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2016/10/20

大阪府門真市四宮一家4人殺傷事件

10月19日(水)午前4時10分ごろ、大阪府門真市四宮2、大工、KUさん(43)方で、「知らない男が家に入ってきて父親が刺された。私も妹も弟もみんな刺された」と長女(19)が110番する事件が起きている。

 

府警門真署員がKU方に駆けつけ、2階寝室の布団の上で血を流してあおむけで倒れているKUさんを発見。心肺停止状態で病院に搬送されたが死亡が確認された。ほかに、長女、次女(17)、長男(15)も腕などを切られて重軽傷を負ったとみられるが、命に別条はないとの事。

 

府警は現場の2階廊下でうずくまっていた同市北岸和田3、定時制高校生、男性容疑者(24)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。

 

容疑者は「はっきり覚えていない」と話しているとの事。

 

現場は京阪本線萱島駅から南東約1キロの住宅街。

 

府警によると、容疑者(24)は、「状況からして私が刺したと思うが、はっきり覚えていない」と供述しているとの事。

 

2階でうずくまっているところを逮捕された。「だまされた」などとも話しているが、被害者との関係は分かっていない。容疑者は意味の分からないことを話しており、親族は容疑者について「精神疾患で通院中だ」と説明しているとの事。

 

長女ら子ども3人は2階で就寝中で、「おまえ誰や」というKUさんの叫び声に気づいて様子を見に行くと、容疑者が馬乗りになってKUさんを刃物で刺していたという。

 

司法解剖の結果、KUさんの全身には30カ所の刺し傷や切り傷があったと発表した。死因は失血死で、胸や背中を刺され、左右の肺にまで傷が達していたとの事。

 

KUさん宅は2階建てで、1階居間の窓が壊されていたという。凶器とみられる血のついた日本刀(刃渡り約30センチ)が2階廊下に落ちていた。容疑者が背負っていたリュックサックには、刺し身包丁(同約20センチ)となた(同約20センチ)が入っていたとの事。

 

容疑者の自宅はKUさん宅から南東約600メートルで、長女らは容疑者について「面識がない」と説明しているという。

 

KUさんは、3人の子供と長女の娘(1)との5人暮らし。当時5人とも2階で寝ていたという。長女の娘にけがはなかったとの事。

 

大阪府警によると、2階で寝ていた長女が突然、「おまえ誰や」という父の叫び声を聞いた。2階にあるKUさんの寝室で事件を目撃した長女は、「知らない男が父親に馬乗りになって刺していた」と説明したという。その後、長男(15)が暴れる容疑者(24)を床に押さえ込んだ。上着が血だらけの容疑者は逃げようとせず、府警門真署員が駆け付けた際、2階廊下でうずくまるように座っていたという。長男は近くで倒れていたとの事。

 

容疑者の所持品からガスバーナーが見つかったことや、KUさん方に目立った物色の形跡がなかったことも判明。1階窓ガラスが丸形に割れており、府警は一家を襲う目的で窓ガラスをバーナーで加熱して割り、KUさん方に侵入したとみて捜査する。

 

KUさんの死因は失血死。胸や背中を刃物で刺され、左右の肺にまで傷が達していた。左右の手足にも多数の傷があり、一部は抵抗した際にできた防御創とみられる。次女(17)も10カ所以上の傷が見つかった。現場に血の付いた短刀があったほか、容疑者のリュックサックに刺し身包丁やナタ、ガスバーナーが入っていた。

 

長女の説明では18日午後11時ごろ、戸締まりを済ませ、2階の自室で娘(1)を寝かしつけた。しばらくして自分も就寝。KUさんや次女(17)、長男(15)も2階の各部屋で寝入った。

 

「ガタガタ、ドスン」。暗闇に包まれた翌19日午前4時すぎ。長女は物音で目覚めた。直後、KUさんの「うわっ」という叫び声。慌てて廊下の電気を付けてKUさんの部屋をのぞくと、容疑者がKUさんともみ合っていた。

 

KUさんは「お前誰や」と必死に抵抗したが、容疑者は馬乗りになり、何度も刃物で体を刺していた。凶刃は長女ら3人にも向けられた。次女が「お姉ちゃん110番して」と叫ぶ中、長女は隣の部屋に逃げ込んで携帯電話で通報し、外に出て娘を抱えたまま警察の到着を待ったとの事。

 

府警門真署員が現場の2階に上がると、廊下で容疑者が諦めた様子でしゃがみ込み、一時容疑者を取り押さえていた長男も力尽きて倒れていた。次女はショックのせいか、KUさんが寝ていた部屋で座り込んでいたとの事。

 

容疑者の母親のブログによると、2~3歳当時の容疑者は「おふざけも大好きで、当時はごく普通に成長していた」。志望の高校に合格し、母親とハイタッチしたエピソードも紹介しているが、入学前後に「アクシデント」があり、数回の登校で不登校になってしまったとの事。

 

母親のものとみられるブログや府警によると、容疑者が精神疾患と診断されたのは平成26年の末ごろ。医療施設に数カ月入院した後、自宅に戻った。

 

近隣住人らによると、容疑者は母と高校生の弟の3人暮らし。7~8年前、現在の自宅に引っ越してきた。母親は昼はシルバーアクセサリー作りの講師、夜は自宅1階で居酒屋を経営し、女手一つで2人の息子を育てていた。ただ、容疑者の姿を目にした住民は少なかったとの事。

 

母親は大阪府警に対し「成人になっても精神的に不安定で、精神疾患で数カ月間、入院していたこともある」と説明。不登校などについて公的機関に相談していたことも明かした。今春、「人生をやり直したい」と定時制高校に入学したが、数日しか登校しなかったとの事。

 

ある住民によると、KUさんの次女(17)は時折、容疑者の自宅近くの同級生宅に遊びに来ていた。ただ、2人と面識のある男性は「次女は容疑者の顔も知らないはず。何がきっかけで一家を襲ったのか、みんな分からない」と話したとの事。

 

府警によると、1階居間の窓ガラスがガスバーナーで円形に切り取られて解錠されており、容疑者はこの窓から靴を脱いで侵入したとみられる。その後、2階の自室で寝ていたKUさんの部屋に向かい、日本刀(刃渡り約30センチ)で頭や胸など約30カ所を刺したり切ったりした。

 

容疑者(24)が犯行当時、手袋をはめていたとみられることが分かった。容疑者の自宅を家宅捜索したところ、部屋からチェーンソーやノコギリ、サバイバルナイフ、銃刀類の登録証が見つかっていたことも判明。大阪府警は刃物類を収集していた経緯を調べるとの事。

 

捜査関係者によると、現場からは血の付いた短刀のほかに手袋が見つかった。容疑者が所持していたリュックサックの中には刺し身包丁やナタに加えて、窓ガラスを割るのに使ったとみられるガスバーナー、雑巾、タオル、ナイロン袋1枚、黒色の作業靴も入っていた。

 

作業靴は新品でなく、容疑者が普段使っていたものとみられる。容疑者は靴を脱いで靴下で民家内に侵入しており、指紋や足跡などの痕跡や物音を消す狙いがあったとみられるとの事。

 

KUさんが約30カ所の傷を負うなど、刺されたり、切られたりした箇所が4人合わせて約50カ所に上るとの事。
高校生の次女(17)の傷は後頭部や首の後ろなど背部に集中していた。逃げる次女が何度も切りつけられた可能性があるという。高校生の長男(15)やパートの長女(19)も腕を切られた。

 

容疑者(24)がKUさん宅に侵入する際、窓ガラスをガスバーナーで熱した直後に鎮痛用の冷却スプレーで冷やしていた疑いがあることが分かった。ガラスをくりぬいて侵入時の音を小さくしようとしたとみられ、府警はこうした道具を事前に用意し計画的に襲撃したとみている。府警は20日午後、容疑者を大阪地検に送検した。

 

容疑者が背負っていたリュックサックから冷却用のスプレーが見つかった。

 

KUさん宅から容疑者の指紋が検出されなかったことも分かり、手袋を着けて襲撃したとみられる。

 

こんな事件ですね。
どうやらメンタルに問題があるようなのですが・・・
よく覚えていないと言うのはもしかして・・・解離性同一性障害なんでしょうか?
解離性同一性障害とは、いわゆる、多重人格の事ですね。

 

焼き破りなど専門的な侵入方法で被害者のKUさんを狙い殺害、次女も襲われているのですが、背中を刺されていて、逃げるところを刺している。

 

一方で通報後は、取り押さえられているわけでもなく、1人でうずくまっていた。
そして、犯行時の事を覚えていない。

 

通報後に人格交代が起きたとしたら、状況は説明できますね。

 

だけど・・・容疑者の部屋にはチェーンソーやノコギリ、サバイバルナイフなどもあったんですよね。
持ち込んだ、短刀の他にも、ナタ、刺身包丁など、部屋にはかなりの数の大型の刃物がある。
チェーンソーなんて、都会の生活で使う事なんて無いんじゃないの?

 

何が言いたいかと言うと、もし、多重人格なら、部屋に自分の知らない刃物が山ほどあれば、それを不安に思って家族や通院先の医師に相談したりするんじゃないの?と言う事ですね。

 

いずれにせよ、このあたりは専門医の鑑定が必要かと思います。
ただ、入院したりしているので、その時の診断などは、公判では重要な情報になってくるかもしれませんね。

 

引きこもりだったようですが・・・引きこもりの人が事件を起こす事も多いですね。
ただ、多くは、家族が犠牲になる場合が多いです。
結局、引きこもり生活の中での人間関係は限られてしまいますからね。
その上で、関係妄想や幻覚妄想状態などになると、家族を逆恨みして暴れてしまうなんて事が多いですね

 

逆に、暴れる子供を責任感の強い、父親が殺害してしまうなんて事もありますが・・・

 

今回の場合、引きこもりなんだけど、面識の無い家を襲っている?と言うあたりが疑問な点ですね。
逮捕後に「だまされた」なんて事も言っているようですが、このあたりもメンタルの問題による物なのか?は今後の捜査や鑑定の結果を待つ必要がありそうです。

 

ただ、犯行時は迷いが無いように見えるので、あらかじめ侵入する家や人物は特定していたと考えた方が自然かな?

 

その理由が問題ですね。2階建てで家族4人の家とか、何らかの条件が偶然一致したなんて可能性もあるかもしれませんね。

 

亡くなった男性のご冥福をお祈りします。

 

続報を待ちましょう。

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コメント

全く面識がない・・・は意外なところで接点があったりします。私の場合、1人暮らしを始めてしばらく経ってから、デート商法と思われる電話が頻繁にかかって来たり、無視をしていたら、留守電メッセージが全部無言、さらにはポストに約束を守って下さい××子よりなんて変なメッセージが。不動産屋に相談したら、私が使っている電話番号の以前の使用者がデート商法に引っ掛かり、それが原因で自宅電話を解約したらしいのです。また私の姉の場合も、いつも早朝に無言電話がかかってきたりするので、ついに姉も無言のままずっと粘っていたら「××子か?」という声。すぐに電話を切ったが、その声は姉の友達の元カレに似ていたらしい。友達の元カレが、破局したのを一方的に姉が別れるように仕向けたと思い入れこんでの嫌がらせだったようです。この事件では、被害者家族の中に母親と長女の夫が出て来ていません。「だまされた」と言っているのは、意外にも被害者家族の母親か長女の夫に対してでしょうか?

投稿: 野原しん子 | 2016/10/20 20:48

無関係な人の家に押し入り殺人を犯した後 「はっきり覚えていない」というのは、 熊谷の6人殺害事件の犯人を思い出します。

投稿: まーぷる | 2016/10/20 23:20

動機が不明の事件は最近時々起きていますが、今回も報道されてるようすだと、その可能性もあります。恨みもない人を殺したのなら恐ろしいし、責任能力もないとなると、さらに厄介です。
近所のひともあまり見たことがない人をだれが騙したというのだろうか?
本人にしか分からない理由で殺害するのも近年の特徴だと、指摘されています。被害者に落ちどはないが、加害者の妄想などで殺されたなら、嫌な事件ですな。

投稿: 空き地 | 2016/10/21 07:22

大阪門真市と言えば、最近女性がルームシェアの女性をバラバラにした事件もありましたね。

「騙された」ってのは人違いだったのかな?それにしても用意周到で確実に殺害する目的は高かったようですから、酌量の余地はありませんね。

少年法にせよ、精神障害にせよ、薬物使用にせよ、殺人には変わりません。

その辺の法整備をしなければ、いつまでたっても事件は減らない気がします。

世田谷一家殺害犯にも通じる面がかなりありますね。

投稿: テキスタイル | 2016/10/22 22:21

世田谷の犯人もこんな感じだと思う

投稿: | 2016/10/24 06:37

>ただ、入院したりしているので、
>その時の診断などは、公判では重要な
>情報になってくるかもしれませんね。

ただ診断記録と言えど精神科医は
日本全国に何千人も居て
その全てがプロフェッショナルとは言えない。
教師に間違いが多々あるように
専門家にも間違いが多々ありますので
過信は禁物かな。

>引きこもりだったようですが・・・
>引きこもりの人が事件を起こす事も多いですね。

安定的な立場ではなく不安定な立場ですからね。

>その上で、関係妄想や幻覚妄想状態などになると、
>家族を逆恨みして暴れてしまうなんて事が多いですね

自分も酷く暴れていた時期があったけども
客観視するに関係性の拗れ(壊れた歯車)であり
妄想(精神疾患)の類とは思わないかな。
やってきた事を考えるに発達障害の可能性は
無きにしも非ずですが・・・。

>今回の場合、引きこもりなんだけど、
>面識の無い家を襲っている?と
>言うあたりが疑問な点ですね。

疎覚えだけど加害者と被害者長女のことを
「知る」人間は居たような。
尤も長女は加害者の事は知らないようだが。
また殺害された被害者は自分の記憶だと
加害者親が経営していた居酒屋に
通っていたと記憶している。
被害者が知らなくとも加害者が
一方的に知っていた可能性はありますね。

投稿: 名無しの引きこもり | 2017/03/04 12:09

>逆に、暴れる子供を責任感の強い、
>父親が殺害してしまうなんて事もありますが・・・

ありますね。自分が暴れていた当時の記憶を
辿れば自分は何時殺されていてもおかしくなかったかな。
100烈パンチと称して胸辺りを殴打。
テーブルの上に並べられた料理を薙ぎ払い
テーブルの上にソース・胡椒を振り掛け自室へ。
包丁を取り出しては親に向けたり
威嚇(恫喝)してツンツンと小突いたり。
怒りに任せて壁一面を殴り穴を空けまくったり。

何時もではなく、また何も無い時に
突然発狂するでもなく自分から
話題を振り(表面的にはフレンドリーに振舞う)
強引に話を進めて否定されたと見るや否や
「何でなんだああああ」と声を荒げていた。
親の同意に固執していましたね。
一人っ子ではないですが小皇帝のようで
親は全て受け入れて当たり前という
認識があったように思う。
何も過去形の話ではなく今でも
大なり小なりそう思っているけども。

親には悪いけど何も自分が生まれたくて
生まれたわけではない(ただ生まれ得た
以上は出来る限り死にたくはない)。ただ
生命の真実は誰にも分からない。
故に母に「生まれたくて・・・
生まれたわけでは」と言った時には母から
「何を言ってるの。〇〇は母さんから
生まれたいと思ったからこそ生まれたの」と返された。

ともかく自分で選択したという「実感」が無いので
「産み落とされた」と認識していて
親は責任を負うべきだと思っている節は事実としてある。
単に大変な責任から逃れたいだけな面もあるけど。
面があるというか其れが全てというか。
法律的には未成年を過ぎ成人になれば
必ずしも養う必要はないらしいですけど。

投稿: 名無しの引きこもり | 2017/03/04 13:15

名無しの引きこもりさん、こんばんは

何をしても一度きりの人生ですから、自分の生きたいように生きれば良いと思います。

でも、そこに、「生き難さ」を感じるなら、無自覚に何かに悩んでいるのかもしれませんね。

もし、そうなら、「カウンセリング」か「宗教」なども良いかもしれません。

私は理系なので「宗教」はあまり、気が進みませんが。
しかし、それで「救われる人」もいるようです。
でもカルトは止めた方が良いでしょう。

とりあえず「カウンセリング」が無難かもしれませんね。

投稿: ASKA | 2017/03/06 19:16

初公判(3月7日)

1)弁護側は、被告は3人の男に招かれて被害者宅に侵入し、3人が被害者を殺害したなどと主張。統合失調症で入院したことがあり、当時は心神喪失状態だったとして責任能力を争う姿勢を示したとの事。

別の報道では
被告は起訴内容について「身に覚えがないことが多々ある」などと否認したとの事。

2)検察側は冒頭陳述で、2カ月前に凶器の短刀を購入し、インターネットで侵入方法を検索したと指摘。当日は計画通りに行動して逃げる被害者を追い掛けるなどしており、完全責任能力があると反論したとの事。

3)起訴状によると、被告は16年10月19日未明、被害者宅に侵入し、就寝中の被害者の胸や背中を短刀で刺すなどして殺害したほか、被害者の長女(20)ら子ども3人に切り付けるなどして重軽傷を負わせたとされる。

4)弁護側は被告が14年秋から「誰かに狙われている」などと言い始め、同年12月から16年3月まで精神科病院に入院や通院をしていたと指摘。「被告は何者かに短刀などを持ってくるよう脳波で指示を受けたと主張しており、殺害していない」と反論したとの事。

5)被告は捜査段階で「3人の男にだまされていた」などと不可解な供述をしていましたが、大阪地検は精神鑑定で、刑事責任が問えると判断したとの事。
検察側は「被告には妄想を抱く精神障害があるが、善悪の判断ができ、完全な責任能力があった」と指摘したとの事。

6)被害者の長女(20)が証人として出廷。「ドンという音で目を覚ますと、父にまたがって腕を振り上げているシルエットが見えた。被告が生きていることは許せない」などと証言し、死刑判決を求めたとの事。

判決は4月13日の予定。

さて、こんなところですね。
事件当時の報道で「だまされた」と言う言葉の意味が分かりませんでしたが、今回の報道から推測すると、他の人間(被害者宅に招き入れた3人の男)に騙されたと言う事なんですね。

まー弁護側は責任能力を争うでしょうが・・・主張の内容が事実から大きく離れているのでは?と言う疑いがありますよね・・・それが責任能力が無いと言うアピールなのか?

犯行自体が第三者の3人の男による犯行と主張してますが、そこは、物証や目撃証言で否定されると思うんですよね。

なので、最終的には責任能力に集約されるのかな。

続報を待ちましょう。

投稿: ASKA | 2018/03/08 05:58

続報です。

報道情報が欠けています。公判日程と回数についてはASKAの推定を含みます。

-----------第2回公判(3月8日)---------
1)重傷を負いながらも現場で被告を取り押さえた長男(17)が証言台に立ち、「傷を見ると事件当時に姉2人が泣いていた姿を思い出します。被告を刺しておけばよかったと思います」「被告は、押さえ込むと泣いているようだった。大工の仕事をする父の姿はかっこよかった」と涙ながらに述べ、被告に対し極刑を求めたとの事。

2)次女(19)が証言台で「傷を見るたびにパパのことを思い出す。パパは死んだのに、なぜ被告は生きているのか」と話し、極刑を求めたとの事。

-----------第3回公判(3月9日)-----------
情報なし
-----------第4回公判(3月13日)------------
3)13日の被告人質問ではまず、弁護側が被告に被害者との関係について質問。

弁護人「死亡した男性のことは知っていましたか」
被告「知りませんでした。自宅自体、誰の家か知りませんでした」
弁護人「死亡した男性はあなたが刺したのですか」
被告「私ではありません」

また、重軽傷を負わせた子どもたちについては「短刀がぶつかった」などと述べました。

4)検察側、事件前に人の殺害方法をインターネットで調べていたことについて質問。

検察官「なぜこういった類のサイトにアクセスしたのですか?」
被告「AIの教唆によるものですね」
検察官「法医学者が証言されていた内容からすると、あなたが調べた人の殺し方と死亡した男性の刺され方が一致しているように思うのですが、あなたが死亡した男性を刺したのではないのですか?」

被告「違います。そのサイトの閲覧も何の関係もないですね」

否認する一方で被害者に対しては「本当に申し訳ないです。ごめんなさい」と謝罪の気持ちを述べる場面もあったとの事。

---------第5回公判(3月14日)---------------
情報なし
---------論告求刑公判(3月15日)-------------
5)15日の裁判では死亡した男性の妻(44)が意見陳述を行い「被告を一生許すことができません。どうか被告を死刑にしてください」と言葉を詰まらせながら述べた。これに被告が突如、言い返し休廷したとの事。

「子どもたちは刺され、血だらけになりながら泣き叫び、父親が殺されるところを見た光景は目に焼き付き、一生忘れることはできません。そんな子どもたちのことを思うと、胸が張り裂けそうで辛いです」(妻)

極刑を求める遺族の発言に、被告が大声を出し休廷となる。
その後、検察側は「被告は虚偽の弁解をしている。一家皆殺しの計画があり、完全責任能力があった」として死刑を求めたとの事。

裁判の全ての審理を終え、裁判所から最後に言いたいことを聞かれた被告は

「あまりにも公平な裁判とかけ離れています。証人の証言も明らかにおかしいです」(被告)

被告は最後に「私自身、官民一体の犯罪被害者です」などと約15分にわたって主張を続け、裁判長や弁護士に中断される形で結審したとの事。
裁判長や弁護人に制止されても抵抗する場面もあったとの事。

これまでの裁判で被告は「脳波で指示を受け、3人の男から招かれて被害者の家に行った。殺害したのは別の人物だ」などと主張した。

また、弁護士は「犯行当時、妄想型統合失調症の病状の悪化があり責任能力はなかった」と無罪を主張した。

一方、検察側は「事前に殺害方法を調べたり下見をしたりするなど犯行は計画的で一貫性がある」として被告に完全責任能力があると主張した。

「一家皆殺しを目的とした類をみないほど生命軽視甚だしい犯行」として死刑を求刑したとの事。

判決は4月13日の予定

こんなところですね。
埼玉のペルー人の事件で、事件当時、統合失調症だったとしても、責任能力が認められていますから、この事件でも、検察側の主張が認められる可能性が高いと思います。

ただ、死刑になるかどうか?としては、多分、死刑は無いと思います。
死亡したのが一人で、他に強盗など、罪状に強の字が付いてないですからね。
重くても無期懲役で、病状などが考慮されると更に減刑される可能性がありますね。

判決に注目しましょう。

投稿: ASKA | 2018/03/16 20:14

--------判決公判(4月13日)---------

裁判長は懲役30年(求刑・死刑)を言い渡したとの事。
「被告は統合失調症の影響で心神耗弱の状態だった」と判断したとの事。

公判では、被告の責任能力の有無が争点となった。
検察側は、事前にインターネットで侵入方法などを検索し、凶器の短刀を準備するなどした計画性を指摘し、完全責任能力があったと主張。

弁護側は、病気の影響で善悪の判断や行動を制御する能力を欠き、心神喪失状態で無罪だと反論していた。

裁判長は、計画性について「病気の悪化により攻撃性が増していた。具体的に犯行を計画していたとは言えない」と指摘したとの事。
「被告が動機を語らず、検察側も立証できていない。自己のコントロールができていなかった合理的な疑いが残る」として、完全責任能力はなかったと結論付けたとの事。

判決で大阪地裁は、過去の1人の殺害の裁判例を検討した上で、今回の事件は「死刑を選択するまでの具体的な根拠はない」と指摘。その上で、被告は事件当時、精神疾患が悪化し、心神耗弱状態だったと認定。
無期懲役ではなく、有期刑の上限の懲役30年の実刑判決を言い渡したとの事。

こんなところですね。
一人殺害で、他に罪状に「強」の字が無いので、量刑としては「無期懲役」が相当なんだけど・・・心神耗弱状態だった分を割り引いて、有期刑の上限(懲役30年)にしたと言う事のようですね。

なので、もし、量刑が「死刑」だったならば、判決は心神耗弱状態を割り引いて「無期懲役」になったと言う事なんでしょうね。

遺族としては感情的に死刑以外は受け入れがたいと言うのはもっともな事だと思います。・・・ただ、控訴して完全責任能力を主張するには新しい証拠が必要になりそうですね。

この事件では、事前にネットで殺害方法などを検索していて、殺害方法もそれに一致していたように見えるわけですが、それでも、判断は「具体的に犯行を計画していたとは言えない」と言う事なんですよね。

なので、完全責任能力を主張するには、「犯行計画書」みたいな物でも出てこないと無理かもしれませんね。

まー判決の妥当性については専門家に任せるとして・・・
私としては、この事件を防ぐ方法が無い事の方が大きな問題だと感じています。
被害者側からすれば、全く面識の無い人物が夜中に凶器を持参して、住宅に侵入、明確な殺意を持って襲ってくる。

一般人が、こんな事を想定する事は無理だろうと思うわけです。

日本と言う国は凶悪事件も起こりますが、おおむね治安の良い国だと思います。
なので、一般家庭では侵入盗対策はするけど、襲撃対策はしてないですよね。

そう考えると、防犯対策も根本的に方針を変える必要があると思います。
いままでは侵入し難い事で良しとできたけど、これからは、絶対に侵入を許せないと言う事になりますよね。

他にも、家の中だから侵入対策になるけど、屋外だったらどうする?と言う問題もありますよね。

なので、同種の事件を防ぐと言う意味では、すごく難しい事件のような気がします。

まー通り魔事件と言うのは、全てそうなのかもしれませんけどね。

最後に亡くなった男性のご冥福をお祈りいたします。

投稿: ASKA | 2018/04/13 19:35

***控訴審 結審(2月4日)

控訴審裁判で、高裁は、検察側、弁護側の求めを却下し即日、結審したとのこと。

一審判決は「被告の妄想型統合失調症の病状が悪化していて心神耗弱状態だった」と認定し、懲役30年。

2月4日の控訴審で検察側は「新たに鑑定をした医師の意見書を調べる必要がある」と求めたとのこと。

これに対し、大阪高裁は「必要性がない」として却下。また、遺族は改めて意見陳述を求めていましたがこれも却下されたとのこと

控訴審判決は5月20日の予定

投稿: ASKA | 2019/02/04 20:06

***控訴審判決(5月20日)***
控訴審判決は懲役30年です。

2審で検察側は被告の犯行は統合失調症が原因ではなく、“個性や性格”が原因だとする意見書を証拠として提出しましたが、大阪高裁が採用せず、1審と同じ証拠で審理されました。

20日の判決で、大阪高裁は「病気の影響がなければ、面識のない一家を襲う犯行には至らないことから、病気の影響は大きいと判断せざるをえない」として双方の控訴を棄却し、1審と同様、懲役30年を言い渡したとのこと。

他の報道では
控訴審で検察側は「凶器の購入などについて相当冷静な判断をしている」とし、完全責任能力があったと主張したが、裁判長は1審と同様に心神耗弱だったと判断し、これを退けた。一方、心神喪失による無罪を訴えた弁護側の主張についても、「自発的意思にもとづく行動があった」と否定したとのこと。

遺族は「検察に最高裁への上告を求めたい」と話しているとのこと。

こんなところですね。
遺族にしてみれば、とても受け入れられない判決なんだろうと思います。
ただ、昔に比べると、責任能力を認める方向になっているのかな?という気がします。

2005年の精神障碍者の起こした通り魔殺人事件でも、懲役25年になっていますね。

今回、控訴審で検察側が一審の心神耗弱だった根拠の統合失調症が事件の原因ではない、だから、心神耗弱じゃないという主張は、責任能力があると主張する為の苦肉の策だったのかもしれませんね。

結果的にそれは採用されませんでしたが、上告するならば、上告審ではどんな主張をされるのか?注目したいですね。

参考リンクとして、精神障碍者の通り魔に息子を殺害された両親の手記を紹介します。
凶刃-ああ、我が子・真木人は精神障害者に刺し殺された!!
http://disktopaska.txt-nifty.com/aska/2017/10/post-9803.html

投稿: ASKA | 2019/05/23 20:06

最高裁は上告を退けたとのこと。

弁護側が控訴審判決を不服として上告していましたが、最高裁は10月31日に、これを退ける決定をしました。これで、被告の懲役30年の判決が確定することになるとのこと。

まー量刑の重軽は専門家に任せるとして、この懲役中の生活の中で病気の治療をして欲しいですね。現在が27歳で満期の30年だったとして、出所は57歳ですからね。
まだ、社会との関係を断って生活できるような年齢じゃないですよね。

投稿: ASKA | 2019/11/04 19:33

遺族や被害当事者の側からすれば
全く理不尽な犯行で許される話ではないのは
もちろんなのですが
彼が患っていた統合失調というのは
100人に1人はなる可能性がある病気であり
この文章を書いている私、読んでいるあなたも
いつどこで発症するかわからない病気です。
ただ、きちんと投薬治療をすれば
ほぼほぼ治る病気でもあります。
(放置すれば悪化する一方ですが…)

「誰でもなる可能性がある」
「ほぼ投薬で完治する」
「ただし放置すれば悪化するだけ」

これが…一般の理解として著しく低い。
本人はもちろん家族も知っていれば
この加害者のように途中で治療を投げ出させずに
事件を防げていたかもしれない。

ときおりこのようにイレギュラーに発生する
精神疾患者の犯罪を断罪し
その場その場で重い罪を負わせる事は簡単ですが
「同じ不幸を繰り返さないには」
という観点で考える場合
被害者サイドだけではなく
加害者サイドの視点でも理解が必要かと思います。

多くの場合、加害者を「精神疾患を理由に減刑するな」とか「こんなやつを野放しにするな死刑にしろ」などという意見が目立ちますが

誰もがみな、「被害者」になる可能性もあれば
「加害者」になる可能性もある
特にこの事件における原因となった
「統合失調病」という病は
過度のストレス負荷で
誰にでも(あなたやあなたの家族・恋人・子供などが)
なるかもしれないという観点で
理解を広める契機になってもらえれば
こういった不幸は事件に結び付く前に
防げたのではないかなと思いました。

精神疾患=危ないから閉じ込めろ隔離しろ
ではなく
少しでも各病気に関心をもってもらえたらいいなと
思い、このコメントを投稿しました。

長文駄文失礼。

投稿: | 2019/11/05 18:15

名無しさん、こんばんは

コメントありがとうございます。
私の記事も少し偏っていたかもしれませんね。
統合失調症についての情報が少なかったかもしれません。

私が読んだ本でお勧めはこちらの3冊
統合失調症の全体的な話だと
「救急精神病棟」
http://disktopaska.txt-nifty.com/aska/2010/03/post-b0c9.html

メンタルの問題全般としては
「精神科ER 緊急救命室」
http://disktopaska.txt-nifty.com/aska/2013/03/er-78d4.html

時間が無い人ならこちらの漫画
「わが家の母はビョーキです」
http://disktopaska.txt-nifty.com/aska/2010/03/post-b247.html

こちらは、症状があまりにショッキングで印象が強いですが、治療については続編の「わが家の母はビョーキです」の方が分かりやすいかもしれません。

投稿: ASKA | 2019/11/05 20:13

今から50年ほど前、TBSのドラマに『怪奇大作戦』が放映されてました。
SRI(科学捜査研究所)を舞台にした初めてのドラマでした。
特撮を円谷プロが手掛け、岸田森さんらが主役をされ、難事件を科学捜査で解決する一話間欠のドラマでした。

VHSやDVDも販売されてます。

そのドラマでVHSまでは解禁されてたが、DVDでは意図的に削除された話がありました。

精神異常者を作る機械の話です。

一家団欒の夕食時に突然見知らぬ男が窓ガラスを割り食卓をひっくり返して暴れまわる壮絶な光景でした。
後にその男は精神異常で無罪になり、その男を作り出した機械の出所を捜査する話なんです。

その番組が放映された時代は、ビアノ騒音殺人や、学生がテレビの音が煩いからと一家皆殺しにした事件がありました。(ビアノ殺人は死刑判決、もうひとつは無罪の病院送りでした)

現在と違い、地方の殺人事件などは全国放送や新聞では取り扱わなかったようです、一家殺害などは頻繁に起こってたようです。

最も今から50年前は戦後20年あまり、幼い頃に何万発もの空襲にあい、街を焼け野原にされた幼少期を過ごした子供たちが成人した頃なんですね。

戦争の体験者からしたら…

投稿: オムライス | 2024/11/14 23:28

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