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2017/02/28

小諸市動物園ライオン飼育員咬む事故

2月26日(日)午前9時35分ごろ、長野県小諸市丁の小諸市動物園から、「飼育員の女性がライオンにかまれた」と消防に通報する事故が起きている。

市臨時職員の飼育員、女性(22)=同市大久保=が、ライオンに顔面をかまれるなどの重傷を負った。女性は佐久市内の病院に運び込まれ、手当を受けている。命には別状はないとの事。

県警小諸署や消防によると、女性は午前9時半ごろ、園内で飼育しているライオン(雌、15歳)のおりを1人で清掃中にかまれたとの事。
目撃した来園者から連絡を受け、駆け付けた他の職員が女性からライオンを引き離したとの事。
動物園は午前8時半に開園していた。ライオンはおりから出ていないとの事。

おりがある展示場は、扉を挟んで屋内の部屋とつながっている。市によると、作業中はライオンを隔離することになっているという。
発見時に扉が開いていたとの情報があり、同署が詳しい状況を調べているとの事。

同園を管理する小諸懐古園によると、女性を襲ったライオンは、同園きっての人気を誇る雌の「ナナちゃん」(15歳)。平成16年10月、東京都日野市の多摩動物園から雄の1頭とともに小諸市動物園に迎えられたとの事。
26年4月に雄が死んだ後、唯一のライオンとして飼育されていたが、来園以来、人に襲いかかることはなかったとの事。
女性は約2年前から、このライオンの飼育を担当していたとの事。

動物園関係者によると「ナナは咬まれた女性にとても懐いていた」との事。

市などによると、獣舎は室内居住室とオリのある屋外に分かれ、雌の「ナナ」(15歳)1頭だけがいる。女性は清掃しようと獣舎に入ったという。午前9時半ごろ、子供と来園した女性が屋外側で襲われたところを目撃し、園内の男性職員に知らせた。男性職員が駆けつけると、女性は血を流してあおむけに倒れていた。ライオンは女性の右足をかみ、オリから室内につながる通路まで引きずったという。別の男性職員がライオンに放水し、救出したとの事。

県警小諸署などによると、獣舎は室内居住室とおりがある屋外展示室があり、女性は清掃するために1人で獣舎に入り、事故当時は展示室側にいたという。獣舎間には二つの扉があり、作業の際はライオンを一方に閉じ込めて行うことになっていたが、いずれも開いていたとの事。

室内と屋外間には二つの扉があるが、手動扉が開けられ、自動扉は半開きになっていたという。女性が獣舎に入った際、閉まっていたかは不明。市は安全を確保するまで当面、休園にする方針との事。

ナナは約2週間前に子宮内膜症と診断されて療養中で、室内の寝室で過ごしていたとの事。

同園は27日も臨時休園し、飼育員が警察の事情聴取に応じるなどした。同園は事故の原因究明と安全対策の見直しができるまでは当面の間、休園する方向。同日から安全確保のため、ライオン舎の飼育体制をこれまでの1人から2人に増やしたとの事。

市によると、園全体の飼育マニュアルがあるほか、ライオン用は飼育員の手引と扉施錠などのチェック表がある。27日からはそれを基に2人で獣舎に入り、ダブルチェックする態勢を取っているとの事。

事故があったのは朝の清掃作業の時間帯だった。しかし、飼育員が清掃をしていた形跡はなかったとの事。
動物園は、飼育員の回復を待って、当時の状況を聞く方針との事。

こんな事故ですね。
1月23日にも、動物プロダクションの飼育員がライオンに咬まれる事故が起きたばかりです。
動物プロダクションの場合、特殊な作業中と言う事もあったけど、同じライオンを飼育する動物園としては、注意喚起ぐらいしたと思いますが・・・

咬まれた飼育員の女性はこの仕事をして2年と言う事なので、初心者ってわけではないですね。
そして、ナナも女性に懐いていた。

ナナの体調が悪かったようですから、動かないと思って、つい、油断してしまったのだろうか?
マニュアル通りなら、ライオンと同じ部屋に人が居る事は無いはずですからね。

このあたりは、本人から話しを聞くしかないですね。

この事件簿でも事故の記録として、動物による事故も数件、記録していますが、どれも、人間側の油断が原因のように思います。
懐いていても、野生の血は流れているって事なんでしょうね。

続報を待ちましょう。

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東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その6(一審判決)

裁判員裁判で、東京地裁立川支部は2月28日、懲役14年6月(求刑・懲役17年)を言い渡した。

1)裁判長は「一方的な恋愛感情に基づく逆恨みの犯行で、酌むべき動機は一切ない」「理不尽な犯行に巻き込まれ、シンガー・ソングライターとしての活躍が困難となった被害者の処罰感情は強い」と述べ、懲役14年6月(求刑懲役17年)を言い渡したとの事。

裁判長は「臓器などが集中する部位を34カ所も刺すなど犯行態様は危険かつ悪質だ」と指摘、一定の計画性があり殺意は非常に強固だとした。
被害者は心的外傷後ストレス障害(PTSD)で日常生活に困難をきたしていると述べ、量刑について「最も重い部類に属するべきだ」と説明したとの事。

裁判長は判決後、裁判員からの言葉として「被害者の夢を奪った重大さを自覚してもらう必要がある。自分をコントロールし、ルールを守って社会で生活することを、身に付けてください」と述べたとの事。

2)裁判で検察側は、事前にナイフを購入していることなどから「一定の計画性があり、強い殺意があった」と主張。
「他に類を見ないほど悪質で、反社会的な犯行」として、同じような事件でのこれまでの量刑にとらわれるべきではないとした。また被害者の代理人弁護士は、無期懲役にするべきだと訴えていたとの事。

一方の弁護側は、犯行直後に被告が119番通報していることなどを挙げ、「衝動的な犯行で計画性はない」と反論。
同じような刺傷事件での刑の重さを考慮すべきだと主張していたとの事。

3)判決前に被告に最終意見陳述の機会が与えられ、「被害者やご家族にご迷惑を掛けた上、被害者の意見陳述中に大声を出して怖い思いをさせて申し訳ない。被害者には二度と近づかない。刑務所でまっとうな人になりたい」などと述べたとの事。

4)弁護側は「明確な殺意や計画性はなかった」と情状酌量を求めたが、判決は「殺意は非常に強固。計画性も認められる」と指弾。一方で前科がなく、犯行事実を大筋で認め、謝罪や賠償を申し出ていることを考慮し、求刑から減刑したとの事。

5)裁判長は「被害者の夢を奪った重大さを自覚し更生してほしい」と説諭したとの事。

こんなところですね。
予想通りの判決でしたね。求刑が17年なので、1割引きで約15年と言うところですね。

でもなー、被告は15年経てば、元の生活に戻るけど、被害者は15年経っても、元の体には戻らないんだよね。
死亡するよりは罪は軽いよねっていう、杓子定規な印象は否めないですね。
でも、現行の法律の枠の中で考えたら、そうするしかないのかもしれませんけどね。

謝罪は反省が無くてもできるからね。そして、賠償と言っているけど、ちゃんと払うのか?ってのも問題ですよね。

とりえあず、本当に罪と向き合っているかどうかは、控訴するかと言うところに表れるかな?

約15年と言うのは被告にとっては妥当な数字かと思います。
争点の殺意は認定されていますが、ここを崩す証拠や証言は出せないと思います。

凶器は事前に準備して、「死ね、死ね、死ね」と言いながら刺して、34カ所も刺してる。
これで、殺意を否定するのは無理でしょ?
被告側としては、これ以上軽くなる要素は無いと思いますね。

一方で、検察側としては量刑を不服として、控訴する可能性が高いかな?

私としては、これまでもストーカー事件が数々起きていて、酷い事件もありました。
ストーカー事件全体の抑止効果を狙って、もう少し重い刑にしても良かったと思いますね。

参考リンク
東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その5(公判開始)

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2017/02/23

群馬県前橋市駒形町悪魔払い赤ちゃん虐待死事件

2011年5月に前橋市の女児(当時1歳)の頭部などに暴行を加えて死亡させた疑いが強まったとして、群馬県警は2月23日、女児の母親の知人で前橋市駒形町、自称コンサルタント業、女性容疑者(63)を傷害致死容疑で逮捕する事件が起きている。

容疑者は「あやしているうちに、頭をぶつけているかもしれません」と容疑を否認しているとの事。
容疑者は自宅で「おはらい行為」をしており、母親(43)が通っていた。県警はおはらいと称して暴行があったとみているとの事。

女児の死亡から約6年。群馬県警が立件までに時間がかかった背景には、当初、女児の母親から「虐待」の証言が得られなかったことがある。「先生」と慕っていた容疑者をかばうため、医師や警察に対し、「転んで頭を打った」などと説明していたとみられ、群馬県警幹部は「マインドコントロール(洗脳)されていた」と指摘しているとの事。

関係者によると、女児の母親は、女児への暴行の現場にいたとみられる。
女児は暴行を受けた後、全身けいれんを起こし、母親が病院に運んだ。
その際、医師に「1週間前に階段から転落したが、けいれんを起こすまで何ごともなかった」と説明。
一方、県警や周囲には「玄関の上がりかまちに頭を打った」などと別の説明もしていたとの事。
女児が倒れた場所についても「容疑者の娘宅で倒れた」と説明していたとの事。

母親は女児の死亡後、周囲に「私が悪い。私のせいで娘が悪魔にやられてしまったからだ」などと話していたとの事。

しかし、県警は昨年以降、カルテの再鑑定や関係者の聴取を進めた。
改めて母親に事情を聴いたところ、虐待があったことを認める証言を始めたとの事。

県警の発表では、亡くなったのは、同市西片貝町3丁目の当時1歳4カ月の女児。容疑者は2011年5月2日午後5時ごろ、自宅で女児を暴行し、4日後、搬送先の病院で死亡させた疑いがある。
司法解剖の結果、女児の死因は急性硬膜下血腫だったとの事。

県警によると、女児が搬送された病院から「虐待の疑いのある女児を手術中」と通報があった。母親は「転倒した」「転びやすい子だった」などと説明したが、女児の頭や背中から複数のあざが確認されたことなどから、県警は虐待死の可能性があるとみて捜査していた。

捜査1課によると、容疑者は「中島順聖(せいしょう)」の名前で、おはらいなどをしていた。女児は生後間もない頃から、両親に連れられ、容疑者の自宅に通っていたとの事。頭や背中には複数のあざがあり、日常的に虐待をしていなかったかも調べている。

容疑者は自宅アパートで体の不調を訴えた人の相談を受け、治療目的で体を触るなどして金銭を得ていた。

両親には他に長女(15)と長男(13)がおり、女児は末っ子だった。

女児は生後間もない頃から、「体の中から悪魔が出ていかない」「悪魔にやられている」などとして、暴力をふるわれていたという。
女児の通っていた保育園は10年以降、女児の体に複数のあざを確認し、市に通報していたとの事。

女児は、児童相談所や警察で見守りが必要な児童の情報などを共有する「前橋市要保護児童対策地域協議会」で、要保護児童となっていたとの事。
県警は「被害者が亡くなったことは重く受け止めている」としている。

時系列(かなりざっくりしてます)
2002年 長女を出産と推定、母親当時29歳と推定
2004年 長男を出産と推定、母親当時31歳と推定
2010年 女児誕生(と思われる)母親当時37歳と推定、保育園が虐待の疑いで通報。
2011年
05月02日 暴行、全身けいれんを起こして搬送されるが4日後に死亡。

現在、母親が43歳なので、当時は37歳かな。
長女と長男の間が2歳なので、このあたりは普通かなと思いますが、死亡した女児が長男から13年も離れている。
そして出産時の年齢も37歳(と推定)で高齢出産となり、それなりにリスクが高いですね。

そして、保育園が2010年に虐待の疑いを通報していると言う事は、ゼロ歳児保育で保育園に預けていたと言う事ですね。
なぜ、なんでしょうね。報道では両親で容疑者宅へ子供を連れて行ったとあるので、シングルマザーでは無いようです。
母親が仕事をしなければならないような状況でもなければ、ゼロ歳児保育と言うのは、あまり聞かないと思うのですが・・・・

で、ゼロ歳児で保育園で虐待が疑われたと言う事は、出産直後から虐待が行われていたと言う事なんですよね。
誰が暴行したのか?は分かりませんが・・・

問題はここからなんですが・・・
霊能力者とか「お祓い」とか「除霊」とか言う話は、現代の日本でも珍しい話じゃないんですよね。
まー、数年に一度はこの手の話が出てきます。

だけど、誰でもそれを信用すると言う話でも無い事はみなさんも想像できますよね。
なので、何かそういった、非科学的な物にすがるような精神状態だった可能性はあります。

特に赤ちゃんに悪魔着きが起きると言う事は、生まれた赤ちゃんに現代医学では治療できないような障害などがあった場合などですね。
高齢出産なので、そのあたりのリスクは高かったかもしれませんが、ここは情報がありません。

で、結果的に、治療方法を独自に探す中で容疑者に出会ってしまったのかな?
ただ、障害の話はこれまで出ていないので、赤ちゃんは健常児だった可能性もあります。

その場合、死亡した女児が生まれる前から、容疑者と知り合っていて、心酔と言うか傾倒していた可能性がありますね。

容疑者はお祓いをして報酬を得ていた、プロの霊能者なので、頼まれれば、お祓いもするでしょう。
しかし、問題はプロの霊能者でも霊能力がある人ばかりじゃないって事ですね。

もし、容疑者に霊能力がなければ、お祓いの効果はなく、赤ちゃんは回復や治癒しないと言う事になります。
しかし、報酬を受け取っているので、治癒しないと霊能者は立場上、困るわけですね。
その為、効果が出るまでお祓いがエスカレートしていく事になります。

それで、「暴力によって悪魔を体から出ていかせる」と言うお祓いが行われてしまうわけですね。

大人なら、周囲に迎合して「治癒した」とか「悪魔は退散した」と偽り、お祓いから脱出する事もできるかもしれません。

しかし、言葉も話せない赤ちゃんでは、もう悲しい結果へ向かってまっしぐらと言う感じですね。
その上、それが、愛する子供の幸せを望む両親によって行われているのがなんとも、皮肉です。

父親はこのお祓いに対して、どう考えていたのだろうか?
どちらかと言うと、男性の方が女性よりも理系の割合が多いような気がしますし、会社で仕事などしていれば、合理的な判断が要求される事も多いわけで、そういった非科学的な話は避けそうな気がしますけどね。

いずれにせよ、人が絶望してしまうと、最後は「神頼み」になってしまうのは仕方が無い事なんだと思います。
大切なのはそれを、悪用されない事ですね。

今回の場合も、医学的な治療などを平行して行っていれば、医学面での効果が「お祓い」の効果として認識され、霊能力者のメンツも立った場合も有ると思います。
それなら、それで、お祓いがエスカレートする事も無かったかもしれませんね。

問題は医学的に治療可能な状態だったのか?は情報がありませんね。

まー、当事者は、一縷の希望にすがっているわけで、冷静に考えられるような状態では無いかもしれません。
なので、周囲の人がそのあたりを察して、非科学的な治療で生命に危険が及ぶような事がないように、うまく誘導していければ良いですね。

他には、母親かあるいは両親にメンタルの問題があって、容疑者に傾倒していたなんて可能性も考えられますが、そのあたりは情報がありませんね。

続報を待ちましょう。

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2017/02/22

東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その5(公判開始)

初公判に先立ち昨年12月16日被害者の状況を代理人弁護士が記者会見している。
被害者は9月初旬に退院したが、現在も治療中。顔や首、手、腕に傷があり、今後、目立たないようにする手術を受ける予定との事。

被害者は、刺されたときの大量出血によって脳梗塞になり、左目の視野が狭まっている。また、右手の動きが悪く、右足の親指は動かない。
また、医師からは中度~強度のPTSDに該当するのではないかと言われているとの事。

被害者は「男の人がいると恐い、逃げられない空間が恐い」と話しており、付き添いなしでは公共交通機関を利用することができない状況との事。

今後の芸能活動については、「いまは、考えられる状況ではない」と話しているとの事。

2月20日、女性を殺害しようとした罪に問われた男の裁判員裁判が始まり、男は起訴内容を認めたとの事。

裁判は20日午前10時から始まり、被告(28)は上下黒のスーツ姿で、逮捕時よりもやせた印象で起訴内容を全面的に認めた。

被告は、芸能活動をしていた被害者の首や胸などをナイフで刺して殺害しようとした罪に問われている。裁判で、裁判長から起訴内容について「違っているところはありませんか」とたずねられると「いえ、ありません」と答えたとの事。

検察側は冒頭陳述で、「被害者に贈った腕時計と本3冊を返送されたことなどに恨みを募らせ、『死ねっ』と言いながら、被害者が動かなくなるまで刺し続けた。残忍性が高く、殺意は強固なものだった」と指摘したとの事。
弁護側は「計画的で強固な殺意はなく、突発的なものだった」と主張したとの事。

被告は被害者を何度も刺しながら、「死ね、死ね、死ね」と繰り返したと指摘されたが、表情を変えることはなかったとの事。

事件現場では最初に被害者の右腹部を刺した後、左腕を首に巻き付けさらに胸部を複数回刺したという。大量の出血で倒れ込んだ被害者の背中にさらに複数回ナイフを振り下ろしたと説明されたとの事。

弁護側は事件当日、駅で被害者を見つけて話し掛けたが無視され、衝動的に刺したと説明。自分で119番通報もしており「計画性はない」と訴えたが、ナイフは事件6日前に通信販売で購入していたとの事。

20日午後、「あと少しで死ぬところだった。犯人は許せない」などとする被害者の供述調書を検察官が読み上げたとの事。

調書で、被害者は被告(28)から結婚を迫られ、ブログに「ストーカー的志向です」と書き込まれたとし、「気持ち悪いから、怖いと感じるようになった」と恐怖を説明。事件で顔や全身に傷を負い、「生活が事件前と全く違うものになり、悔しくてたまりません」と訴えたとの事。

その上で、被告に対し「死んでしまってほしい。そうでないなら一生刑務所に入っていてほしい」と憤りをあらわにしたとの事。
他には「事件で顔に傷が残り、もう女優は無理だと思う。歌だけは奪われたくないと考え、リハビリを続けている。悔しくてたまらない」

被告は平成26年ごろに雑誌で被害者を知り、被害者が出演した舞台で花束などを贈るようになった。被害者のブログや短文投稿サイト「ツイッター」に頻繁にコメントを書き込んでいた上、舞台を終えた被害者に「付き合ってほしい」「結婚してほしい」などと話しかけていたとの事。

「プレゼントされた腕時計と本は所属事務所の方針もあって受け取ったが、気持ち悪かった。私は何度もはっきりと『交際や結婚は無理です』と意思表示をしたが、聞き入れなかった」との事。

 被告はその後も「諦めない。僕はしつこい」「憎んでほしい。愛している」「拉致監禁とか起こらないといいけど」「不必要なら本と時計を返してほしい」などとコメント。被害者は恐怖を感じ、所属事務所に届いた年賀状に記載されていた被告の自宅住所に時計と本を送り返した。警察にも相談し、対応した警視庁武蔵野署から「小金井市でのイベントの日を教えてほしい。何かあればすぐ駆けつけるから通報を」と伝えられていた。

事件当日、被告は駅で被害者を待ち伏せし、被害者の横を歩きながら「話がある」と述べた。被害者が「話はできない」と答え、通報しようとした瞬間、刺されたとの事。

被害者は「事件で普通の日常が全く変わってしまった。大好きだった演技や歌、ギターも後遺症で続けられるか分からない。出所したら今度こそ殺しにくるのではと思ってしまう。ずっと刑務所に入れておいてほしい」と結んだとの事。

21日の裁判では、犯行を目撃した女性が出廷し、「被告は常軌を逸していた」「野生の動物が獲物を仕留めているようにしか見えなかった」と当時の様子を証言したとの事。

午後から証人として出廷した被害者の母親は、リハビリについて、「娘は一生懸命ですが、『こんなの全然治らない』と泣いたり、傷を見ては悲しんでいます」と証言しました。被告に対しては「身勝手な言い分と行動で娘の心も体も傷だらけにされた」「娘はたまたま生き残っただけで殺人事件だと思っています」「娘が安心して暮らせるような判決をお願いしたいです」と涙ながらに訴えたとの事。

22日の裁判では、被告人質問が行われ、男は「プレゼントを返されて強い怒りを感じた」などと述べたとの事。
スーツ姿の被告は特に感情的になることもなく淡々とした口調で、女子大学生に対して、なぜ怒りや悲しみを抱くようになったのかを語った。

事件前の心情について「被害者のツイッターにコメントしても、僕だけ返信が来なかった」「プレゼントを送り返され、悲しみと怒りがわいた」と説明。事件前に購入したナイフを持っていた理由は「お守り。精神的な心の支えにするためだった」としたとの事。

被告は初めて被害者に会ったとき、「思ったよりも小さくてかわいいなと思った」と語った一方、プレゼントを送り返されたことについて、「すごく悲しい気持ちになった。強い怒りを感じた」と話したとの事。その後、被害者に会おうとした理由については、「自分の中でモヤモヤしていたので、ちゃんと話してふんぎりをつけたかった」と語った。

また犯行当日、被害者に声をかけ、対応してもらえなかったことについて「贈った本と腕時計を返送した理由を聞こうと思ったが、話を拒絶され、絶望や悲しみを感じて刺した」と語った。その上で、犯行当時、何を考えていたか問われると、「何も考えていない」などと答えたとの事。さらにナイフで刺した後、被害者に対し「生きたいの?生きたくないの?」と声をかけたなどと述べたとの事。

被告は被害者を刺した後、「生きたいの、生きたくないの」と問いかけ、「『生きたい』と答えたように思ったので助けたいと思い、119番をした」と当時の状況を話したとの事。

22日の被告人質問で被告は、被害者に対して「申し訳ない、しかない」と述べた。その一方で、「ナイフはお守りとして買った」「『死ね』などのブログの書き込みは自分に向けたものだった」と述べた上で、「殺すつもりはなかった」と、被害者に対する殺意を否定したとの事。

検察官から、初公判では殺意を持って刺したとする起訴内容を全面的に認めていたことを指摘されると「黙秘します」と答えたとの事。

こんなところですね。
まー毎度の事ながら、ストーカー事件の被告の証言と言うのは身勝手な物が多いですね。
今回、被害者が死亡していないので、殺人未遂での裁判になるわけですね。

殺人未遂とは殺害行為に着手したが相手が死ななかった場合である。相手が怪我をしたにとどまる場合は法条競合として傷害罪ではなく殺人未遂罪のみが成立する。
(Wikiより抜粋)
法定刑は殺人罪と同じ、「死刑又は無期懲役もしくは5年以上20年以下の懲役」。
実際には死刑は無いでしょうね。

なので、殺意が無いと殺人未遂にはならないと言うのがポイントですね。殺意が無いのであれば、傷害罪になるでしょう。
傷害罪だと法定刑は「十五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金」。

現行犯逮捕で逮捕時に「犯行を認めていた」ので、犯行事実を争うのは無理でしょうね。
他に、責任能力も問題ないようですから、あとは量刑で争う以外に方法は無いと言うのが弁護方針なんでしょうね。

で、量刑に関わる最重要なポイントが「殺意の有無」と言う事ですね。

まー、執拗に刺してますし、「死ね、死ね、死ね」と繰り返しながら刺している事、凶器の購入が6日前だった事などを考えると、「殺意が無い」と言う主張には大きな疑問が有りますね。
それに、初公判で殺意を認めていると言う指摘に対して「黙秘」ですからね。

結局は裁判が進むにつれ、保身と言うのが脳裏に浮かんでしまうんでしょうね。
これで、罪を認めて謝罪するなら、反省し出所後は更生すると思えるんでしょうが・・・これでは、被害者の言う「出所したら、今度こそ、殺しに来る」と言う疑念も仕方が無いと思いますね。

それにしても、こんな理不尽な事件が、もしかすると「自分」や「家族」に起きるかもしれないわけですから、ストーカー事件については、制度を強化する必要があるかもしれません。
最近の報道ではストーカーに対して、警察が治療を勧めたところ、6割超が拒否、受診したのは25%との報道がありますね。
もう少し強制を強める制度にしても良いような気がしますね。

公判の行方に注目しましょう。

***お知らせ***
この事件はこれまで、「ニュース」カテゴリで扱っていましたが、今回「ストーカー」カテゴリに変更しました。

参考リンク
東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その4(過去にも事件)
東京都小金井市女性アイドル刺傷事件その6(一審判決)

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2017/02/20

世田谷一家殺害事件再考その167(風呂窓は閉じていた?外国人窃盗犯説)

時間が無いので手短に書きます。分かりにくかったら、ごめんなさい。

NHKが犯行の流れを最初に流してから、風呂窓侵入説がほぼ、定説となっているわけですが、風呂窓侵入を考えた場合、単純に風呂の窓が開いていたのをぽっぽ公園から見て、それに気付いた犯人が侵入したんだろうね・・・と考えていました。

しかし、良く考えてみると、それは無いんじゃない?と思うわけです。
その1番の根拠は、みきおさんが外出着だった事。

これは、みきおさんが、入浴前だった事を意味しているのではないか?と思うわけです。
そこで、もし、みきおさんが入浴前の状態だったと仮定するなら、もし、風呂窓が開いていれば、外気温と同じ5度程度に浴室を冷やしている事になります。
これから、全裸となり入浴するみきおさんが、それを望むだろうか?

と考えると、風呂窓が開いている事は無いでしょ?と思うわけです。
もし、換気の為だとするなら、前回の写真の2の方を見ると、浴室窓の上にダクトが見えます。
位置的に浴室の換気扇用ダクトだと思います。換気するなら、換気扇を使っているのでは?
換気扇なら、浴室の空気を外に排気するから、必然的に家の中の空気が浴室に入る事になり、浴室の温度は下がらない。

とここまでが前置きですね。
風呂窓が閉まっていたとしても、施錠されていないのであれば、犯人が侵入する事ができます。
問題はこの施錠の有無を犯人はどうやって知ったのか?です。

ここで場合分けしましょう。
1)犯人は風呂窓が施錠されていない事を事前に知っていた場合。(つまり確認の必要が無い場合)
 1-1)犯人が宮澤家に宿泊したりして、入浴し、その時に風呂窓が施錠されてない事、普段から施錠しない事をしっていた場合。
 1-2)昼間に偶然、風呂窓が開いているのを見た。しかし、それだけでは、その後、閉められた窓の施錠の有無は確信できないでしょう?
 1-3)犯人が事前に宮澤家に入り、風呂窓を犯人が開けている場合。しかし、それは、事件直前でないと、家族が入浴した時に施錠してしまうかもしれません。不確定要素が多いですよね。

2)犯人は風呂窓が施錠されている事を事前に知らなかった場合。(当日、侵入直前に気付いた場合)
 2-1)外から風呂窓の施錠状態を目視で確認した場合。
これは難しいと思います。窓は曇りガラスですが、昼間なら施錠状態を外部から目視できるようです。
問題は侵入時刻が夜だろうと言う事ですね。ぽっぽ公園の街灯は1カ所しかないと思います。あと近くの街灯は、ぽっぽ公園のトイレの外側照明、飛び出しマンの飛び出した公園側小道の出口にある電柱の街灯。
 つまり、かなり暗かったのではないか?と言うのが私の想像です。
このあたりは、ご近所の方、できたら夜の明るさで目視で確認できるのか?を一度、確認していただきたいと思います。
(現在、ネットが張ってあるので、ネットが外れてからになると思います)

 しかし、解決方法が無い事もない、犯人がライトを持参して窓の施錠状態を確認する方法もあります。
だけど、犯人の遺留品にライトは有りませんでした。

2-2)目視で確認できない場合。
 つまり、実際に手で開くかどうかを確認した場合になります。
そんな事あるの?と思われるでしょうが・・・無施錠の風呂やトイレの窓、2階の窓から侵入するのは、窃盗犯のポピュラーな手口なんですよね。

窃盗犯を大きく分けると3種類あります。
A)家人が留守の時に侵入する「空き巣」
B)家人が就寝中に侵入する「忍び込み」
C)家人が在宅中に侵入する「居空き」

この事件の場合、家人が在宅中なので、「空き巣」ではありませんね。
そして、就寝中でも無いので、「忍び込み」でもない。
可能性としては「居空き」の可能性が残ります。

「居空き」は家人が在宅中に侵入するので、気付かれる可能性が高いです。この為、そのまま、強盗になる可能性が高いわけで、犯人が凶器の包丁を持参した事を説明できます。

しかし、「居空き」が成立するには条件がありそうですね。
ぽっぽ公園から見ると、入江家と宮澤家は1軒の家のように見えます。
犯人が侵入時(23時頃)の状況としては、入江家は2階で母親がテレビを見る、3階で息子が就寝。1階で旦那さんが居眠り?、入江さんは0時過ぎに就寝なのでリビングに居たと思われます。
つまり、1階、2階は明かりが有った状態だと思います。

問題は宮澤家で、2階子供部屋で礼君が就寝、3階ロフトで泰子さんとにいなちゃんが就寝、問題はみきおさんがどこに居たのか?
ここで、2階リビングに居たとすると、2階の風呂窓から侵入した場合、2階リビングに居るみきおさんに発見される可能性が高いですね。

階段のカニ歩きの足跡や、遺体が1階で発見されている事、22時頃のPC操作などを考えると、みきおさんは1階に居たと考えるわけです。

そうすると、宮澤家は1階にみきおさん、が起きていて明かりがあったが、それ以外の部屋は消灯もしくは、暗い明かりだったのではないか?と思う訳です。
これで、犯人は家人が就寝中か、起きている人物は1階に居ると思い、2階の風呂窓から「居空き」目的で侵入する事が可能になります。

窃盗犯の割合では、居空き(5%)、忍び込み(27%)、空き巣(68%)です。(2016年警視庁犯罪統計を参考にしました)

しかし・・・・圧倒的に「居空き」の件数が少ないんですよね。
そりゃあ、家人が在宅の家に侵入して、物色して逃亡するわけですから、度胸とテクニックが必要でしょう。
その意味では、「居空き」犯と言うのは、初心者じゃ無理なんじゃない?というのが素朴な疑問ですね。
もし、犯人が「居空き」目的の窃盗犯だとすると、それなりの場数を踏んでいるはずで、他の窃盗事件の現場から指紋やDNAが出ないとおかしいと思うわけです。
あるいは、犯罪歴があって、指紋が一致するなどと言う事があってよさそうなんですよね・・・

この疑問を解決する方法としては、外国人のプロの窃盗犯(あるいは窃盗集団)が来日して犯行を行ったのであれば、指紋やDNAが既知の物でない事は説明できますが・・・それでも、問題が残ります。
犯人の衣服が外国人っぽく無い事。
外国人らしいと思われる点としては
あ)スラセンジャーのスニーカー
い)ドラッカーノワールの香水
う)ヒップバッグを洗った水が硬水
え)モナザイト

逆に外国人らしくない点としては
イ)ラグランシャツ
ロ)エアテック
ハ)関の孫六

しかし、包丁については、来日する時に持ち込むより、日本で購入した方が楽だろうね。いろいろと。
問題はラグランが何度も洗濯した形跡があると言う事でいくと、日本に来てから入手と言うのはちょっと違和感がありますね。
窃盗しに日本に来ている犯罪者がエアテックとか買うかな?と言うのも疑問です。

まー、さらに強引にこれを説明しようとすると、この窃盗犯は定期的に日本に来て、窃盗を行い、その時、日本の土産として、日本の衣類などを購入して持ち帰り、母国で使っていた。そのまま、日本に来日する時に持ち込んでいるとするなら、まー、説明できなくもないね。

外国人なので、事件直後に出国してしまえば、遺留品や指紋、DNAに無頓着だと言うのも説明できますね。

2000年の年末年始に手に怪我をした外国人が出国したか?なんて分からないですよね・・・正月休みを海外で過ごす出国ラッシュですもんね。

これも可能性の一つと言うところですね。
外国人犯行説の場合、多数の遺留品が残っている事が説明できるんですよね。
しかし、それでも、結局、翌日逃亡説でないと、あえて遺留品を残す理由は、やはり無いんだよね。

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2017/02/17

三重県四日市市受験生母親殺人事件

2月15日(水)、母親を自宅で殺害し遺体を敷地内の物置に遺棄したとして、三重県警は、同県四日市市の高校3年の少年(18)を殺人と死体遺棄の容疑で緊急逮捕する事件が起きている。
「自分がやった」と容疑を認めているとの事。

 

逮捕容疑は14日午前6時40分ごろ~午後7時ごろ、自宅で主婦の母親(47)の首をナイフのようなもので複数回刺して殺害し、庭の物置に遺棄したとしている。

 

県警捜査1課や四日市北署によると、母親の後頭部に複数の打撲痕があったほか、顔はうっ血していた。県警は15日午後に司法解剖して死因を調べるとの事。

 

14日午後11時ごろ、会社員の父親(48)が「事件です。妻が死んでいる。息子が殺したのかもしれない」と110番したとの事。
仕事から帰宅した父親が母親の姿が見えないので捜したところ、物置の中であおむけに横たわった状態の母親を見つけたとの事。

 

駆け付けた捜査員が自宅にいた少年に事情を聴いたところ、殺害を認めたとの事。

 

少年は両親と中学生の妹と同居している。少年は県内の高校に通っており、大学受験の最中だったとの事。
14日は高校が休みだったとの事。

 

県警によると、少年は「包丁で刺した。隠すために倉庫に運んだ」と供述している。取り乱した様子はなく、反省の言葉も口にしていないとの事。

 

司法解剖の結果、母親の死因は首の刺し傷による失血死で、死亡推定時刻は14日午後2時ごろと判明した。県警は、少年が1階台所にあったペティナイフ(刃渡り約12センチ、最大幅約3センチ)を使ったとみている。

 

母親は首にナイフによる刺し傷、後頭部に打撲の傷がそれぞれ複数箇所あったほか、顔がうっ血し幅の広いもので首を絞められた痕があった。後頭部は何かで強く殴られたとみられる

 

少年は両親と中学生の妹との4人暮らしで、事件当時は自宅に母親と2人きりだった。仕事から帰宅した会社員の父親(48)が14日午後10時過ぎ、自宅1階で血痕に気づき、物置であおむけに倒れている母親を発見して110番した。1階の床には血痕が拭き取られた跡があった。少年は遺体を玄関から引きずって、物置に運んだとみられる。

 

台所で発見されたナイフには血がついておらず、県警は血を拭き取ったか洗い流したとみている。少年は返り血を浴びた衣類を洗濯機近くに脱ぎ捨て、父親が帰宅した際はジャージーに着替えて2階の自分の部屋にいたとの事。

 

母親の刃物による刺し傷は首のほか顔にもあり、計十数カ所に上っていた。さらに後頭部には複数の激しい打撲による傷があって頭皮が割れていた。首には幅の広いもので絞められた痕があり、内部の軟骨が折れていたとの事。

 

少年は県警の取り調べに「大学受験に関して小言を言われて口論になり、お母さんを殺してしまった」と供述しているとの事。
少年の供述によると、少年は14日朝、自宅1階で、受験に絡んで母親から小言を言われて口論となり、朝食を持って、2階の自分の部屋に戻ったという。少年が昼に1階に下りた際、再び受験の話で小言を言われて殺害に及んだとの事。

 

これまでの調べで、少年が遺体を引きずって物置に運ぶ際、庭の砂利についた血痕を水で洗い流したとみられることも分かった。1階の床にも血を拭き取った跡があった。少年は「かっとなってやった」と供述する一方、執拗に暴行を重ねた上、事件後は証拠隠滅を図っていたとみられ、県警が詳しい動機や背景を捜査しているとの事。

 

少年が「逃げる母親を追いかけて暴行を続けた」との趣旨の供述をしているとの事。
現場となった自宅リビング兼台所の複数箇所に血痕の形跡が残っていたことから、県警は、首を刺された後も逃げようとする母親に少年が執拗に暴行を加えたとみている。

 

捜査関係者によると、少年と母親は以前から、少年の進学先の大学を巡ってもめていたという。これまでの調べに対し、少年は動機について「受験のことで母親と口論になって刺した」と話しているとの事。

 

時系列
2月14日
朝    自宅1階で母親から受験について小言を言われる。
昼    1階で再び、母親から受験について小言を言われる。
14:00頃 死亡推定時刻
23:00頃 帰宅後に遺体を発見した父親が通報

 

こんな感じですが・・・遺体の状況が
刺し傷は首のほか顔にもあり、計十数カ所。さらに後頭部には複数の激しい打撲による傷があって頭皮が割れていた。
首には幅の広いもので絞められた痕があり、内部の軟骨が折れていた。

 

受験でのストレスに加えて、母親とのトラブルで感情が爆発してしまったのかな?
止まらなかったんでしょうね。

 

ナイフを持ってしまったのが、運命の分かれ目だったのかもしれません。
素手で殴ったのなら、殺人事件にはならなかったかもしれませんね。

 

受験生の起こした殺人事件だと過去には渋谷女子短大生殺人事件がありますね。
たしか・・・医学部の受験生だった兄が妹と口論になり、殺害して解体してしまった事件でした。

 

受験生だから許されると言う事はありませんが、受験で相当ストレスが高い状態のところへ、更に感情を刺激されるような事があると、自分でも抑えられない怒りに感情が爆発してしまうような事が起こるかもしれませんね。

 

受験生を持つ、ご家庭ではそのあたり、配慮が必要なんでしょうね。

 

とは言え、母親は母親なりの考えで小言を言っていたんでしょうから、どんな小言だったのか?知りたいですね。

 

亡くなった母親のご冥福をお祈りします。

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2017/02/13

東京都足立区1歳長男虐待ツイート事件

警視庁は2月10日、1歳の長男の両足を縛り、顔に落書きするなどの虐待を加えたとして、いずれも東京都足立区在住で、母親の無職少女(19)と交際相手の建築業の少年(19)、知人の解体工少年(16)の3人を暴行容疑で逮捕したと発表する事件が起きている。

少女らは虐待の様子を撮影した画像をツイッターに投稿し、事件が発覚したとの事。

発表によると、3人は昨年10~11月、足立区の自宅マンションで、長男の両足を粘着テープで縛ったほか、顔にペンで落書きをしたり、聴診器のチューブを鼻や口に押し込んだりするなどの虐待をした疑い。その様子をスマートフォンで撮影していたとの事。
聴診器は、少女が長男を妊娠中、心音を聞くために購入したものだった。

昨年12月、ツイッターに投稿された虐待の画像を見た女性が愛知県警に通報。
情報提供を受けた警視庁は同月中旬、長男を保護した。長男にけがはなかったとの事。

母親らはこうした虐待の様子を撮影して短文投稿サイト「ツイッター」にアップしており、母親は「おもしろかったから投稿した。チューブを突っ込んだのは私ではない」などと容疑を否認しているとの事。

こんな事件ですね。
「おもしろかったから投稿した」と言う事なので、虐待する事が既に娯楽になってますね。
そして、それが悪い事だとの自覚も薄いんでしょうね。
だから、簡単にネットに出してしまう。

19歳なので望まない妊娠だったかもしれませんが・・・

この事件も子供が子供を産んだ悲劇の一つなのか?・・・

それでも、手遅れになる前に発見されて良かったです。通報された方はナイス判断でしたね。

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兵庫県神戸市西区玉津町女性死亡事件

2月12日(日)午前10時20分ごろ、神戸市西区玉津町出合の集合住宅の駐車場で、「女性が倒れている」と通行人の男性(20)から110番する事件が起きている。

 

女性はこの集合住宅の1階に住む無職、女性(43)で、現場で死亡が確認されたとの事。
捜査関係者によると、女性の背中には複数のあざがあり、兵庫県警は事件に巻き込まれた可能性もあるとみて捜査を進めているとの事。

 

捜査関係者によると、女性は自室の玄関から数メートル離れた外壁近くで、下着姿のまま横向きに倒れていた。
手や足、腰にすり傷があったほか、背中には複数のあざがあったとの事。

 

県警によると、女性は死後1日以内。
警察は、司法解剖を行って死因を調べるとともに、同居していたとみられる人などから事情を聴いているとの事。

 

こんな事件ですね。
情報が少なすぎて、今の段階ではなんとも言えないのですが・・・
病死かな?
ただ、玄関から数メートルも自力で移動できるなら、救急車を呼びそうな気がしますね。
ちなみに、気象情報を調べると、2月11日から12日に掛けての神戸市の気温は・・・

 

11日10時が3.9度、その後、15時が最高気温の6.3度、以後気温は下がり、22時以降は2度以下です。
12日0時以降は1度以下、8時から温度が上昇して10時が5度ですね。

 

部屋は暖房はしていたでしょうが、下着姿で部屋にいるような気温では無いでしょうね。
就寝中でもパジャマぐらい着ているでしょう。

 

一階だから転落死と言う事も無いと思うけど、この集合住宅は何階建てなんだろう?
それから、何人ぐらい住んでるのか?

 

死亡推定時刻が24時間以内と言っても、そんなに長時間、駐車場に遺体があれば、誰か気付かない?
この寒い時期、下着姿で駐車場に横たわっているなんてのは、一見して異常な状態ですからね。

 

かと言って、誰かが遺体を遺棄したんだとすれば、発見してくださいと言わんばかりですよね?
他の場所で死亡したのを、自宅前の駐車場まで運んできたのか?
女性の死亡理由に関係あるなら、こんな事はしないでしょうね。

 

それとも、自宅にあった遺体を車で運ぼうとしたが、通行人に目撃されそうになって、そのまま、駐車場に放置してしまった?
しかし、それなら、シートや毛布などで覆うなど、発見されない方法はあったと思いますね。

 

病死だと、入浴中の熱中症?でも、それなら、発見されるのは浴室だろう?
着替え中にヒートショックで脳梗塞や心筋梗塞?もうろうとして、外に助けを呼びに出た?
何度も倒れて、背中にアザができたのか?

 

いずれにせよ、死因は司法解剖の結果待ちですね。

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2017/02/06

世田谷一家殺害事件再考その166(網戸の矛盾)

落下網戸写真11

落下網戸写真22

上の写真は落下した風呂窓の網戸の写真です。
左側写真1は正面から撮影した物、右側写真2は斜め上から撮影した物です。

これまで、落下した網戸についてはあまり考えてきませんでしたが、この写真を見て、ある矛盾に気づきました。
網戸は写真1だと前後関係が分かりませんが、写真2を見ると、公園のフェンスに立て掛けた状態になっている事が分かります。

これは物理法則に矛盾しています。
自由落下の法則に反してますよね?

えーと、水平に速度Vで打ち出された物体は速度Vで水平に移動しながら、重力加速度で落下すると言うやつですね。

位置情報はこちら
A)風呂場の窓は地上3mの場所にある。
B)風呂場の窓のサイズは高さ50cm、幅40cm
C)家の壁から90cmに公園の敷地との境界の高さ2mのフェンスがある。

以下、空気抵抗は無視します。
この情報から分かる通り、網戸は水平方向に90cm移動しています。
なので、水平方向に90cm移動するだけの水平方向の速度を持っていた事になります。
次に3mの風呂窓から2mのフェンスまでの1mを落下するまでの時間を計算します。
1m落下する時間 0.452[s]
同様に
3m落下する時間 0.782[s]

で3mの窓枠からフェンスの高さ2mまでの落差1mを落下するまでの時間が0.452[s]なので、速度は距離、割る時間は早さの公式から
網戸の水平速度は0.9m/0.452[s] = 1.99[m/s]となります。

で、3mの高さから地上に落下するまでの時間が0.782[s]なので、そのまま水平移動をすれば移動距離は速さ掛ける時間の公式から
1.99[m/s]・0.782[s]=2.54[m]となります。

つまり、網戸は公園側にフェンスを越えて更に内側、1.64[m]以上の場所に落下しているはずです。
(計算した速度1.99[m/s]はフェンスを越える最低の速度なので、速度はこれ以上速い可能性があります)

そこで、私はある可能性を疑っています。

「この網戸は通行人が落ちた網戸に気付いて、フェンスに立て掛けたのではないか?」

もしそうなら、網戸は犯人の侵入や逃亡に関係ない理由で落下している可能性があると言う事ですよね。

なので、ご近所の方や当時、ぽっぽ公園で遊んでいた子供達の中で網戸を拾って、フェンスに立て掛けた人はいないでしょうか?
もし、いましたら、是非コメントをいただきたいと思います。

しかし、実はフェンス際に落下する可能性は有ります。
写真を見てもらうと、フェンスより内側に植物(木)が植えてあります。
この木に衝突して垂直に落下したとすれば、このフェンスに立てかかった状態になる可能性はあると思います。

ただ、その場合でも、網戸は水平速度1.99[m/s]以上の速度で落下した事は間違いありません。

犯人が侵入時や逃亡時に網戸に触れて偶然落下した物であるなら、そんな水平速度で落下するだろうか?と言うのが疑問なところです。
可能性としては、
1)自然現象による影響の場合
2)犯人が網戸を投げた捨てた場合

1)の自然現象としては「風」の影響が考えられます。
例によって、気象データを気象庁のデータベースで確認すると、当日の府中市の風速情報で2[m/s]以上の風速があるのが
17時以降で23時に風速2[m/s]で翌日10時までは風速は1[m/s]以下です。
なので、自然現象の影響で網戸が飛ばされたとするなら、それは30日の23時以外に可能な時間が無いと言う事になり、犯人の侵入は23時頃ではないか?と推測するわけです。

2)犯人が網戸を投げ捨てた場合
これは以外に難しいと言うか、そもそも、網戸を外す事が出来るのか?投げる事が出来るのか?と言うのが疑問です。

・侵入時の場合
侵入時に網戸を外す事ができるのか?と言うのが疑問ですね。侵入時の体勢がかなり厳しい体勢となると思います。
公園フェンスと壁に足を掛けた不安定な状態で両手を使う事はできないと思うんですよね。
だとしたら、片手で網戸を外す事ができるのだろうか?と言うのが疑問のあるところです。

逃亡時の場合、窓の内側から網戸が外せるか?が疑問だし、外したとしても、投げるにはスローイングするだけの空間が無いでしょう?
その場合、手首だけでフリスビーを投げるように投げたのかな?

もし、事件とは無関係に風によって飛ばされたのだとしたら、事件前に吹いた強い風は30日の昼間に3[m/s]があります。
しかし、3[m/s]って普通に吹いている風だと思うんですよね。
なので、もっと強い風はと言うと、直近では12月25日の昼間に7[m/s]があります。

この時の風で飛ばされたのなら、30日までに通行人が拾って、フェンスに立て掛けていた可能性がありますよね?

(時間が無くて、説明が雑になってしまいました。ごめんなさい。)

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