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2017/10/14

凶刃-ああ、我が子・真木人は精神障害者に刺し殺された!!

2005年12月6日に28歳で精神障害者に殺害された男性のご遺族一家が書いた、事件の手記ですね。
コメントで紹介いただきまして、実際、精神障害者に殺害された場合、どんな状況になるのか?そのあたりの事が知りたくて読んでみました。

目次
序章
第一章 怒りと悲しみの四十九日
第二章 彼には殺意の意志があった
第三章 真木人の早すぎた28年
第四章 社会的正義を求めて
第五章 精神障害者を巡る環境
参考 新聞報道からみる***病院の責任(病院名は伏せました)
あとがき

といった構成です。
序章と第一章は事件の経緯が書かれています。
第三章は遺族の被害者への思いを文章にした物ですね。

第二章、第四章、第五章が精神障害者に家族を殺された場合の理不尽と思える社会の仕組みや、社会に対する提言となっています。

著者は被害者のお父様とお母様の連名となっておりますが、お父様が中心となって筆を進めているようですね。
事件発生が12月、明けて2月に発行、後書きの日付は1月29日です。
事件から2、3ヶ月でこれだけの文章を書かれているのには驚きました。
もともとが優秀なご夫婦のようですが、最愛の息子が理不尽に殺害された直後に、これだけ抑制された文章を書けるのは、相当な精神力と知性のなせる技としか思えません。

私も「ASKAの事件簿」で、何件も精神障害者による事件を書いているので、多少なりとも予備知識はあると思っていましたが、実際の体験者の話を聞くと、そこまで何も無かった事になるの?と驚く事がありますね。

刑事責任能力が無いので、刑事罰は無し、その上、賠償責任も無しと言うか賠償請求できない、遺族が受け取れるのは犯罪被害者給付金だけと言うのも、驚きです。さらに、犯人の入院していた病院からの謝罪もなしとか・・・他にも、遺族として納得のいかない事など、詳細に書かれています。

この本に書かれている提言の中で、抜けているかも?と思われるのが「心神喪失者等医療観察法」です。
2005年7月15日に施行です。事件前に施行されていますから、急いで書いたので、調べきれなかったのかもしれませんね。
194ページの「改正してほしいこと」の中に「触法精神精神障害者の入退院の判断に裁判所が関与してほしい」と言うのは「心神喪失者等医療観察法」で規定されていたと思います。
(もしかすると、著者の求める提言と意味あいが違う可能性はあります。著者は犯人を治療後に裁判を受けさせて欲しいと主張されていますね)

この本をこんな人にお勧めします。
1)精神障害者による殺人事件で、事件後にどんな事が起こるのか?を知りたい人
2)刑法第39条に興味のある人

事件のドキュメンタリーやルポを期待している人には、お勧めできません。
犯人が精神障害者の為、犯人自身の情報がほぼ欠落している為、通常の事件ルポやドキュメンタリーのような情報がありません。

で、調べてみたら、この事件のその後がわかりました。
2006年2月末、犯人の起訴が決まり、同年6月懲役25年の判決が下されました。
(この本の出版社の追跡レポートのページがあります。参考リンクを参照願います)

参考リンク
「凶刃」のその後(出版社の追跡レポート)
39条と心神喪失者等医療観察法(ASKAの事件簿のページ)
累犯障害者 獄の中の不条理(加害者よりも被害者になるケースが多いかも)
精神科ER 緊急救命室(病院関係者も危険と隣り合わせです)
救急精神病棟(精神医療の現場の取り組みと日本精神医療の問題点)
2010年の本で7年経過してますが、当時の精神医療の問題点とそれに取り組む現場の医療関係者の取り組みと言うあたりでしょうか、凶刃で訴えられている、精神医療の問題点についての提言などもあったと思います)

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2017/10/13

神奈川県川崎市宮前区トンネル内女性殺人事件その2(続報)

続報です。
1)10月10日、警察は、別の通り魔事件で服役していた37歳の男を殺人の疑いで逮捕した。県警は黒羽刑務所から宮前署に移送し、本格的な取り調べを始める。

2)捜査関係者によると、容疑者は、被害者の殺害について、「バスから下車する被害者を見かけ、隠していた包丁で正面から2か所刺した」などと話しているとの事。「抵抗されて頭にきて、もう一度刺した」などと供述。胸と腹の2カ所を刺された遺体の状況とおおむね一致していたとの事。

3)県警の任意の事情聴取で殺害を認め、「脳梗塞(こうそく)を患って精神的に弱くなったので話したくなった」と説明しているとの事。
「(英国の連続殺人犯とされる)切り裂きジャックに憧れていた」などと話したとの事。

4)容疑者と被害者は面識がなかったとの事。

5)逮捕前の任意の調べに容疑者は殺害を認め、「携帯電話を見ながら歩いていた女性に背後から近づき、回り込んで前から刺した」と供述したとの事。
「(被害者は)携帯電話を見ていて、こっちに気付いていなかった」と話したとの事。

6)凶器については「自宅にあった包丁を使った」などと説明。

7)動機について「女性に虐待された経験があり、女性を刺したい気持ちになった」と話していたとの事。
逮捕前の神奈川県警の任意聴取に
「女性を包丁で刺したくなった」「苦しみながら死ぬ顔を見たかった。1人でいる女性なら誰でもよかった」との趣旨の説明をしたとの事。

8)殺害方法に関する説明と遺体の状況が一致したことなどから、捜査本部は立件可能と判断したとの事。

9)昨年1月、県警に宛てた手紙で「病気をして悔い改めたいと思い、事件について話したくなった」などと訴えたとの事。

10)逮捕の決め手は現場に残された靴の跡が容疑者のものと酷似していたことだったとの事。

11)容疑者が捨てたと説明した場所から凶器は見つかっていないとの事。
任意の聴取で「車を運転中、トンネルに女性が入っていくのを見た。車内にあった包丁を使って刺した。包丁はその後、捨てた」と述べたとの事。

12)県警の任意の事情聴取で、女性への殺害衝動を動機に挙げ、「刑務所を出所したらまたやってしまうと思った」と自白に至った心情も明かしたとの事。
「(被害者が)枕元に立ち、耐えられない」とも訴えたとの事。

13)容疑者(37)が逮捕前の神奈川県警の聴取に「事件を起こそうと思って車に乗っていたら被害者を見かけ、相手に決めた」との趣旨の説明をしていたとの事。
現場周辺の防犯カメラにも容疑者のものとみられる車が映っていたとの事。

14)逮捕前の聴取に対し、事件の直前にバスから降りてトンネルに向かう被害者の姿を見かけたと説明。車で先回りをして被害者の反対側からトンネルに入り、「正面から(被害者に)走り寄って包丁で刺した」などと話したとの事。
現場周辺の道路に設置された防犯カメラ映像を解析したところ、証言に沿う形で容疑者のものとみられる車が確認されたとの事。

15)2006年、女性(当時27)を刃物で刺して殺害した疑いで10月11日朝に送検された

16)容疑者は事件の数時間前に仕事を終えて車で現場に向かっていて、現場周辺の防犯カメラには容疑者の車が映っていたとの事。

17)容疑者の靴から被害者のものとみられる微物が検出されていたとの事。

18)容疑者(37)が当時住んでいた同市高津区の自宅から、新品の包丁2本がなくなっていたとの事。
捜査関係者によると、この捜査の過程で、容疑者の自宅を県警が捜索したところ、包丁セットの中から2本がなくなっていた。結婚記念に贈られたもので、手つかずのまま保管されていたといい、当時の妻は県警に対し、「一度も使ったことがない。いつなくなったのかわからない」と話したとの事。

19)トンネルの近くに残された靴跡によく似た靴が容疑者の職場のごみ箱に捨てられていたとの事。この靴は容疑者の靴と非常によく似ているとの事。警察は容疑者が自分の靴を職場に捨てた可能性があるとみて調べているとの事。

20)容疑者が、逮捕後に、「刑務所を出たら『自分がやった』と警察に言いに行こうと思っていた」などと話し、容疑を認めていることが新たにわかった。
ただし、供述は二転三転している。

こんなところですね。
動機について過去に虐待された記憶からの、ある種の復讐のようにもみえますが、結局のところ、「苦しみ死ぬのを見たかった」と言うあたりで快楽殺人に分類しても良さそうですね。

ただ、微妙な部分もありますよね。
これまでの供述を総合すると・・・凶器の包丁は事前に車に積んでいたわけで、以前から犯行は計画していたんでしょうね。

その上で、当日の仕事帰りに、「今日、誰でも良いから女性を殺そう」と思って、物色していたら、被害者を見つけて、計画を実行したと・・・

そして、凶器の包丁は捨てて、履いていた靴は職場のゴミ箱に捨てる?

このあたりの情報がすごく気になるのですが・・・
職場のゴミ箱に捨てられた靴を警察は押収しているのか?
もし、押収しているとしたら、この当時から、警察は容疑者を疑っていたのか?
なにしろ、有罪判決を受けた事件の前年の事件ですから、この時期に容疑者が容疑者リストに載っていたとしたら?何か理由があるんでしょうね。

そして、靴についてはもう一つの報道で
容疑者の靴から被害者のものとみられる微物が検出されていた。
この靴はどの時期に押収した靴なのか?
ゴミ箱に捨てられていた靴と同じ靴であるなら、不思議じゃないけど。
その場合は容疑者の物と断定する理由が必要ですよね。DNA鑑定とか。

もし、別の靴だと、有罪になった翌年の事件の時に押収した靴だとすると、時間が経過し過ぎていて、ホントに微物が出るの?と言うあたりとか、犯行に使った靴をそのまま履いていたの?とか疑問がでますね。

そして、最大の疑問は、これだけの情報を警察は持っていたのに、結局、逮捕できなかったのは、容疑者の犯行を立証する事が出来ないと言う判断なんでしょうね。
やはり、凶器が発見されていないのが問題だったのかな?

たしか、有罪判決となった殺人未遂の事件でも凶器は発見されていないんですよね。
今回、捨てたと供述した場所から、凶器が発見されていないのも不思議ですね。

自首と言うべきか、県警に連絡した理由は
A)脳梗塞で精神的に弱くなり、悔い改めたくなった。
B)被害者が枕元に立って耐えられない。
C)出所したらまたやってしまうかもしれない。

といった理由のようです。
「枕元に立つ」と言うのはテキスタイルさんのコメントにもあったように、かなりのプレッシャーになるんでしょうね。(2018/10/14 誤記訂正 テキスタル→テキスタイル)

脳梗塞の後に枕元に立つようになったのか?
それとも、以前から枕元にたっていて、脳梗塞をきっかけに悔い改めようとしたのか?そのあたりの情報も欲しいですね。

続報を待ちましょう。

参考リンク
神奈川県川崎市宮前区トンネル内女性殺人事件

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福岡県福岡市西区19歳女性予備校生殺人事件その3(初公判)

初公判です。

1)裁判員裁判の初公判が10月12日、福岡地裁で開かれ、弁護側は元少年は心神喪失状態だった疑いがあるとして無罪を主張したとの事。
元少年は起訴内容について「間違いありません」として外形的事実を認めたとの事。

2)検察側は冒頭陳述で、被告は15年6月ごろ、女子生徒に交際を断られ、予備校内で告白したとのうわさが広まったことに対して「女子生徒が言いふらしたと思い込み、もてあそばれたといらだちを募らせた」と説明。「勉強に集中できないのは女子生徒のせいと考え、殺したいと思うようになった」と主張したとの事。
その上で、同年8月と16年1月にナイフ2本と小型のおのを購入し、事件の5日前にも女子生徒を襲撃しようとしていることから、計画性があったと主張したとの事。

他の報道では
検察側の冒頭陳述によると、元少年は事件前の15年6月、被害者に交際を申し込んだが、被害者は受験勉強に専念するため断った。その後、予備校内で交際を申し込んだうわさが広がり、元少年は勉強に集中できなくなった。元少年は「被害者が言いふらしている」と思い込み殺したいと考えるようになったとの事。

元少年はその後、ナイフやおのを購入。被害者と交友関係を保ちながら被害者方を突き止め、事件当日、被害者を含む友人グループで食事やカラオケに行った後、駅で待ち伏せした上で、被害者を尾行し、背後から襲撃したと主張したとの事。

3)弁護側は冒頭陳述で、元少年が事件当時、統合失調症の影響による心神喪失状態だった疑いがあるとして刑事責任能力を否定したとの事。
15年夏ごろから周囲から悪く言われている幻聴が聞こえ始め、被害者に悪口を言いふらされているという妄想を抱いた末に殺害に至ったと主張したとの事。

別の報道では
弁護側は「被告は15年夏ごろから統合失調症を発症し、周囲からばかにされたり、ののしられたりする幻聴に苦しむようになった」と指摘。「女子生徒が被告を苦しめるために言いふらしていると妄想し、殺意を抱いた」と主張。
一方で「当初は理性で抑えていたが、精神疾患の影響で殺害に至ってしまった」と主張したとの事。

4)今月17日に結審する予定。

5)被害者の遺族も被害者参加制度を利用して意見陳述する予定。

こんなところですね。
当初から責任能力に疑問があって、精神鑑定をして、責任能力有りの判断からの公判です。

容疑者が犯行後に自首してますし、物証関係も疑いようが無いでしょうから、事実関係で争っても勝算なしとみて、あえて責任能力を争う戦略としたのかな?

弁護側の主張の裏付けがとれるのか?がポイントになりそうですね。
2015年の夏ごろに統合失調症を発症(幻覚妄想状態になった)と言うあたりですが・・・

逮捕当時の報道だと
警察に出頭した少年は、以前、自傷行為を図って、メンタルクリニックを受診していたことが新たにわかった。

と言う事ぐらいで、詳細がわかりません。
それが2015年の夏の事だったのか?

改めて時系列を起こすと

2015年
04月 被告、被害者が同じ予備校に通い始める。
   被害者は福岡市西区のアパートで兄と一緒に暮らす。
06月 被告が被害者に告白
夏  被告が統合失調症を発症(弁護側冒頭陳述)
08月 ネットで凶器を購入

2016年
01月 ネットで凶器を購入
02月22日 被告が被害者を襲撃しようとした
02月25-26日 被害者、被告ともに国公立大の2次試験を受験する。
02月27日 事件発生、通報15分後に近くの交番に出頭、出頭前に川に飛び込んでいる。

こんな感じですね。
弁護側の主張する2015年の統合失調症の発症の裏付けは、当時受診したメンタルクリニックの診断が何だったのか?と言うあたりですよね。

これが統合失調症とか「幻覚妄想状態」とかなら弁護側の主張の裏付けになるかもしれませんね。

ただ・・・統合失調症の場合、症状の重軽もあるでしょうが、発作時と平常時の状態がかなり違うので、発作が起きれば、周囲の人が異変に気付くと思うんですよね。
予備校とか、仲間と一緒に居るときに発作が起きれば、あれ?と周囲の人間も気付くと思うけど、奇跡的にそういった事が無かったと言う事なのかな?
それとも、「ちょっと変わった人」程度で済んだのか?
このあたりは、公判で弁護側から出てくるんじゃないかな?

公判の行方に注目しましょう。

参考リンク
福岡県福岡市西区19歳女性予備校生殺人事件その2(続報)
ボクには世界がこう見えていた-統合失調症闘病記-
救急精神病棟
わが家の母はビョーキです

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2017/10/08

茨城県日立市田尻町妻子6人殺人放火事件

10月6日(金)午前5時すぎ、茨城県日立市田尻町で、3階建て県営アパートの一室で火災が発生し、母子とみられる6人が死亡する事件が発生している。

火はおよそ40分後(5時50分頃)に消し止められたが、焼け跡から5人の遺体が見つかり搬送されたもう1人も死亡が確認された。

6人のうち女児1人を殺害したとして殺人容疑で逮捕された自称会社員、男性容疑者(32)が、妻子6人を殺害したことをほのめかす供述をしているとの事。

県警によると、容疑者は火災発生後まもなく、日立署に「自宅に火を付けた」と自首してきたとの事。
焼け跡からは5人の遺体が見つかり、ほかに女児1人が病院に搬送されたが、死亡が確認された。
この女児は容疑者の長女(11)とみられ、体には、鋭利な刃物によるとみられる複数の刺し傷や切り傷があったとの事。

他に亡くなったのは、妻(33)、長男(7)、次男(5)、双子の三男(3)と四男(3)の5人とみられ、いずれも連絡が取れていない。発見時には、寝室として使っていたとみられる和室に、死亡した6人全員がいたとの事。

逮捕容疑は、6日午前4時半ごろ、自宅で女児を殺害したとしている。容疑者は容疑を認めた上で、家族6人を殺したという趣旨の供述をしているとの事。

容疑者は日立市内の自動車関連会社に勤務していたが、9月下旬に、妻の体調が悪く入院するため、しばらく会社を休むとメモ書きを残したまま出社していなかったとに事。

日立市消防本部によると、消防車や救急車など車両約10台が出動、午前5時50分ごろに鎮火した。他棟に延焼はなかったとの事。

現場はJR常磐線小木津駅の南西約2キロ。約20棟の県営アパートが立ち並んでいる県営上田沢アパート。

逮捕された容疑者は、6日未明、警察署に車を運転して出頭してきた際、玄関前にエンジンもライトもつけたまま車を放置し、駆け込んできたとの事。
その際、声も大きく震えていたということで、ひどく動揺した様子だったとの事。
容疑者は、取り調べに対して、長女を殺害したという逮捕容疑についてはおおむね認めているとの事。

これまでの調べでは、容疑者は午前4時半ごろに、長女(11)を殺害し、午後5時ごろに火をつけたとみられていて、強い殺意をもっていた可能性もあるとの事。

捜査関係者によると、容疑者が、自ら車を運転して出頭したのは6日午前5時頃。軽いやけどを負っており、署内では体や声を震わせていたとの事。病院に搬送する際、女児の体に複数の切り傷や刺し傷が見つかり、容疑者が殺害を認めたことから、殺人容疑で緊急逮捕したとの事。

6人の遺体の一部には、切り傷や刺し傷があり、血まみれの状態で発見されていて、容疑者が自首したことなどから、警察は、容疑者が家族を殺害したあと、自宅に火をつけたとみて調べているとの事。

事件の背景については、知人の証言で、容疑者と妻との間で浮気をめぐるトラブルがあり、最近、離婚の話が持ち上がっていたことがわかったが、警察は、これまでのところ、動機について明らかにしていないとの事。
これまでのところ、容疑者は、警察の取り調べに対して、取り乱したりすることはなく、淡々と応じているとの事。

容疑者の知人は、妻が再婚するために、容疑者と離婚することが決まっていたと話したとの事。
容疑者の知人は「きのうの夜の話では、離婚すると決まって、自分が悪くないのに(妻と再婚相手から)『車を持っていく』とか、そんなことも言われたらしいんですよ」と話したとの事。

容疑者が勤めていた同市内の自動車整備会社の社員によると、容疑者は7月上旬に入社したばかりだったとの事。

火災のあった同じ棟に住む女性によると、一家は7、8年前に引っ越してきた。当初は掃除や草刈りなどの行事に参加していたが、徐々に参加回数が減って最近は全くなくなったとの事。
女性は「(Mさんが)仕事用の制服姿で毎朝、子どもを車で学校に送っていた」と話したとの事。

容疑者は日立市内の自動車関連会社に勤務していたが、9月下旬に、妻の体調が悪く入院するため、しばらく会社を休むとメモ書きを残したまま出社していなかったとの事。
容疑者は今月2日から勤務先に出勤していなかったとの事。
容疑者の勤務先の同僚:月曜日にメモが置いてあって『2、3日休む』、『妻が吐血した』とメモされていたとの事。

警察のその後の調べで、亡くなったのは容疑者の妻Mさん(33)、長女(11)、長男(7)、次男(5)、三男(3)、四男(3)と確認されたと発表したとの事。

捜査関係者によりますと、6人の遺体には複数の刺し傷や切り傷があったとの事。

容疑者の元同僚「家庭内ではほとんど立場がなく、我慢してるような感じ。バカにされてても、とりあえず我慢して家にいるっていう」と話したとの事。

容疑者は平成26年に妻のMさんと結婚。5人の子供たちとも仲良く遊ぶ姿が目撃されていた。勤務先の関係者も「まじめな働きぶりだった」と話したとの事。

近所に住む60代の女性は、容疑者の駐車マナーをめぐり、「周辺住民とトラブルになることもあった」と話したとの事。
契約していない場所に駐車して、自治会が駐車禁止のステッカーを容疑者の車に貼ったこともあったとの事。

捜査関係者によると、「刃物で刺し、ガソリンをまいて放火した」と話し、家族全員の殺害についてもほのめかしているという。動機について、Mさんから別れ話を持ち出されたという趣旨の説明をしているとの事。

容疑者の妻、Mさん(33)の遺体の腕付近には、抵抗して体を守ろうとした際にできる「防御創」が確認されたとの事。
子ども5人には防御創は見当たらず、抵抗する間もなく襲われた可能性があるとの事。
Mさんの傷の数が多く、腹部などにも深い傷があった。容疑者は「妻から別れ話を切り出された」という趣旨の説明をしているといい、県警は容疑者がMさんに強い殺意を抱いていたとみているとの事。

容疑者(32)が長女(11)を殺害した疑いで逮捕され、7日の朝、身柄を検察庁に送られたとの事。

夫婦を知る知人の話では、Mさんは3~4年前から「夫と別れたい」と周囲に漏らしていたとの事。
容疑者とMさんは、浮気をめぐって相手も交えて話し合い、容疑者は、最近になって、離婚を決めたと知人に話していたとの事。

知人は容疑者から「Mさんと別の男性との交際を巡って離婚しようと思っているが、子どものことが心配だ」などと相談を受けていたとの事。

容疑者は事件の直前、この知人に「離婚するつもりです」「僕が家を出ます」と伝えたとの事。
警察は放火によって証拠隠滅を図った可能性があるとみているほか、事件の2日前に容疑者が勤務先に1週間の休みを申し出ていたことから、計画性の有無についても捜査しているとの事。

容疑者が「Mさんを最初に殺害した」という趣旨の供述をしているとの事。
6人が見つかった和室には布団が敷かれていましたが、室内で争ったような跡がなかったことなどから、いずれも就寝中に刃物で刺されたとみられているとの事。

容疑者の知人によると、「(妻から)金をもらって遊んでいる」などと話していたとの事。

現場近くの別棟に住む無職男性(56)によると、容疑者は10年ほど前からアパートで生活し、おとなしい性格だったとの事。

男性によると、容疑者は以前「(妻から)金をもらって暮らしている。パチンコとかして遊び回っている」などと漏らしていたとの事。

家族の話はほとんどしなかったが、妻(33)については「託児所に子どもを預けて薬剤師として働いている」と説明。5人の子どものうち、長女(11)は自分の実子ではないと話していたとの事。
男性が長女を見掛けた際、長女は容疑者を「お兄ちゃん」と呼んでいたとの事。

容疑者が勤務していた日立市内の自動車ガラス修理店の従業員によると、容疑者は2~3カ月前から、見習いとして車の窓ガラスの入れ替え作業をしていた。熱心に働いている様子だった。

時系列(報道情報からの推定なので誤りがあるかもしれません)
2007年頃 容疑者が現場アパートで生活を始める。容疑者22歳、Mさん23歳(10年前の証言から推定)
2010年 長男(7)が誕生(推定)(7、8年前に一家が引っ越してきたとの証言もある)
2012年 次男(5)が誕生(推定)
2013年 Mさんが容疑者と別れたいと周囲に漏らす(3、4年前との事から推定)
2014年 容疑者と妻(Mさん)が結婚、長女は容疑者の実子ではない。3男4男の双子が誕生(推定)
2017年
07月から容疑者が日立市内の自動車ガラス修理店で見習いとして車の窓ガラスの入れ替え作業をしていた。
10月02日 職場にメモを残して容疑者がこの日から会社に出社していない。
10月06日
04時30分頃 長女を殺害(他5名についても殺害をほのめかしている)(推定)
05時前頃 容疑者がガソリンをまいて放火(推定)
05時頃  容疑者が自宅から3kmの警察署に出頭
05時50分頃 鎮火、部屋から4人の遺体が発見され、一人が搬送されるが搬送先で死亡。

ちょっと補足(これも推定です)
薬学部に6年制が導入されたのが2006年なので、Mさんがストレートで大学に入学しているなら、4年制の薬学部に進学していると思います。長女の出産が11年前なのでMさん22歳の時だと推定されます。なので卒業直後に出産しているのかもしれませんね。
その後、2年ぐらいで容疑者と交際を開始しているのかな?

こんな感じなのですが、周辺住民や知人の記憶違いなどもあるのか?引っ越してきた経緯がわかりません。
10年前に容疑者が一人で暮らしていて、交際を始めたMさんと7、8年前に同居するようになったのかな?
それとも、10年前に3人(容疑者、Mさん、長女)の3人で引っ越してきたのだろうか?

そして結婚の時期が遅いですね。長男、次男を出産後、更に双子の出産の時ぐらいに結婚しています。
そして、もっと奇妙なのが、Mさんが、この時期に別れたいと周囲に漏らしている事。

一方で、容疑者は以前「(妻から)金をもらって暮らしている。パチンコとかして遊び回っている」と話しています。
同時に「託児所に子どもを預けて薬剤師として働いている」と言う事ですから、長男や次男、双子が生まれた時期ですよね。

この通りだとすると、約10年ぐらい「ヒモ」(あるいは「ろくでなし」「かいしょうなし」と言うあたりでしょうか)状態で生活していたわけだから、Mさんとしても、将来を考えると、生活力のある男性と人生をやり直したいと考えてもおかしくないかもしれませんね。
交際開始の時期の情報がありませんが、お互い20代前半で交際を開始したんでしょうね。
若い時は勢いのままに生活できたけど、子供も5人もいると教育とか将来は不安でしょうね。
容疑者もそのあたりの空気を察して、今年7月から働き始めたのでしょうが・・・既に遅かったのかな・・・
Mさんが子供の親権を要求したのは、経済力から考えて自分と新たなパートナーが育てるべきと言う判断でしょう。

そして、問題の「車」は推測ですが、その車の購入資金もMさんが出した物でしょうから、当然「車」も引き取ると言うのがMさんの言い分なんでしょうね。

しかし、そう言った事情と思われる中でも、容疑者は「自分が悪くない」と考えているあたり、相当、楽天的な性格だったのかもしれませんね。あるいは、自分自信を客観的に見る事ができないタイプだったのかな?

離婚に関わる物事の手順が違っていれば、事件は起きなかったのかもしれませんね。
今となっては「タラレバ」です。

「他の男に取られるぐらいなら、この手で壊してしまおう」と言うあたりなのか・・・
感情としてはわからなくもないけど・・・「おまえを殺して俺も死ぬ」的な物を望んだわけじゃないんですよね。
結局「なにも残らない」と言うのは、全てを無かった事にして、自分は「やり直したい」と言う事なのかな?

今のところ、他の5名の殺害について、逮捕も起訴もされたわけでは無いので、憶測でしかありませんが・・・
もし、6名を殺害した場合、家族内での殺人の罪が比較的軽い事を考えても、極刑があるかもしれませんね。
それ(間接自殺)を望んでの自首と言う可能性もあるのかな?

続報を待ちましょう。

亡くなった6名のご冥福をお祈りいたします。

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神奈川県川崎市宮前区トンネル内女性殺人事件

2006年9月23日 土曜日 午前0時ころ、川崎市宮前区梶ヶ谷のJR梶ヶ谷貨物ターミナル駅下のトンネル内で、通行中の27歳アルバイト女性が何者かに胸と腹を刃物で刺され殺害された事件です。

事件から11年、迷宮入りかと思われた事件で動きがありました。
このASKAの事件簿でも取り上げている、川崎通り魔事件の受刑者が逮捕される見込みとなりました。

この事件についての目撃情報は少なく、ASKAの事件簿の記録では1件だけですね。
黒っぽいフード付きパーカーを頭からかぶった不審な男が事件発生時刻ごろ、トンネル南側出口付近で目撃されていたことが警察の調べで分かった。警察は男の割り出しに全力を挙げている。

ただし、これは、事件発生から1年後に出てきた情報です。
目撃情報の通報自体が1年後だったのか?それとも、目撃情報自体は事件直後に警察把握していて、発表が1年後だったのか?はわかりません。

そして、実はこの事件についても、前述の川崎通り魔事件の容疑者(当時26歳)が当時から疑われていました。

2007年のNステの報道で
1)殺人未遂(2007年)の容疑者の逮捕前のインタビューでトンネルでの殺人事件について「その時間には仕事のミーティングがあった」とアリバイを主張していたが、そのアリバイを否定する証言が報道された。

2)容疑者の日報を見る事のできる人物、多分仕事の同僚または上司と思われる人物の証言では、事件当日、仕事は午後7時に終わっている。
一度会社に戻っているが、午後9時から10時には帰宅しているだろうと言う事だった。

3)容疑者の仕事は自動販売機を設置する業務だと言う事。

と言う事ですね。

そして、殺人未遂事件の公判中でも検察側の被告人質問でこう質問されていました。

一審の第3回公判で裁判長から第一回公判に続いて、再度認否を確認された被告は前回同様に否認しています。

そして検察の質問で
「トンネルの事件もあなたがやったのではないか」などと質問した。

検察側の30以上の質問に対して、被告はすべての質問に「お答えできません」と供述していますね。

結果、一審判決は懲役10年(求刑懲役15年)でした。
2審でも一審判決を支持、最高裁は控訴棄却で2009年8月12日に刑が確定しました。

これまでの経緯などを見ると、警察や世論も2007年の殺人未遂で逮捕された当初から、2006年のトンネル事件についても疑いの目で見ていたわけです。

しかし、結局のところ、これまで逮捕されなかったと言う事は逮捕できるだけの証拠が無かったと言う事なんだろうと思います。

で今回、逮捕される事になったきっかけと言うのが
男(36)は昨年1月、「話がしたい」との内容の手紙を神奈川県警の捜査員に送り、複数回の任意の聴取を受けた。トンネルでの女性殺害を認め、犯行時の状況や前後の行動などを詳細に説明したとの事。

その後、男は関与を否定するなど供述を二転三転させたということだが、神奈川県警はトンネルでの女性殺害の容疑が固まったとして、近く男を逮捕し、本格的な取り調べを行う方針との事。

こんなところなんですが・・・この10年で被告にどんな心境の変化があったのだろう?
事件から11年、2007年の殺人未遂事件で逮捕されて10年です。判決が懲役10年ですからあと1、2年で出所と言う昨年に自ら神奈川県警に連絡をしているんですよね。

殺人未遂事件で逮捕された時には、完全黙秘して、トンネル事件についてもアリバイを主張していました。
殺人未遂事件では公判の被告人質問についても全て黙秘(お答えできませんと回答)していたぐらいの被告が、自ら神奈川県警に連絡を取るなんて、当時の状況からは想像できない事です。

この10年で何か心境の変化があったのでしょう。
この受刑者には殺人未遂で逮捕された当時、妻子がいましたが、どうされているのか・・・

私なりに可能性を考えると
A)帰るところが無くなり、出所したくなくなった浦島太郎現象

B)後悔と反省、贖罪の意味

C)出所後にも同様の事件を起こしてしまうのでは?と自分自身に恐怖した。

D)その他

B)である事を祈りたいのですが・・・供述を二転三転させているので、本人としても相当追い詰められての決断なんだろうと思います。

いずれにせよ、27歳の女性が理不尽に殺害された、その無念が晴らされるのは歓迎ですね。

ただ、2005年に同じトンネルから500メートルの場所で深夜に帰宅していた女性会社員が刃物で刺され、重傷を負った事件との関連も疑われそうです。

亡くなった女性のご冥福をお祈りします。

続報を待ちましょう。

参考リンク
川崎通り魔事件
神奈川県川崎市宮前区トンネル内女性殺人事件その2(続報)

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2017/10/04

世田谷一家殺害事件再考その170(飛び出しマンはどこへ?)

前回の「裏の小道」については、更にもう一つ重要な目撃情報の通称「飛び出しマン」に関係している。

「飛び出しマン」とは、2012年の年末情報でクローズアップされた情報です。
(警視庁が2004年に情報とイラストを公開してますね。)

2012年当時のASKAの事件簿のメモだと以下の通り。
午後11時30分過ぎの飛び出し男は被害者宅裏と公園の間の細い路地(?)から飛び出してきた。(事件発生直後に正常学園駅に向かう中央通りを黒っぽいジャンパー、ズボンの男性が向かいの公園を横切ったとの同一人物)
世田谷一家殺害事件再考その111(2012年年末情報)

他には、
2015年の報道特番「報道スクープSP」で
事件当日の夜、バイト帰りの女子大生が公園にたむろする若者の姿を目撃
時刻は23時20分

飛び出しマンの情報としては、
昨年末に地元関係者の団体でつくる「世田谷事件の解決を願う有志の会」が情報提供を呼び掛けるはがきを作り、現場から半径約一キロ、計二万一千世帯に全戸配布していました。

その中で
現場路地から飛び出してきた男性について
犯行時間帯の、30日午後11時35分から同40分頃
男性は
「25歳位から35歳位、身長175から180cm位」

「この男性について、お心当たりの方はいませんか?」

とお願いされていますね。

と言うあたりを踏まえて、現場の航空写真を元に飛び出しマンの移動経路を考えます。

2

飛び出しマンが裏の小道から飛び出して、車に轢かれそうなったとしたら、場所はこの矢印のあたりでしょうね。

3

問題はその後なんですが、もし道を渡って公園広場に入るとしたら、付近には3つの入り口があります。近い順に1番、2番、3番と言う感じですね。

4

で、時刻が23時30分だと、当然、夜なので街路灯が点灯していたはずです。そこで、写真を暗くして街路灯のイメージを重ねます。
すると、こんな感じになります。
つまり、どういう事かというと、犯人が公園広場に入るには街路灯の下を通ったはずです。さらに、もし、交通事故を起こしそうな状況で、「キーッ」とかブレーキ音がすれば、近くの人は「事故か?」と注意を向けるでしょう?当時、公園には若者がたむろしていたとの情報もあります。
なので、この公園にたむろしていた若者たちが飛び出しマンを目撃している可能性が高いと考えています。

しかし、今のところ、それらしい情報が無いようです。
NHKの未解決事件追跡プロジェクトが情報を持っている印象はありますが・・・
もし、飛び出しマンが公園広場に入っていないなら、成城公園前駅に向かった可能性がありますね。

逆に中央通りを北へ向かうと、公園入り口の開口部から後ろ姿を目撃される可能性がありますね。

Photo_3

飛び出しマンが飛び出した、中央通りを南へ進むと成城学園前駅に着きます。
距離にして約2キロ。徒歩だと急げば15分から20分ぐらいかな?

年末で忘年会シーズンでもありますから、23時30分から0時ぐらいの間でも、通りを歩く人はいたのではないか?と思います。

事件当日に
「黒っぽいジャンパー、ズボンの男性」
「25歳位から35歳位、身長175から180cm位」の不審な男性を見かけた方がおりましたら、捜査本部にご連絡願います。
警察が嫌な方はNHKの未解決事件追跡プロジェクトでも良いと思います。
連絡先(情報受付部署)
上祖師谷三丁目一家4人強盗殺人事件特別捜査本部
★直通電話 03(3482)3829
★成城警察署 03(3482)0110 内線 6508・6514
★警視庁ホームページ
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/

NHK事件情報募集
https://www.nhk.or.jp/mikaiketsu/form/list01_form.html

実際のところ、周辺の住民の方への聞き込みは捜査本部ががんばって行っているはずですね。ただ、その網から漏れる場合もあるかもしれません。

1)怖くて、本当の事が言えなかった場合。
 事件からもう17年も経過していますので、安心してとは言えないけど、大丈夫なのではないかな?と思います。
 是非、勇気を出して、当時見た事を話してください。

2)実は東京から離れた場所に住んでいて、当日、偶然、現場近くにいた場合。
 レアなケースですが、偶然、当日、出張で周辺にいたなんて事もあるかもしれません。
あるいは、普段は行かない友達のところに遊びにいった時、偶然、現場近くにいた場合とかですね。

警察も遠方までは聞き込みしてませんから、もし、心当たりがありましたら、勇気を出して連絡して欲しいですね。

今年もあと2ヶ月・・・年末情報の季節に近づいていますね。

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