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2018/04/09

兵庫県三田市知的障害者長男25年監禁事件

兵庫県三田市で障害のある男性(42)が20年以上、自宅に隣接するプレハブ内の檻で生活を強いられていた事件が起きている。県警は4月7日、男性の父親で無職男性容疑者(73)=同市=を監禁容疑で逮捕したとの事。

逮捕容疑は、今年1月18日午前10時ごろから19日午後10時ごろまでの間、自宅に隣接するプレハブ内の木製檻(高さ約1メートル、幅約1.8メートル、奥行き約90センチ)の中に男性を入れ、閉じ込めたとしているとの事。
男性は容疑者の長男。

県警によると、おりの入り口には南京錠があり、中にペット用のトイレシートが敷かれていた。プレハブ内にはエアコンや暖房器具も備え付けられ、発見時の長男は下半身裸だったという。目立った外傷は確認されていないが、腰が曲がった状態との事

三田市によると、1月16日に福祉関係者から「障害のある男性が行動を制限されている」と通報を受け、担当者が同18日におりに入っている長男を発見。県内の福祉施設に入所させたとの事。

容疑者は市の聞き取りに対し「食事や入浴は2日に1回だった」と説明。また捜査関係者によると、容疑者は「長男には障害があって暴れるようになり、16歳ごろからおりの中で生活させていた」とも話しているとの事。

市が県警に通報したのは、長男の発見から約1カ月後の2月21日だった。市の担当者は「長男の支援を最優先した」と釈明したとの事。

自宅は2階建て。玄関と反対側にあるバルコニーに隣接する形で3畳ほどのプレハブが立っており、長男はここで檻に入れられていたとの事。県警によると、自宅とプレハブはバルコニーを通じて行き来できる構造になっていた。バルコニーは屋根付きで、壁面はカーテンやすだれで中が見えないようになっていたとの事。

三田市によると、長男は義務教育を終えてから引っ越してきたとみられ、これまで市の福祉サービスを利用したことはなかったとの事。

三田市によると、長男が檻の中で生活していると容疑者が明かしたのは1月16日。容疑者から、妻が病院を退院して自宅療養するので相談したいと連絡があり、その際に長男を檻に閉じ込めているという話を伝えたとの事。2日後の18日に市の担当者が訪問した際、容疑者は自らプレハブに案内し、「暴れるから」と檻で生活させている状況を見せたとの事。妻は1月下旬に亡くなったとの事。

容疑者の市への説明によると、三田市に転居してきた1990年代前半から長男が暴れたり叫んだりするようになり、近所から何度も苦情を受けた。仕事に出かけると家族では対応しきれず、プレハブを建てて一人で過ごさせた。それでも壁をたたいて窓ガラスを割ることもあり、壁に手が届かないようにとプレハブの中央に檻をつくって入れたという。

市は22日、病院で長男の健康状態に問題はないことを確認。容疑者の同意を得て、長男を福祉施設に入所させて「保護」したとの事。

容疑者には福祉の対応が必要な娘もいるとされ、市が長男の入所を伝えると「家族も大変喜んでいる」と話したとの事。

兵庫県警によると、容疑者らが大阪府内から三田市に転居したのは平成3年ごろ。長男の住民票だけは3年後に移されていたが経緯は不明との事。近所の住民などによると、容疑者には妻や長男のほか2人の子供がいたが、妻は今年1月に亡くなったとの事。

約25年前から長男を閉じ込めていたと話したとの事、「知的障害があり、暴れて壁や窓を壊すなどして耐えられなかった」などと説明。「市の担当者と電話でやり取りし、自宅にも来た。けれど施設の紹介はなかった」とも話していたとの事。

三田市によると、二十数年前の「ケース記録」に市役所への来所や自宅への訪問で、市職員が家族の相談に複数回応じていた記載があった。記録の内容に緊急性はなかったとしているとの事。

三田市の健康福祉部長は「面談記録には特に事件に発展するような記述はなく、その後の引き継ぎも必要なかったと考えている」としているとの事。

兵庫県警捜査1課と三田署は4月9日午前、容疑者を神戸地検に送検したとの事。

容疑者は、警察の調べに対し、自宅の中で食事をさせるのは2日に1回で、12時間は自宅で過ごさせ、36時間は檻に入れるという生活をさせていたと話しているとの事。

自宅にいる間には入浴などをさせることもあったとの事。

時系列
1976年頃 長男誕生(現在年齢からの推定)
1991年  三田市に転居(長男15歳、容疑者46歳と推定)
1992年頃 長男16歳頃から暴れる為に檻に監禁を始める。
20数年前 家族から市の担当者に相談。ケース記録が残る。
2018年
01月16日 容疑者が妻の自宅療養について市に相談。この時に長男の監禁を明かす。
01月18日 市の職員が監禁現場を確認。
01月22日 長男が福祉施設に入所して保護された。
01月下旬 容疑者の妻が死亡。

こんなところですね。
結果だけ見ると、またか・・・と思うのですが・・・私としては長男の障害がいつ分かったのか?と言うあたりが気になります。
16歳頃から監禁が始まったようですから、中学卒業して、三田市に引っ越してきた頃なんですよね。
だけど、問題はそこじゃ無いと思うわけです。

長男が知的障害だとすると、かなり以前からその兆候はあったはずですよね。
生まれ付きの物なら、小学校入学時に市の就学相談などで特別支援学校を薦められたと思うんですよ。
そうすれば、学校や自治体を通して福祉サービスとのつながりができたと思うんですよね。

大阪府内に住んでいた時にどんな状態だったのか?と言うのが気になりますね。
もちろん、脳炎などの病気で後天的に障害を持った可能性があります。ただ、その場合は病院で後遺症の話があったと思うんですよね。そこから福祉につながるのではないか?と思うのですが・・・

今の段階ではなんとも言えないのですが、大阪府内に住んでいた時から福祉とは縁遠い生活をしていたせいで、三田市に引っ越してからも、福祉に期待が持てなかったのではないのかな?

それで、近所の目もあり、やむを得ず監禁する事になってしまったのではないのかな?
障害者手帳とか、療育手帳とかそういった物は交付されていたのかな?そのあたりも気になりますね。

続報を待ちましょう。

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コメント

これだけ長期のものは珍しくても、座敷牢のような場所に精神疾患や認知症といった家族を閉じ込める事例は結構多いのでしょうね
食事や入浴も2日に1回とはいえあった上、冷暖房も使われていた様子で、即座に生命に関わるような状況ではなかったのは幸いでした
それでも迅速な保護となったのは、2018年1月に発見した職員の頭に寝屋川の監禁致死事件がよぎったためなのだと思います
奥さんのことを契機に相談した容疑者の頭にも同事件のことがあって、「このままではいけない」と思い話すことにしたのかもしれません
実際、保護を歓迎する言葉が報道されていますし

引越し後に暴れるようになったのか、暴れるから引越したのかは報道からはわかりませんね
ただ、20数年前の相談時に緊急性はなかったということであれば、職員が訪問した時は大人しかったのかもしれません
そこで何の助けも得られなかったことから、今回のように閉じ込めるという手段しか取れなかったのではないでしょうか
年に1回だけでも相談された事例は追跡調査とかできないものですかね・・
人手もお金もかかりますし、トラブル時の責任の所在とか色々課題はありそうですが

投稿: つれづれ | 2018/04/11 01:09

うん、事件として、すごく自然。相談もしてるし、一応?人間らしく扱ってはいるし、近所の方の、大きな声が聞こえた等の証言もある。こういった例があると、いかに寝屋川の事件が異様で、奇妙だったか再確認します。

投稿: ARI | 2018/04/12 22:45

続報です。
障害のある長男(42)をおりに閉じ込めたとして、神戸地検は4月27日、監禁罪で父親の無職男性容疑者(73)を起訴したとの事。

妻は今年1月に死亡しているが、合意の上での監禁だったとしたとの事。

投稿: ASKA | 2018/04/27 19:28

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