事から身に付けた防犯知識を悪用した可能性がある」と語ったとの事。
容疑者は14年3月10日、下校途中の生徒に「お父さんとお母さんが離婚する。弁護士のところに自分が連れていく」とうそを言って誘い出したとみられる。生徒はその後、同容疑者の車に乗せられ、目隠しをされて千葉県内に連れ去られたとの事。
捜査本部によると、目撃証言などから女子生徒が誘拐されたのは26年3月10日とみられている。容疑者は同日、女子生徒の自宅前で車から降り、女子生徒に「(女子生徒の氏名)さんですよね」と声をかけた。女子生徒は同日午後3時45分ごろ、自宅前で10代とみられる男と話しているのを近所の人が目撃したのを最後に行方が分からなくなっており、この男が容疑者と同一人物だった可能性がある。
また、捜査関係者によると、容疑者は女子生徒と一緒に生活している間に「(女子生徒は)両親に捨てられた」という嘘の説明をしていたという。しかし、女子生徒は保護された後に「インターネットで両親が自分を探し続けていることを知った」と父親に話しており、容疑者の説明が嘘と知って脱出を決意したとみられる。自宅に電話した27日は「(逃げようとする)気持ちが高まった」と話しているとの事。
容疑者の実家があるのは大阪府池田市の閑静な住宅街。教育熱心な家庭で育ち、市立小を経て大阪教育大付属池田中、高校に進学したとの事。
容疑者(23)とみられる人物が、27日夕、同市のJR伊東駅構内の防犯カメラに映っていたことが分かった。
埼玉県警によると、カメラに映っていた時刻は午後6時半ごろ。容疑者が身柄を確保された際と同じ黒いジャンパーと緑のズボン姿のよく似た男が映っていたという。
女子生徒は27日午後0時半ごろ、中野区のJR東中野駅の公衆電話で110番し、保護された。数時間後には、行方不明だった女子生徒が保護されたとのニュースが報じられていたことから、県警は外出中の容疑者が携帯電話などで女子生徒が部屋から逃げ出したことに気づき、逮捕を免れようとして逃走を図った可能性があるとみているとの事。
容疑者はこの日午前、女子生徒に「買い物で秋葉原にでかける」と告げて中野区の自宅マンションから外出していた。外出先から自宅に戻らず、電車を使って伊東駅に移動したとみられるとの事。
こんな事件ですね。
まずは時系列
2011年04月 容疑者が千葉大に入学(1年次)
2012年04月 容疑者(2年次)
2012年10月~2013年09月まで容疑者が留学
2013年10月 監禁場所となる千葉大から50メートルのマンションに住む?(推測)
2014年
03月10日15:45頃 女子生徒の自宅近くで最後の目撃される。
同日夕方 帰宅した母親が郵便受けから「探さないでください」のメモを発見
03月29日 「元気に過ごしている」の手紙が自宅に届く。
04月 容疑者(3年次)以後11科目の講義を取る。
2015年04月 容疑者(4年次)卒業に必要な卒論のゼミ以外は講義を取らず。
2016年
02月 中野区に転居
03月23日 容疑者が千葉大学を卒業
03月27日12:30頃 女子生徒が脱出し保護される。
同日夕方 容疑者に似た人物がJR伊東駅構内の防犯カメラに映っていた。
03月28日03:00頃 容疑者逮捕、逮捕時には首をカッターナイフで切り自殺を図ったが死にきれなかった。
こんなところですね。
とにかく、女子生徒が無事に保護されて良かったですね。
それから、容疑者については、米国に留学して航空ライセンスを取れるぐらいだし、マンションに一人暮らしで、多分、アルバイトなどもしていないでしょう。
そのあたりを考えると、経済的にはかなり裕福だったのかと思います。
逮捕時には自殺を図ったようですが、事が発覚すれば自殺しなければならないような悪事である事は容疑者も理解していたと言う事なんですよね。
それでも、誘惑に負けてこんな事件を起こしてしまうとは、業が深いと言う事なんでしょうか?
ただ、計画的な犯行なんですよね。
女子生徒のフルネームを知っていて、その上、住所まで調べていたんでしょう?
しかも、大学在学中で留学から帰国した半年後ですから・・・この間に何かそういった物に興味を持つような事が起きたのかな?
あるいは、留学中に事件のきっかけになるような事があったのかもしれませんね。
経済的な問題が無ければ、善悪は別にして別の方法で容疑者自身の本能を満足させる方法はあったと思うのだけど・・・
監禁だって、容疑者にとって短期的には問題ないように見えるけど、いずれ時間が経過すれば、女子生徒が邪魔な存在になる可能性がありますね。例えば、好きな女性ができて結婚しようと思うとかね。
まさか、このまま監禁生活から女子生徒と夫婦のような生活ができるとは考えてなかったと思うけど・・・
容疑者も普通に大学を卒業し、就職も決めていたと言うのは、このままこの生活を人知れず継続しようとしていたんでしょうね。
容疑者が将来どうするつもりだったのか、知りたいですね。
邪魔になったから、解放する事もできないし、そうなれば、口封じするしか無いからね。
それとも、夢のような生活があると信じていたのか?
いずれにせよ、このタイミングで女子生徒が生還する事ができてなによりです。
新潟少女監禁事件では監禁生活が長かったせいか、精神的な後遺症もあったようですから、慎重にケアをして欲しいと思います。
参考リンク
埼玉県朝霞市中1女子誘拐監禁事件その2(続報)
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