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2016/08/05

神奈川県相模原市障害者施設虐殺事件その6(ヘイトクライム?妄想戦士?)

まずは続報です。

1)措置入院の退院直後の3月、容疑者が相模原市に対し、「施設の職員から、いじめのような扱いを受けるようになり、退職した」「躁うつ病の診断を受け、さらに治療に通わなくてはいけない」と生活保護を申請していたとの事。

2)容疑者の父親が、勤務する東京都内の学校の校長を通じ、「息子がとんでもないことをしてしまいました。申し訳ございません」とのコメントを出したとの事。

学校で2日夜にあった保護者向けの説明会で明らかにされた。説明会には保護者ら約200人が出席。校長が父親と電話でやりとりした際のコメントを紹介したとの事。学校によると、父親は事件後は休職しているとの事。

3)出頭する時に乗っていた車を、殺人容疑などで捜索、検証した。

捜査本部によると、乗用車は同容疑者名義。ハンドルには血痕が付着しており、助手席には血の付いたタオルやホームセンターのレジ袋、ペットボトル、千円札などが散乱。運転席には食べかけの洋菓子(エクレア)などが残されていた。後部座席には血の付いた複数の結束バンドがあった。

本人名義の通帳とキャッシュカードが見つかった。刃物などの凶器はなかったとの事。

4)容疑者が「障害者は死んだ方がいい」と発言したため、面談した施設関係者が「ナチス・ドイツの考えと同じだ」と非難。その後、緊急措置入院した容疑者は「ヒトラー思想が2週間前に降りてきた」と話していた。捜査関係者によると、容疑者はこの発言について、「施設側にそう言われたので、措置入院中に言ってみただけ」などと説明しているとの事。

こんなところですね。

生活保護の申請がちょっと気になりますね。
「施設の職員から、いじめのような扱いを受けるようになり、退職した」と話しているようですが、ちょっと事実関係を誤認しているでしょうね。まー、自分の思想が非難されるような物では無いと思い込んでいるわけだから、自分が正しいのであれば、園の側が間違っていると考えれば、「いじめられている」と言うのは説明できますね。

もう1点は「躁うつ病の診断を受け、さらに治療に通わなくてはいけない」この「診断をうけた」と言うのは事実なんでしょうか?
措置入院時の診断には「躁うつ病」は無かったと思います。
退院後の通院先で「躁うつ病」の診断が出たのでしょうか?

この部分はなにげに重要な気がします。
「躁うつ病の診断が出た」が働けない事の言い訳だとしたら、「嘘」と言う事になるわけですが・・・自称「躁うつ病」なんて事で役人が生活保護を認めるとは思えないけどね。やはり、診断書があったのだろうか?

と思って調べてみたら、生活保護の申請時に診断書は必要ないようですね。

逆に「嘘でない場合」、容疑者は自分自身が「躁うつ病」と言う認識があったと言う事になるんでしょうね。

犯行は計画的で合理的な判断の下に行われています。なので思考力に問題は無いと思うんですよね。
そして、「躁うつ病」と言う診断自体も受け入れている。
これだけみると、完全に正常な状態と思えるのですが・・・それでも、自分自身の思想が反社会的である事には気付かなかったの?と言うのが、素朴な疑問ですね。

もし、容疑者が関係妄想状態(被害妄想状態)だったのなら、園に「いじめられて」退職と言うのは良いでしょうが、「躁うつ病」の診断は受け入れられないと思うんですよね。これも、「事実では無い」として、否定すると思います。

まー、今回の事件をヘイトクライムと断じている報道もあるのですが・・・私としては、そんな一言で片付けられるのかな?と言うのも素朴な疑問なんですよね。

ヘイトクライムの定義としては
”人種、民族、宗教、性的指向などに係る特定の属性を有する個人や集団に対する偏見や憎悪が元で引き起こされる暴行等の犯罪行為を指す。アメリカ連邦公法によれば「人種・宗教・性的指向・民族への偏見が、動機として明白な犯罪 と定義されている”

この事件の動機は本当に障害者に対する偏見や憎悪だったのか?と言う事がポイントなんでしょうね。
まーこれまでの報道でも「偏見」は確かにあったので、ヘイトクライムのカテゴリには入りそうです。

容疑者の思考力に問題が無いのであれば、犯行の結果が死刑に直結している事も分かったはずです。
しかし、一方で衆議院議長への手紙では「心神喪失による無罪」と言う言葉もあって、「心神喪失による無罪」これを実現する為にあえて、措置入院を誘導したのか?と深読みしてしまいますね。

ただ、偏見だけで死刑を覚悟しなければできないような犯行ができるのか?と言うのが疑問です。
このあたりとしては、似た事例として2014年3月の千葉県柏市あけぼの連続通り魔殺人事件がありますね。(私が勝手に似ていると思っているだけかもしれません)

この事件もかなり、変な事を言ってました。
危険ドラッグも使ってましたね。
ただ、公判の供述などは目立つ為の後付と言う気もしますね。
犯行もお粗末で「似ている」と言うと微妙ではあります。

私としては、柏市あけぼのの事件が妄想戦士(ドリームソルジャー)の中途半端な犯行だったとするならば、今回の事件は妄想戦士の完成した犯行なのかな?と思うわけです。

なので、ヘイトクライムと言うよりは、自分を歴史に名を残すような革命家に仕立てようとした妄想戦士の犯行なのか?と思わなくも無いですね。

この妄想に薬物の影響があったのか?は専門家の意見を聞きたいですね。

続報を待ちましょう。

参考リンク
神奈川県相模原市障害者施設虐殺事件その5(続報)
神奈川県相模原市障害者施設虐殺事件その7(一審公判)

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