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2017/10/08

神奈川県川崎市宮前区トンネル内女性殺人事件

2006年9月23日 土曜日 午前0時ころ、川崎市宮前区梶ヶ谷のJR梶ヶ谷貨物ターミナル駅下のトンネル内で、通行中の27歳アルバイト女性が何者かに胸と腹を刃物で刺され殺害された事件です。

事件から11年、迷宮入りかと思われた事件で動きがありました。
このASKAの事件簿でも取り上げている、川崎通り魔事件の受刑者が逮捕される見込みとなりました。

この事件についての目撃情報は少なく、ASKAの事件簿の記録では1件だけですね。
黒っぽいフード付きパーカーを頭からかぶった不審な男が事件発生時刻ごろ、トンネル南側出口付近で目撃されていたことが警察の調べで分かった。警察は男の割り出しに全力を挙げている。

ただし、これは、事件発生から1年後に出てきた情報です。
目撃情報の通報自体が1年後だったのか?それとも、目撃情報自体は事件直後に警察把握していて、発表が1年後だったのか?はわかりません。

そして、実はこの事件についても、前述の川崎通り魔事件の容疑者(当時26歳)が当時から疑われていました。

2007年のNステの報道で
1)殺人未遂(2007年)の容疑者の逮捕前のインタビューでトンネルでの殺人事件について「その時間には仕事のミーティングがあった」とアリバイを主張していたが、そのアリバイを否定する証言が報道された。

2)容疑者の日報を見る事のできる人物、多分仕事の同僚または上司と思われる人物の証言では、事件当日、仕事は午後7時に終わっている。
一度会社に戻っているが、午後9時から10時には帰宅しているだろうと言う事だった。

3)容疑者の仕事は自動販売機を設置する業務だと言う事。

と言う事ですね。

そして、殺人未遂事件の公判中でも検察側の被告人質問でこう質問されていました。

一審の第3回公判で裁判長から第一回公判に続いて、再度認否を確認された被告は前回同様に否認しています。

そして検察の質問で
「トンネルの事件もあなたがやったのではないか」などと質問した。

検察側の30以上の質問に対して、被告はすべての質問に「お答えできません」と供述していますね。

結果、一審判決は懲役10年(求刑懲役15年)でした。
2審でも一審判決を支持、最高裁は控訴棄却で2009年8月12日に刑が確定しました。

これまでの経緯などを見ると、警察や世論も2007年の殺人未遂で逮捕された当初から、2006年のトンネル事件についても疑いの目で見ていたわけです。

しかし、結局のところ、これまで逮捕されなかったと言う事は逮捕できるだけの証拠が無かったと言う事なんだろうと思います。

で今回、逮捕される事になったきっかけと言うのが
男(36)は昨年1月、「話がしたい」との内容の手紙を神奈川県警の捜査員に送り、複数回の任意の聴取を受けた。トンネルでの女性殺害を認め、犯行時の状況や前後の行動などを詳細に説明したとの事。

その後、男は関与を否定するなど供述を二転三転させたということだが、神奈川県警はトンネルでの女性殺害の容疑が固まったとして、近く男を逮捕し、本格的な取り調べを行う方針との事。

こんなところなんですが・・・この10年で被告にどんな心境の変化があったのだろう?
事件から11年、2007年の殺人未遂事件で逮捕されて10年です。判決が懲役10年ですからあと1、2年で出所と言う昨年に自ら神奈川県警に連絡をしているんですよね。

殺人未遂事件で逮捕された時には、完全黙秘して、トンネル事件についてもアリバイを主張していました。
殺人未遂事件では公判の被告人質問についても全て黙秘(お答えできませんと回答)していたぐらいの被告が、自ら神奈川県警に連絡を取るなんて、当時の状況からは想像できない事です。

この10年で何か心境の変化があったのでしょう。
この受刑者には殺人未遂で逮捕された当時、妻子がいましたが、どうされているのか・・・

私なりに可能性を考えると
A)帰るところが無くなり、出所したくなくなった浦島太郎現象

B)後悔と反省、贖罪の意味

C)出所後にも同様の事件を起こしてしまうのでは?と自分自身に恐怖した。

D)その他

B)である事を祈りたいのですが・・・供述を二転三転させているので、本人としても相当追い詰められての決断なんだろうと思います。

いずれにせよ、27歳の女性が理不尽に殺害された、その無念が晴らされるのは歓迎ですね。

ただ、2005年に同じトンネルから500メートルの場所で深夜に帰宅していた女性会社員が刃物で刺され、重傷を負った事件との関連も疑われそうです。

亡くなった女性のご冥福をお祈りします。

続報を待ちましょう。

参考リンク
川崎通り魔事件
神奈川県川崎市宮前区トンネル内女性殺人事件その2(続報)

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コメント

私は人を殺めた事は無いので容疑者の気持ちはわかりません。

よく聞く話だと枕元に被害者が出てくるそうで、逮捕留置されてから苦しむ人がいるようで、耐えられなく自殺したり自分から告白する人もいます。
特に私利、私怨、私欲の殺人者はその幻影に苦しむそうです。

人を恨まば穴二つでしょうか。

投稿: テキスタイル | 2017/10/08 14:07

他の記事では事件を起こす前に女性につらく扱われたとか供述しているそうです。でもリンク先の事件では結婚してるんですよね・・・。この事件でも車の中でたまたま被害女性がバスから降りてくるのを見かけて刃物を持って犯行に及んだとか。

リンクの川崎通り魔事件でも犯行前に車に乗っていますね。この手の人間はパターン化する傾向にあると思います。コンビニや駅で女性を見定めたり、今回は車で被害者を見定めていたのかもしれませんね。

投稿: 裏銭 | 2017/10/08 16:10

この事件は凄く印象に残ってます
ちょっと夜は怖く感じる場所なんですよね
急に自供したのは、Aの出所間近になって行く場所がないとか、このまま刑務所に居た方がいいとか
自分勝手な理由のような気がします
事件後もテレビでヘラヘラとインタビュー答えてましたよね
意味不明な発言だったし
でも、こんな形でも本当逮捕されてよかったです

投稿: あみ | 2017/10/09 02:46

当時近所に知り合いが住んでいたので、怖いねと話していました。形はともあれ、またかなり経ってから事件が解決しそうです。被害者のご冥福をお祈りします。

投稿: 空き地 | 2017/10/09 23:29

askaさん、こんばんは
やっぱり…という感じですね
確かこの受刑者は、トンネル事件以前に窃盗の前科が
あった筈です
その取り調べの際、おそらくDNAサンプルも採取されていた為
07年の殺人未遂事件では、現場に自分の血液も滴下したの
では?と思い、一日もビクビクしていられず
目撃者・救護者だと名乗り出たのではないでしょうか
逮捕前のインタビューで、「自分が助けに入らなかったら、被害者は
もう一回刺されて死んでいたかも」などと
言っていたのが忘れられません
もう一回刺しておけば…という慙愧の念の吐露に思えました

投稿: ぷり | 2017/10/09 23:47

神奈川県警は当時の 容疑者のアリバイをしっかり調べたのでしょうか?
会社の ミーティングに出ていたと言ってましたが、その確認が 取れてなったのでは ないでしょうか.

投稿: 三重県 | 2017/10/10 18:01

過去にもこの事件のように黒に近い容疑者が居ながら捕まらなかった事件がたくさんあります。もちろん、かなり怪しいが白の人もいるようですが、首都圏連続婦女暴行犯の男は一旦冤罪が認められたのに再犯。また、三重で失踪した女子高生のポケベルを持っていた男、佐賀7女性殺害の元容疑者などはなぜ釈放されたのか疑問なほどと、個人的には思います。
他にもまだまだありますが、時間が経過しても解決してほしいものですな。

投稿: 空き地 | 2017/10/11 07:09

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