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2018/01/19

世田谷一家殺害事件再考その172(悩みのラグラン)

最近、この事件で私を悩ませているのが、話題のラグランシャツです。
何がそんなに悩ましいのか?と言うと・・・

   

Raglan_org_mk

襟のタグ、襟もとのほつれから、中古品と判断しています。
しかし、汚れは見えません。

2017_mk

映像サイズが大きいので注意してください。
汚れが潰れてしまうので、あえて大きなままにしています。
PCの場合は右クリックで別のタブで開くで全体が表示されると思います。
ダウンロードだと縮小されてしまうようです。(IEで確認しました)
PCのIEで左クリックで別窓を開くと、画像全体は表示されないようです。
クロームの場合は左クリックで別窓に全体が表示されるようです。
クロームでもダウンロードだと縮小されます。
上部の白帯はASKAによる編集です。

報道(公開)されているラグランシャツの写真が2種類あると言う事なんですよね。
1枚目が警視庁のPDFやHPで公開されている「正面側の写真」写真を見ると分かりますが、一見して汚れがありません。
ただ、襟のタグが片方取れ掛かっているように斜めになっている事や、襟元に糸がほつれているように見える点などから見て、別の購入者から使用中の物を譲り受けて、あるいは借りて、映像サンプルとして写真撮影したのかな?と考えていました。

問題は2枚目の一部報道で報道された「背中側写真」なんですよね。
これは、昨年の年末12月28日に某TV局が報道した物です。
(この写真自体は2009年のラグラン販売元の判明報道の時にも報道されたようですね)
で、赤丸でマーキングした部分に汚れが見えるんですよ。

確かに、使用中の物を借りて写真撮影したなら、汚れが写る事はあると思います。
しかし、普通に考えたら「クリーニングしてから返却します」ぐらいの事は言うと思うんですよね。
それなら、クリーニングした物を写真撮影するなり、映像サンプルなので映像を修正しても良いと思うんですよね。

で、何を悩んでいるか?なんですが・・・この写真のラグランは「犯人が着ていた物なのか?」と言う点です。

1枚目の「正面側写真」はあまりにも綺麗なので、これを犯人が犯行時に着ていた物だとは思えないです。
返り血を1滴も浴びずに犯行が行えるとは思えないですよね。
それにwikiの記載「返り血が大量に付着」とも矛盾しています。

では、2枚目の「背中側写真」はどうなのか?
上でも書いたように、「使用中の物を借りたので汚れが残っていた」とも考えられますが、実はラグランシャツを人に着せた映像もあるんですよ。
そちらにはこの汚れが無いように見えます。
もっとも、解像度が低いので汚れが潰れて見えないだけなのかもしれませんが・・・
とは言え、犯人の遺留品なら、人が着て映像サンプルを撮影する事は無いでしょうね。

と考えると、ラグランは映像サンプル用の物と犯人の遺留品の2つがあると言う事になりますね。

では、返り血を浴びた犯人の着衣の映像が報道される事があるのか?
と考えると、それがあるんですよね。
あの、有名な冤罪事件の袴田事件で返り血の着いた衣類の写真が報道されています。

なので、この「背中側のラグラン」の写真が返り血の着いた、犯人の遺留品だったとしても、不思議では無いと言う事になります。

仮にそう仮定したとしても、それでも疑問が残るのが、「返り血が少なすぎる」と言う事です。wikiの記載では「返り血が大量に付着した」と記載されてます。

礼君以外の3人は失血死の上、かなり酷い傷を負っていたと言う事なので、この程度の返り血で済むのだろうか?と言うのが疑問ですね。

もし、この背中向け写真のラグランが犯人の遺留品だとするなら、犯人はあまり振りかぶらずに被害者を襲っていると言う事になりますよね。
天井の低いロフトでは振りかぶる事はできないと思います。
2階に墜落した泰子さんとにいなちゃんは、多分、床に倒れている状態なので、もし、馬乗りになって刺したら振りかぶる可能性がありますね。
しかし、膝をついてとか、しゃがんだ状態で刺すなら、ストレートパンチの要領で振りかぶらずに刺したかもしれません。

問題はみきおさんです。
みきおさんは頭部や顔にも傷を負っている。立った状態で頭部を刺すには、上から振りかぶって刺さないと無理なんじゃないのかな?

だとすれば、振りかぶって刺したのがみきおさん1人かもしれないので、背中の返り血が少ない事は説明できるかもしれませんね。

しかし、この「背中側写真」が遺留品の写真だとする根拠は無いんですよ。

と言うわけで、もしこの背中側写真が遺留品の写真ならば、次回、この写真を報道する時には「遺留品の写真」と一言添えて報道していただけると、私の悩みが一つ解決されますのでよろしくお願いいたします。

wikiの記載で「返り血が大量に付着」とありますが、これが、正面側の話ならば、背中側に血痕が少ない事に矛盾はしないと思います。あと紺色の袖部分とかね。

その一方で、ラグランの発見時の状態によって、微妙になる部分もあります。
発見時、裏返しにして放置されていたと言う情報です。
もしそうだと、腹側と背中側が接触する可能性があるので、背中側にも腹側の血痕が移っている可能性があります。
しかし、畳んで置かれていたとの報道もあるので、もし、背中向け写真が遺留品だとすると、畳まれていたのかもしれませんね。

他には、正面側写真でタグが曲がっていたり、糸がほつれていたりしていても、そのまま撮影しているので、単純に「気にしなかった」と言う可能性はあります。

つまり、背中側写真もラグランが多少汚れていても「気にしなかった」と言う単純な結論かもしれません。

たしか、入江さんの本にも、事件直後に捜査員に被害者の服装の話を聞かれた時に、違和感があったと言う話がありますね。捜査本部は男性ばかりで、そういった服の事には無頓着と言うか、あまり関心がなかった可能性もあるかもしれませんね。

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コメント

2枚目の写真はページを75%に縮小してからクリックすると全体が見えました。
血の付着部分が多いと写真では公開しないのかもしれませんね。
背中側の写真が本物なら生地が薄めだと白地なので表に血液が多く付いていたら透けて見えるかもしれないですが、厚い生地なら見えないのかもしれません。
血液量が多くて前後の生地をくっつけたとしても点では裏まで染み込まないと思うので背中の部分を前にして着ていたのでは?・・・としても跳ねた量が少なそうですね。
背中側のシャツを前側に着て、その上にセーターのような何か別の服を着ていたのでしょうか?
それとも血液ではない汚れなのでしょうか?

投稿: | 2018/01/20 00:25

2枚目の写真を右クリックの「リンクを新しいウインドウで開く」にすると部分部分も大きく見えますね。
上下真ん中辺の左右の丸部分間の中央少し下にも汚れがありました。右の脇下、服のシワの下辺にもあります。右脇辺の左側の小さい丸から左へ行く中央部分にもありました。
見方によっては右背中辺の”八”の右の字、左背中上部の、共にシワになっている部分?が薄っすらと黄ばんでいるようにも見えます。目の錯覚かもしれませんが。。

投稿: | 2018/01/20 09:35

(よほど気になったのか夢の中に同じシャツ?が出て来て、「何で、こんなところにあるのだろう?」と不思議に思っていて、腰位の高さの小さいテーブルのような、台のような上に広げてあって、「思っていたよりも大きいなぁ」とも感じました。
白い部分に何故か絵の具の平筆のようなもので、薄色の明るめの白や白っぽい黄色系、ベージュ系などで、絵の具が?油絵のような感じに色んな彩りの配色で細かくビッシリと厚く塗られていました。どちらかというと色具合からみると家の塗装のペンキなのかもしれません。
「何でシャツの、こんなところ塗られているのだろう?」と不思議に思う夢でした。
夢が正夢になる確率は20%位です。。)

投稿: | 2018/01/20 18:37

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