« 世田谷一家殺害事件再考その160(みきおさんとアニメ) | トップページ | 世田谷一家殺害事件再考その161(客人説の肯定材料) »

2016/07/13

東京都目黒区碑文谷公園バラバラ事件その6(続報)

続報です。

1)遺体は被害者宅の台所にあった包丁で切断したなどと供述している。

2)遺体を運んだバッグや切断に使った包丁は「ゴミとして捨てた」と話している。

3)「切断に使った包丁は自宅に持ち帰り、ごみとして捨てた」と供述している。
容疑者の自宅から包丁や折りたたみ式のノコギリなど刃物9点を押収したが、簡易検査で血液反応は出なかった。

「自宅に持ち帰り、ごみ置き場に捨てた」と供述している。被害者が最後に確認された日に着ていた上着とズボンも見つかっていない。

4)容疑者は、「日付が変わってから侵入した」と話している。

5)「最初は2階の部屋に侵入するつもりだった」と供述。容疑者は6月20日未明に、マンションの2階ベランダによじ登ったが、カギが閉まっていたため、一つ上の3階の阿部さん宅に侵入したと供述。

6)被害者宅の配水管からは血液反応が出たが、浴室からは微量しか検出されなかった。切断後、入念に洗い流したとみられる。

7)容疑者(28)が「遺体を運ぶためにスポーツバッグを購入した」と供述している。捜査関係者によると、容疑者は6月20日未明、被害者を殺害し、被害者宅のマンション浴室で包丁を使って遺体を切断。その後外出し、スポーツバッグを購入したとみられる。

8)容疑者が調べに対して「金銭目的だった」と説明し、「仕事をやめて金に困っていた。盗みに入ったのは初めてだった」などと話している。

9)捜査関係者によると、池周辺の防犯カメラには、遺体が捨てられたとされる6月21日午前2時ごろ以前にも容疑者の姿が映っていた。同20日未明に被害者を殺害し遺体を切断した後、遺棄する場所を下見していたとみられる。

10)容疑者は、「切断した遺体を1つずつ池に投げ捨てた」と供述していることが、新たにわかった。
容疑者は、被害者の部屋からスポーツバッグを持って出た6月21日に公園の池の周辺を歩く姿が、防犯カメラに映っていて、警視庁は、この際に、遺体を投げ捨てた可能性があるとみている。

11)被害者宅の室内には現金20万円が残されていたほか、容疑者は、「何も盗んでいない」と話している。

こんなところですね。
盗みに入るのは始めてだった・・・その最初の1回目で殺人をしてしまう。
ドラマの台詞で窃盗犯の「殺しとタタキ(強盗)は馬鹿のする事」と言うのがありましたね。

最初だったので、気付かれた時にパニクってしまったのかもしれません。
しかも、窃盗目的だったのに「何も盗んでいない」と・・・
結果的にこれは罪を軽くする事になっているので間違いでは無いかもしれないですね。

ただの殺人と強盗殺人では罪の重さも変わります。
強盗殺人:死刑または無期懲役
殺人  :死刑又は無期若しくは5年以上の懲役
窃盗  :10年以下の懲役又は50万円以下の罰金

しかし、被害者と面識が無いし、窃盗もこれが始めてだから、他の窃盗現場の証拠から疑われる事もない。
なぜ、手間を掛けて解体したのか?
しかも、解体した遺体はそのまま、池に投げ捨ててるので、発見されるのは時間の問題でした。発見されても、自分までたどり着けないと考えたのなら、現場に遺体を放置して発見されても、同様に自分までたどり着けないと言う事なのでは?

このあたりは、容疑者自身もパニクっていて理由を説明できないのかもしれません。
しかし、証拠隠滅は入念だし、遺体を運び出すのに必要なバッグも別途購入してます。
部分的に慎重に行動している一方で防犯カメラに写らないようにベランダから侵入したのに、出る時はエントランスから出て防犯カメラに写っている・・・犯行全体としては、幼いと言うか杜撰な印象ですね。

そもそもが、「仕事を辞めてお金に困っていた」と言うところが出発点なんですよね。
なぜ仕事を辞めたのか、辞めた理由が知りたいですね。

参考リンク
東京都目黒区碑文谷公園バラバラ事件その5(容疑者逮捕)

|

« 世田谷一家殺害事件再考その160(みきおさんとアニメ) | トップページ | 世田谷一家殺害事件再考その161(客人説の肯定材料) »

コメント

ASKAさん、こんばんは。私には犯人の動機に、どうも違和感を感じてしまいます。

金目当て、ここまではいい。しかし、『何故犯人は最初に2階の部屋(つまり被害者の下の階の部屋)を狙ったのか』がはっきり説明されてないですよね。

「窓が閉じていたから」という程度の理由で標的を変える犯人が何故わざわざ最初に盗みに侵入しようとした部屋が2階だったのか…。1階の部屋でもいいはずです。寝込みを盗みに入る算段だったんでしょうし、失敗した時に逃げやすい1階から狙いをつけるのがむしろ普通ではないでしょうか。

しかし犯人は最初から2階に押し入ろうとしています。となると、犯人は犯行前から計画性を持ってマンション内を物色していた可能性があるのでしょうか。力の弱い、女性の老人単身世帯の部屋をある程度目星を付けていたのかもしれませんね。

投稿: 裏銭 | 2016/07/14 01:27

1階は日頃から戸締りには気をつけてるでしょうね。しかし、当てずっぽうで夜中に侵入しますかね?事件以前にも度々あちこちでトライしてたやもしれませんが、犯人がある程度狙いを付けていたとすれば、動機は窃盗ではないかも。事件の夜、制御不能状態でお目当て以外に移動した可能性もありえます。隣でなく登る方が楽な構造だったのか?

投稿: | 2016/07/14 07:03

加えて矛盾するのが犯行後の行動ですね。
①そもそも何故バラバラにしたのか。
②金に困ってるのにバラバラにした後リュックを買っている
③その際ノコギリ等は買わず
④部屋にあった現金には手を付けず

①はまぁ知り合いでなくてもバラバラにすることはあるのでそこまで疑問ではないですが、問題は②以降の行動の矛盾です。

②リュックをわざわざ買ってるんですよね。金に困って押し入ってるのに。しかも被害者の金には手を付けない。大型のリュックが必要で新しく買ったのかもしれませんが、それならはなからバラバラにする必要性も感じません。金に困ってるわけですから。

③リュックを買いに行った割にはのこぎりを買ってない。包丁のみで解体するのは非効率です。

④これが一番おかしいかもしれませんね。強盗目的なのに金に手を付けない。殺してしまった事で優先順位が変わったのか。それなら夜に侵入するのはリスクでしかないけど…。またリュックなど買い物をする訳ですから、本当に金に困っていたなら被害者の金に手を付けないのは不自然かなと。

投稿: 裏銭 | 2016/07/14 13:51

裏銭さん、こんにちは

私も疑問な点はいくつかありますね。
別のコメントでも書きましたが
1)凶器を準備していない事。
1階、2階、3階どの階でも家人がいる部屋に忍び込むのに、凶器を持たないと言うのが不思議です。

2)裏銭さんの③にあるノコギリですが、報道の情報と矛盾してるんですよね。報道では「ノコギリを含む複数の刃物で解体」とあったはずなので、ノコギリはどうなっているのか?疑問です。

このあたりは、本人が話せば続報が出ると思います。

投稿: ASKA | 2016/07/14 17:13

はい?現場写真見たことないんか?
1階は駐車場なんだけど?

投稿: | 2016/07/15 23:29

なるほど、一階が駐車場だったのですね・・・。失礼しました。

投稿: 裏銭 | 2016/07/16 09:13

1階が住居でないなら、気付かれにくいですね。
あと、凶器を持たなかった理由は、住人にばれずに窃盗するつもりだったか、凶器が要らない相手を襲う想定をしていたのですかね。

投稿: 空地 | 2016/07/16 21:33

犯行時間帯の推論、的外れで失礼いたしました。

供述通り最初は窃盗目的だったなら忍込みまたは居空きという手口になりますが、家人が在宅でも窃盗をおこなう忍込みや居空きは部屋が多くある一戸建てが狙われやすいように思います。
そのため、電気が消えているから留守宅だとでも思って空き巣狙いだったのでしょう。
未明という時間帯、若者なら起きているかもしれませんが床についている人が大半でしょう・・が、そんな常識すら彼にはなかったのかもしれません。
現場を選んだ理由が出てくれば、防犯の参考になるかもしれませんね。まずは施錠が一番ですが。

リュックなどの買い物については、無職であることから親にレシートを見せて金銭を貰っていたのではないでしょうか。
手に入れたかった金銭も親から支給されない遊びのためのものだったから、遺体を遺棄しなければならなくなってそれどころではなくなってしまったとか。

投稿: つれづれ | 2016/07/18 20:02

まずは死体遺棄での起訴となりましたね。
報道も少なくなり、個人的に知りたかった現場の選定理由は出て来なさそうな状況です。
それとも公判で語られることがあるのでしょうか。

投稿: つれづれ | 2016/07/31 18:50

続報です。

1)警視庁碑文谷署捜査本部は8月2日、強盗殺人と住居侵入の疑いで、世田谷区野沢、無職、男性)被告(28)=死体遺棄罪で起訴=を再逮捕した。「黙秘します」と供述しているとの事。

2)再逮捕容疑は、6月20日未明、マンション3階にある被害者の部屋にベランダから侵入。首を絞めるなどして殺害し、現金数十万円を奪ったとしている。

3)捜査本部によると、室内には現金約20万が残されていた。だが、被害者が周囲に「タンス預金をしている」などと説明していたほか、事件後に容疑者の銀行口座に数十万円が入金されていたことが判明。
捜査本部は、室内のほかの場所に保管されていた数十万円を容疑者が奪った疑いが強いと判断したとの事。

 銀行口座からは入金後に現金が引き出されており、捜査本部は奪った金の使途などについても調べを進める方針との事。

4)被告は逮捕直後の調べに対し、「金があるところに案内させるために揺すって起こしたが、騒がれたので首を絞めた」と供述していたとの事。

容疑者は調べに対し、雑談には応じるものの、黙秘しているとの事。

こんなところですね。
遺体損壊、遺棄については物証などもあり、有罪はカタイでしょう。
殺人についても、多分、カタイと思う。
殺人、遺体損壊、遺棄については認める供述をしていたと報道があったと思うのですが、ここに来て黙秘するのは強盗の事実の有無について黙秘すると言う事なのかな?

強盗殺人:死刑または無期懲役
殺人  :死刑又は無期若しくは5年以上の懲役

強盗殺人なら死刑か無期懲役が求刑されるでしょうが、ただの殺人なら無期懲役よりもかなり軽くなる可能性が高いですからね。

まー弁護側としては分岐点でしょうね。

難しいのは被害者の自宅から本当に現金が盗まれているのか?の事実を確認する事ができないと言う事なんですよね。検察側としては、これをなんとか立証しなければならない。

例えば、容疑者が預金した紙幣から被害者の指紋やDNAが出るとかね。
生前に交友が無いとすれば、窃盗されたと推定する事ができるかな?
近所に住んでいるので被害者が使った紙幣を偶然、容疑者が入手したと言う可能性もあるけど・・・
1万円札なら釣り銭として使われる事が無いから、その可能性は否定されるで良いと思うけどね。

とは言え、今更、預金した紙幣を見つける事はできないだろうね・・・

被害者が日記でも残していて、幾らタンス預金があったか分かれば、それが無いとして窃盗の事実を推定する事ができるかな?

捜査の行方に注目しましょう。

投稿: ASKA | 2016/08/03 19:58

みなさん、こんばんは

とりあえず、殺人容疑で起訴されたようです。
ただ、黙秘していると言う事で、今後は詳しい情報は出てこないかもしれませんね。

投稿: ASKA | 2016/08/03 20:25

東京地検は8月22日、世田谷区の無職男性被告(28)(死体遺棄罪で起訴)を強盗殺人と住居侵入の罪で東京地裁に追起訴した。

また、地検は同日、被告が包丁などで被害者の遺体を切断したとして、死体損壊罪を追加する訴因変更を地裁に請求したとの事。

投稿: ASKA | 2016/08/23 05:31

女性を殺害して現金を奪った上、切断した遺体を東京都目黒区の池に捨てたとして、強盗殺人や死体損壊などの罪に問われた無職男性被告(29)の裁判員裁判の初公判が9月19日、東京地裁で開かれた。

罪状認否で被告は、「殺人や死体損壊は認めるが、金銭は奪っていない」と起訴事実を一部否認したとの事。
弁護側は、強盗殺人罪は成立せず、殺人罪などにとどまると主張したとの事。

いよいよ、公判が始まります。
強盗については否認してますね。
実際に現金が現場に残っているので、ホントに盗んだのか?は判断が難しいかもしれないですね。
ATMで引き出したとしたら、防犯カメラの映像がどうなのか?と言うのも出てきます。

公判の行方に注目しましょう。

投稿: ASKA | 2017/09/20 19:03

続報です。

1)20日の法廷では被告が検察官の取り調べを受けた際の映像が再生された。この中で被告は被害者の部屋に侵入したのは「入りやすそうなマンションだったから」と説明。また「金銭は何も盗らずに出た」と話し、取り調べ段階から強盗容疑を否認する様子が映し出されたとの事。

2)25日の裁判で、検察側は「遺族に謝罪をせず、被告人質問でも一切、語ろうとしていない」「動機や経緯は身勝手で、くむべき事情が皆無である」などと厳しく指摘し、無期懲役を求刑したとの事。

3)判決は29日に言い渡される予定との事。

4)争点は強盗殺人罪が成立。
検察側は論告で、「被告は事件の約3か月前に仕事を辞めて収入がなかったが、事件直後に被告の銀行口座に現金が入金された。被害者から現金を奪ったのは明らかだ」と述べ、同罪が成立すると主張したとの事。

これに対し、弁護側は最終弁論で「被害者を殺害したが、金は奪っていない」と同罪の成立を否定し、「無期懲役は重すぎる」と主張したとの事。

こんなところですね。
なるほど・・・強盗の事実について、検察は状況証拠のみなんですね。
被告側は逮捕当初から否認している・・・

この事件直後に被告の銀行口座に現金が入金されたお金の経緯さえ説明できれば、強盗殺人で検察は起訴しなかったかもしれませんね。

と言う事は、被告はこのお金の出所をうまく説明できていないと言う事なのかな?

このあたりの判断は判決に任せるしかなさそうです。
この部分が合理的に説明できれば「推定無罪」の原則で強盗について、事実認定されないと言う事になるのかな?

判決に注目しましょう。

投稿: ASKA | 2017/09/26 20:03

千葉女子大生殺害事件では裁判員裁判で死刑判決に持ち込み、高裁で覆され無期懲役に、そのまま確定。裁判員の判決がプロによりくつがえる。
せっかくの裁判員裁判ですが、やる意味があるのだろうか?過去の判例にそわせるだけなら、裁判員制度は不要だろう。

投稿: | 2017/09/27 07:26

名無しさん、こんばんは

そうですね、実際、莫大なコストをかけて一般人を参加させているのに、一般人の意見が2審で覆されてしまうなら、必要ないような気がしますね。

裁判員制度のHPから引用させてもらうと目的は
「国民のみなさんが刑事裁判に参加することにより,裁判が身近で分かりやすいものとなり,司法に対する国民のみなさんの信頼の向上につながることが期待されています。」

2審で逆転してしまうと「信頼の向上」の部分はどうなってしまうのだろう?と思います。

逆に言うと、裁判員制度導入前は司法に対する信頼が無かったと言う事なのかな?

つまりは、判決が国民に支持されない部分があった。
でも、結局、裁判員制度でも、それは改善されなかったと言う事なのかな。

公平性の部分では難しい面があるのかもしれませんね。

投稿: ASKA | 2017/09/27 20:30

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 世田谷一家殺害事件再考その160(みきおさんとアニメ) | トップページ | 世田谷一家殺害事件再考その161(客人説の肯定材料) »