東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その4(過去にも事件)
続報です。
1)容疑者(27)=殺人未遂容疑などで送検=とみられる人物が、滋賀県でも女性とトラブルになっていたとの事。
約3年前にも都内で別の女性が容疑者について警視庁に相談していたが、武蔵野署はいずれも把握できていなかった。同署が被害者の相談を警視庁本部と共有していれば、同種の問題を事前に確認できた可能性があるとの事。
滋賀県警などによると昨年12月、当時同県内在住の女性から、京都市在住の男についての相談が電話であったとの事。
後日、女性が警察署での面会を断ったため県警は捜査しなかったが、全国の都道府県警本部で閲覧できるシステムに男の名前などを登録していた。
武蔵野署は女性タレントの相談を「切迫性はない」と判断し、本部の専門部署「人身安全関連事案総合対策本部」に相談せず、警視庁は滋賀県警の相談を把握できなかった。
同署で相談を受けた担当者3人のうち、1人は対策本部出身の男性警部補だったとの事。
2)被害者の首の左側に深い刺し傷があるとの事。
3)容疑者はこの直前、「Tさんですか? お話できますか?」と被害者に声をかけたが、「急いでいるので」と返事され、犯行に及んだとの事。
4)容疑者(27)が、約3年前に当時10代でアイドル活動をしていた別の女性のブログに「殺すぞ」などと脅す書き込みをしたとして、警視庁万世橋署が脅迫などの疑いで捜査していたとの事。((2)の案件とは別件)
同署の担当者が相談内容を登録するシステムに容疑者の名前を入力することを失念し、女性タレントが刺されるまで、同容疑者が過去に同様の問題を起こしたことを把握できていなかった。登録内容は全ての警察署が見ることができ、約3年前の問題で名前が入力されていれば、女性タレントが武蔵野署に相談した際に対応が変わっていた可能性があるとの事。
捜査関係者によると、この女性はブログへの書き込みを万世橋署に相談。署が捜査した結果、容疑者が書き込んだと判明。何度か電話で呼び出したが、応じなかったという。その後書き込みが収まり、同署は立件を見送ったとの事。
システムには女性の名前や相談概要など最初に相談した時点の情報は登録されていたが、容疑者の名前は登録されていなかった。当時の担当者は「失念していた」と説明しているとの事。
5)被害者は首から大量に出血していて、現在も意識不明の重体です。
容疑者が「折りたたみナイフを事件直前に購入した」「ナイフはズボンの前側の左ポケットに入れて持ち歩いた」と供述しているとの事。
6)被害者がかけた110番の通話記録に「(会場へは)入れませんから」という本人の声が残っていたとの事。
直後に複数回の悲鳴も記録されており、警視庁は、被害者は地下のライブ会場に階段で下りようとした際、容疑者(27)(殺人未遂容疑などで送検)に襲われたとみている。
捜査関係者によると、容疑者は21日午後、JR武蔵小金井駅前で被害者を待ち伏せ。5時過ぎ、会場前の路上で被害者に「お話できますか」などと声をかけ、以前にプレゼントを送り返されたことを問いただそうとしたとの事。
こんなところですね。
警察の不手際がまたまた出てますね。
そのあたりは、検証結果を待ちたいと思います
過去にも同様の事件を起こしていたんですね。3年前ですか・・・
容疑者24歳の時ですね。この頃から鬱積した不満が渦巻いていたのかな?
実は犯行時の犯人の行動が微妙によく分かりません。
報道がイマイチはっきりしない印象です。
A)駅の近くで待ち伏せ
B)この後、被害者に声を掛けたのか?(ここで無視された?)
C)ライブ会場まで移動(被害者の後を付ける)
D)ライブ会場の前で口論になった。
E)被害者が通報したので、持っていたナイフで刺した。
続報を待ちましょう。
参考リンク
東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その3(警察のミス)
東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その5(公判開始)
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コメント
しかし、偏執といっていいですね。武蔵小金井駅には立ち寄った事はありませんが、1日平均約6万の利用者がいる駅らしいです。夜とはいえ人は沢山いるなかで駅で待ち伏せていた訳ですから・・・。
恐らくギターを背負っていたからすぐ見つかってしまったんでしょうね。
投稿: 裏銭 | 2016/05/30 12:09
裏銭さん、こんばんは
確かにそうですね、2、3時間も張り込んでいたんですよね。
人が多い駅近くで待ち伏せってのも大変ですよね。
確実に現れるライブ会場の入り口で張る方が確実な気がします。
この時点では警察は容疑者にストーカー容疑で接触してないから、容疑者が警察の警備を嫌ったわけでもないと思います。
ライブ会場の警備があると思って、それを避けたのか?
でも、それなら、ライブ会場入り口のずっと手前で犯行を実行しそうなんですが・・・
変装してもギターで見つかってしまったかもしれないですね。ギターだけ別の人に運んでもらい、自分は変装して会場入りする方法もあったかもしれませんが・・・
そこまでの危機感を持ってなかったので、仕方が無いですね。
防ぐ事は出来た事件だとは思うけど、その鍵は危険を予知できたのか?と言う事になりますね。危険を予知できなければ結局は何の対策も打てないと言う事になりますからね。
投稿: ASKA | 2016/05/30 19:07
続報です。
1)容疑者(27)が、事件の約1週間前に凶器の折りたたみ式ナイフを購入していた。
2)容疑者は5月中旬、インターネットを通じて刃渡り約8センチのナイフを購入。約1週間後の5月21日、このナイフを持って京都から上京し、被害者を襲っていた。
3)容疑者が事件後、自ら「けが人がいる。死にそうです」などと119番していたことも判明。けがの理由は「(自分が)切りました」と説明していたとの事。
4)事件は21日午後5時5分ごろ、被害者からの110番通報で発覚。容疑者の119番通報は約4分後の5時9分ごろだった。「けが人がいます。男性と女性です。女性のほうは死にそうです」などと説明したとの事。
5)警視庁によると、容疑者は通報の意図について「当時は混乱していたが、かわいそうに思った」などと供述しているとの事。
別の報道では
通報した理由について「かわいそうだった。逃げるつもりはなかった」とも話しているとの事。
こんなところですね。
なんだか、複雑な容疑者の心理状態が出ているのかな?
最初から殺害するつもりなら、声を掛けずに問答無用で刺してしまう事ができたんですよね。
それをせずに、声を掛け、通報されて刺している。
殺意は当然あったんでしょうが、それとは裏腹な別の感情もあったのかもしれませんね。
公衆の面前で犯行を行い、逃亡もしなかった・・・
覚悟の犯行?それとも、破滅を望んだのか?
でも、「お前を殺して、俺も死ぬ」ってわけでもないんですよね。
そういえば、三鷹の女優殺人事件も同じような感じだったかな?
投稿: ASKA | 2016/05/30 19:08
ASKAさん、こんばんは。
う~ん、何というかこれは推測ですが、三鷹の事件もそうですが自分の言う事を聞かない人に何とか自分の言う事を聞かせたいと暴力に訴えてしまうのではないでしょうか?
育児に慣れない親は言う事を聞かない子供に手を出してしまうことも珍しくありません。この場合育児に慣れない、ということですが今回の場合人間関係に慣れない容疑者がなんとか被害者に言うことを聞かせたいと最後に話しかけるが相手にされず・・・。という流れかもしれません。
投稿: 裏銭 | 2016/05/30 22:24
この種の輩は更生できるのか疑問ですな。
本当にかなりの粘着質であり、偏執してますね。
投稿: 空地 | 2016/06/01 20:21
続報です。
1)容疑者が「被害者と結婚したかった」と供述していることが分かった。
2)「被害者から『ツイッターをフォローしてね』と言われて始めたのに、ブロックされてイラついた」と話しているとの事。
3)容疑者が被害者のライブに行ったのは4回とみられ、警視庁は、主にネット上のやり取りで一方的に恨みを募らせたとみて調べているとの事。
こんなところですね。
「結婚したかった」と、ずいぶん、思い込みが強いタイプなんでしょうね。
投稿: ASKA | 2016/06/02 06:38
この犯人も三ヶ月の鑑定留置になりましたね。
事件直後、救急搬送に犯人本人が連絡入れたようです。
「彼女が可哀想だから」の理由みたいで…まったくもって身勝手なジキル&ハイド。
他の事件でも述べましたが、秋田の生禿げ祭りは都会では見られない代わりに、本当の鬼がある時は宅間や予備校生殺害犯等に憑依して現れてる気がします。
投稿: テキスタイル | 2016/06/07 12:32
テキスタイルさん、こんにちは
最近の鑑定留置は公判中に弁護側が責任能力を争う事を想定して検察側が先手を打っている感じですね。
今回の事件も責任能力には問題ないと思います。
とは言え、普通に考えれば交際もしていないのに、ファンと言うだけで結婚できるなんて考える方がおかしいので、メンタル的に何か問題はあったのだと思います。
ドラマの台詞に「世の中で一番怖いのは人間だ」的な台詞があったと思います。
動物は無益な殺生はしませんが、人間は理不尽な理由で人を殺めますね。
投稿: ASKA | 2016/06/07 17:18
重体だった被害者の意識が回復していたことが分かった。
警視庁は冨田さんの容体が安定し、医師らの許可が得られ次第、事件当時の状況などについて話を聴く方針。
関係者によると、被害者は6月3日ごろに意識を取り戻した。
事件発生以降、都内の病院の集中治療室(ICU)で治療を続けており、意識が回復するのは約2週間ぶり。
被害者は首や胸など20カ所以上をナイフで刺されており、首付近の傷が特に深かったが、捜査関係者によると、心臓など内臓への損傷は免れていたとの事。
まずは意識が戻ってよかったですね。
体は順調に回復しているようですが、問題はメンタルですね。
正真正銘の生命の危機に瀕していますから、本物のPTSDになっていてもおかしくありません。
もし芸能活動に復帰するにもメンタル面が回復するまで時間が掛かると思います。
芸能活動に復帰するも良し、そのまま、別の道に進むも良し、ご自分で決められるのがよろしいと思います。
心にストレスがある事を無理に続けてもそれで幸せになれるとは限りませんから、ご自分がしたいようにされるのがよろしいでしょうね。
いずれにせよ、まずは体を治されてからゆっくり考えれば良いと思います。
投稿: ASKA | 2016/06/08 17:32
東京都小金井市で5月、アイドル活動をしていた女性(20)が刺され重体となった事件に関し、警視庁は6月17日、事件発生までの検証結果を発表、「早急に対応する必要のある事案だった」として問題があったことを認めたとの事。
同庁は今後、意識を回復した被害者から相談時の状況を聴取した上で、最終的な検証結果をまとめるとの事。
被害者は事件前、同庁武蔵野署にツイッターなどへの書き込みについて相談したが、同署は切迫性はないと判断。ストーカー事案を専門的に扱う「人身安全関連事案総合対策本部」に報告していなかった。
同庁はこうした対応について、「ストーカー事案と判断するには難しい面もあったが、人身の安全を早急に確保する必要があった」と指摘。同本部への報告に加え、ライブ会場の警戒や被害者への防犯指導も行うべきだったとした。
同庁は再発防止策として、しつこい書き込みや悪意のある内容がある場合には、身体への危険が切迫していなくても同本部に報告し、組織を挙げて対処するとの事。
ほかに、登録された携帯電話から110番通報を受けた場合、発信位置の情報を自動表示するように通信指令システムを改修する。相談内容を記録する際、記載漏れがないよう徹底するとの事。
まー、色々と問題がありましたから、それを改善するのは良いですね。
しかし、「しつこい書き込みや悪意のある内容がある場合には、身体への危険が切迫していなくても同本部に報告し、組織を挙げて対処する」これって大丈夫なのかな?
やってもらった方が良いのだろうけど・・・現在の警察の能力で対応できるのかな?
しつこい書き込みや悪意のある内容なんて、ネット上には氾濫してますよね。
その中で相談や訴えが有った物に限るんだろうけど・・・今回の事件を受けて、ネットの住民の方々も慎重になる人が多くなって、「それなら、相談しようかな」って人が増えそうな気がしますよね。
フィルターのような機能は必要な気もするし、警察側の負担を減らす方法も考えないといけないのではないのかな?
上層部のかけ声だけで、結局、現場は動けませんって事にはなって欲しくありませんね。
投稿: ASKA | 2016/06/17 19:34