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2017/01/31

島根県立大女子大生バラバラ殺害事件その77 (不起訴)

島根県立大1年の女性(当時19)の遺体が2009年11月に広島県内の山中で見つかった事件で、松江地検は1月31日、遺体発見直後に交通事故死し、容疑者死亡のまま殺人容疑などで書類送検された会社員男性容疑者(当時33)を不起訴処分とし、発表したとの事。

島根、広島両県警の合同捜査本部は同日解散し、殺害動機など真相は不明のまま捜査は終結した。

合同捜査本部によると、容疑者は09年10月26日午後9時16分ごろから深夜までの間、島根県浜田市や隣接する同県益田市周辺で女性を窒息させて殺害し、同市の自宅で遺体を切断。広島県北広島町の臥竜山に遺棄した疑いがある。容疑者のデジタルカメラなどから遺体や文化包丁などの画像データが確認されていた。

容疑者は遺体発見2日後の11月8日、山口県内の中国自動車道で乗用車を運転中、事故を起こして死亡した。
合同捜査本部は昨年12月20日、容疑者の関与した疑いが強まったとして、殺人や死体損壊、死体遺棄の疑いで松江地検に書類送検したとの事。

松江地検の次席検事は「証拠を検討した結果、被疑者の単独犯による犯行であることは間違いない」と述べたとの事。

次席検事は「必要な捜査は尽くされた」と述べ、容疑者が単独で起こした事件と認定したが、関係者のプライバシーなどを理由に根拠の説明は避けたとの事。

こんなところですね。
容疑者死亡なので、不起訴もやむを得ないかもしれません。

しかし、ちょっと気になったのはは次席検事のコメントですね。
単独犯である事を強調するのは良いのですが、私が気になったのは、詳細を話せない理由が発表当初と変わっている事です。
昨年12月の発表の時は「捜査員の士気に関わるので詳細は話せない」だったけど、今回は「関係者のプライバシーなどが理由で話せない」となっている。

前回は「容疑者特定に至る経緯」のコメントで今回は「単独犯である事の根拠」に対するコメントだから、内容が異なっているのかな?

その関係者がいつか、手記でも出せば、内容は分かるかもしれないけど・・・それは期待できないでしょうね。

かくして、謎は謎のまま、事件は終結です。
タラレバだけど、もし、容疑者が事故で死亡した直後に証拠の写真が発見されていたら、もう少し、事件の詳細が分かったかもしれませんね。
今のところ分かっているのは、死因は絞殺or扼殺。遺体を解体したのは、容疑者の自宅の浴室、包丁で解体した可能性が高い。
容疑者と被害者の接点は今のところ不明で、携帯の通話履歴も無い。

容疑者と遺体遺棄現場である、臥龍山との接点も分からない。

単独犯の根拠は「関係者のプライバシーに配慮して話せない」と言う事は、逆に言えば、「根拠は関係者の証言」と言う事なのではないかな?
しかし・・・もし、犯行の告白を聞いたと言う事なら、その話は生前にしか聞けないわけだから、なぜ6年以上も経過してしまったのか?と言うのは疑問ですね。

解体現場の指紋?・・・しかし、6年も経過して、その間、誰も住んでないと言う保証は無いでしょ?
それに、もし、そうなら、関係者のプライバシー云々の話は無いはず。
しかし、知らずに住んでいた人がいたなら、「実は犯行現場でした」と言うのは、かなり嫌な話ですね。

日記?それなら、正直に日記の記載内容から単独犯と発表するでしょうね。

最後に新たな謎ができましたね。
「単独犯の根拠は?」

しかし、それも、他の謎と一緒に闇の中に封印ですね。
まー捜査本部はその根拠に妥当性があると言う事でしょうから、「推測の暴走」があるといけないので、この事件はこれで終了としましょう。

最後にあらためて亡くなった被害者女性のご冥福をお祈りいたします。

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コメント

捜査員の士気&関係者のプライバシーに関わる経緯&単独犯断定・・情報がないため妄想しかしようがない謎ですね。
頑張って捜査していたのに容疑者がとっくに死亡していたなら捜査員の士気は落ちるでしょうが、それは公開されていますし。
秘匿したいのが関係者の証言ならば、誰が証言したかわからなくして公開するという方法もありそうですが内容として難しいのかもしれませんね。
被害者と容疑者の接点がわからなければ、類似事件の防犯の参考にしずらい所です。

本当に何の根拠もない妄想を。
実は警察関係者と容疑者が知り合いで、与太話として告白を聞いたがその直後に容疑者が事故死し、裏付けも取れずそのままだった。
もっと進めると、最初に事情聴取した際に自供していたが「父親の墓参りに行ってから自首する」と人情ドラマ張りの温情があり自供の調書もなかったことになったが、不幸にも事故死。6年の空白は自供の調書がないことになっているための捜査期間で、関係者が異動したために容疑者を容疑者として扱うことができるようになった・・・・書いていて、三文小説な気配がしてきましたのでこの辺で止めておきます。

投稿: つれづれ | 2017/02/06 00:48

つれづれさん、おはようございます。

なるほど、容疑者は一度は警察の事情聴取を受けているんですよね。
ベテランの捜査員なら、事件後の容疑者のウソや違和感を感じたかもしれませんね。

容疑者が過去の性犯罪で逮捕歴があったので、警察慣れしていて、上手に対応した可能性もありますが・・・

確かに、事情聴取をした捜査員としたら、一度は事情聴取をしたのに、見抜けなかったというのは、悔しいですね。

現場の捜査員が「怪しい」と主張したが、上層部がそれをすくい上げずに、別の捜査方針を指揮したなんて事だと、捜査員の士気にも影響するかもしれませんね。

投稿: ASKA | 2017/02/06 05:57

私は母親が息子を死刑にしたんだと考えています。
無理心中ということになりますが、燃料も意図的か。
やはり、一度任意で事情を聞いていたことは士気が劇下がりでしょうな。もしかすると家には死体が隠してあったのかも。警察はかなり悔やみますよね。遺棄はその後かもしれません。警察署からもどり、慌ててバラバラにして棄てに行った。
当時の記憶では女子大生不明と報道されてから遺棄遺体が発見されましたよね。当時も何となく慌てて遺棄したように思えていましたが、警察にバレそうで焦ったか。母親はまた警察の世話になってる息子を心配し、犯人であることを確信し、絶望したんじゃないでしょうか。

投稿: | 2017/02/08 20:07

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