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2017/11/01

福岡県福岡市西区19歳女性予備校生殺人事件その4(一審判決)

一審判決懲役20年です(求刑懲役22年)

福岡市西区姪の浜の路上で2016年2月、予備校生の女性(当時19歳)を殺害したとして、殺人罪などに問われた同じ予備校の元少年(21)に対し、福岡地裁は10月31日、懲役20年(求刑・懲役22年)の判決を言い渡したとの事。

公判では元少年の責任能力が争点となった。

判決で裁判長は女子生徒に交際を断られて以降、対人交流がスムーズに行えないなどの適応障害を抱えていたものの、精神障害ではなく、犯行への影響は限定的だった」と判断したとの事。
「犯行直後に交番に自首するなど善悪の判断もできていた」さらに精神鑑定結果に基づき、裁判長は「(適応障害などの)影響は限定的で完全責任能力があった」と認定したとの事。。

交際を申し込んだことを周囲に言いふらされたと思い込んだのが動機とし、裁判長は「ナイフやおので全身に59カ所の傷を負わせた犯行は残忍。被害者の恐怖感や肉体的な苦痛は極めて大きく、無念さは察するにあまりある」と述べたとの事。

犯行態様については「将来のある若さで命を奪われ、無念さや遺族の憤りは非常に大きい。自首し、元少年なりに謝罪の弁を述べたことを考慮しても、同種事案の中で重い部類に当たる」と説明したとの事。

公判で弁護側は「最初から殺意はなく、精神障害(統合失調症)の圧倒的な影響下で犯行に及んだ」「統合失調症の影響で心神喪失か心神耗弱状態だった」と無罪か減軽を主張したとの事。検察側は、事前にナイフやおのを購入し、被害者を駅で待ち伏せするなどの計画性から「完全責任能力があった」と主張していた。

元少年は、約4カ月にわたる鑑定留置を経て起訴されたが、弁護側は、鑑定医が見逃した「強度の統合失調症が影響した」と主張したとの事。これに対し判決は「(統合失調症の根拠として挙げた)幻聴や妄想については、(起訴後)時間がたってから始めた供述で、採用できない」と退けたとの事。凶器を準備して待ち伏せしたことや遺体に59カ所の傷があったことなどを踏まえ「最初から強固な殺意があった」と結論づけたとの事。

判決によると、16年2月27日夜、被害者の首や顔をナイフ2本で多数回突き刺した上、頭部をおので多数回殴打して出血性ショックで死亡させたとの事。

遺族は判決後、「娘に非がなかったということを認めていただき娘の名誉を守ることはできましたが、娘が帰ってこないことにかわりはなく遺族の悲しみはぬぐえません」と書面でコメントしたとの事。

こんなところですね。
疑問に思っていた統合失調症の件も「幻聴や妄想については、(起訴後)時間がたってから始めた供述で、採用できない」と完全否定ですね。

このあたりから考えると、以前に通院した時には統合失調症と診断されたわけではなかったんでしょうね。
実際、その時の診断が報道されていませんから、弁護側もそれを証拠としては提出していなかったんでしょうね。
もし、診断書や診断の事実があれば、このあたりの判断は変わっていたかもしれません。

しかし、途中から「幻聴や妄想がある」なんて話は本人が考えた事なのか?ちょっと気になるところではありますね。
もし、罪を軽くしようと考えての嘘の供述なら、事件と向き合っていないと言う事なんでしょうね。

ただ、控訴審では、新たな証拠が提出されるかもしれませんから、このあたりは控訴審で逆転する可能性もあるかもしれませんね。
今回の判断で殺意と完全責任能力が認定されているので、控訴審で逆転するには、責任能力無しを狙うしかないかもしれませんね。

控訴については被告人と弁護人がどう判断するか?というあたりでしょうか?
実際、懲役20年でも、もっと早く出所するでしょうから、30代で出所する事になるでしょう。
それなら、一審で刑を確定して、1日でも早く出所した方が、控訴、上告するよりも得策と考えるかもしれませんね。

まー、社会復帰するまでに反省と感情のコントロールを身につけて欲しいですね。
冷静になって、考えていれば、告白のタイミングが悪いですよね。
お互い受験勉強中なんだから、そんな事をしても、相手が受け入れてくれるの?と考える事ができると思うんですよ。

お互いに合格した後での告白なら、もう少し違う展開もあったでしょうし・・・・

親しい友人に殺意を告白してますが、これも、何がしたかったのか?と言う疑問ありますよね。
これも、当然、「止められる事」が予想できたはずなんです。実際、友人も止めてますよね。
それを振り切って、犯行を実行してますし・・・それなら、最初から殺意の告白をしなくてもよかったんじゃないの?と思うところです。聞く耳を持たないような意固地な性格か?とも思いますが、やはり受験のストレスが強く影響していたのかもしれませんね。

そもそも、被告は受験勉強はうまくいっていたのだろうか?
ストレスで現実逃避となって、無意識に勉強ができない理由を探していたのかもしれませんね。
このあたりは、被告本人にしか分からない事ですから、もし、機会があれば、このあたりも話欲しと思います。

遺族の方のコメントにもありましたが、被害者は何も間違った事や落ち度があるわけではなかったのに・・・被害者となってしまいました。では何をしたら、被害に遭わなかったのか?と言うとかなり難しいですね。
被害者としては、全体として最善の対応だったと思います。

できる事があったとしたら、情報の収集でしょうか?
「自分に向けられた殺意の存在」を知る事ができれば、注意をする事ができたかもしれません。
むしろ、殺意を知って、以前と同じように接する事ができるか?と言う方が難しいかもしれませんね。
それはそれで、また別のトラブルとなったかもしれないのが、微妙なところです。

毎回思いますが、ホントに犯罪は理不尽です。
亡くなった女性のご冥福をお祈りします。
努力して希望校に合格したのに、さぞ無念だったでしょうね。

参考リンク
福岡県福岡市西区19歳女性予備校生殺人事件その3(初公判)

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コメント

自首が効いてますね。

殺意を親しい友人に告白なんですが、
「やめろよ、それどこじゃないだろ今わ」と征するのが一般ですが、関西的な逆接で「やっちゃえやっちゃえ、あいつ気に入らない」と言われてたら、我に帰り自制したかも知れません。
その辺りは置かれた環境、立場と知能によるところと思えます。

終身刑が相応しいと思えますが、恐らく自責の念に耐えられなく獄中自殺が想像できます。

堂々刑期終えて被害者の墓参りする事ができるかが残された人生の勝負でしょうね。

投稿: テキスタイル | 2017/11/01 21:45

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