« 2017年7月 | トップページ

2017/08/19

埼玉県東松山市16歳集団暴行死事件その2(18歳少年一審判決)

昨年8月、吉見町中曽根のアルバイト少年=当時(16)=の遺体が発見され、傷害致死の疑いで家裁送致された5人の少年のうち2人が傷害致死罪で起訴された事件で、東松山市の無職少年(18)の裁判員裁判の初公判が6月26日、さいたま地裁で開かれた。

起訴状などによると、少年は昨年8月22日午前2時50分ごろから4時45分ごろまでの間、ほかの少年らと共謀し、被害者に対し殴る蹴るの暴行を加えて意識混濁の状態に陥らせて川に沈め、溺死させたとされるとの事。

捜査関係者によると、被害者は事件前、少年らから遊びに誘われた際、東松山市内いたものの「大宮にいる」と断り、連絡にも応答しなかったという。この「うそ」が少年らの怒りを買い、集団暴行に発展したとみられる。少年の遺体は23日午前8時ごろ、全裸で下半身と上半身の左側が砂利に埋まった状態で発見されたとの事。検察側の証拠調べによると、被害者が少年ら5人と行動を共にするようになったのは事件のわずか5日前だったとの事。

18歳の少年について、さいたま家裁は昨年10月12日、「年長で最も発言力が強く、5人の中で主導的な立場だった」などとして検察官送致。さいたま地検は同21日に、傷害致死罪で起訴していたとの事。

事件を巡っては、少年5人がいずれも不登校気味で、高校中退者も含まれていたとの事。

初公判で少年は「間違いありません」と起訴内容を認め、弁護側は「少年院での教育が更生に必要」と保護処分が相当と主張したとの事。

冒頭陳述で検察側は「被告の役割は主導的であり、暴行態様は執拗(しつよう)、強烈で、死亡結果を発生させる危険性が高い悪質な行為」と強調。犯行動機について「被害者がうそを言って被告との接触を避けたことに立腹した。酌むべき事情はない」と述べたとの事。
犯行は少年院を仮退院した後の保護観察期間中だったとして、「保護処分の有効性が高いとは言えない」と刑事処分が相当としたとの事。

弁護側は「被告は主導的な役割を果たしておらず、死も予想していなかった。ほかの少年の暴行も止められなかった」と主張したとの事。
少年の成育歴を「複雑で安心を求められず、自分を受け入れてくれる不良仲間と行動を共にする中で、不良の価値観が身に付いてしまった」と説明し、少年院での教育の有効性を主張したとの事。

事件では、15~18歳の少年5人が傷害致死の疑いでさいたま家裁に送致された。主導的立場とされた18歳少年と、積極的に関与したとされた別の無職少年(17)が検察官送致(逆送)後に傷害致死罪で起訴された。当時中学3年生だったほかの3人は、初等・中等(第1種)少年院送致の保護処分となったとの事。

証人出廷した別の少年(16)=少年院送致=はグループ内での被害者の立場を「初めは対等に見えたが、日常的に暴力を振るわれるようになったり、万引をさせられるようになった」と証言。
被害者は「(起訴された)少年2人から暴力を振るわれるのが嫌だから、(少年の)家に行きたくない」とこぼしていたという。被害者が「うそ」をついた理由については「(起訴された)少年2人から物のように扱われているのが嫌だったのでは」と述べたとの事。

検察側によると、被害者への暴行は昨年8月22日午前2時50分ごろから午前4時45分ごろまで、河川敷などで続いたとされる。泳げなかった被害者は、起訴された別の少年(17)に何度も顔を水に沈められたり、5人から一人ずつ殴る蹴るの暴行を受けたという。その間、被害者は「やめてください」と大声や、うなり声を上げていたとの事。

証人出廷した少年は「救急車を呼ぼうと提案したが、(起訴された)少年2人に『警察にばれるから駄目』と言われて呼べなかった」と証言したとの事。
最後は意識がなくなった状態のまま、川に再び沈められ、そのまま裸のまま河川敷に放置されたとの事。

第2回公判は6月28日。
弁護側の証人として、少年と家族の情状鑑定を行った臨床心理士の男性大学教授と、少年の祖母が出廷。臨床心理士の男性は、少年の複雑な家庭環境が非行や事件の背景にあることを説明し、「家族の環境が改善され、母や祖母が積極的に被告の更生のために努力しようとする姿勢が見える」と少年院送致の保護処分を支持したとの事。

臨床心理士の男性は、少年の両親が離婚し、母が家にいない時期も長く、祖母中心に育てられたことで「母とのコミュニケーション不足があった。中途半端な養育だった」と指摘したとの事。
「非行集団に居場所を求め、依存心を満たしていた」との事。

傷害致死事件については「少年事件では見えや恐怖心が介在し、暴力がエスカレートすることがある」と心理的な影響を挙げたとの事。
その上で「被告には母との関係を是正したい思いがある。家族の受け入れが立ち直りへの大きな要素」と述べたとの事。

続いて出廷した少年の祖母は、自らと少年の母との関係がよくなかったことを認め、「(少年の)母は正社員になり、私との気持ちのすれ違いもなくなってきた。やっと生活できるようになった」と家族関係が改善されてきたと話したとの事。
被害者の遺族に対しては「どんな言葉でも言い尽くせず、ご冥福を祈らせてもらうしかない。孫と生涯をかけて謝罪させていただきたい」と話したとの事。

検察側の証拠調べでは、事件で少年院送致された少年の弟(15)の供述調書が読まれ、被害者の遺体が発見された後、少年らが集まって「家で寝ていたことにしよう」と口裏合わせをしていたことが述べられたとの事。
また、少年とともに積極的に関与したとされる別の無職少年(17)=傷害致死罪で起訴=が、意識混濁の状態にある被害者を見て「こうなったら殺すしかない」と話したとの事。

弁護側によると、幼少期には父親が母親に暴力を振るう姿を目の当たりにした。家族に安心を求められず、自分を受け入れてくれる仲間と行動を共にするようになったとの事。

第3回公判は6月29日
被告人質問で少年は「友人だと思っていたのにうそをつかれ、強い悲しさや悔しさが出てしまった」と事件の動機を述べたとの事。

被告人質問で弁護側に暴力を加えた理由を問われると、「最初はうそをついた理由を問いただそうとしただけで暴力を振るおうとは思っていなかった。被害者が理由を答えなかったので暴力を振るった」と話したとの事。
うそが暴力につながった点は「不良仲間、暴力団関係者が周囲にいて、暴力が問題解決の方法だと思っていた」と話したとの事。

検察側は被害者は少年5人に暴行され意識を失った後、起訴された別の少年(17)に河川敷の上流に引きずられ、放置されたと説明していた。
検察側にその際の心境を問われると、「もしかしたら殺してしまうのではないかという予想はあった」と供述したとの事。
救急車を呼ぶことに反対した点については「警察沙汰になるのが怖く、現実逃避してしまった。僕が否定しなければ呼んでいたと思う」と話したとの事。

事件について「大切な命を死なせてしまい申し訳ない。事件の重大さを考え、自分が本気で変われなければ、最低な人間になってしまうという恐怖がある」と陳述。被害者代理人弁護士が、少年が遺族に対し、「私は被害者に助けられたと思っている」などと記した謝罪文の意味を問うと、「被害者が亡くなってしまったのは申し訳ない。ただ、自分が変われるチャンスをもらえたという気持ちがある。被害者もそれを望んでいると思う」と述べたとの事。

被害者参加制度を利用した被害者の兄は家族を代表して出廷。
「弟は兄として慕ってくれ、かわいい弟だった。これから私の人生に弟はずっといると思っていた」と時折声を詰まらせ、「犯人には少しも反省を感じられず、少年院に行っても意味がない。16歳の命を奪われた弟のために、犯人を重く処罰してほしい」と訴えたとの事。

論告求刑公判は7月3日
検察側は「被告の指示が集団暴行へとエスカレートさせた」と少年の役割を重視して懲役6年以上~10年以下の不定期刑を求刑したとの事。
弁護側は「育て直しと家庭環境の改善が必要」と保護処分が相当と主張し、結審したとの事。

検察側は論告で、「被告の役割は主導的であり、1時間以上も無抵抗の被害者に一方的に執ようかつ強烈な暴行を加え、刑事責任は極めて重大」と指摘。
被害者の「うそ」が犯行の発端となった点は「暴力肯定的な考えに基づくもので、正当化する理由になり得ない。犯行前から被告から暴力を受けるなどした被害者が、接触を避けたいという一心でうそをついたもので何ら非はない」と述べたとの事。

弁護側が保護処分を求めていることに対し、「少年院仮退院後の保護観察期間中に犯行を起こしており、法律や社会のルールを守る意識が欠けている」と刑事処分が相当としたとの事。

弁護側は犯行の背景を「複雑な家庭環境の中で十分な養育を受けておらず、問題解決の手段として暴力が身に付いていた。他者への依存性が強く、仲間のうそに過敏に反応してしまった」と説明したとの事。
傷害致死罪で起訴された別の少年(17)が被害者の顔を水に沈めたとされる暴行に触れ、「友人の気分を害することを言えないという他者への依存の強さから、暴行を止められなかった」と指摘したとの事。

少年は犯行当時、保護観察期間中で、事件は少年院仮退院から約5カ月後だった。弁護側は少年が更生できなかった原因を自覚しているとして、「被告の育て直し、家庭環境の改善が必要で、少年院での教育が不可欠」と主張したとの事。

最終意見陳述で少年は「被害者の心情を聞いて、僕がまだ全然考えられていなかったと反省した。検察側や弁護側が何を言おうと、自分自身が変わらないといけない。これから僕なりの償いを考えて行動していきたい」と述べたとの事。

判決は7月11日
裁判長は懲役6年以上9年以下(求刑・懲役6年以上10年以下)の不定期刑を言い渡したとの事。

判決によると、少年は昨年8月22日午前2時50分ごろから同4時45分ごろまでの間、ほかの少年らと共謀し、被害者に対し殴る蹴るの暴行を加えて意識混濁の状態にして川に沈め、溺死させたとの事。

裁判長は判決で「最も発言力のある被告人が共犯者に対して暴行せざるを得ない状況を作り出した。暴行は制裁目的で、被告人の意向に沿って行われた」と指弾。被害者に対し、多人数で2時間弱にわたって暴行を加えた態様を「執ようかつ苛烈で、被害者が死亡する危険性が高い悪質なもの」と述べたとの事。

弁護側は少年が複雑な家庭環境で育ったことを踏まえ、「更生のためには少年院での育て直しが必要」と保護処分を主張していた。判決は「被告人としては精一杯ともとれる反省の言葉を述べている」としたものの、「主導的立場」だとして少年の役割を重視。
過去に少年院で矯正教育を受けていた点なども踏まえ、「他人の生命を奪ったという事案の重大性に見合った刑事処分を受けさせる方が更生に資する」と結論づけたとの事。

判決後、当時、被害者と交際していた女性(17)は「自分が命を奪ったということを忘れず、一生十字架を背負っていってほしい」裁判では少年の成育歴が明らかになったが、「それを理由にするのは違う。善悪の判断ぐらいつくはず」と話したとの事。

18歳少年の判決を受け、被害者の兄が7月11日、コメントを出した。
検察官の求刑自体軽いと思っていたのに、それを下回る判決で、しかも、判決の中で、全く弟の無念さにも、遺族感情にも触れられておらず、被害者が軽んじられた気がしました。裁判官・裁判員に弟の命を奪われた無念さが伝わらなかったようで、大変悔しいです。とコメントしたとの事。

こんなところですね。
なんだかねー、時と場所を変えて、川崎事件が再現されているような錯覚を覚えました。
川崎事件の主犯格の19歳少年(当時18歳)の一審判決は懲役9年以上13年以下の不定期刑(求刑・懲役10年以上15年以下)でした。
今回の判決が懲役6年以上9年以下で3割ぐらい軽い刑になってますね。今回の事件で主犯の年齢が18歳(当時17歳)と言うあたりが影響したのかな?
川崎事件ではカッターナイフで43カ所も傷を付けるとか、真冬の川で泳がせるとか、残忍さ、凄惨さが際だっていたのも、その差なのかもしれません。

で遺族が刑が軽いとコメントしているのも同様ですね。

さらに、事件の原因に育成環境があったと言うのも同じです。
まー育成環境が問題だと、DVや虐待など問題のある家庭の子供は全て保護して、施設で育てる以外に防止する方法がなさそうですね。
親の教育を一からやり直すなんて無理でしょうね。そうして虐待の連鎖と言うか、暴力の連鎖を断ち切る事が最大の予防策のような気がします。

それから、川崎事件でも主犯格の少年が「止めて欲しかった」とずいぶん、都合の良い話をしているなーと思った物ですが・・・
今回の事件でも、「最初はうそをついた理由を問いただそうとしただけで暴力を振るおうとは思っていなかった。」と話しているけど、それなら日常的に暴力を振るっていた事をどう説明するのかな?

被害者はホントの事を話せば、やはり暴力を振るわれると思って、ホントの事を言えなかったんでしょうね。
そのあたりの心情を察する事ができなかったのは、未熟だからなのかな?
それとも、被害者の事を奴隷のように思っていて、暴力を振るうのが当たり前だと思っていたからじゃないのかな?

色々な事件があるけど、犯罪者って、暴力で問題を解決しようとして事件を起こしてしまう人達なんじゃないかな?と感じますね。

もう一人の少年の公判日程は決まっていないようですが、主犯よりは軽い判決になるんでしょうね。

続報を待ちましょう。

参考リンク
埼玉県東松山市16歳集団暴行死事件
愛着障害 子ども時代を引きずる人々
反省させると犯罪者になります
少年犯罪の深層・・・家裁調査官の視点から

| | コメント (0)

2017/08/18

大阪府門真市女性バラバラ事件その3(一審無期懲役)

第1回公判 6月14日
被告は、「わたしは強盗殺人をしていません」と、声を震わせながら否認した。
一方、検察側は、「被告は事件前に、殺害方法をインターネットで検索していた」と指摘したとの事。

第2回公判 6月15日
被害者の母親が、被害者が突然死するような病気は無く、遺体から検出された睡眠薬を飲んでいなかったと証言したとの事。

第3回公判 6月16日
遺体を解剖した解剖医が証言、死因は頸部圧迫による窒息死。
遺体から検出された睡眠導入剤の濃度から被害者は死亡時、睡眠状態か傾眠状態で首を絞められても、強く抵抗できなかったと推定される。
精神鑑定医の証言、強殺については関係していないと思われるが、関係しているなら解離性障害の可能性がある。

第4回公判 6月21日
弁護側は、被告は被害者が死んでいるのを見つけ周りを悲しませたくないと考え遺体を切断し遺棄しただけだと主張し、強盗殺人罪について否認しているとの事。
被告人質問が行われ、被告は幼少期に義父から性的虐待を受けていたのに母を悲しませると思い事実を言えなかった経験を述べ、証人の医師が被告について「辛いことをなかったことにする特性がある」と指摘している点について問われると「その通りだと思う」と答えたとの事。

事件当時、借金が220万あったが、その内の半分は奨学金だった。

義父からの性的虐待の結果、高校1年の夏に妊娠。義父からは「堕ろしてくれ」と言われたが、すでに中絶できる時期を過ぎていた。
結局、家族にばれないように自宅で出産した。死産だった、としている。赤ちゃんの遺体は養父がダムに捨てたとの事。

事件前に「生ゴミ処理機」とネットで検索した件について「母親が生ゴミの処理に困っていたから調べた」と証言。

以前(岡山県)に窃盗での前科がある。
友人名義で借金をしたが、返済していた為に5年間発覚しなかったとの事。

第5回公判 6月22日
被害者の両親が証言台に立ち、父親は声を震わせながらこう述べたとの事。

「娘は殺されるほど憎まれることをしたのですか?裁判で本当のことを話してください。
いまでも1日に何十回と娘のことを思い出す」(父親)
被告に対して「不遇な境遇だったかもしれないが、環境は自分で作り上げていくもの。変えようと思うなら本当のことを話して」と訴えたとの事。

被害者の母親も「犯人には最高の刑を望みます」と述べたとの事。

第6回公判 6月23日
検察は「完全犯罪を計画し実行した極めて悪質な犯行」として無期懲役を求めた。
論告で「被告は借金を抱えていて、財産目的で殺害したのは明らかだ」と指摘。
その上で「他人になりすまして借り入れをする方法などをインターネットで調べて行動していて、計画性もあった」として、無期懲役を求刑した。

一方、弁護側は「突発的な病死や第三者による犯行の可能性を否定できない」と強盗殺人罪については無罪を主張、死体遺棄罪などは認めて有期懲役刑が妥当と主張したとの事。

最後に被告は「被害者の不幸を願ったことは一度もない。それだけは信じてほしい」と涙ながらに述べたとの事。

判決公判 6月30日
裁判長は「遺体を徹底的に損壊し、極めて執拗で残虐だ」と述べ、求刑通り無期懲役を言い渡したとの事。
被告側は強盗殺人罪を否認していた。
裁判長は、被告が被害者の失踪工作を行っていたことなどから、殺害したことは明らかだと判断したとの事。

さらに当時、金銭に困窮しており、金品を強奪する目的だったと認定。
「一連の犯行を相応の期間をかけて計画した。遺体の解体・隠匿方法まで事前に調べ、悪質と言う他ない」と非難したとの事。
判決後、被害者の父は「予想通りだ。遺体が帰ってこないのが耐えられない」と話したとの事。

判決によると、被告は24日午後7時52分から同25日午後0時55分ごろまでの間に、自室で被害者の首を絞め、窒息死させたとの事。

被告側は、自宅に戻ると被害者が倒れていたと主張。シェアハウスまで行って戻ってくるまでの「空白の15分間」に第三者が殺害したか、もしくは病死だった可能性を主張した。

25日午後、被告は近くの大型量販店で冷凍庫、においを取る砂、トイレ用洗剤、ペティナイフ、折りたたみ式のこぎり、まな板、バケツ、ごみ袋、生ごみ処理機、フードプロセッサーを購入。

その後、3日かけて、遺体を解体した。一部は生ごみ処理機にかけ、マンション敷地内のごみ置き場に捨てた。圧力鍋でゆでたりもした。遺体を消滅させ、失踪に見せかけようとしたとの事。

7月10日、被告は判決を不服として控訴したとの事。

こんなところですね。
殺害は否認するが、遺体損壊については認めると言う、少し変わった状態で始まった裁判でした。
殺害を裏付ける物証が無いので、検察側は状況証拠を積み上げると言う手法ですね。
まーそうでなくても、遺体を見つけたので解体して棄てたなんていうのは、常識的にみてちょっと信じられない話ですからね。
その上で、被害者に成りすまして借金をしていたり、過去にも同じような手口で借金をしたとか、決定的なのは事件前のネット検索の履歴の内容ですね。

「人間解体」「死体の廃棄方法 ゴミ業者ばれる?」「骨を粉々にできる」「気絶させる方法」「人の殺し方 完全犯罪」「失踪したら、口座は?」「睡眠薬大量に飲むと」

これでは、犯罪計画と思われてもしかたが無いでしょうね。

ただし、その一方で物証が無いのも事実なので、「第三者による犯行の可能性」が控訴審で争われるのかな?
被告の犯行として合理的に疑いがないぐらいに説明できるのか?と言う事になるのだけど・・・控訴審で逆転判決の可能性はゼロでは無いと思う。

遺体損壊も否認すれば、殺害の否認も不自然ではなくなるんだけど・・・しかし、被告の関係先から遺体の一部が発見されている事に矛盾してしまう。

つまり、遺体損壊を否認する事、すなわち、第三者による遺体損壊を主張するのは無理があったと言う事なんだろうね。
なにしろ、被告の自宅から遺体の一部が発見されてしまったわけだし。

しかし、殺害は認めたくなかったんでしょう、殺人罪と死体損壊罪では刑期が全然ちがうからね。

ただ、公判中、被告が殺害に関わっていないと証言した精神科医の証言が興味深いところです。
もし、殺害に関わっているなら解離性障害の可能性がある・・・2重人格だった可能性があるのかな?

実際、義父からの酷い虐待を受けていたようだし、その時に「苦痛を引き受けるもう一人の自分」を作り出したと言うなら、それはそれで、説得力があるかもしれない。

でも、結局、2重人格(解離性障害)については被告側は何も主張していないようですね。
まー、2重人格を主張しても、それが受け入れられるとは思えなかったのかな?
多重人格を主張した自称声優の事件でも、結局は多重人格は否定されましたしね。

だとすると、精神鑑定を行った精神科医をも騙すほどの演技力だったと言う事なのかな?

このあたりは、控訴審ではっきりするでしょう。

被告は若くから不幸な人生だったかもしれないけど・・・行動力は人並み以上にあるように見えるので、抜け出そうとすれば、抜け出せたんじゃないのかな?
借金の半分が奨学金だったと言う事だけど、何の奨学金だったのだろう?
高校かな?でも、高校卒業後にイラストレーターにすぐになったと言うのも、ちょっと難しいんじゃない?

19歳の時に母親が保険金殺人で逮捕されているから、その時には独立しているんだろーね。義父はさんざん虐待を受けているから、今更、同居なんてかんがえられないし。

やはり、高校卒業後にイラストの専門学校に進み、そこで奨学金を借りたと言うあたりなのかな?
でも、イラストの収入が月収8万円だもの、経済的には苦しいよね。
普通にフルタイムでアルバイトすれば、倍ぐらい稼げたのでは?
イラストに拘る理由があったのかな?
しかし29歳ですから、そろそろ現実と向き合うと言うのもあっても良いと思うけど・・・

ただ、この時には既に、逮捕歴もあるし、なかなか普通に就職するのは難しかったのかもしれないけどね。
このあたりの事情は分かりません。

借金については自己破産と言う方法もあったと思うけど・・・他人名義で作った借金は清算されないから、借金が残るんだよね。
イラストレーターとして自立できないような収入になった段階で、見切りを付けて、自己破産して、アルバイトでもフルタイムで働く事ができれば、この事件は防げたのかな?

家庭が崩壊しているから、身近に相談できる人がいなかったと言うのも、事件の遠因かもしれませんね。

何か、選択の結果が悪い方向へと転がってしまっているように見えますね。
どこかでボタンを掛け違ってしまったのかな?

やはり、家庭って大切だよねと思わせる事件ですね。
・・・でも、被告は高校卒業までには問題行動は起こしてないのかな?
(妊娠は虐待の結果だから、本人の問題ではないでしょ?)

だとしたら、独立してからの生活の方が原因なのかな?

参考リンク
少女たちの迷走-児童自立支援施設からの出発
大阪府門真市女性バラバラ事件その2(続報)

| | コメント (0)

2017/08/11

静岡県7歳女児監護者わいせつ事件

7歳の娘にわいせつな行為をしたとして、静岡県警大仁署は8月11日、父親で県東部に住む店員の男(27)を監護者わいせつの疑いで逮捕し、発表したする事件が起きている。容疑を認めているとの事。

同署によると、男は今月上旬、自宅で小学生の娘に対し、わいせつな行為をした疑いがある。同居している妻が、同署に被害届を出したとの事。

監護者わいせつ罪は7月13日に施行された改正刑法で新設された罪です。
親など生活を支える者がその影響力を利用し、18歳未満の子どもにわいせつ行為をした場合、暴行や脅迫がなくても処罰できる。

こんな事件ですね。
まー言葉も無いのですが、病気なのかな?
子供にしたら、父親が変なことするとは思わないわけで、後で、あれがワイセツ行為だったのだと気付いたら、そりゃあ、ショックでしょう。
勇気を出して被害届けを出した、妻は立派だと思います。

けれど・・・この新しい罪が無かったら、逮捕されなかったわけで、法改正してよかったと思いますね。

| | コメント (0)

2017/08/10

広島県三原市5歳女児突き落とし事件

6月5日夕方、広島・三原市のスポーツ施設で、5歳の女の子を2階から投げ落として殺害しようとした疑いで、中学3年生の少年(14)が逮捕される事件が起きている。
逮捕された、三原市の中学3年生の少年は、5日午後6時すぎ、三原市のスポーツ施設で、5歳の女の子を抱え上げて2階まで連れて行き、投げ落として殺そうとした疑いが持たれているとの事。

女の子は、一時意識を失っていたものの、その後意識を回復し、あごの骨を折るなどの重傷を負ったが、命に別条はなかった。
警察の調べに対し、少年は容疑をおおむね認めていて、「女の子が足にまとわりついてむかついた」と話しているとの事。
少年と女の子に面識はなく、警察は、犯行のくわしい経緯や動機を慎重に捜査しているとの事。

警察によりますと、男子生徒は母親とスイミングスクールに来ていましたが、スイミングスクールのレッスンを終えたあとだった。事件当時、母親は別の場所にいたとの事。
調べに対し、殺意は否認していて「女の子がまとわりついてむかついた。痛め付けるつもりだった」と話しているとの事。

施設職員によると、男子生徒は駆け付けた警察官に「大変なことをした。反省している」と話したとの事。

男子生徒は週1回、スイミングスクールに参加するため施設のプールを利用していたとの事。

同署や施設によると、発生直後に目撃者が「女の子が2階から転落した」と119番通報。
警察官が館内にいた男子生徒を発見して事情聴取。容疑が固まったため6日未明に逮捕したとの事。

男子生徒は特別支援学級に通っており、女児と面識はなかったという。事件直前、1階で女児が男子生徒の足にまとわりつく様子が目撃され、施設内の防犯カメラには、男子生徒が女児を抱き上げて階段を上がる姿などが映っていた。

こんな事件です。
この後、どうなったかの情報が出てこないので、少年が現状どんな状況なのか知りたいですね。
普通だと少年審判になると思いますが、そのあたりの情報もありません。

さて、この事件、第一報を聞いた時は、「なぜ?」と思いましたが・・・後になって、少年が特別支援学校の生徒だと言う情報で、健常児と同じ基準で考える事はできない事件だと思いました。

特別支援学校は全国にあって、数がわかりませんが、各県に数校ぐらい有ると思います。
なので意外に身近な存在だったりします。

概要としては、一般に障害児童の専門校と言う事でしょうね。このあたりの詳細はwikiなどで調べてもらった方が良いですね。
障害の内容も多岐にわたり、視覚、聴覚、四肢、知的障害となっています。
もちろん、併発している重篤な場合もありますし、一見して障害者と分からない場合もあります。

この事件では、外見上の障害について情報がありませんし、5歳女児でも、たぶん15kgぐらいの体重があると思うので、それを抱えて、2階に持ち上げた点などを考えると、少なくとも四肢に障害があるタイプでわなさそうですね。

なので、知的障害の単独、あるいはその他との多重障害の可能性が高いのかな?
しかし、警察が逮捕しているので、明らかに責任能力に問題があるほど、重度の障害ではないのでしょう。
普通学校に通級できるボーダーが知能指数70ぐらいでしょうか。
そのあたりから考えると、この少年も健常児にくらべて、知能指数は低かっただろうと思われます。
ただ、母親がスイミングスクールへ連れて行き、目を離す事ができるぐらいなので、普段から暴力的な問題行動がある少年では無いと思います。

一部では、少年は体に触れる事が嫌いだったと言う事で、パニックになったと言うか、どう対応したら良いのか分からずに「懲らしめようと思ってしまった」のではないかな?

もともと、判断力が実年齢に対して、かなり低いので、このような過ちもおかしくはないと思います。

まーこのあたり、本人を知らないので推測でしかありません。

私の印象だと、凶悪事件に限っていえば、知的障害者が事件を起こす確率よりも、遙かに高い確率で被害者になると言う印象です。
相模原の障害者虐殺事件は酷い事件でしたね。

私の記憶にある、過去の知的障害者が起こした事件だと(障害の程度については不明)
1)2008年の東京府中市のホームレス殺人事件の36歳男性
2)2014年の神奈川県厚木市下荻野5歳男児餓死事件の36歳男性、この事件の被告は知能指数69と言われています。
3)2008年の千葉東金市女児殺害事件の21歳男性

調べれば他にもあるかもしれませんが、とりあえず、こんなところですね。

軽犯罪については、累犯障害者と言う、刑務所を生きる場所に選んでしまうと言うか、そこでしか生きられない障害者も多いですね。
詳しくは「累犯障害者 獄の中の不条理」がお勧めです。

色々書きましたが、私の言いたい事は
健常人には健常人の生活と幸せがあり、障害者には障害者の生活と幸せがある。
そして、同じ空間でどちらも生活しているんですよね。

なので、このような事故のような事でそれぞれが不幸になるような事が無い社会を目指したいと思います。
落とされた女児も可愛そうだし、落とした少年も可愛そうです。

この事件も、支援学校や支援施設の中では起きない事件だと思うんですよ。
なぜなら、それらの場所では先生や施設の人間が、注意して見ているから。
おかしな行動を起こそうとすれば、止めていたと思います。

事件の起きたスポーツ施設で、この少年が知的障害者だと知っている人間は何人いたのだろう?
もし周囲の人間がそれを知っていたら、少年の表情や言動などから異変を察知するする事ができたかもしれません。
あるいは、女児に対しても家族から注意があったかもしれませんよね。

再発防止策については、専門家にまかせるしかありませんが、まちがっても、「知的障害者は利用不可」なんて結論にはなって欲しくありません。

最後になりましたが、この少年が知的障害者であると言うのは、あくまで私の推測であって、それを裏付ける報道情報はありません。
なので、もし知的障害であるのならば、と言う仮定の話ですね。

| | コメント (2)

2017/08/09

神奈川県相模原市1歳男児窒息死事件

相模原市内の自宅アパートで昨年9月に男児=当時(1)=を窒息させて殺害したとして、神奈川県警捜査1課は殺人容疑で、母親の無職、女性容疑者(26)=横浜市緑区=と、当時交際していた無職、男性容疑者(29)=住所不定=を逮捕した。女性容疑者は「合っているといえば合っている」などとおおむね容疑を認め、男性容疑者は「殺していない」と否認しているとの事。

逮捕容疑は、平成28年9月22日ごろ、相模原市中央区星が丘の女性容疑者が当時住んでいたアパートで、長男を窒息させ、約10日後に低酸素脳症で殺害したとしているとの事。

同課によると、男児は女性容疑者の前の配偶者との間にできた子供で、男性容疑者とは血縁関係はなかったとの事。
昨年9月22日に女性容疑者から「子供の意識がない」などと119番通報があり、男児を同市内の病院に搬送。
その後病院から「脳の状態などから、虐待の疑いがある」と県警相模原署に通報があり、捜査1課が事件の可能性があるとみて捜査していたとの事。

最初の119番の通報者は、女性容疑者本人だったとの事。

逮捕された母親の無職女性容疑者(26)=横浜市緑区=に対し、相模原市中央子育て支援センターが事件の5カ月前から育児支援をしていたことがわかった。養育能力に問題があると判断していたとの事。

センターによると、女性容疑者は昨年4月、親族らとともに、「ちゃんと育てていけるか心配」とセンターを訪れた。同市によると、親族は「(女性容疑者の)育児能力が低く不安だ」と話したとの事。センターは支援態勢を組んで対応し、同9月の事件直前まで、月4、5回は女性容疑者と連絡を取っていたとの事。

男児は1歳から1歳半の健診にかけて、通常は増える体重が減少。センターは育児放棄を疑ったが、身体的な虐待を疑わせる外傷がなかったため、保護は不要と判断していたとの事。

母親の女性容疑者(26)が、「(内縁の夫に)育児を手伝ってもらえなかった」と周囲に話していたとの事。

同じアパートの部屋に住む男性(58)の話などによると、女性容疑者らは昨年6月ごろに市内の別の場所から引っ越してきたといい、男児をベビーカーに乗せて2人で散歩する様子をよく見かけたとの事。

様子が変わり始めたのは、引っ越しから1カ月が過ぎたころ。男性は「男の子の泣き声が夜通し聞こえることもあったが、放置しているようだった。『早く食べなさい!捨てちゃうよ』という声を聞いたこともある」と話したとの事。

男性は、事件当日に男児が病院に運ばれる様子も目撃した、「男児は救急隊員に抱きかかえられてぐったりしていたが、女性容疑者に動揺した様子は全くなかった」と話したとの事。

相模原市の自宅で当時1歳の男の子を殺害した疑いで母親と元交際相手の男が逮捕された事件で、当初容疑を否認していた男が事件への関与を認め、「殺すつもりはなかった」と供述しているとの事。

女性容疑者は当初容疑をおおむね認めた一方、男性容疑者は「子どもを殺すことなんてやっていない」と容疑を否認していましたが、その後の男性容疑者が事件への関与を認める供述を始めたとの事。 その上で男性容疑者は「殺すつもりはなかった」と話し、殺害方法や当時の状況などを捜査員が問いかけると、下を向いて黙ったり「覚えていない」と供述したりしているということです。 県警では男性容疑者と女性容疑者の供述に食い違う部分もみられることから、慎重に調べを進めているとの事。

実際の殺害行為は男がしたとみられることが分かった。母親はその場にいたが止めなかったため、共犯関係が成立したとみられるとの事。

同課によると、女性容疑者らはいずれも容疑をおおむね認めている。お互いの供述などから、男性容疑者が布団で男児の顔をおおうなどして口や鼻をふさいだ疑いが強いが、詳細な犯行状況については説明が一致しない点もあるとの事。

横浜地検は傷害致死罪で、住所不定、無職の男性容疑者(29)を起訴した。

傷害致死幇助(ほうじょ)の疑いで捜査していた男児の母親(26)は、7月13日、不起訴処分とした。理由は明らかにしていないとの事。

起訴状などによると、男性被告は相模原市中央区のアパート一室で同月22日、男児をあおむけの状態で毛布にくるみ、上半身で約30分間のしかかり暴行。10月1日に低酸素脳症で死亡させたとしているとの事。

時系列
2016年
04月   女性容疑者(母親)が子育て支援センターに子育てを相談、事件直前までセンターが支援していた。
09月22日 119番通報
その後  病院が虐待の疑いで通報
10月01日 男児が死亡
2017年
06月23日 母親とその交際相手の男性を逮捕。
07月13日 母親を不起訴、男性容疑者を起訴した。(男性容疑者の起訴の日時は不明)

こんな事件ですね。
女性容疑者が不起訴なので、責任能力に問題があると言う事なのかな?
だとすると・・・男性容疑者の公判で証言する事はできるのか?ちょっと気になりますね。

しかし・・・何でしょうね。
ここでも殺意が問題になるのですが・・・1歳児に大人が例え上半身だけでも、のしかかって、しかも30分もつづけて・・・それで、無事に済むと思う、その想像力の欠如に唖然としてしいます。

まー、似たような事件で、衣装ケースに閉じ込めて窒息死とか、ビニール袋に入れて窒息死とかあるけど・・・
そちらの場合は、うっかり忘れたとか、いう単純なミスの可能性もあるわけですが・・・、自分の体でのしかかっている事を忘れる事などできないと思うんですよね。

脳かメンタルに何らかの問題がある場合も可能性としてはあるので、なんとも言えないですけどね。
母親は119番通報したものの、虐待を黙認したとして逮捕。しかし、不起訴なので、起訴できない事情があったんでしょう。

でも・・・子育て支援センターに育児の不安を相談し、親族が育児能力が低いと話すような状態で、5ヶ月後に事件が起きているんですよね。
子育て支援センターに相談した4月の段階で現在進行形の虐待は無いが将来的な虐待リスクが高いと言う判断はできたかもしれませんね。
それで、月に4、5回連絡を取っていたのに、結局、事件を防ぐ事はできなかったと・・・

一時保護できなかった理由は経済的な物なのだろうか?
施設の受け入れ人数の問題などであるなら、ぜひ、税金を投入して拡充して欲しいと思います。
救える命を救う事は、出生率を上げる事と同じぐらい重要だと思うんですよね。

保護の基準を満たしていないと言うことだと、基準を見直す必要があるかもしれませんね。
現在は大丈夫でも将来的なリスクは高い場合とかかな?
未来を予測するのも、難しい事なので、結局は現場の判断になるのかな?

何か歯がゆさみたいな物を感じますね。

続報を待ちましょう。

| | コメント (0)

« 2017年7月 | トップページ