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2017/11/10

神奈川県座間市9名バラバラ事件その7(二面性と価値観の逆転)

まずは続報です。
1)今年2月、職業安定法違反容疑で茨城県警に逮捕された。それまで住んでいた東京・池袋の自宅を引き払い、3月に保釈されてからは神奈川県座間市内の実家に身を寄せていたとの事。

2)6月に懲役1年2月、執行猶予3年の有罪判決が確定する。このころ父親に、「生きていても意味がない」などと話し、再就職先の派遣会社の登録も取り消すなどしていたとの事。

3)捜査関係者によると、容疑者は「切断した遺体はいつか捨てようと思っていた。切断をすること自体は負担だった」と話しているとの事。

4)スマートフォンを解析した結果、被害者とみられる女性を呼び出す際、「自殺を決めたなら、知り合いに連絡を取ってはいけない」とするメッセージを送っていたとの事。
容疑者のスマホには、被害者とみられている女性のうち一部と、SNSなどで連絡を取り合った履歴が残っていた。短時間に数十件のメッセージを連続送信していたが、「ほかの人には知らせてはいけない」などと口止めする内容があったとの事。

5)容疑者は、8月中旬ごろからスマホで「自殺の名所」の検索を繰り返し、神奈川県内の海や川、湖を調べていた。「人が海に沈み浮かんでくる理由」や「首つり」「飛び降り」「何人殺せば死刑」「嘱託殺人」「自殺ほう助」という言葉も調べていたとの事。
自殺の具体的な方法などを紹介している多数のサイトを閲覧していたとの事。「自殺の名所」を挙げたサイトにもアクセスしていたとの事。

6)遺体の身元が判明(NSさん以外は女性)
神奈川県厚木市のMMさん(21)
群馬県邑楽町の高校1年、IKさん(15)
神奈川県横須賀市の男性NSさん(20)
埼玉県所沢市の大学2年、SHさん(19)
埼玉県春日部市のFHさん(26)
福島市の高校3年、SAさん(17)
さいたま市の高校2年、KNさん(17)
横浜市のMKさん(25)
東京都八王子市のTIさん(23)

7)被害者と特定された福島市の高校3年、SAさん(17)とさいたま市の高校2年、KNさん(17)の携帯電話の位置情報が9月28日と30日に、現場アパートから約20メートルの場所に設置された基地局で探知されていたとの事。

8)捜査関係者によると、容疑者のスマホに保存されていた画像は若い女性の写真で、被害者の女性とみられる。容疑者は調べに対し、一部の被害者を撮影していたことを認めているとの事。

同庁が、画像を撮影した時期や経緯を詳しく調べているとの事。

9)埼玉県のFHさんのものとみられるツイッターは、9月13日から投稿が始まり、「本気で死にたいです もう辛い」などと自殺願望ととれる書き込みがある。容疑者のアカウントをフォローしていて、ツイッターを通じてやりとりしていたとみられる。最後の投稿は9月22日で、2日後からFHさんの行方がわからなくなっているとの事。

10)「3人目から8人目は、殺した順番を覚えていない」と供述しているとの事。
「(ツイッターの)ハンドルネームでやり取りしていたので本名は知らない」とも話しているとの事。

こんなところですね。
時系列を更新
時系列
1990年10月    容疑者誕生。
1993年      容疑者の妹が誕生。
1994年      一家は座間市内に新居を構えた。(中学卒業まで現場から2、3キロの座間市内の実家で家族と暮らしていた。

2005年      中学卒業後 県内の神奈川県立商工高校に進学した。部活はせず
2007年頃?    母親と妹が別居。

2008年04月    高校入学
2009年03月まで(高校卒業) 2008年01月下旬からスーパーの総菜コーナーで週に2回、アルバイトをしていた。

2016年夏     ここまで半年間、女性と交際(2017/11/7訂正 高裁→)していた
2017年(27歳)
02月       売春に関与したとして職業安定法違反の疑いで茨城県警に逮捕
03月       保釈される。保釈後は池袋のアパートを引き払い、実家に住む。
         自殺に関する投稿を始める。
05月29日     懲役1年2カ月、執行猶予3年の判決(判決後はほとんど仕事をしていないと供述している)

06月13日     刑が確定
06月頃      容疑者の父親に「生きていても意味がない」「何のために生きているのか分からない」などと打ち明けたとの事。再就職先の派遣会社の登録も取り消けす。

08月中旬     のこぎりやなた、きりなどの道具や、ロープを購入。
08月18日     容疑者が不動産会社に部屋の見学を申し込む。
08月19日     容疑者と最初の被害者と見られる女性が不動産会社を訪れ賃貸契約を申し込む(この時既最初の被害者に50万円を振り込ませていた)
08月21日     容疑者が現場アパートを契約。
入居直前     インターネットで解体方法などを検索。
08月22日     容疑者が遺体の発見された部屋に引っ越す。「死にたい」のアカウントを開設。
08月22日     最初の被害者が失踪。
この後      最初の被害者を殺害と推定。(女性を殺害した時に50万円を持参せ、殺害後に奪ったと供述)
この後解体に3日かかる。
08月25日     片瀬海岸のトイレで最初の被害者の携帯電話が発見される。
08月下旬     最初の被害者の交際相手を殺害。
一人目を殺害後  猫砂、クーラーボックスや結束バンド、中型冷蔵庫を購入。
08月28日     群馬の女子高生が失踪。
08月29日     小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅の構内のトイレで群馬の女子高生の携帯電話が発見される。
09月15日     「首吊り士」のアカウントを開設。
09月20日     「自殺募集」「死にたいけど一人だと怖い。だれか一緒に死んでくれる方いましたらdmください」。八王子市の女性(23)のツイッターに書込
09月24日     春日部市FHさん(26)失踪。
09月28日     福島市のSAさん(17)の携帯電話の位置情報が現場付近で探知。
09月30日     さいたま市のKNさん(17)の携帯電話の位置情報が現場付近で探知。

10月始め頃    容疑者の父親が息子に彼女が出来たと話す。(9or8月の可能性も有り)
10月21日18:30頃 不明女性が自宅で職場の職員と面会
10月23日     八王子の女性がDMで容疑者に連絡
その4時間後合流 駅周辺の防犯カメラに不明女性が男と一緒にいる姿が映る
10月24日     女性の兄が警視庁高尾署に行方不明者届を出す
10月30日16:30頃 警視庁が男のアパートで2人分の頭部を発見。
その後      容疑者の身柄を確保、任意の事情聴取をする
10月31日     警視庁は男のアパートで計9人分の遺体を発見したと発表
10月31日     男性容疑者(27)を死体遺棄の疑いで逮捕

11月01日     送検(遺体遺棄)

こんなところですね。
動機について、妄想チックに考えてみたいと思います。
私は容疑者の女性に対する態度と言うか、意識に二面性があると考えています。
表の面としては、自殺志願者の女性に対して、優しく親身になって相談に乗ってくれる面。

容疑者とネットで交流のあった女性の証言として
「カカオトーク」で毎日のようにメッセージを交わし、具体的な自殺方法も教えてもらった。電話は2日に1回、長い時で3時間話したこともあった。衝動的になって「死にたい」とつぶやくと容疑者はすぐに連絡をくれた。優しくて聞き上手。「首吊り士」とも名乗る男はいつしか、孤独感を埋めてくれる存在になっていたとの事。

裏の面としては、悪質な風俗スカウトとして、女性を物のように扱う面。

表の面は殺害する為のターゲットを物色する為と考える事もできますが、単純に死刑になる為なら、秋葉原事件のように無差別殺傷でも目的は達成できますし、時間も手間もいりません。

容疑者のように、女性に親身に接する事は膨大な時間とエネルギー、そして精神力が必要です。
それは、単に殺害対象を物色する為と言う理由だけでは説明できないのでは?と考えています。

そういった理由で、私は容疑者は本当に女性を救いたい、助けたいと言う意識があったのだろうと考えています。仕事をしていないので、当然かもしれませんが、ほぼ1日中、ネットに張り付いて、監視していないとこんなきめ細かい対応は出来ないと思うんですよね。
もう、容疑者にとっては生き甲斐になっているんじゃないかな?

一方の裏の面の悪質スカウトをなぜ行っていたのか?の理由が分かりません。
時系列では昨年の夏まで半年間、女性と交際していて、その時、スカウトを行っていたようですから、1年以上、スカウトの仕事をしていたのだろうと推測します。

一部週刊誌の報道だと
20代半ば頃から池袋に住み、主に歌舞伎町で女性を風俗店などに斡旋する「キャッチ」の仕事をしていたと言う情報があります。
現在が27歳なので、そこから推測すると、2年ぐらいはスカウトの仕事をしていたと思われます。

容疑者の高校卒業後の経歴が良く分かりませんが、仕事を転々として、スカウトの仕事に流れ着いたようなんですよね。

で、ここからがいつもの妄想なのですが・・・
容疑者自身は、何らかの理由で女性に対して、「支援したい」と言うか「力になりたい」いうような意識が強かったのではないか?と思います。(母親、妹との別居が何か影響したのか?は不明です)

なので、スカウトを始めた時も、「困っている女性を助けたい」と言う気持ちで始めたのかもしれません。
ところが、経済的な理由などで悪質なスカウト行為を行わなければならないような状況になってしまった。
しかし、お金の為と自分自身を偽っていた。

が・・・逮捕され、有罪判決を受けると、自分の女性に対する背信行為に直面する事になる。
女性を助けようとしていた自分のスカウトが、女性を不幸にしている事に気付いてしまう。

結果、自分自身の人生観が完全に崩壊してしまい、そこで価値観(人生観)の逆転が起きてしまう。

「悩み、苦しんでいる女性を救う事はできない、それなら、自分が殺してあげるのが究極の救済になる!」

と間違った正義に目覚めてしまったのではないか?
「自分は死刑になってもかまわないから、女性を殺して、苦しみから解放してあげよう」と決意してしまった可能性は無いのかな?

このあたりを考えると、動機については間接自殺を基本にいくつかバリエーションんが考えられます。
A)純粋に間接自殺で死刑になる計画。

B)悩める女性を殺害する事で救済し、自分は死刑になって救済されると言う一石二鳥な計画。

C)実は、一人で死ぬのや嫌なので、できるだけ多くの女性を巻き添えにする、無理心中の計画。

まー、C)はちょっとどうかな?と思う面もありますが、B)は十分ありそうな気がします。

で、どうして仕事を転々としたのか?と言うあたりを考えてみると。
2009年頃って就職氷河期とよばれる就職難の時代だったんですよね(2009年から2012年)
なので、高校卒業時にうまく就職できず、転々としてしまい、職業訓練(経験)も積めないまま、スカウト業に行き着いてしまった。
しかも、このスカウトもアルバイトだったようですね。

このあたりを考えると、もし、高校卒業時にうまく就職できていれば、この事件は起きなかったのかもしれませんね。(大学に進学した情報はありませんので、高卒と言う前提で考えています)

続報を待ちましょう。

参考リンク
神奈川県座間市9名バラバラ事件その6(楽して稼ぎたい)
神奈川県座間市9名バラバラ事件その8(計画性)

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コメント

一緒に死のうと自殺者を募っていたのに犯人は自殺する気はなかったと言い、自殺ほう助だったり、何人殺せば死刑になるかなどをネットで調べたりするのは、被害者をダマして殺そうという意思があったんじゃないかと思います。
みんな死にたいと思っている人はいなかったと言っていて、それでも殺す方を選んで、誰だか分からないくらい、ドンドン殺していったのは、やはり自殺希望者を助けたいという気持ちが無かったんじゃないかと思います。
ケータイとかを捨てさせて、被害者がその部屋に入ったら必ず殺すと決めていたんじゃないかと。
8月の段階では異臭が酷かったのに、その後は言われなくなったのはニオイ消しの方法を知ったからなんでしょうか?
次々と被害者達が部屋に入って行ってしまうのは何故なんだろう?
殺人事件があった部屋の雰囲気とか異様に思わなかったのだろうか? 臭いは消えるんだろうか?
犯人の親切心は被害者をダマすためのものであり、本心ではなかったのでは?と思います。

投稿: | 2017/11/11 00:37

江ノ島に携帯を捨てさせて行き先を偽装した疑惑の件ですが、次のように憶測します。まず電話で片瀬江ノ島に行きついたら電話くれといった。被害者が片瀬江ノ島から電話すると駅を出て携帯をすてさせたあと、タクシーに乗ってたとえば、茅ヶ崎に来るよう指示した。ここで容疑者と落ち合い、厚木を経由して座間へ。最もこの経路の防犯カメラも警察は捜査済みかな

投稿: 空き地 | 2017/11/12 09:23

事件が徐々に解明され、被害者特定を受けて感じたのは、関東地方在住の若年女性という共通項があります。そして私が感じたのは、最初の殺人であるカップルとその後の殺害は動機が異なるのではないか、というものです。

まず最初の女性は犯行現場であるアパートに入居する上で必要な資金を借りています。(容疑者とどういう関係かは分かりませんが)そして殺害。これは借りた金を返す目処が立たないから殺害したのではないでしょうか?
そしてこの女性の交際相手は女性殺害を感づかれるのを恐れて殺害。

この2件の殺害は金銭目的とその隠蔽に関係者を殺害したのが動機です。しかし、それ以後の特に女子高生や女子大生が奪うほどの金銭を持っているとは思えません。勿論わずかな額の金銭で殺人を犯す犯罪者はいますが、金銭目的だけなら相手を選んでも良さそうなものです。容疑者は無職で月々の家賃にも困る生活をしていたのですから、殺害解体に3、4日かかるこの手段の相手は選びたくなるものじゃないでしょうか。


容疑者は破滅的な願望と自殺志願者へのつながりで精神的な満足感を得ていたのかもしれません。

「捕まれば死刑は免れない。でもそれもいいか。捕まらなかったらまたやる、それで相手が金持ってれば翌月までアパートにいられる。自殺志願者のメッセージへ答える、構ってもらう。自分はもう既に人の首を吊っているからアドバイスができる。」

最初の2人を殺害する際、首を絞め意識を失った被害者の首を吊ったという供述もあります。その間容疑者は恐らく見ていたのではないでしょうか?そしてその経験から自殺志願者と接触した。SNSのアカウント名が「首吊り士」ですからね。

以前、ドクターキリコ事件というものがありました。青酸カリを自殺志願者に付与し、それを飲んだ人が亡くなった事件です。この事件の犯人は青酸カリを持つことで
前向きに生きて欲しいとの趣旨だったそうですが(容疑者が亡くなっているので真相は分かりませんが)今回の事件はそれとは間逆。まるで容疑者に善意を感じる点が無い事件だと思っています。今回の容疑者から感じるのは享楽的で破滅的、無計画に死を振りまく通り魔のような感じです。

投稿: 裏銭 | 2017/11/12 15:23

大久保 清は二ヶ月の間に8人殺害してました。

一見猟奇的な座間事件でしたが、時間経過と取材で一部垣間見れるようになり、被害者の容姿などに拘って無いとこ見ると、案外紳士的に真摯に悩みの相談受けてたようにも思えてきました。

特にASKAさんの妄想のような、宗教的な側面が見られると、同じ殺されるにしても福岡市の予備校生のような恐怖の中で死ぬより数段ましな安楽死にも思えてきました。

一緒に酒を飲んで愚痴を聞きながら眠りについたり、薬で覚めない眠りの中で息絶えたりと死後の処理は杜撰でしたが…

死神のような容疑者ですね。

投稿: TS | 2017/11/12 22:31

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