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2016/05/07

島根県立大女子大生バラバラ殺害事件その64 (再検証-遺棄場所と方法)

今回は遺体の遺棄場所と方法について考えてみます。
遺棄場所としての臥龍山と言うのは、それほど違和感はありません。
被害者の住んでいた島根県浜田市からも25キロ離れている上に県境を超えて、広島県になる。

過去の事件でも、犯人や被害者の住居から離れた場所に遺体を遺棄するのは普通に行われていますね。

つまり犯人がパニクって遠くの人気の無い場所に遺棄している場合なら、そこに深い理由は無いだろうと思います。
かと言ってそう言い切れない部分もある気もするんですよね。

気になるのは遺棄方法なんですよね。
解体したからと言う訳ではありません。遺体を解体するのもは合理的理由によるところが大きいですよね。
だから、遺体を解体している点については、それほど違和感を感じていません。

私が気になるのは遺棄場所までの最終的運搬方法です。

遺体は臥龍山の山頂および山道周辺の3カ所で発見されています。
普通に考えると、遺体を3カ所に分けて遺棄したと言う事になりますね。
他の可能性として、遺体は山頂一カ所に全て遺棄されて、野生動物により移動された可能性も考えました。

いずれの場合にしても、山頂付近に胴体は運搬している事になります。
頭部も人体で重い部分になり、5キロぐらいはあるかもしれませんが、斜面を下方向に移動するなら、野生動物でも可能かもしれません。

逆に、一番大きな胴体を斜面を上方向に移動するのは野生動物では熊でもなければ無理でしょうね。

なので、遺体の少なくとも胴体部分は犯人が山頂に運搬した可能性が高いと考えています。

問題はここなんですよね。
遠方に遺棄する場合だと、普通に運搬方法に車を選択する場合が多いですね。
しかし、その場合でも、遺体は停車した車からその近くに遺棄している場合が多いですよね。

発見された胴体は車の入れる回転場から70メートルも離れている。しかも山頂方向なら、登り坂ですよね。
この点をどう考えるのか?

1)臥龍山の山頂に遺棄する事に意味がある?
2)臥龍山の中でも人が来る可能性の高い回転場を避けた慎重なタイプ?
(回転場にはこの土地の名水がわき出ている水のくみ取れる場所がある)

こんなところかな?
更に展開していくと・・・
1)臥龍山の山頂に遺棄する事に意味がある?
 1-1)呪術的、儀式的な意味がある。
  臥龍山の龍の字に意味を持たせる場合は考えられるが、儀式としての様式を満たしていない。(シンメトリー性などが無い)

 1-2)被害者、犯人の思い出の場所や妄想の実現など。
  これについては、犯人しか知らない事なので、逮捕された犯人の供述を待たなければならない。もし、被害者の思い出の場所なら、犯人はそれを知っている人物となる。

 1-3)何らかの偽装。(見立て殺人など)
 1-3-1)偽装
  今の段階では何とも言えない、偽装になっているのかどうかすら分からない。
  偽装とは犯人像のミスリードを目的としている場合や、犯人のアリバイなどの偽装などが考えられるのだけど・・・遺体の一部を山頂に運搬する事で何かの偽装になるとは思えない。

 1-3-2)見立て殺人
  1-1)と同様に龍の字に意味を持たせる場合は考えられるが、見立てだとしても、見立て自体を一般人が気付かないのであれば、見立てにならない。見立てならば、もっとわかりやすい状態にするか、見立てである事の告知が必要。

2)臥龍山の中でも人が来る可能性の高い回転場を避けた慎重なタイプ?
 この場合と言うのは犯人が誰かが、回転場に来る事が予想できる状態で遺体を遺棄している場合になりますよね。

具体的にもし、深夜から未明に犯人が遺体を遺棄したとしたら、その時、回転場に誰かが来る可能性はあるのだろうか?

それは無いと思うんですよね。いくらなんでも、あんな場所に夜中に行く物好きはそうは居ないと思います。なので、この場合は遺棄時刻は深夜から未明では無く、誰かが回転場にやってくる可能性のある、明るい時間から夕方ぐらいまでだと思います。

他にも、もし野生動物に遺体を処理させようと考えているなら、犯人が遺棄のタイミングで野生動物と鉢合わせする可能性もあるわけで、夜中に野犬などに遭遇したらと思うと、ちょっと躊躇する可能性はありますよね。

そしてもう一つ、本当に犯人が慎重なタイプだとしたら、遺体を埋めもせず、放置するのだろうか?

もし、犯人が目撃を恐れて遺体を山頂まで運搬したのだとしても、車から運び出す場所は回転場になるわけだから、その時を目撃されないように、犯人が遺体を車から運び出した時には回転場に他の人は居なかったはずです。
それなら、山頂に運ぶ意味はそれほど大きくないと思います。

ただし、ここでもタイミングの問題が出てきます。当時の気象情報が鍵になるかもしれません。

11月02日の夕方から臥龍山は雪が降り11月04日まで山道には雪が残っていた。
もし、遺体遺棄後に雪が降り、そのまま積もれば、遺体は雪に隠される。
そして、そのまま、季節が進めば、雪に隠されたまま、遺体は春まで発見されないかもしれない。

それなら、犯人が慎重なタイプで人の入る回転場を避けて山頂付近に遺棄したと言うのもそれなりに説得力があるかな。

もし、犯人がこれを狙ったのだとしたら、犯人は遺体をただ放置しただけではなく、ちゃんと隠す事が出来る事を知っていたと言う事になりますね。

その場合、犯人は臥龍山の気象について熟知している事になります。

浜田市の初雪の情報が無いが同じ島根県松江市の情報だと、平均の初雪は12月05日。
事件のあった2009年の初雪は12月18日ですね。
浜田市の初雪情報が分からないけど、浜田市よりも北の松江市が12月だったので、浜田市も初雪は12月だと考えています。

浜田市の初雪が例年12月だとするなら、もし、犯人が浜田市に住むなら、遺体を運搬したとき、車のタイヤはノーマルタイヤだった、臥龍山に近づくと山道は雪だったのなら、無理をして遺棄するだろうか?

つまり、この場合、遺棄は雪の前の11月02日夕方より前のタイミングか、11月04日から11月06日までの間かもしれない。

広島県側だと広島市しか初雪情報が無いが、広島市の初雪は例年12月ですね。
2009年の初雪は12月17日のようですね。

ちょっと参考にならない、もし、犯人が広島側の山岳部に住んでいれば、11月でスノータイヤを用意している可能性もあるかもしれません。

いずれにせよ、違和感を払拭できるほどの情報はありませんね。謎は残ったままです。
(まー偶然で説明する事もできますが・・・とりあえず可能性の一つとして捉えておいた方が良いのかな、分からない事は分からないまま全体を考えた方が全体を捉えられると言うのが私の考え方です)

次回は違った視点で遺棄方法について考えてみたいと思います。

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コメント

野生鳥類の生息も調べた方がよいでしょう。

犬鷲のような山岳に生息する鳥類は翼広げた両翼が3メートルにも達し、成犬をワシ掴みにして天空まであげ岩めがけ落とし、ゆっくり食事にありつくそうです。
カラス程度の小さな鳥でさえ猫を掴みあげるそうです。

とんび、鷹の類も同様ですが天高く飛んでいる時はさほど大きさ感じ難いのですが、実はこどもくらいなら簡単に掴んで飛べるそうです。

投稿: テキスタイル | 2016/05/08 00:31

テキスタイルさん、こんにちは

早速、調べてみました。
広島だとツキノワグマ、クマタカ、イヌワシが生息している可能性があるようですね。

だとすると、犯人が回転場近くにまとめて遺棄した物を野生動物が移動したと言うのも、完全に否定はできないですね。

なので、単純に人気の無い、臥龍山に遺棄したと言うのがシンプルな分、説得力があるかもしれません。

問題は、胴体部分に野生動物の痕跡が残っているか?と言うあたりかな。

投稿: ASKA | 2016/05/08 12:19

ASKAさん、こんにちは。
毎度ブログ記事の更新お疲れさまです。

一つ前の記事のコメントで裏銭さんが可能性として挙げていますが、当初は殺人が犯人の目的ではなく、監禁が狙いだったのが過って死に至らしめてしまった」というクダリは何気に興味深いです。

だいぶ古い事件ですが、ASKAさんは東京の綾瀬で1988年に起きた(発覚は翌1989年)女子高生コンクリート詰め殺人事件をご存知でしょうか。
あれは過って殺害ではなく意図的な殺害ですが、少なくとも拉致当初は殺害目的ではなく強姦目的の性犯罪です。

諸々の経緯で思わぬ方向に展開してしまったため遺棄方法も信じられないほど杜撰で詰めの甘いものになりました。
さらに、少年による凶悪殺人事件という点で同じ年に名古屋で起きたアベック殺人事件も死体遺棄方法があまりにも杜撰で、 犯人グループの自供で警察が行ったところ、死体の一部が土の上に露出していたそうです。

何となく、島根女子大生 死体遺棄事件と似ているように思います。

投稿: 堀尾吉晴 | 2016/05/08 14:58

連投失礼します。
ASKAさんは、アメーバの『雑感』というブログをお読みになられたことがございますでしょうか?
maeba28さんという人が書いていますが、やはり島根女子大生死体遺棄事件など未解決事件について考察しています。

もし時間の余裕がございましたら、一度お読みになってみられてはいかがでしょうか。

自ブログの宣伝では決してありませんので(笑)。

投稿: 堀尾吉晴 | 2016/05/08 15:04

1-2の被害者や犯人の思い出に関わる場所ならば、感覚としては頭部を持って行きそうな気がします。話しかけたり景色を共有したりするのに顔や目があった方が、再現しやすいと思うので。
ただ、頭部に暴行の痕跡があったとのことなので、腫れた顔などを見たくなかったなら心=心臓と考えて胴体を連れていくのもあり・・なのかもしれません。

ただ、私としては本当は胴体を山頂に埋めるつもりだったが、登るのに時間がかかりすぎて暗くなってきたか雪が降ってきたかしたため遺棄に留めたと考えています。
他の部分はまとめておくと死体とわかってしまうかもしれないからバラけさせておき、後日改めて埋め直そうと考えていたが雪が降ったためそれで隠れるだろうし雪山に登る人はいないだろうと放置していたと。
遺棄した犯人は臥龍山の地理は知っていても、それなりに人が来ることを知らなかったか、11月の雪は降ってもそこまで積もらないことを知らなかったか、であったのだと思います。臥龍山に登ったことはあるけど天候に詳しくなくて、降雪=登山禁止のイメージを持っているとか。
遺棄のタイミングとして、公開捜査の報道を11月2日午前中に聞いてそのまま山へ遺棄、雪がちらついてきたため慌てて下山した、と妄想しています。

投稿: つれづれ | 2016/05/09 00:23

堀尾さん、つれづれさん、おはようございます。

堀尾さんへ
アメブロの件はちらっと見た事があります。
現場写真などもあり、熱心に取り組まれているようですね。
こんど、じっくりと読んでみます。

つれづれさんへ
暗くなったので放置して下山と言うのも有りですね。
暗くなったところで、野生動物と遭遇なんて嫌だし、車で雪道、ノーマルタイヤなんてのも、やはり避けたいですね。

投稿: ASKA | 2016/05/09 06:30

11月4日未明に臥龍山山頂付近で明け方4時までヘッドライトの目撃情報が有ります。ちなみに当時の記録では満月でした。あの山に夕方登ってみましたが、全く明かりもない山道でした。切羽詰まった犯人が月明かりを頼りに遺棄してる光景が目に浮かびます。

投稿: 探偵見習い | 2016/05/10 12:47

探偵見習いさん、こんばんは

そのヘッドライトの情報は私も見ましたが、しかし、それが犯人が遺棄したタイミングとは断定できないので、推理する上の情報としては除外しています。

車が入れるのは回転場までなので、犯人以外でも回転場に車を入れてライトと点灯すれば、同じ状態ですよね。
それに、この回転場は地元で有名な名水の出る場所ですから、犯人以外がその時刻にこの場所に来ている可能性を否定できないと思います。

なので、別に遺体の遺棄のタイミングを特定する情報で裏付ける事ができれば、そのヘッドライトが犯人の物とする事に異存は無いのですが、今のところ、裏付ける情報は無いようですね。

ただ、人気の無い場所に深夜来るのは犯人の可能性が高いとも思います。けれど今の段階では断定できないと言うところですね。
もし間違っていた場合、逆に犯人にアリバイを与える事になるので、とりあえず、除外しておく方が無難と言う事ですね。

投稿: ASKA | 2016/05/11 20:30

山に雪が積もるかも知れないそして
雪に埋もれて雪解けまで発見されないとの推理を拝見して
最近見たアニメの「僕だけがいない街」を思い出しました
このアニメの原作漫画は当然事件当時に出版されています
そして誘拐殺人事件の被害者が雪に埋もれて春まで発見されないことは
1巻ででてくる状況です
被害者の女子大生が読者層である可能性はわずかですが
犯人が地方の女子大生を被害者に選んでいるすれば読んでいたとしても
別段違和感があまりないと思います

更新いつも楽しみにしています頑張って下さい

投稿: ing | 2016/05/17 20:06

ただ単に外国人(東南アジア系)の犯行では?被害者の顔はロリ系だし、あの残虐さも伺えるのでは、、、

投稿: S´ | 2016/05/23 23:37

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