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2016/12/13

大阪府大阪市JR新今宮駅女性突き落とし事件

12月11日(日)夕方、大阪市浪速区のJR新今宮駅のホームで女性が男に背中を押され線路に転落する事件が起きている。

63歳の女性は11日午後5時ごろ、JR新今宮駅のホームで電車を待っていたところ、突然男に背中を押され線路に転落したとの事。
「パンっていう感じで(背中を)2回ほど押された。何も言わずにいきなり押された」(被害にあった女性)

警察によると、男はまず18歳の女子高生の背中を押した後、立て続けに1つ隣の乗車位置で待っていた63歳の女性の背中を押したとの事。
女性が転落した直後、快速電車がホームに入ってきましたが救助にあたった周りの乗客が運転士に合図を送り、電車は女性のわずか5メートルほど手前で急停車したとの事。女性にけがは無かったとの事。

男はホームの端から階段を駆け上がり、反対ホームから大阪駅方面の快速電車に乗って逃走した。逃げた男は20代くらいで、身長170センチくらい、上下紺色のジャージ姿でカバンなどは持っていなかった。

被害者は男と面識がなく、警察は無差別に女性を狙った可能性もあり殺人未遂事件として捜査している。

警察は、事件に関与した疑いのある男を愛知県内で発見し身柄を確保したとの事。

大阪府警は13日、愛知県警に保護されていた無職の男性容疑者(28)(朝鮮籍)=大津市南志賀3=を殺人未遂容疑で逮捕した。
容疑者は「殺そうなんて気持ちはなかった」と容疑を否認しているとの事。

逮捕容疑は11日午後5時ごろ、同駅ホームで電車を待っていた高校3年の女子生徒(18)=大阪府和泉市=と近くにいた無職の女性(63)=同府岸和田市=の背中を押し、線路に落として殺害しようとしたとしている。
女子生徒は踏みとどまり、女性は線路に落ちたが、進入してきた快速電車が女性の約7.5メートル手前で緊急停止したため、けがはなかった。

府警によると、容疑者は大津市内の自宅で家族と同居している。11日午後に自宅を出た後、同4時20分ごろに大阪市此花区のJRユニバーサルシティ駅前にある飲食店で無銭飲食をしたとの事。

だが、店員が容疑者の母親と電話で話をしている際に逃げた。直後に電車に乗ったとみられ、同5時ごろに新今宮駅で降車。ホームにいた数人の客と肩をぶつけるなどした後、2人の背中を相次いで押した。2人とは別の女性も突き落とそうとしたとの事。

容疑者は「電車を間違えたので乗り換えのために新今宮駅で降りた。女子生徒は触っていない」と供述。女性については「力を込めて触ったらホームに落ちたが、殺そうなんて気持ちはなかった。逮捕されると思って必死で逃げた」と話しているとの事。

殺人未遂容疑で逮捕された男の母親(61)は事件について「大変申し訳ない気持ちでいっぱい」と謝罪するとともに、逮捕された男には精神的な疾患があり、最近は人間関係のトラブルを抱えることが多かったと説明したとの事。

母親によると、容疑者は小学生のころから登校拒否になり、中学2年のとき、精神疾患との診断を受けて通院と薬の服用を続けてきた。中学卒業後は養護学校などに通っていたが、なじめなかったとの事。

しかし今年10月ごろから服薬を拒否。「以前、旅行した所にふらっと行きたくなるようで、私が不在のうちに電車で出ていってしまうようになった」との事。
別の報道では、今年11月ごろからは薬の服用をやめ、就職活動をしていた。同月下旬以降、「幻聴を訴え、食事を取らないようになっていた」との事。

また、同じアパートの住人は「お母さんがつきっきりで世話をしているのをよく見ていた。突然、家に上がり込んできたこともあり、驚いたことがあった」と話したとの事。

母親は「主治医からは『精神的な錯乱などで出て行くなら入院対象になるが、本人が旅行したくて出かけているなら入院対象ではない』と言われた」と説明。
4年前に1カ月間、県内の病院の調理場で食器洗いの仕事をしていたが解雇されたといい、「行政には生活支援なども含め相談していたが、息子が逃げていた。自分の状況が分からない状態で、就職活動に応募しては落とされて落ち込んでいた」と話したとの事。

容疑者は別のホームから電車で逃走する際、着ていたパーカーと長袖シャツを駅構内で脱ぎ捨てて上半身裸となり、通りかかった男性から長袖シャツを渡されていたとの事。同様に脱ぎ捨てたサンダルには容疑者の名字が書かれていたとの事。

府警が事件後、記録を調べたところ、11日夕に滋賀県警大津署に家族から行方不明者届が出ていた容疑者が、同日深夜に名古屋市のインターネットカフェで無銭飲食をしたとして愛知県警に保護されていたことが判明。着衣などが駅の防犯カメラ映像と一致した。13日未明、府警浪速署に移送されたとの事。

容疑者は事件直前の11日午後4時20分ごろには、大阪市此花区のJRユニバーサルシティ駅前のレストランでも無銭飲食し、店員と母親が電話をしていた隙に立ち去っていたとの事。

時系列

小学校の頃  登校拒否となる。
中学2年頃  精神疾患と診断。通院と服薬を続ける。
中学卒業後  養護学校に通ったがなじめなかった。
2016年
10月頃    服薬を拒否。
11月     就職活動をする。
11月下旬以降 幻聴を訴え、食事を取らないようになっていた。
12月11日
16:20頃 大阪市此花区のJRユニバーサルシティ駅前のレストランでも無銭飲食し、電車で逃走。
17:00頃 新今宮駅で降車。ホームで女性二人を突き落とそうとする。直後に電車で逃走。
夕方   家族から滋賀県警大津署に行方不明者届が出される。
深夜   名古屋市のインターネットカフェで無銭飲食をしたとして愛知県警に保護。
13日 未明 府警浪速署に移送。

こんな事件ですね。
こんな事件も時々起きますね。しかし、被害者に怪我が無かったのは不幸中の幸いでした。
時々起こる事件だけど・・・難しい事件なんですよね。

まー、本人に責任能力があるのであれば、本人を裁けば良いと言うことになるのでしょうが・・・
で、防ぐにはと考えると同居する家族には責任が無いのか?と言う議論になるんですが・・・ここが難しいです。
いくら家族とは言え、それでは、容疑者を家に監禁でもしなければならないと言う事になりますよね。

それじゃあ、大昔の日本の精神医療(座敷牢)と同じだよねって事なんですよね・・・

それに、今回の場合だと主治医から「入院の対象にならない」との判断も出ていたんですよね。
もっとも、これは、その診断当時の判断だったので、これから精神鑑定をすると判断が変わっているかもしれませんね。

医療と行政と司法がどうやって、この種の事件を防ぐのか?と言うあたり真剣に検討してほしいですね。
今のところ、対応を医療と家族に丸投げしている状況だと思います。それでは事件は防げないのではないでしょうか?
(もし、そうで無かったら教えてください。私の勉強不足です。)

もっとも、事件の前にどこかで暴れて警察から病院に送られ、措置入院と言う流れになっていたかもしれないので、微妙なところではありますね。

今回の場合、10月頃から服薬を拒否しているとの情報があるので、このタイミングで何か対処が必要だったと思いますが・・・
主治医は入院対象では無いと言う判断・・・この入院とは措置入院の事なのかな?
それなら、任意入院があるけど・・・本人が拒否しているって事かな?

入院もできず、服薬も拒否してしまい、家族はどうもできなかったと言うあたりなのかな?

ただ、今回の事件で犯人の行動をみると、合理的な判断はできていると思う面はありますね。
無銭飲食からも逃走してるし、電車にも乗ってますし。電車はドアが開けば乗れるけど、ちゃんと改札を通ってるんでしょ?
つまり、切符などは購入していた・・・そして無銭飲食、このあたりは合理的な判断ができていると思います。

反面、常識的に考えるとおかしな点もありますね。
名前の書いてあるサンダルを脱いだり、上着を脱いだりして逃走しているのは不思議な点ではあります。

とにかく、今の段階では責任能力の有無はわかりません。
それによって、必要な対応が変わってくるでしょうし、防ぐにはと検証の結果も変わるでしょうね。

続報を待ちましょう。

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コメント

難儀な事件ですな。もし本人に責任を問えなくても、親には責任があるのでは?また、社会全体でも見守れるようにならねばないね。

投稿: 空き地 | 2016/12/17 08:30

この事件を防止するポイントとして考えられるのは以下の3つだと思います。
・服薬拒否
・無銭飲食
・交通手段

「服薬拒否」について、本人と母親と主治医の三者は服薬拒否をどれくらいのリスクと認識していたのか?が焦点となります。
病識が無くて薬を飲まない・治療に協力しない人は精神疾患以外の方でもいますが、そういう人は治療をしないことによるリスクを承知の上だと世間には認識されるわけです(糖尿病では教育入院というものもありますが)。これは事件・事故絡みでは「てんかん」が例として挙げられます。
本人に責任能力(判断力)がないならば、保護者や監督者がリスクを認識した上で治療の中断を決断したということになります。
そのリスクがどの程度のものなのかは現状と精神疾患の重症度に左右され、本人・家族、主治医などの医療にゆだねられる点でしょう。その上で行政面での支援が必要ならばソーシャルワーカーなどを通じて行政に連絡がいくわけです。
事件前の容疑者の行動は行政の生活支援を拒否し就職活動や旅行という社会復帰に向けた活動をしています。昨今の立法・行政の見解からするとそれを阻害するのはお門違いというわけです。
医療面からリスクが高ければドクターストップがかかるでしょうが、入院を強制できるほどの状況でなければ本人の行動を止めることは出来ません。
司法の側からしても法律に抵触すらしていない状況では介入は不可能でしょう。

「無銭飲食」について、問答無用で通報されていればもしかしたら今回の事件には至らなかったかもしれません。もちろん警察の到着を待つ間に逃走し同様の事件となった可能性もありますが。
司法が介入できたとしたらこの時点で通報された場合です。
しかし窃盗などの軽犯罪で容易に通報されないのは日本社会のトラブルを避ける考え方に基づくところなので(軽微な犯罪だと通報した店側が逆恨みされて被害に遭ったり警察沙汰というだけで商売に影響があったりするので)、一般的な考え方が変化しなければ強制できないところです。

「交通手段」について、本文では切符購入をASKAさんは想定していますが、交通系ICカードを持っていたのではないかと考えています。
駅で入場さえしてしまえば、所持金が無くてもカード残高が無くてもかなりの長距離を移動できる上に出場しないで戻ってくれば僅かな出費で済みますからね。旅行気分にはもってこいでしょう。
責任能力がない状態の人物は電車や車を単独で利用しにくいよう、クレジットカード審査のような審査や制限をICカードにつけるのもいいかもしれません。問題は誰が責任能力の有無を判断するか、社会復帰の妨げにならないかということですが・・。

今回の場合、母親が異常を察知していたようですので、その点の掬い上げる体制も必要かもしれません。

投稿: つれづれ | 2016/12/24 01:41

みなさん、こんばんは
空き地さんへ
そうですね。できれば事件を事前に防ぐ事ができるようになるのが一番良いのですが、いろいろ難しい面はあるかもしれませんね。

つれづれさんへ
いつも、専門的な視点でのコメントありがとうございます。

「薬を飲まないリスク」は認識し難いかもしれませんね。「てんかん」の薬を飲まずに交通事故と言うのがしばらく前に話題になりましたが、それ以外の病気の場合、なかなか、他害につながるとは意識できないかもしれませんね。

主治医の先生も注意はされていたかもしれませんが、症状によっては事件になるとは予想できなかったかもしれませんし。

交通系カードについては抜けていましたね。
確かにカードだと、切符の購入も必要無いし、日常的に使用していたなら、あまり意識せずに使用できかたかもしれませんね。

それから、事前に登録したカードには、使用した場合に家族に使用履歴をメールするなんてのも、本人が行方不明になった場合に探す手がかりになるかもしれませんね。

投稿: ASKA | 2016/12/26 19:04

大阪市浪速区のJR新今宮駅のホームで昨年12月、女性2人を突き飛ばしたとして、暴行罪に問われた無職、男性被告(28)=大津市=の判決公判が6月22日、大阪地裁で開かれ、裁判長は懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)を言い渡したとの事。

裁判長は判決理由で、被害者の1人が線路に転落し、電車にはねられそうになった点を挙げ、「生命の危険に直面させる悪質な犯行だ」と指摘したとの事。
一方で被告に軽度の知的障害と発達障害があったとして「刑事責任は軽くないが酌量の余地はある」と述べたとの事。

「支援計画のもと、社会で更生する機会を与えるのが相当」としたとの事。

判決によると、被告は昨年12月11日夕、同駅ホームで電車を待っていた当時高校3年の女子生徒と60代女性を背後から押し、60代女性を線路に転落させた。

こんなところですね。
罪状は暴行罪で判決は執行猶予4年の懲役2年6月と言う事です。
有罪判決なので、責任能力はあったと言う事ですね。しかし、軽度の知的障害と発達障害があったので酌量した結果が執行猶予と言う事なのかな?

暴行罪の法定刑は2年以下の懲役と言う事なのですが・・・理由が分かりませんが、法定刑よりも重くなってますね。
被害者が複数だから?死亡の可能性があったから????

しかし、結果的に怪我をする人がいなかったから、この判決なんですよね。
もし、死亡者が出ていたら?どんな判決になるのか?と考えると、ちょっと、関係者は心穏やかでは居られないかもしれませんね。

結局、このまま、以前の生活に戻るわけですから、同じ事が起きないようにするにはどうするか?と言うのは頭が痛いかもしれません。

投稿: ASKA | 2017/06/22 19:20

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