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2016/09/13

福井大准教授院生女性殺人事件その4(初公判)

福井県勝山市で昨年3月、教え子の女子大学院生を絞殺したとして、殺人の罪に問われた福井大大学院の元特命准教授、無職男性被告(44)=同市=の裁判員裁判の初公判が9月12日、福井地裁であった。

被告は殺害行為自体を認めた上で「(院生に)殺してください、もう無理ですと頼まれたので、首をしめました」と嘱託殺人を主張、起訴内容を否認したとの事。

検察側は冒頭陳述で被告と被害者が不倫関係にあったと指摘。犯行当日には「妻子を殺してでも(被告を)手に入れたい」「マスコミに流す」「これから火をつける」などと無料通信アプリLINE(ライン)や電話があり「家族に危害が加えられるかもしれないという危機や、不倫関係が公になり准教授の地位や家族を失うことを回避するために殺害する動機があった」としたとの事。

また、犯行後に死因を交通事故に見せかけ「シートベルトが首にくい込んでいる。息をしていない」と伝え、被告の妻に虚偽の110番通報をさせたり、ドライブレコーダーのデータの入ったカードや、被害者の携帯電話をトイレに流して廃棄し「犯行後に証拠隠滅を図っていた」と指摘したとの事。

弁護側は不倫関係などは認めた上で、被害者は「常に愛情に飢え、ゼロか100かの極端な考え方に陥ってしまう『境界性人格障害』だった」と主張。
「(被告は)何度も自殺を止めてきた。何とか生きてもらおうとしたが、『もう無理です。殺してください』と何度も言われ、被害者の望みを受け入れた」として「依頼に基づく嘱託殺人」と訴えたとの事。

昨年7月に始まった公判前整理手続きは今月8日まで計15回に及び、主な争点は「真意に基づく殺害嘱託の有無」となったとの事。

殺害事実に争いは無いが、被告は「(被害者に)『殺して』と頼まれた」と主張する一方で、検察側は押収した証拠物から被告の主張を否定する構図になると見られるとの事。

検察側の証人は
*司法解剖した法医学者
*被害者の両親
*被害者を診断したカウンセラー
*精神科医

弁護側は、別の精神科医と被告の元妻が証言するとの事。

起訴状によると、昨年3月12日、同市内に止めた車内で、殺意を持って東邦大女子大学院生、当時(25)=の首を腕で絞め窒息死させたとされる。

初公判ですね。
事件から1年半が経過しての初公判です。ちょっと時間が掛かった印象ですね。
実はこの事件、報道が尻切れトンボな感じで不明な点が多い事件です。

時系列を更新
3年前
東邦大の非常勤講師として赤トンボなどの生態を研究していた頃、生物学を専攻していた学部生の被害者と知り合う。
昨年10月 被害者が体調不良を理由に千葉県にある東邦大学を休学し、福井に移住。
3月12日
死亡前 被害者がLINEや電話をする。
早朝  死亡推定時刻
8:00頃 容疑者から連絡を受けた妻の110番通報で発覚した。

その後、被害者の車を運転し、病院に向かった容疑者は、通報を受けて駆けつけた警察官に、事故だと説明した。
しかし、車に傷がないことを不審に思った警察官が、任意で事情聴取した。

8:30頃 被害者の死亡が確認された。

こんな感じです。
ここで分からないのは、被害者がLINEや電話をした後に、被告人が被害者に会って死亡するまでの経緯です。
死亡推定時刻が早朝となってます、これが曖昧ですね。少なくとも、LINEや電話の後である事は間違い内でしょうが、その時刻も分かりません。

少なくとも、被告が死因を事故死に偽装する為、行動を起こしたのが8:00頃です。
LINEや電話から8:00までの間に死亡してますね。

で、偽装の為に携帯電話や車のナビのカードをトイレに流している。
これも、どこのトイレなのか?によって事情が変わってきますね。
被害者の自宅なのか?それとも被害者を搬送した病院なのか?
病院だとかなり慌てていたと言う事になりますね。

このあたりを踏まえて、今回の争点は嘱託殺人なのか?と言う事になります。
弁護側は嘱託殺人を主張し、検察側はそれを否定して殺人を主張するんでしょうね。

弁護側が嘱託殺人を裏付ける物的証拠は無さそうなきがします。
遺書などの物的証拠が無いので、証人として精神科医が出てくるんでしょうね。
「境界性人格障害」が事件の背景にあると言う主張になるんでしょうが・・・

で検察側は嘱託殺人を否定する為の証人として
*司法解剖した法医学者
*被害者の両親
*被害者を診断したカウンセラー
*精神科医

となってますね。ここで「境界性人格障害では無い」と言う事が証明されると、弁護側はかなり旗色が悪くなりそうですね。

「境界性人格障害」も軽重があるかもしれませんが、重ければ相当な行動を起こしているはずなので、周囲の人間が気付くはずです。そのあたりでのどの程度の証言が出るのか?それを証言するのが被告の元妻と被害者に会ったこともない精神科医ではちょっと弱いのでは?と思わなくもありません。

私としては司法解剖した法医学者がどんな証言をするのか?も興味深いです。
例えば、「死亡時に被害者は薬物の為に意識は無かったと推定される」なんて証言が出ると、弁護側の主張する嘱託殺人自体が成立しなくなりますよね。

公判の行方に注目しましょう。

でも、公判がトンボが飛ぶような季節になったのは、ただの偶然なのかな?

参考リンク
福井大准教授院生女性殺人事件その3(残る疑問)
福井大准教授院生女性殺人事件その5(一審判決)

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コメント

あ〜ぁ♪幸せのとんぼよ〜何処へ
おまえは何処へ飛んで行く〜

投稿: 長渕スタイル | 2016/09/13 22:33

いかにも自己中心的な被告の性格が表れています。悪人だ。
被害者が何を迫ったかも今となってはわからないが、性欲を抑制できず、不倫の関係者になり、自分の都合で殺した被告の罪は重い。殺人後の隠蔽も自己中心的と言わざるをえない。かなり重い判決になりそうですな。

投稿: 空き地 | 2016/09/14 11:02

慌てて事後処理に奔走する犯人は、予想に反した結果の場合が多く、無計画と言うか不倫関係も含め何も考えてなかった様子が伺われます。

焦るあまり昨日に戻りたくても戻れなく、幼い子の待つ家庭も頭をよぎったのかも知れません。

始めから殺すつもりならもっと別な事故に見せかけれる方法があった気もします。

失楽園のように心中すれば、まだ残された家族、関係者は救われたと感じます。

快楽優先したあまり、いつのまにか決断力の衰退を感じさせられた事件ですね。

投稿: テキスタイル | 2016/09/15 21:21

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