静岡県浜松市浜名湖バラバラ事件
7月8日午前6時20分ごろ、浜松市北区細江町気賀の浜名湖湖岸で、近所に住む男性が人の右脚を発見し、細江署に通報する事件が起きている。
捜査関係者によると、周辺を捜索したところ、遺体の一部とみられる左脚も見つかった。
同署によると、右脚は大腿(だいたい)部から下の部分で、一部腐敗していた。性別や年齢などは不明。靴や靴下は、はいていなかった。
男性が波打ち際にカラスが集まっているのに気付き、打ち上げられていた右脚を見つけたという。
現場は浜松市北区役所の南西約3キロ。湖岸に自転車用道路があり、住宅が点在している。
その後現場から約1.3~1.7キロの水面や湖岸3カ所で、左脚、両手が付いた胴体、頭部が相次いで見つかった。人為的に切断されたとみられることから、県警捜査1課と同署は捜査本部を設置し、死体損壊・遺棄事件として捜査を始めた。
県警によると、
7月08日
06時20分:浜松市北区細江町気賀の奥浜名湖岸で、付近の住民が腐敗した人の右脚を発見。細江署に通報
09時57分:釣り人が細江大橋南側の水面で左脚
11時07分:捜索中の県警ヘリが天竜浜名湖鉄道寸座駅東側の湖岸で両手のついた胴体
11時56分:釣り人が細江大橋北側の都田川の水面で頭部
15時 :県警が死体損壊・遺棄事件として細江署に捜査本部を設置
をそれぞれ発見した。
同一人物とみられ、性別は男性。年齢は不明だが、子供ではないとみられる。着衣や靴、所持品はなかった。腐敗の状況から死後数日が経過しているとみられる。司法解剖をして身元や死因の特定を急ぐとの事。
頭部は首から、両脚は太ももから切断されている。
発見現場の周辺で7日夜から8日未明にかけて、不審な物体が湖面に浮かんでいるのを近隣住民が目撃していた。浮かんでいたのが遺体の一部だった可能性もあるとみて、事件との関連性を調べているとの事。
住民によると、7日夜に目撃されたのは、左脚と頭部が発見された細江大橋から南西に約3キロ離れた、東名高速道浜名湖橋の周辺で、大きなごみのようなものが浮かんでいたという。8日午前2時ごろには、右脚が見つかった現場の上流で、別の住民が脚のようなものが流れているのを見たとの事。
発見されたのは頭部と両足、両腕のついた胴体。捜査関係者によると、検視の結果、遺体の切断面の一部に鋭利な刃物で切られたような痕があった。腐敗などの状況から死後2~7日経過しているとみられるとの事。
身元の特定につながる情報はないが、遺体は20代以上の成人男性で、身長は160センチ以上とみられる。体形などから高齢者ではないという。髪は黒く、腐敗などの影響で一部抜け落ちていたとの事。
遺体表面には複数の傷があることも判明。湖面を漂ううちに浅瀬などに当たったものか、人為的なものなのかを慎重に見極める方針との事。
いずれの発見現場も近くに歩道や橋があり、捜査員が周囲を捜索したが、血痕など遺体が切断された痕跡は確認できなかったとの事。捜査本部は都田川河口の上流などに範囲を拡大して遺留品の捜索を進めるとともに、不審な人物や車の目撃がなかったか調べているとの事。
捜査本部によると、8日夜に行った司法解剖では死因を特定できなかった。捜査関係者の話では、男性は成人で身長160センチ以上とみられる。黒髪で発見時は頭髪の一部が抜けていた。死後2~6日が経過しているとみられる。遺体の一部は腐敗していて、数日間水につかっていた可能性もあるとの事。
切断面のほかに、遺体の腕には刃物によるものとみられる切り傷が複数あったとの事。
こんなところですね。
整理すると
発見部位:頭部と両足、両腕のついた胴体(つまり全てのパーツが揃っている?)
切断箇所:首、太腿
遺体の特徴:男性で成人、身長160センチ以上とみられる。黒髪。
死因:特定できず。
死亡推定時期:死後2~6日が経過しているとみられる。
その他:腕には刃物によるものとみられる切り傷が複数あった。
こんな感じですね。
切断箇所がちょっと変わっているかな。
運搬の為だとすると、運搬する為の制約はけっこう緩いようですね。
重量的には頭部と両足のみの切断なので、体重60キロとしてそのざっと3分の2ぐらいが胴体部の体重だとして、胴体部の重量は40キロぐらいかな。
腕を切断しなかったのはその程度の重量や体積分は運搬に問題が無いと言う事なんでしょうね。
なので、犯人はある程度の腕力があると言う事になり、男性の可能性が高いのかな?女性が共犯にいてもおかしくは無いですが・・・
いずれにせよ、運搬には車が使われたと思います。
車を使ったとしたら、かなり遠方から運搬した可能性もあるので、失踪人の捜索範囲は隣県も含めたかたちで進めた方が良いと思いますね。東名高速を使ったとしたら、隣県どころかそうとう広い範囲での捜索が必要ですね。
しかし、逆に高速道路を使ったのなら、警察には有利な条件かもしれません。
ただ、車を使ったとしたら、遺体を切断する必要が無いんですよね。
なので、車のトランクに入れるのに、切断したのかな?
死後硬直が解ければ、折りたたんで、トランクに入るでしょうから、死後硬直で遺体がカタイ状態で切断したのかな?。
周囲温度にもよるけど死後12時間ぐらいで全身が硬直するので、死後に遺体の処理を迷ってるうちに、死後硬直で車のトランクに積めなくなり、焦って解体して、車で運んで浜名湖上流に遺棄したと言うところかな。
もし、そうなら、遺体は背筋を伸ばして、足を伸ばした形で硬直していたと言う事になりますね。
毎度の事ですがバラバラ事件の場合、遺体の身元が捜査のキモなので、身元確認が最優先ですね。
頭部が残っているので、歯の治療痕での確認ができると思いますが・・・範囲が広いので時間が掛かりそうですね。もし、遺体が外国人の場合だと身元が判明しない可能性もありますね。
あとは、腕の傷ですが、死因も分からないのでなんとも言えません。
拷問などなら、もう少し別の傷も出来そうですし。
遺体の腐敗が進んでいるので、こまかな事は分からないかもしれませんね。
死因が不明と言う事なので、目立った外傷、例えば骨折などは無かったと言う事でしょうね。
もしリンチなどなら、肋骨ぐらい折れていそうです。
今の段階ではなんとも言えませんが、遺体が死亡した事で犯人にとって都合が悪い事があったんでしょうね。
殺人事件とも限りません。例えば、違法薬物での中毒死などで、一緒に薬物を使っていた人間が発覚を恐れて、遺体を遺棄したと言う場合などもあるかもしれませんね。
自首するなら早い方が良いと思います。
捜査の進展に期待しましょう。
参考リンク
静岡県浜松市浜名湖2016年8月バラバラ事件(第2の事件?)
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コメント
続報です。
細江署捜査本部が男性の身元を調べるため静岡県内の行方不明者を照会した結果、該当者がいなかったことが分かった。
捜査本部は男性が県外在住者の可能性もあるとみて、現場に近い愛知県などで照会を進め、身元の確認を急いでいる。
捜査本部は左脚と頭部が見つかった細江大橋の付近や都田川河口の西側を中心に捜索したが、身元の特定につながる遺留品は見つからなかった。
こんなところですね。
どこまで捜索範囲を広げるか?と言うのが問題になりそうです。
ただ、幸いな事に遺体の発見が早かったので過去まで時間を遡らなくても良いと言うのは警察側に有利な状況かもしれませんね。
身元の特定に期待しましょう。
投稿: ASKA | 2016/07/13 06:34
身寄りの少ない独居人だと、捜索願いは出されて無いかも知れません。年齢は骨格形状から30代男性だそうですが もう少し幅を見た方がいいかも知れません。
また 土地柄日本人なのか外国人なのかをDNA等で調べられないのでしょうか?
解体理由のひとつに死語硬直があります。時間の経過でやたら重くなったり、屈曲のように折り畳む事が不可能ではトランクに入りません。また暑さで腐敗臭がすれば冷凍保存も考えれます。
投稿: テキスタイル | 2016/07/13 23:51
テキスタイルさん、こんばんは
大型の冷蔵庫ならギリギリ入るかもしれませんね。
ただ、遺棄しているので、手元に遺体を置いておきたく無かったんでしょうね。
もしかすると、犯人には同居人がいるかもしれませんね。
DNA鑑定と言うのは世田谷事件で行ってますから、やれば出来るかもしれないけど、人種的特徴が分かる程度で、国籍は分からないと思います。
あとはBCGの接種痕などで日本で育ったかどうかは判断できるかもしれませんが・・・腐敗が進んでいると分からないかもしれませんね。
あとは歯の治療に使われた金属の組成成分などでも治療した国がある程度絞れるかもしれませんが・・・これも、外国から日本に入れているかもしれないので、微妙かな。
このあたりは、警察もあれこれ調べているはずなので、手がかりは有ると思うのですが・・・
投稿: ASKA | 2016/07/14 17:35
浜松市北区の浜名湖でバラバラに切断された遺体が見つかった事件で、静岡県警は14日、遺体は北海道美唄市出身の職業不詳、Aさん(32)と判明したと明らかにした。遺体の腹部に刃物による刺し傷があり、県警は殺人事件と断定して捜査を進めている。
県警捜査1課によると、4部分に切断された遺体はいずれもDNA型が一致しており、身体的特徴を基に所在不明者の照会を進め身元を特定した。死因は胸腔内に血液と空気がたまったことによる血気胸で、死後2~7日程度が経過しているという。
中々訳ありな人のようですね…。
投稿: 裏銭 | 2016/07/14 17:43
続報です。遺体の身元が判明しました。
細江署捜査本部は7月14日、男性の身元は北海道美唄(びばい)市出身、住所不詳、職業不詳の男性(32)と判明したと発表した。
捜査本部は同日午前、浜松市北区三ケ日町の関係先などを捜索。
関係車両とみられる浜松ナンバーの軽乗用車を押収し、レッカー車で浜松中央署に運び込んだとの事。
捜査本部によると、司法解剖の結果、遺体の腹部に刃物による刺し傷があったことが分かり、殺人事件と断定した。死因は腹部を刺されたことによる血気胸で、死後1週間ほど経過していたとの事。
捜査関係者によると、男性の身元を調べるため県内の行方不明者のほか、行方や所在が分からなくなっている県外在住者にも広げて捜査していた。その後、行方不明者として男性が浮上、DNA型や歯型を使った確認作業を進めていたとの事。
遺体のDNA鑑定の結果、見つかった遺体の四つの部位のDNA型が一致したとの事。
さて遺体の身元が判明しました。
これで、一気に解決する可能性が高いですね。
車を押収したのは運搬に使われた可能性を疑っているのかもしれませんね。
あとは周辺でのトラブルの有無ですね。
まー逮捕までそれほど時間は掛からないかもしれません。
犯人逮捕に期待しましょう。
投稿: ASKA | 2016/07/14 17:49
浜松市北区細江町の浜名湖で北海道美唄(びばい)市出身、住所不詳、職業不詳の男性(32)の殺害された切断遺体が見つかった殺人、死体損壊、遺棄事件で、細江署捜査本部は7月15日、事件の関係先とみられる浜松市や磐田市の住宅などを引き続き捜索したとの事。
事件につながる手掛かりがないか捜査するとともに、男性の交友関係や事件直前までいたとみられる大阪市近辺から本県までの足取りの確認を急いでいるとの事。
浜松市西区のマンションでは同日、捜査員が部屋の内部を撮影するなどし、同市北区の住宅でも周辺に規制線が張られ捜査員が出入りした。磐田市のアパートには出入り口にシートが張られたとの事。
捜査関係者によると、男性は最近まで大阪市近辺で住居や仕事を転々としながら生活していたとみられる。捜査本部は捜索先の関係者が男性と知り合いで、何らかの事情を知っている可能性があるとみて捜査を進めているとの事。
こんなところですが・・・
新聞社によって、被害者の氏名を出す出さないで対応に差がありますね。
匿名にしている新聞社は事件の内容が判明するまで出さないと言う事なのかな?
それは置いといて・・・
最近まで大阪市近辺で生活していたんですね。と言う事は大阪市で失踪届が出ていたと言う事なのかな?
その情報と遺体の状態が一致してDNA確認したら本人だったと言うあたりなのかな?
それで、浜松市側で複数箇所を家宅捜索してますね。
家宅捜索するには裁判所の令状が必要なわけで、それなりの根拠があるって事なのかな?
しかし、逮捕はされてないから、事件に直接、繋がるような証拠は出てないんじゃないかな?
あるいは、時間の問題なのかな?
容疑者逮捕に期待しましょう。
投稿: ASKA | 2016/07/17 08:53
続報です。
浜松市北区細江町の浜名湖で北海道美唄市出身、住所、職業いずれも不詳の男性(32)の殺害された切断遺体が見つかった殺人、死体損壊、遺棄事件で、細江署捜査本部が押収した男性の知人とみられる浜松市の男(32)=窃盗容疑で浜松中央署が逮捕=の車から血痕が見つかり、男性のDNA型と一致したことが分かったとの事。
捜査本部は同日、浜松市北区に所在するこの男の実家所有のミカン畑を捜索したとの事。
捜査関係者によると、男性は遺体で発見される数日前、男が住んでいた同市西区のマンションを訪れていたことなどから、男の関係車両を押収し、調べていた。
同市内の複数の防犯カメラには男性と似た人物が映っていたとの事。
捜査本部は男が事件について何らかの事情を知っているとみて、慎重に調べているとの事。
こんな所ですね。
車の血痕が遺体のDNAと一致したので、遺体遺棄容疑の証拠としてはカタイかな。
あとは死体損壊の証拠として、解体に使った凶器が欲しいですね。
それから、遺体の身元判明からの捜査が早いのは、あからさまなトラブルがあったのかな?
借金とかね。犯罪の陰に女と金って事を考えると、交際上のトラブルなども可能性としてはありますけどね。
今のところ、窃盗容疑での逮捕なので捜査本部は慎重に捜査を進める方針のようです。
この後、死体損壊、遺棄容疑で逮捕するんでしょうね。
しかし、慎重なのは、証拠が無い事の裏返しかもしれないので、今後の展開に注目ですね。
投稿: ASKA | 2016/07/25 19:15
てきとー
投稿: | 2016/08/04 10:04
続報出てますよ。別の白骨遺体が浜名湖で見つかり、その初老の男性の住まいにバラバラの容疑者が住みついて、男性の預貯金を不正に引き出して自分の口座に移し変えてたみたい。
またバラバラ遺体の青年もそのマンションに出入りしてた模様。
投稿: | 2016/09/18 23:05
浜松市北区の浜名湖で7月、切断された男性の遺体が見つかった事件で、静岡県警は9月22日、同区三ヶ日町大谷、無職男性被告(33)(窃盗罪などで起訴)を殺人と死体損壊・遺棄の疑いで逮捕したとの事。
発表によると、被告は7月5日頃、静岡県磐田市のアパートで、北海道美唄市出身の工員男性(当時32歳)の腹部を刃物のようなもので刺して殺害し、男性の遺体を切断して、同区細江町近辺に遺棄した疑いとの事。
ちょっと逮捕までに期間がありましたが、遺体発見から約2ヶ月で逮捕だから、平均的に見ると早い方かもしれませんね。
続報を待ちましょう。
投稿: ASKA | 2016/09/22 16:57
遺体があがってから、かなり早い段階で容疑者のアパート周辺から実家のみかん畑の捜査、所有車からのDNA検知、防犯カメラ解析と証拠固めを進めてましたが、逮捕が遅れた理由に、今年になって静岡地検は無罪判決ばかり(実際は逮捕、起訴された黒なんだが違法捜査により 証拠却下)が目立ったから 慎重に進めた結果と思われます。
投稿: | 2016/09/22 21:16