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2018/02/02

埼玉県熊谷市ペルー人連続殺人事件その4(公判開始)

初公判(2018年1月26日)さいたま地裁

1)被告は罪状認否で事件について話さず、意味不明の発言をした。弁護側は「公訴事実について意見を留保する。何らかの犯罪が成立するときは、心神喪失で無罪を主張する」と述べたとの事。

2)冒頭陳述で検察側は、被告がこれまでに接点のない3件の事件現場に立ち入り、被害者らと接触した痕跡があることから、被告が犯人であると指摘。包丁で身体の主要部を多数回突き刺す殺意があり、金銭に窮していたことなどから強盗目的と断じたとの事。

3)検察側は責任能力について、被告に被害妄想や誰かに追われている追跡妄想があったものの、関係のない6人が殺害され、金品が奪われたこととは直接結び付かず、妄想の影響は間接的であるとしたとの事。

4)弁護側は、被告が統合失調症にかかり、誰かが自分を殺しに来るという妄想に支配されていたと主張。事件の前に任意同行された熊谷署から逃走した後、「気が付くと病院のベッドの上だった」とし、「現在、事件について語ることができない」と述べたとの事。

5)被告は、罪状認否を問われ、「ある日、あることを聞いた。その人は頭の上にカップを置いた。私も頭の上にカップを置きました」と脈絡のないことを答えた。証拠調べでは、勝手にしゃべりだし、裁判長に注意されたとの事。

6)被告は身柄を確保された際に住宅2階から落ち、頭の骨を折るなどの重傷で入院。県警の調べに対して容疑を否認し、「覚えていない」などと供述していた。事件前には知人に「背広の男に追われている」と語るなど不審な言動も見受けられ、さいたま地検は被告の鑑定留置を実施。責任能力が問えると判断し、昨年5月に起訴した。弁護側が請求した精神鑑定では統合失調症との診断が出たとの事

7)は2月19日まで計12回の予定、判決は3月9日の予定。

第2回公判(2018年1月29日)

8)最初の犠牲者となった熊谷市見晴町の男性TMさん=当時(55)、妻M佐枝さん=同(53)=夫妻の長男は「犯人に一番重い処罰を望む」と極刑を求めたとの事。

9)証人尋問で長男は、9月14日の事件当日に親族から連絡があり、警察署で両親が殺害されたことを聞いたが、「実感が湧かなかった」と説明。数日後に遺体が返されて「本当だったんだな」と実感したとの事。3人家族で両親を一度に亡くし、直後は「お酒を飲まないと眠れなかった。実家で一人で過ごすと寂しかった」と喪失感を語ったとの事。

長男は県外で美容師をしており、「立派な美容師になったところを両親に見せたかった。髪を切ってあげたかった」と話したほか、「もっと親孝行したかった。生まれてくる孫を見せたかった」と悔やんだ。もともと事件の翌日に帰省する予定で、3人で旅行の計画を立てていたとの事。

生前の父については、一人息子だったため、「(自分と)兄弟みたいな感じだった」。父の趣味で作ってもらった自転車を通勤で使っていたという。母については「ステンドグラスやドライフラワーなど趣味が多くて、交友関係がすごく広かった」と惜しんだ。今後は「もちろん寂しい気持ちはあるが、仕事を一生懸命頑張ることが供養になる。頑張っていきたい」と答えたとの事。

10)事件の110番通報者で、M佐枝さんの友人女性(57)も証人として出廷した。女性はM佐枝さんに散歩に誘われ、14日午後5時10分すぎにTさん方を訪問したとき、誰もいなかったが、「『あー』とか『うー』とか女の人の声が聞こえたような感じがした」と説明。同40分ごろ、2回目に訪ねると、Tさんの車に肌の浅黒い、細面の不審な男が乗っていたと述べたとの事。

女性は「男性TMさんかと思ったが、何となく違う」と気付かないふりをして一度立ち去ったという。その後に友人を呼び、M佐枝さんの父親も連れ添って同6時ごろ、3回目に訪問し、2階で男性TMさんと妻M佐枝さんを発見したとの事。

M佐枝さんについては「まだまだ10~30年、多くの友人と楽しく過ごせた彼女の人生を全て、あの9月14日で断ち切られた。無罪は絶対にありえない」と語気を強めたとの事。

第3回公判(2018年1月30日)

11)事件で妻M和子さん(41)、長女の小学5年M咲さん(10)、次女の小学2年H花さん(7)=いずれも当時=を亡くした男性(45)が証人として出廷し、被告に対して「絶対に許さない。死刑以上の判決があるなら、それを望みたい。3人が苦しんだ以上の苦しみを3回味わわせたい」と述べたとの事。

男性は「娘が結婚したときにウエディングドレス姿を見たいと妻と話していた」と家族3人を奪われた悲しみを吐露したとの事。生前のM和子さんについては「誰にでも優しく、思いやりがあり、尊敬できる人」と形容し、M咲さんは「感受性が強く、努力する子」、H花さんは「人を笑わせること、世話することが好き」と振り返ったとの事。2人は将来、ケーキ屋さんやパン屋さんになりたいと言っていたとしたとの事。

M咲さんとH花さんの名前はM和子さんが付けたとし、由来に関しては「美しく咲く春の花のように、寒い冬を乗り越えて力強く芽を出し、つらく苦しいときも2人で助け合い、手を取り合えば、美しい人生になるでしょうという願いを込めた」と明かしたとの事。

公判翌日の1月31日はM咲さんの誕生日。男性は「生きていれば13歳で、家族4人でお祝いしてあげられた。楽しい時間を過ごせたはずなのに、今は本当に悲しい気持ちしかない」と述べたとの事。

また、3人目の被害者となったS石K代さん=当時(84)=の義理の娘で、110番通報した女性も出廷。1階和室に普段置かれていないマットがあり、めくると血の塊があったことから通報したと説明。マットは血を隠すように置かれていたとしたとの事。

毎週土曜日にS石さん方を訪れ、いろいろな話をしたといい、「100歳ぐらいまで長生きして、もっともっと楽しみたいと言っていた。今はもうこの世にはいないんだなと思う」と涙声で語った。被告に対しては「なぜ殺さなくてはいけなかったのか。厳罰をお願いします」と述べたとの事。

第4回公判(2018年1月31日)

12)事件直後に負傷して入院した病院の担当医師が証人として出廷し、被告が意識を回復した後、「2人、殺した」と言葉を発したことを証言したとの事。

被告は15年9月16日、身柄を確保された際に事件現場の住宅2階窓から落ち、頭の骨を折るなどの重傷を負って深谷市内の病院に入院した。同月24日に意識を取り戻し、医師が声を掛けると、ささやくように日本語で言葉を発したとしたとの事。

13)医師は、重体患者が意識を回復したときに判断力の低下で幻覚や錯覚を示す場合があるといい、当時の被告についても「その可能性は否定できない」と述べたとの事。「2人」と「殺した」を続けて言ったのではなく、医師との1分間ぐらいのやりとりの中で二つの言葉を発したとの事。

14)公判には、被告と17歳離れた実姉も証人として出廷。実家は貧しく、父が家族に暴力を振るうなど粗暴な性格で、兄が犬を殺して家に内臓を持ち込むこともあったとした。被告が8歳の頃、ネズミの腹をかみそりで切ったことがあり、姉が病院に連れて行ったとの事。

姉は来日後に一緒に暮らしていたときに、被告が「黒い影が現れて寝かせてくれない。家の中に悪いものがいる」と話していたことも証言。姉によると、ペルーでは悪魔のような存在が人々に広く信じられており、「強い口調で言えば消える」と被告を諭し、医療機関は受診させなかったとの事。
法廷での印象を問われ、「目が合っても無表情で、まるで別人みたいだ」と述べたとの事。

別の報道では
15)証人尋問によると、担当医に呼びかけられた被告は「2人」と言い、担当医が「2人が何」と聞くと、「殺した」と話したという。これに対し、弁護側は「発言は(錯覚や幻覚などの症状を伴う)譫妄(せんもう)と関係があるのではないか」と指摘、担当医は「可能性は否定できない」としたとの事。

こんなところですね。
うーん、後味の悪い事件になりそうです。
遺族としては罪の重軽いはあるものの、ちゃんと裁かれる事を望んでいるでしょう。
しかし、責任能力が争点になりそうで、結果として罪に問われない可能性がありますね。

現在のところ、弁護側の精神鑑定では「統合失調症」の診断がでていますが、検察側の鑑定では責任能力有りとの判断です。

姉の証言で以前から幻覚があったようですが、この時、受診して診断が出ていれば、弁護側には強力な証拠になったかもしれませんね。

そして、犯行時にも血文字を書いていたり、妙な行動をしているので、印象としては弁護側の主張にある程度の説得力があるように感じますね。

検察側としては、犯行時に正常な判断ができていたと推定できる証拠が必要ですね。
遺体や血痕を隠そうとしているあたりかな。

そのあたりを総合して裁判官がどう判断するのか?と言う事になりそうですね。
6人殺害ですから責任能力が認められれば、死刑は当確と言って良い事件です。

とは言え、どんな結果が出たとしても、ご遺族の無念が晴れる事はないでしょう。
遺族側の証言が心に刺さりますね。

公判の行方に注目しましょう。

参考リンク
埼玉県熊谷市ペルー人連続殺人事件その3(続報2)

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第5回公判(2月1日)

事件の2日前に被告と会った男性2人が証人出廷し、言動などに特段不審な点はなかったと証言したとの事。

被告は群馬県伊勢崎市の食品工場で働いていたが、事件2日前の同9月12日、市内の別の会社敷地内でしゃがんでいるのを同社の従業員が発見し、社長が前橋駅近くまで車で送った。被告は翌13日、熊谷市に来たとの事。

社長らは、被告が片言の日本語で「追われている」などと言い、姉の所に行きたいという趣旨の話をしたため車で送ったと説明。当時の被告の様子について、言葉が通じにくい面はあったが「そこまでおかしいとは思わなかった」と述べたとの事。

第6回公判(2月2日)

事件当時、捜査を担当していた、熊谷警察署の元署員が、証人として出廷した。
元署員は、「被告人は、住宅に侵入し、熊谷署に連行された際、神奈川県に住む姉に対し、署内で電話をかけていた」と明らかにしたとの事。

その上で、当時の様子について、「だんだんと感極まるような泣き出し方をした。どうしたのか尋ね、電話を替わろうとすると、被告人は、通話を切ってしまった。その後、別の警察官と共に、トイレ・喫煙所に行き、警察署の交差点を突っ切って逃走した」と証言したとの事。

第7回公判(2月6日)

被告が事件直前に熊谷署から逃走した時の様子を署員が証言した。

被告は2015年9月13日、任意同行された熊谷署から逃走し、翌14~16日に事件を起こしたとされる。

証人出廷した20代の男性署員によると、被告は所持品検査を受けた後、姉に電話をかけている最中やトイレで泣きだした。その後、被告がたばこを吸いたいと言い、署の玄関脇にある喫煙所に連れていった。たばこを吸い終え、一緒に戻ろうとした直後、突然反転して玄関から外へ出た。署の前の植え込みを飛び越え、片側2車線の国道を突っ切って逃げたとの事。

裁判官から、逃走する気配がなかったかと質問された署員は「行動からは分からなかった」などと述べたとの事。

第8回公判(2月7日)
被告の姉が証言台に立ち、事件直前に被告と電話した内容を証言したとの事。

証人尋問によると、被告と被告の姉は事件前日の12、13日に複数回電話で会話。最後の会話となった13日午前の電話では「アパートの1、2階に住むペルー人とブラジル人が殺すと言っている」と話していたとの事。

被告の姉は当時の被告の様子について、「とても焦っておびえていた。意味不明なことを話していた」と証言。その原因について聞かれると、「寝不足によるストレスではないか」と答えたとの事。
被告の人柄については「けんかしている2人がいたら仲裁に入るタイプ」と答えたとの事。

第9回公判(2月9日)
被告は被告人質問で、弁護人から人を殺害したことがあるかと問われ「覚えていません」と5回繰り返したとの事。
「天使が落ちてきた」「猫が私に言った」など意味不明な発言もあったとの事。

被告は終始うつむいていた。弁護人から「人を殺したことを覚えていないのか」と問われた被告は「覚えておりません。分かりますか」と答え、弁護人に「話を続けてください」と促されると、「おもしろかった」とささやくように繰り返したとの事。

また、被告の姉が証人尋問で来た際に、被告が「何が起きたのか思い出した。今分かった。人の肉を食べさせられた。私は豚肉だと思って食べていたけれど、あれは人間の肉だった。今になってわかりました」と発言していたことについて、弁護人に真意を問われると「猫が私に言った」と答えたとの事。

公判の途中で「耳鳴りがする」と言い出し、弁護側に「どうして耳鳴りがするか教えてください」と問われると、「だって全部夢でしたから。そして天使が落ちてきた」「白い空が見ることができた」などと天井を見上げながら意味不明な回答をしたとの事。

一方で、それぞれの起訴内容についての質問には、いずれも沈黙していたとの事。

別の報道では
検察官に「あなたが話していたやくざとは、どんな特徴や服装の人か」と問われた際には「私が6人を殺した」と返答したとの事。一方、その後に被害者参加弁護人が「あなたは先ほど6人殺したと言ったか」と確認すると、「私がそんなことを言ったのか」と述べるなど、質疑は終始かみ合わなかったとの事。

裁判長が改めて黙秘権について説明した後には、「だって私がここで話しても誰が信用してくれるのか。誰も信じてくれない」と返したとの事。

熊谷6人殺害事件の公判で、妻(41)、長女(10)、次女(7)の家族3人の命を奪われた男性(45)が、被害者参加制度を利用して被告に直接問いかけた。

「私はあなたに妻と娘2人を殺された。理由は何ですか」。

男性はこれまで傍聴席から見えないようについたてと壁の間にいたが、この日はついたてが外された。質問の際には、検察官の後ろにある席から証言台の前まで進み、被告がよく見える位置に立ったとの事。

最初の問いは「あなたは家族を大事にしていますか」。被告が「大事です」と返すと、すかさず「その家族が全員殺されてしまったらどう思うか」と続けた。明確な返答がなく、被告が「私はあなたのことを知らない」と答えると、「私もあなたのことを知らない。でもあなたが今、裁判にかけられているのは私の妻と娘を殺したからだ。分かりますか」と厳しく詰め寄ったとの事。

「私の娘に一体何をしたのか」「傍聴席にある遺影を気にしているのではないか」「掲げられているのはあなたに殺された3人ですよ」と問い詰めた際には、被告が「もちろん分かっている」と応答。「しっかり質問に答えて」「『はい』か『いいえ』で答えて」「答えになっていない」と迫るシーンもあったとの事。

こんなところですね。
質問に対しておかしな回答をしているのが目立つけど、逆にちゃんと回答している質問もあるし、起訴内容の質問については沈黙しているのも、形を変えた黙秘とも取れるんですよね。

詐病か?と疑いたくなる部分もあるね。
犯行当時の証言では会社社長も署員もそれほど、変な状態では無かったとの証言もあるし・・・責任能力についてどう判断されるのか?残り公判は4回です。
公判の行方に注目しましょう。

投稿: ASKA | 2018/02/12 20:00

事件の契機は妄想によるものだとして。悪魔と認識しているなら大声で追い払うはずで、そんな人がいれば普通の人は避けます。大声の情報がないので相手が悪魔ではないことはわかっていたはずです。
追跡から逃れるために他人の家に侵入し、そこの住人も追手の仲間と思ったために、殺して仲間を待ち伏せしたのかもしれません。
この場合、殺人の自覚はあっても彼の中では正当防衛扱いであった可能性はあります。法的には・・どうなるんでしょう。動機が妄想となると有罪は厳しいのでしたっけ?

裁判での言葉、精神疾患の他に外傷による失語の可能性もあります。言われている言葉はわかるけど、適切な言葉を選択できない型がありますので。

裁判員であったら、心情的に有罪にしてしまいそうな事件内容です。
それとは別に、ペルー人であり殺人犯である被告が今後療養するのに適切な施設が国内にあるのでしょうかね・・。

投稿: つれづれ | 2018/02/13 02:51

つれづれさん、おはようございます。

なるほど、殺されると言う妄想で、正当防衛で殺害してしまった場合ですね。

正当防衛が成立するには条件が必要になるようです。
「急迫不正の侵害に対して自己または他人の権利を防衛するため、やむを得ずした行為」

この内、不正の侵害は相手が違法な行為を行おうとした。そして、急迫性・・・現在進行形で危険が起きている。
そして、防衛の意思、防衛であって、相手の攻撃を予想して積極的に攻撃するのはNGと言うあたりで、正当防衛は難しいような気がしますね。

専門家の意見を聞かないとなんとも言えないですが、責任能力が認められれば、罪に問われると思いますね。

外国人が国内にも多くなって来ているので、それなりの施設はあると思うのですが・・・日本語が話せないと、かなり不自由な環境になってしまうかもしれませんね。

そのあたりが、療養の障害になりそうな気がしますね。

投稿: ASKA | 2018/02/13 06:03

第10回公判(2月13日)

被告の精神鑑定を行った男性医師が出廷し、「被告は当時も現在も統合失調症にかかっている」と証言したとの事。

鑑定は昨年3~4月、弁護側の請求により地裁が実施した。さいたま地検による起訴前の鑑定では責任能力が問えると判断し、16年5月に起訴していた。

医師は、現在の被告の精神状態について「自発的な行動や周囲への反応が少なく、幻聴もある」と指摘。事件前の状態に関しては、「追われている」などの被告の証言や熊谷署に所持品を残して逃走したことなどから「切迫した身の危険からの逃避行中に犯行が行われた。状況を誤って被害的に確信しており、突発的、衝動的な行動が事件に影響した可能性がある」としたとの事。

事件では、死体を遺棄したり、盗んだ携帯電話や車の鍵を隠す行動がみられた。医師はこの点についても「全体として精神障害で誤った思い込みによる行動の中で起きており、どこまで犯罪としての認識があるかは慎重に判断しないといけない」と述べたとの事。

第11回公判(2月14日)

精神鑑定を行った医師が、統合失調症の症状が犯行に影響していたとしても「善悪の判断はついた」と証言したとの事。

14日は、13日に引き続き去年、弁護側の申請で被告の精神鑑定を行った医師が出廷したとの事。
13日の公判で医師は、「被告は犯行時、統合失調症で、被害妄想や精神的不穏が事件に影響を与えた可能性がある」と述べていました。

14日の証人尋問で医師は、「被告が犯行時、統合失調症であっても、一般論として人を殺害することは悪いことだと理解していたといえる」と証言したとの事。
一方、殺害行為を理解していたかについては、「命を奪っているということは認識していたと思うが、なぜ命を奪っているかなど事情を理解していたかは分からない」と述べたとの事。

こんなところですね。
また、難しい状況になってきましたね。
犯行時は(現在も)統合失調症だったとの証言です。
なら、責任能力無し?と思うのですが・・・
つづいて、「善悪の判断はついた」となると・・・やはり責任能力は有り?

いずれにせよ、責任能力無しで無罪だったとしても、医療観察法で病院へ・・・
そして、責任能力有りで有罪でも、現在も統合失調症なので、医療刑務所へと言う事になるのかな?

6人を殺害しているので、責任能力有りと判断されれば、死刑は当確なんですが・・・統合失調症の影響でどの程度減刑されるのか?が問題ですね。

そして、もう一方では、責任能力無しと言う判断もありそうです。

遺族の感情としては、医療観察法があったとしても、責任能力無しで無罪は受け入れられないと思いますね。

それなら、まだ、減刑されても有罪判決の方が受け入れ易いのかな?

公判は残り2回です。
公判の行方に注目しましょう。

投稿: ASKA | 2018/02/14 18:43

論告求刑(2月19日)

検察側は「極めて残虐で冷酷非道」と死刑を求刑したとの事。

検察側は論告で、被告が遺体を隠したり、血痕を拭い取ったりしたことなどから責任能力があると主張。「全く落ち度のない他人の生命を害することで、利欲目的を達することなど到底許されない」と指弾したとの事。

別の報道では
検察側は論告で、被告に被害妄想や追跡妄想はあったが「物事の認知は正しくでき、社会的ルールに合わせた行動を取る能力はあった」と指摘。事件後に上着を着替えるなど「自己の行為が犯罪であることを理解し、対処する行動を取っている」と述べ、完全責任能力があると主張したとの事。

一方で、弁護側は「心神喪失で処罰はできない」と無罪を主張したとの事。
認否を留保していた弁護側は最終弁論で、強盗殺人について、妄想により「追跡者から逃れるために家に入ったと考える方が自然」と主張し、殺人と窃盗の罪にとどまると反論。統合失調症の圧倒的影響下にあり「善悪の区別がつかず、思いとどまれなかった疑いが残るなら、裁くことはできない」と訴えたとの事。

論告に先立ち、妻のM和子さん(41)と長女のM咲さん(10)、次女のH花さん(7)=年齢はいずれも当時=を亡くした男性(45)が意見陳述し「被告は反省どころか最低限の礼儀すら尽くしていない。怒りを覚える」と述べたとの事。

こんなところですね。
検察側は責任能力有りと言う立場ですから、6人を殺害なので当然、死刑を求刑するでしょうね。

責任能力についての判断が判決を左右するでしょうね。
判決は3月9日の予定です。
判決を待ちましょう。

投稿: ASKA | 2018/02/19 20:53

判決公判(3月9日)

一審判決は死刑です。

1)さいたま地裁は3月9日、「強固な殺意に基づく残虐な犯行」などとして求刑通り死刑を言い渡した。弁護側は判決を不服として即日控訴したとの事。

2)判決理由で裁判長は、被告に被害妄想や追跡妄想があったことは認めつつ、現金の他に車を奪って逃走するなどしたことは「金品を入手する目的に沿っている」と指摘。
現場の血痕を丁寧に拭き取るなど証拠隠匿も図ったとして「自己の行為が法に触れると理解していた」と完全責任能力を認め、「何ら落ち度のない6人もの生命が奪われた結果は極めて重大。死刑をもって臨むことがやむを得ない」と述べたとの事。


3)公判で弁護側は、被告が事件当時、統合失調症の強い影響下にあり、刑事責任能力を問えない心神喪失の状態にあったと主張。相次いで3軒の住宅に押し入った動機は金品入手目的ではなく、幻覚や幻聴により「追跡者」から逃れるためだったなどとして、無罪を訴えたのに対して、裁判長は「金銭に窮した被告が手っ取り早く金品を得ようと侵入強盗などを決意した動機は十分に了解可能」と指摘。「金品の入手を確実にするために家人に抵抗されないよう殺害したと認められる」としたとの事。

遺体を人目につかない場所まで移動させて隠したり、血痕が付いた可能性がある上着を着替えたりするなど「証拠隠滅に意を払う冷静な行動も取っている」とも指摘。精神障害は事件に間接的な影響を与えるにとどまっていたとして完全責任能力を認め、弁護側の主張を退けたとの事。

別の報道では
現金を入手した後にコンビニエンスストアで買い物をしようとしたり、盗んだ包丁を凶器として使用するなど、「金品入手の目的に沿った一貫したまとまりのある行動だった」とした。

4)判決によると、被告は15年9月14~16日、金品を奪う目的で3軒の住宅に侵入し、
A)TMさん(55)
B)妻M佐枝さん(53)
C)SKさん(84)
D)K美和子さん(41)
E)長女M咲さん(10)
F)次女H花さん(7)
の6人(年齢はいずれも当時)を包丁で刺して殺害したとの事。

こんなところですね。
まー、責任能力が認められれば、6人殺害ですから死刑は当然ですね。
ただ、今回の判決は今後の判決に影響が大きい気がしないでもないですね・・・

精神鑑定の結果、現在も犯行当時も統合失調症と言う診断がでているのですが、その点は影響なしと言う判断になりましたね。

判決では、被告の犯行時の行動が合理的なので、責任能力有と言う判断になったようです。

これだと、単純に精神疾患があったと言う診断があったとしても、行動が合理的なら責任能力有と言う判断になると言う事ですね。

これまで、いろいろな事件で責任能力が問題になっていましたが・・・判断基準がよりわかりやすくなったと言う事なのかな?

それはそれで、置いといて・・・
現在も統合失調症の被告について、統合失調症に対する治療はどうするのかな?
多分、いずれかの施設で治療されると思うのですが、今度は逃走されないように注意してほしいですね。

投稿: ASKA | 2018/03/11 11:33

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