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2017/11/08

神奈川県座間市9名バラバラ事件その6(楽して稼ぎたい)

1)捜査関係者によると、容疑者はスマートフォンなどでインターネットのサイトにアクセスし、解体の方法を調べていたとの事。
容疑者のスマホに8月22日に現場のアパートに入居する直前、インターネットで、遺体の切断方法を検索した履歴があったとの事。ネット掲示板にも、切断法を尋ねる書き込みがあり、同庁は、容疑者が書き込んだ可能性があるとみて、確認を進めているとの事。

 

2)捜査関係者によると、容疑者は、東京都八王子市の女性(23)について、暮らしぶりや母親と死別したことを聞いた上で殺害したと供述。ほかの女性からも、職業や家族構成など個人情報を聞き出していたとの事。

 

3)容疑者が「1人目を殺害後にクーラーボックスや結束バンド、冷蔵庫を購入した」などと話していたとの事。
アパートから押収された血痕の付着したのこぎりやなた、きりなどの道具や、ロフトにかけて殺害に使ったとみられるロープについて、「8月中旬に買った」と供述。一方、解体に使ったとみられる調理用はさみ、遺体の一部を保管していたクーラーボックス、被害者の拘束用とみられる結束バンドなどは「最初の犯行後に買った」と述べているとの事。

 

4)被害者とみられる女性2人の携帯電話が、神奈川県藤沢市の小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅の構内や近くの片瀬海岸のトイレで相次いで見つかっていた。このうちの1人は群馬県邑楽町の高校1年の女子生徒(15)で、同駅で消息を絶っていたことも判明したとの事。

 

警視庁捜査1課は、携帯電話が置かれた経緯についても、容疑者(27)=死体遺棄容疑で逮捕=を追及しているとの事。

 

捜査関係者によると、群馬県の女子生徒は8月28日、自宅を出る姿を目撃されたのを最後に行方不明になったとの事。
家族から翌日に届け出を受け、同県警などが捜査したところ、28日午後7時20分ごろに同駅で下車していたことが判明。
防犯カメラには1人で改札を出る姿が映っていた。その後の足取りはつかめなかったが、29日に駅構内のトイレに携帯電話が置いてあるのが見つかったとの事。

 

最初の被害者とみられる神奈川県厚木市の女性(21)の携帯電話も見つかった。
発見場所は駅から徒歩数分の片瀬海岸のトイレで、8月25日(?)に通行人が見つけ、地元警察に届け出た。女性は同22日に家族にメールをしたのを最後に音信が途絶えていたとの事。

 

5)失踪者の失踪時期(8月に3人、9月に4人、10月に2人)
8月下旬に、神奈川県の女性(21)が失踪。(最初の被害者の可能性がある。)
その後、群馬県の県立高校1年の女子生徒(15)、女性の知人男性(20)と続いた。

 

9月下旬ごろから行方不明になっている埼玉県の女性(26)の可能性がある。
埼玉県の女子大生(19)、福島県の女子高生(17)、埼玉県の女子高生(17)

 

10月には神奈川県のアルバイト女性(25)と八王子女性が行方不明となっている。

 

6)容疑者は、犯行現場となるアパートに入居したのと同じ日、ツイッター上に「死にたい」名のアカウントを開設。

 

7)9月15日には「首吊(つ)り士」名のアカウントも開設。

 

8)不動産関係者によると、現場アパートの家賃は月約2万円で、借りるには家賃7カ月分以上の貯蓄を証明する必要があったとの事。容疑者は8月18日に部屋の見学を申し込んだとの事。

 

捜査関係者らによると、容疑者は翌19日に女性とともに仲介業者を訪ね、賃貸契約を申し込んだ。女性に事前に指示して自らの口座に50万円を振り込ませており、業者に通帳を示したとの事。審査を経て21日に契約が成立。容疑者は女性に対して「いつでも部屋に遊びに来て。50万円はすぐ返すよ」と言った、と説明しているとの事。

 

9)捜査関係者によると、容疑者の部屋からはクーラーボックスや大型の収納ボックスが計8個見つかった。このうち7個に切断された遺体が入っており、いずれも猫砂が敷かれていたとの事。

 

容疑者は猫砂について、1人目の被害者を殺害後に大量に購入したと説明。猫砂はペットの排せつ物の臭いを防ぎ、乾燥を促す作用のあるものがある。遺体の臭気を抑える目的だったとみられ、遺体の一部はミイラ化に近い状態だったとの事。

 

クーラーボックスや結束バンドもこの時期に購入していた。中型の冷蔵庫も入手しており、一時期遺体を入れていたことが分かっているとの事。

 

10)捜査関係者によると、容疑者はクーラーボックスや収納箱について、「遺体を遺棄するために買った」と供述。一部は殺害前に購入しており、事件のたびに買い足していたという。容疑者は、遺体を自宅に置いていた理由について、「免許は持っていたが、ペーパードライバーで車の運転ができず、運べなかった」と供述しているとの事。

 

11)容疑者が生まれたのは1990年10月。妹が誕生した翌年の94年に、一家は現場アパートと同じ座間市内に新居を構えたとの事。
近所の住民は“10年程前から父母は別居状態にあった”と話したとの事。
中学卒業後は、横浜市にある神奈川県立商工高校に進学。
高校の同級生によれば、容疑者は大手の芸能養成学校に通っていたとの事。
「日テレの何とかという連ドラのエキストラのオーディションに受かって、テレビに出たことがあるそうです。」

 

12)自殺に関する投稿は、保釈直後の3月から始まった。

 

時系列を更新
時系列
1990年10月    容疑者誕生。
1993年      容疑者の妹が誕生。
1994年      一家は座間市内に新居を構えた。(中学卒業まで現場から2、3キロの座間市内の実家で家族と暮らしていた。

 

2005年      中学卒業後 県内の神奈川県立商工高校に進学した。部活はせず
2007年頃?    母親と妹が別居。

 

2008年04月    高校入学
2009年03月まで(高校卒業) 2008年01月下旬からスーパーの総菜コーナーで週に2回、アルバイトをしていた。

 

2016年夏     ここまで半年間、女性と交際(2017/11/7訂正 高裁→)していた
2017年(27歳)
02月       売春に関与したとして職業安定法違反の疑いで茨城県警に逮捕
03月       自殺に関する投稿を始める。
05月29日     懲役1年2カ月、執行猶予3年の判決(判決後はほとんど仕事をしていないと供述している)
06月13日     刑が確定
06月頃      容疑者の父親に「生きていても意味がない」「何のために生きているのか分からない」などと打ち明けたとの事。
08月中旬     のこぎりやなた、きりなどの道具や、ロープを購入。
08月18日     容疑者が不動産会社に部屋の見学を申し込む。
08月19日     容疑者と最初の被害者と見られる女性が不動産会社を訪れ賃貸契約を申し込む(この時既最初の被害者に50万円を振り込ませていた)
08月21日     容疑者が現場アパートを契約。
入居直前     インターネットで解体方法などを検索。
08月22日     容疑者が遺体の発見された部屋に引っ越す。「死にたい」のアカウントを開設。
08月22日     最初の被害者が失踪。
この後      最初の被害者を殺害と推定。(女性を殺害した時に50万円を持参せ、殺害後に奪ったと供述)
この後解体に3日かかる。
08月25日     片瀬海岸のトイレで最初の被害者の携帯電話が発見される。
08月下旬     最初の被害者の交際相手を殺害。
一人目を殺害後  猫砂、クーラーボックスや結束バンド、中型冷蔵庫を購入。
08月28日     群馬の女子高生が失踪。
08月29日     小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅の構内のトイレで群馬の女子高生の携帯電話が発見される。
09月15日     「首吊り士」のアカウントを開設。
09月20日     「自殺募集」「死にたいけど一人だと怖い。だれか一緒に死んでくれる方いましたらdmください」。八王子市の女性(23)のツイッターに書込
10月始め頃    容疑者の父親が息子に彼女が出来たと話す。(9or8月の可能性も有り)
10月21日18:30頃 不明女性が自宅で職場の職員と面会
10月23日     八王子の女性がDMで容疑者に連絡
その4時間後合流 駅周辺の防犯カメラに不明女性が男と一緒にいる姿が映る
10月24日     女性の兄が警視庁高尾署に行方不明者届を出す
10月30日16:30頃 警視庁が男のアパートで2人分の頭部を発見。
その後      容疑者の身柄を確保、任意の事情聴取をする
10月31日     警視庁は男のアパートで計9人分の遺体を発見したと発表
10月31日     男性容疑者(27)を死体遺棄の疑いで逮捕
11月01日     送検(遺体遺棄)

 

こんなところですね。
いくつか疑問点が出てきますね。
A)容疑者の自殺念慮について
3月から自殺についての投稿をするようになっている。
6月頃に父親に「生きていても意味がない」「何のために生きているのか分からない」などと打ち明けている。
このあたりは自殺しようとしていた雰囲気がありますね。
しかし、現在の供述は「自分は自殺するつもりは無かった」となっているので、この供述の意味と言うか信憑性をどう判断するか?と言うあたりで、精神鑑定が必要なのかな?

 

私はいまのところ、容疑者は間接自殺を狙った犯行と考えているので、現在の自殺を否定する供述は「死刑になる為の方便」と考えています。

 

B)最初から3人目までの殺害間隔が短すぎない?
最初の被害者が失踪したのは、容疑者が現場アパートに入居した当日ですね。
もし、この8月22日に殺害したとすると、最初の解体に3日掛かったと言う事から考えて、解体終了が8月25日になります。
群馬の女子高生が失踪したのが8月28日です。
問題は最初の被害者女性の交際相手の男性が殺害されたタイミングです。
多分、最初の女性が失踪した為に、被害者の行方を聞きに来たと言う事を考えると、23日から27日の間に殺害されているのではないか?と推定しています。

 

こうみると、群馬の女子高生を殺害したのは、始めの二人の遺体の処理が終わるか終わらないかの時期ですよね。
神奈川県辻堂の気象情報だと、8月22日から28日まで最高気温は30度を超えています。
部屋の中は相当臭っていたのではないかな?

 

3、4日で一人を殺害して解体するペースですね。
供述では「楽して稼ぎたい」と言ってますが、相当な労力を使ってますよ、これで「楽して稼ぎたい」と言うのとは、矛盾しているように感じますね。

 

実際にリターンが少なすぎますね、最初に100万円を入手できたかもしれませんが・・・時間をかければ、もっと大金を入手する方法もあったのに、それをしていないのは、やはり「金銭目的」ではなく、「殺害自体が目的」と考えた方が説得力がありそうですね。

参考リンク
神奈川県座間市9名バラバラ事件その5(首吊り士)
神奈川県座間市9名バラバラ事件その7(二面性と価値観の逆転)

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コメント

バラバラ犯や性犯罪者の親族に妹が存在してる事が多い気がします。
育ちの仮定で知らず知らず虐げられたり、我慢を余儀なくされたりが原因でしょうか?
もちろん一般の方々には無縁でしょうが。

宮崎 勤、酒鬼薔薇、お兄ちゃんには夢がない人、三重県で女子中学生殺害した男子高校生にも妹が居ましたね。

投稿: テキスタイル | 2017/11/08 23:45

9人とも警察に捜索願が出されていたそうです。福島の女子高生などは、警察が携帯の位置を探索し座間付近で途切れたことまで掴んでいました。さらに、防犯カメラを捜査するなどで進展は望めたか?警察は裁判所に手続きして携帯の会社に依頼して位置を確認したとのこと。このような手続きでは無事救出は難しい。
特に未成年の携帯は親が自ら位置を素早く把握したいところ。iPhoneなどにはその機能があります。不明になったらすぐに位置を絞り込まなくては助からない。

投稿: | 2017/11/09 07:04

浜名湖で男性二人バラバラにした犯人にも 妹が二人いました。

投稿: テキスタイル | 2017/11/09 19:34

今日の産経新聞に、容疑者が8月中旬頃にインターネットで「何人殺したら死刑になるか」や自殺の名所について検索していた、との記事があったそうです。ASKAさんの慧眼、恐れ入りました。

投稿: 輝きの探求者 | 2017/11/09 22:33

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