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2018/04/18

滋賀県警19歳警官拳銃同僚射殺事件

4月11日夜、滋賀県彦根市の交番で男性巡査部長(41)が拳銃で頭を撃たれて死亡する事件が起きている。

病院に搬送された男性巡査部長(41)は頭部を銃撃され、死亡が確認された。
12日未明、身柄を確保され、殺人容疑で逮捕されたのは、同僚の19歳の巡査。拳銃を持ったままパトカーで逃走したとみられ、県警は付近住民に外出を控えるよう呼びかけ、厳戒態勢を敷いたとの事。

11日午後8時15分ごろ、「パトカーが田んぼに突っ込んでいる」と通行人の110番通報があった。
場所は彦根市に隣接する滋賀県愛荘(あいしょう)町。管轄する東近江署員が現場に駆けつけた。田んぼに落ちたパトカーは無人。登録から、彦根署の河瀬駅前交番の車両だと分かったとの事。

連絡を受けた彦根署員が同交番に向かった。
そこで椅子に座ったまま机に突っ伏し、頭部から流血している男性巡査部長を発見。署員はすぐに119番したとの事。
巡査部長の拳銃は交番にあり、弾はすべて装填されていたとの事。
姿が見えない同僚の19歳巡査が容疑者として浮上。この巡査と死亡した巡査部長は、11日午前8時半から2人で勤務していたとの事。

県警によると、男性巡査は昨年4月に採用され、警察学校卒業後の今年1月に同署へ配属。巡査部長とともに3月26日から河瀬駅前交番の勤務となり、同僚になったばかりだったとの事。同交番では、2人と、別の巡査の計3人が勤務しており、巡査部長は2人の指導役だった。

 逮捕容疑は11日午後7時50分ごろ、彦根市南川瀬町の同交番で、井本巡査部長の頭部を拳銃で撃ち、殺害したとしている。

同交番の防犯カメラには、撃たれたとみられる巡査部長が、机に突っ伏すように倒れ込む様子が写っていたとの事。

県警はパトカーの付近を捜索し、12日午前1時35分ごろ、同町内の近江鉄道の線路上を歩いている制服姿の巡査を発見。巡査は抵抗することなく身柄を確保され、同5時半ごろに逮捕されたとの事。

身柄確保の際は拳銃を所持していなかったが、同7時ごろに彦根市や愛荘町に隣接する同県豊郷(とよさと)町内の田んぼで、手錠や警棒とともに見つかったとの事。

拳銃にはもともと、5発の銃弾が装填されていた。うち2発は巡査部長に向けて発射されたとみられ、発見時には3発残っていたとの事。

巡査は「間違いありません」と容疑を認めているとの事。

3月26日から巡査部長ともう1人の巡査と3人体制で、3日に1度、同交番で24時間の勤務をしていた。11日は1人が病欠し、午前8時半から巡査部長と2人で勤務していたとの事。
この日、巡査と重鎖部長が一緒に勤務するのは5回目だったとの事。

県警関係者によると、県警が身柄を拘束した後、「頭が真っ白になって撃った」という趣旨の話をしたという。また、巡査は今年1月に彦根署に配属されて以降、指導を巡り上司と衝突したといい、県警は動機について慎重に調べているとの事。

巡査(19)が、身柄を確保された際、現金約50万円を所持していたとの事。
他に鍵束と携帯電話を所持していた。
11日午後7時45分ごろ、巡査部長が椅子に座った状態で前方に倒れた直後、交番を出て行く巡査の姿が防犯カメラに映っていたとの事。発見時、交番は施錠されており、彦根署の警察官がガラスを破って入ったとの事。

県警によると、巡査部長は後頭部と背中を1発ずつ撃たれており、司法解剖の結果、死因は脳幹部損傷などと判明したとの事。
捜査関係者によると、1発は後頭部から前頭部を抜け、交番内の床で発見された。背中に撃たれたもう1発は体内に残っていたとの事。

「背後から撃って殺した。その場からパトカーに乗って逃げた。巡査部長は椅子に座ったまま前に倒れ、動かなかったので死んだと思った」と供述しているとの事。

巡査は事件直後、近くのコンビニエンスストアの現金自動預け払い機(ATM)で金を引き出しており、県警は逃走資金を用意した疑いがあるとみているとの事。
巡査はこのコンビニで、タバコ2箱やライターも購入していました。

巡査は「厳しく叱責されたのでやった」と供述しているとの事。

事件発生時は本来、2人が巡回で外に出ている時間帯だったとの事。
巡査部長が作成した勤務計画によると、午後7~9時の時間帯は2人で巡回に出る予定となっていたとの事。

逮捕された巡査は、4月末までは実習中の扱いで、地域の巡回や書類作成など、ほぼすべての行動を巡査部長とともにしており、単独での巡回やパトカーの運転などは認められていなかったとの事。
県警は、2人だけの24時間勤務が連続する中で、両者の間にトラブルがなかったかなど、巡査の心理状況も含め慎重に捜査を進めているとの事。

捜査関係者によると、巡査は携帯電話を持って逃走していたが、電源は切っていたとの事。
一方で巡査は、時折電源を入れて通話やネット検索が可能な状態にしており、その間に両親と通話していた。ネットでニュース検索などをしていた可能性もあるとの事。

巡査が逃亡中に愛荘町内で民家の縁石に衝突する物損事故を起こしていたとの事。

パトカーが衝突した民家の住民女性によると、同日午後8時15分ごろ、室内にいたら突然、大きな音がしたという。女性は「バーンというすごい音がした。足ががたがた震えて、しばらく外に出られなかった」と話したとの事。

女性宅の前にはパトカーのホイールキャップなどの部品が落ちており、県警が押収。
巡査は、県警が定めるパトカーの運転資格を持っていなかったとの事。
発見されたパトカーのタイヤはパンクしていたとの事。

交番の防犯カメラには、事件のおよそ30分前、外での業務を終えて戻ってきた2人が横に並んで弁当を食べる姿が映っていたとの事。
事件直前まで言い争う姿は写っていなかったとの事。

事件後、巡査は、乗り捨てたパトカーの中に制服の上着やGPS機能付き無線機が入った防護衣を放置していたとの事。

動機について巡査は「厳しく叱責(しっせき)された」などと供述しているとの事。

時系列
2017年04月  巡査が採用される。
2018年
01月29日   巡査が彦根署に配属になる。
03月26日   巡査部長と巡査と他1名がが河瀬駅前交番に勤務、巡査部長は巡査の指導役
04月
11日08:30  現場の交番で巡査と巡査部長が勤務。
11日19:20頃 交番で二人が並んで弁当を食べる。
11日19:47頃 巡査が巡査部長を射殺、直後に交番を施錠、パトカーで逃走。
11日20:00頃 巡査が近くのコンビニで現金を引き出す。
11日20:15頃 隣町で縁石にパトカーで衝突、100m離れた田んぼパトカーが突っ込んでいるの通報。
12日01:20頃 両親から掛かってきた電話に出る。
12日01:35頃 愛荘内の近江鉄道の線路上を歩いている制服姿の巡査を発見。身柄を確保
12日05:30頃 逮捕。
12日07:00頃 愛荘町に隣接する同県豊郷(とよさと)町内で拳銃が発見。
13日午後   巡査を殺人容疑で大津地検に送検した。

こんなところですね。
警察不祥事のカテゴリですが、さすがに同僚警官を拳銃で射殺する事件には驚きましたね。
まー警官と言えど、普通の人間である事に違いは無いわけで、沢山いる真面目な警官の中でたまたま起きた事件と言う事なのかな?

・・・ただ、この所、警官の拳銃自殺の話が沢山出ている印象はありましたが・・・
何か関係があるのだろうか?

このあたりは、捜査をまつしかありませんね。容疑者も逮捕されてますから、時機が来れば供述も出てくるでしょう。

さて、今出ている情報の中で私が気になっているのは犯行時刻です。
殺害された巡査部長の計画では19時から21時の間は二人で巡回に出る予定でした。
なので、19時前には弁当を食べて、19時から巡回に出る予定だったと推測します。

それに対して、19時20分頃、外から戻り、弁当を食べている。
この段階で計画外のイレギュラーな事が起きていた可能性がありますよね。

弁当は急いで食べれば、15分ぐらいで食べられるでしょうから、19時35分とか40分には巡回に出る事が出来たはずです。

しかし、射殺される19時47分まで交番に残っていますよね。
このあたりを考えると、射殺された巡査部長にとって巡回よりも優先される事が、現在進行形で起きていたと言う事なのではないでしょうか?

だとすると、それは、19時20分に交番に戻る前に起きていたと言う事なんじゃないのかな?
まーそれが何か?と言う事なんですけどね。

それが何であれ、容疑者は19歳ですから、感情のコントロールができないような、それほどのストレスがあったと言う事なんだろうと思います。

何しろ、交番内に防犯カメラがある事は警察官で、そのこに勤務する容疑者は知っていたはずですよね。
そのカメラの目の前で犯行を行っているわけで、もう、この証拠だけで言い逃れはできないでしょう?

そんな事も忘れる程の事が起きたんでしょうね。それで「頭が真っ白になった」と言うのは有りだと思います。

直後に我に返って、とりあえず逃亡したんでしょう、逃走資金も必要だと考えて、現金も下ろし、最後のタバコも購入したんでしょうね。

実際には何かあてがあっての逃亡では無いのでしょうが、思い詰めて自殺していたら、事件の動機も闇の中となっていましたから、その点は不幸中の幸いでした。

最後に亡くなった巡査部長のご冥福をお祈りします。

参考リンク
滋賀県警19歳警官拳銃同僚射殺事件その2(一審判決懲役22年)

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コメント

大津家庭裁判所は殺人などの疑いで送致された19歳の元巡査を刑事処分が相当と判断し、検察官に逆送致することを決めたとの事。

大津家裁は5月24日、少年審判の決定で犯行の動機について「被害者である上司からの指導や扱いに不満を募らせる中で、上司に両親を侮辱されたと感じ拳銃で射殺した」としたとの事。
そのうえで「動機の身勝手さなどから非常に悪質と言わざるを得ない」として、元巡査を検察官に逆送致することを決めたとの事。

投稿: ASKA | 2018/05/27 12:04

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