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2016/04/06

島根県立大女子大生バラバラ殺害事件その61 (再検証-分割方法)

今回は遺体の分割方法を考えてみたい。
今回は解体について生々しい描写などもあるかもしれませんので、ご注意ください。
読んでいて気分が悪くなるようなら、その先は読まないでください。

さて、発見されたパーツは
頭部、両手足の無い胴体、左大腿骨、左足首の4つですね。
これをみると、不合理とは言わないがちょっと妙な事に気付きますね。
特に、左足首です。

率直に言えば、そんな小さく分割する必要ないでしょ?って事ですね。

犯人が合理的な判断の下に遺体を解体したと言う前提で考えを進めましょう。
過去の事例で足首を切断するような細分化した事件があったのか?
私の記憶では2件あります。
1)一斗缶事件
2)お台場フィリピン女性殺人事件

1)一斗缶事件は大阪天王寺区で2011年に起きた事件です。
一斗缶3個に分割された2人分の遺体が入っていた事件で、発見された部位は
一斗缶A)
頭部、右足首から先の部分(ただし別人の物)

一斗缶B)
左右の手首(同一人物の物と見られる)、肩甲骨が3個、骨盤の一部、大腿骨、肋骨、背骨。骨には肉は付着していなかった。

一斗缶C)
左足首から先が一つ。他にビニール製の緩衝材。

この事件の場合、遺体を一斗缶と言う限られたスペースに隠す為に一斗缶に入るサイズに遺体を分割したと思われます。

2)お台場フィリピン女性殺人事件は2008年にフィリピン女性を解体して遺棄した事件ですね。
部位は
マンション    30センチ四方の肉片と上腕部の骨(忘れ物ですね)
運河       頭部や左右の腕、左右下腿部のほか、大腿骨や肋骨とみられる骨
コインロッカー  女性の左右の尻、背中の皮、胸、腹
栃木県那須町   内臓

この事件の場合は、解体途中の終盤でなんと、住民に遺体を目撃されて発覚、目撃者が通報している間に二つのスーツケースに遺体を入れて犯人が逃走、近くの運河で頭部や骨の一部を捨て、駅のコインロッカーでさらに一部を捨て、残った内臓を栃木まで運び遺棄した事件です。

こちらの事件もスーツケースに収める為に遺体を細分化していますね。

これら二つの事件のように、遺体を何らかの容器に入れて運搬する為に遺体を分割したのだとしたら?
この島根事件の細分化も同じ理由で説明できるかもしれませんね。

容器が何か?は分かりませんが、胴体が入る大きさでしょうね。
スーツケース、衣装ケースなどかな?
これらの容器に入れる為に遺体を細分化したとすれば、足首まで切断した理由は説明できますね。

だとすると、幾つかの可能性が考えられますね。
A)被害者が死亡したのは屋外では無い。
 遺体は車を使って運搬しているので、もし、屋外で死亡して遺体を車で運搬したのなら、遺体を運搬の為に解体する必要が無くなる。

例外としては、交通事故を偽装する為に解体した場合かな。その場合、一度遺体を解体場所に運搬して、解体、再度、車で運搬と言う事になり、ちょっと面倒な気がしますけどね。

B)屋内で殺害した場合、遺体を車に運びやすい状況では無かった。
ちょっとわかり難いかもしれないけど、例えば一軒家で独身なら、遺体を解体する必要などなく、そのまま、車に運ぶ事ができたと思う。つまり、解体しなければならない理由、容器に入れなければならない理由がここにあるわけですよね。

B-1)容器に入れる理由
例えば、車に遺体を移動するのに、一目に触れる可能性が高いので、外見から遺体と分からない状態で運搬したいと言うのは人情でしょうね。
しかし、それだけなら、遺体を解体する理由がない、なぜなら、遺体が入る大きさの容器を見つければ良いからです。

若い女性で太った人でなければ、大きめのスーツケースや布団に巻いてとかで運搬可能でしょう。そういった事例もありますね。
だから、解体した理由その物は別にあると思う。

B-2)解体した理由
普通に考えると、重くて持てないからでしょうね。
若い女性なら体重は50キロぐらいかな?
50キロを持ち上げるとなると、男性でもなかなか出来ないと思います。

ただ、男性なら、車までキャスター付きのスーツケースで転がして運んだり、台車で運べば、トランクに入れるぐらいならなんとかできるかもしれません。
持ち上げるのは一瞬ですからね。
それなら、解体する理由になりませんね。

なので、単純に腕力が無いなら女性や老人も有りでしょうし。
男性の場合は短時間なら持てるが、車に運ぶまでの間に長時間、遺体を持ち上げる事になり、体力的に無理だった場合を考えています。

例えば、階段で遺体の入った容器を持ち運ぶような場合ですね。
エレベータの設置義務は5階から6階と言う事のようですから、仮に犯人がエレベータの無い4階建てのアパートやマンションの4階に住んでいて、遺体を運ぼうとしたなら、分割したいでしょうね。

だとしたら、被害者は犯人の家で殺害され、解体されて、容器に入れて運び出され、車で臥龍山に遺棄されたと言う事になるかもしれませんね。

未発見の部位は複数の容器に入れられていて、内1個は途中、臥龍山以外に遺棄したと言うのも有りだし、全て臥龍山に遺棄したと言うのも有りですね。

とは言え、いつもの妄想です。

解体方法については、もう一つ考えたい事があるので、それはまた今度書きましょう。

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コメント

2000年以降では、私としては最も記憶に残る事件です。
被害者はたまたま「何か」に関係してしまい、狙われて殺されてしまったんでしょうけど、その「何か」がわからない。

以前、どこかの掲示板で、被害者が「何らかの賭博行為」に手を出していて、それが原因のトラブルという書き込みがあり、私はそれを結構気にしています。昨今では野球とかバトミントンの例を出すまでもなく、若い人のこの種のトラブルは少なくないようです。もう一つ私が気にしている、勤務先や実家への無言電話にも繋がりやすいかも知れません。

警察の、被害者が通っていた学校の学生への事情聴取にしても、聴取された学生さんたちの「無意識の口裏合わせ」を感じなくもない。「賭博のようなもの」の背後には、まぁいますよね暴力団。警察にちょっと話したら自分もヘタすると殺されるのではという恐怖が絡んで来るのではないか、なんて思ってしまう。生徒数の少ないこじんまりした学校ですから、なおさらです。地方での反社会側も含む地元勢力
の存在は侮れないなぁ。何かやるせなくなって来ました。

投稿: Corgy | 2016/04/08 00:27

Corgyさん、おはようございます。

賭博の話は初耳ですね。
私としては、ちょっと被害者のイメージにはないかなと思います。アルバイトを複数して留学費用を貯めていた被害者が、そのお金を賭博に使うとはちょっと思えないんですよね。

それから、反社会勢力と言うのはプロ集団なので、基本的にこんな目立つ事件を意味なく起こす事は無いと思います。

あるとしたら、組織的ではない、一部の人間の独断での犯行だと思います。

賭博だと複数の人間が関わる物なので、どこかから、話が漏れてきそうですね。

投稿: ASKA | 2016/04/08 06:41

海外に留学していた友人の話だと、留学中の生活費(学費含まず)の単純計算は1日1万円くらいに考えるとよいと聞いたことがあります。その人は15年くらい前のイギリスで1年間でした。

被害者がどのくらいの期間の留学を考えていたのかわかりませんが、不足分を何かの方法でと考えてみました。学内の知人友人とかに「そんな怖くないよ~」なんて軽めに言われたら、20才前後だとついつい、という確率があるのではないか…なんて思いました。

相手がプロだと、話が外に漏れる可能性が逆に低くなると考えてみました。ASKAさんが以前書かれていた、土日のバイトはどうなってるのかという話も気になります。

投稿: Corgy | 2016/04/08 11:29

Corgyさん、こんばんは

被害者の留学と言うのは2年次の夏休み(約1ヶ月)を利用した海外研修の事です。
1日一万円としてざっと費用は30万円ぐらいかな。
そのぐらいなら、なんとかアルバイトでも貯金できそうですね。

土日のバイトについては報道されていないので、詳細は書けませんが、ASKAの独自調査によると、昼間の堅い接客業ですね。

それでも、時給は高くても900円ぐらいじゃないかな?

賭博の胴元はプロなんだけど、顧客はプロじゃないから、学生が手をだせるようなら、負けた学生が親に泣きつくでしょうね。そうすれば、親が警察に通報するでしょう。
そのあたりのリスクを考えると、お金の無い学生をあえて客に選ぶのは、胴元側にはリスクが大きいと思いますね。

投稿: ASKA | 2016/04/08 19:18

ASKAさん、こんばんは

ちょっと考えるだけどももどかしくなるような事件ですね。賭博説に固執するわけでもないのですが、初動捜査の失敗なのか、圧力による捜査の頓挫なのかわからない中、どうしても背後の組織の存在が気になるものでして…。

賭博の胴元はプロなんでしょうけど、資金の潤沢にある大都会の胴元ではないだろうという点が気になります。もしかしたら学生に対しては、比較的若い一面物腰柔らかな人間を窓口として対応させているのかも知れません。で、やばくなったら窓口ごと処分するような…。

被害者失踪の数日後に、ガラの悪そうな二人の男といっしょにいたという目撃情報が今どう扱われているのか知りませんが、それもとにかく気になる。

犯行の詳細に関わる投稿に対して、事件の背後への関心についてのコメントをして申し訳ないです。過去の投稿にコメントしても果たして意味あるのかなと思いまして、とりあえず最新の記事に対してコメントさせていただきました。

投稿: Corgy | 2016/04/08 21:42

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