和歌山県白浜町水死事故?保険金殺人事件?
和歌山県白浜町の海水浴場でシュノーケリング中に水難事故を装い、妻を溺れさせて殺害したとして、和歌山県警は4月19日、大阪市天王寺区堂ケ芝1、アルバイト、男性容疑者(29)=窃盗などの罪で公判中=を殺人容疑で逮捕する事件が起きている。調べに対し、黙秘しているとの事。
逮捕容疑は昨年7月18日午後4時50分ごろ、同町の臨海浦海水浴場約50メートル沖で、一緒にシュノーケリングをしていた飲食店店長の妻(当時28歳)=大阪市旭区清水2=を溺れさせ、低酸素脳症で殺害したとしているとの事。
県警捜査1課によると、容疑者は事件当時、海水浴場の監視員に「妻が溺れている」と助けを求め、監視員を通じて119番通報。「トイレに行って戻ったら溺れていた」と説明していたとの事。
妻は生前、夫との間に金銭や男女関係を巡るトラブルを抱えているとして周囲に相談していたとの事。
県警は、妻がシュノーケリングの上級者だったことなどから、殺害された可能性があるとみて調べていたとの事。
捜査関係者によると、病院へ運ばれた妻の体内から大量の砂が見つかっており、県警は、妻が浅瀬に顔を沈められた際にのみ込んだものとみて調べているとの事。
捜査関係者によると、2人は2015年に結婚したが、当時は別居しており、離婚協議中だった。
県警などによると、現場は砂浜から離れた岩場。同月18日夕、被告が妻を岸に引き上げようとしているのを監視員が見つけ、119番。妻は心肺停止の状態で病院へ運ばれ、2日後に死亡したとの事。
捜査関係者によると妻には死亡前の同5月に3千万円の生命保険が掛けられ、容疑者が受取人になっていたとの事。
受給の手続きはしておらず、保険金は支払われていないとの事。
生命保険は昨年5月に契約され、容疑者のスマートフォンを通じてインターネット上で行われていた。手続きに必要なメールアドレスも容疑者のものだったとの事。
容疑者は黙秘しているとのこと。
捜査の過程では、容疑者が元勤務先の大阪市内のペット用品会社からドッグウエアなどの商品を盗んだ疑いも浮上。県警は昨年12月以降、4回にわたって窃盗容疑などで容疑者を逮捕し、うち3件で起訴されているとの事。
容疑者は逮捕時、飲食店の女性店員を送迎する車の運転手を務めていた。かつての勤務先だった大阪市内のペット用品会社から昨年10~11月、数十万円分の商品を盗んだとして逮捕、起訴され、現在も和歌山地裁田辺支部で公判が続いているとの事。窃盗事件については「金がなかった」と供述しているとの事。
司法解剖にあたった医師は、妻が浅瀬で何者かに体を押さえつけられ、その際に抵抗して海底の砂が巻き上がった、そしてその砂を、海水と一緒に飲み込んだと推測した。さらに、県警が意見を求めた別の専門家も、多量の砂について「大津波などの特殊な災害に巻き込まれない限り、考えにくい」との見解を示したとの事。
これらの報告に加え、妻に自殺の動機がなかったことや、突然死するような病歴がなかったことなど間接事実を積み上げ、最終的に妻の死亡は他殺以外にないと判断したとの事。
現場周辺には夫婦のほかに遊泳客がおらず、第三者が関与した形跡がないことから、県警は容疑者が水難事故に見せかけて殺害したと判断。殺人容疑での逮捕に踏み切ったとの事。
当時2人は離婚協議中で、和歌山県警は複数の保険を短期間で契約した経緯について調べているとの事。
捜査関係者によると、2人は互いを保険金の受取人としていたが、事件後、容疑者から支払いの請求はなかったとの事。
2人は当時別居していたが、行き来はあり、海水浴場には容疑者の方が誘ったとの事。
関係者によると、亡くなった妻(当時28)は、大阪府内のドッグカフェで働いていた。専門学校に通いながらアルバイトとして働き、卒業後に就職。事件当時は店長だったとの事。
妻は同僚には事件直前の昨年5~6月ごろ、「夫は金遣いが荒く、別居している」と悩みを打ち明けていたとの事。
事件の約1カ月前ごろから、妻は同僚の女性に「夫は昔からお金をよく使い、女の人とよく遊びに行く。今は実家に帰っている。多分離婚する」と話していたとの事。この頃から急に痩せ始め、店頭に立てないほどやつれていたとの事。。
夫のスマートフォンに、殺人を水死に偽装する方法などをインターネットで検索した履歴が残っていたとの事。
容疑者は妻と結婚した後、出会い系サイトなどを通じて知り合った別の女性とも交際。女性が妊娠するなどして、女性とトラブルになっていた。事件があった頃は、既に同居を解消。実家に戻った妻やその両親と、離婚に向けた話し合いをしていたとの事。
スマートフォンに、無料通話アプリ「LINE(ライン)」で複数回、別居中だった妻を白浜へ誘った記録が残っていたとの事
妻は断ったが、最後は応じたとの事。
捜査関係者によると、県警が押収した被告のスマホには、白浜へシュノーケリングに行こうと妻を誘うラインのメッセージが複数あった。白浜は2人でダイビングに行った場所だったといい、メッセージには「思い出の場所」「思い出作り」といったような文言もあったとの事。
事件後、容疑者は妊娠した別の女性に「妻とは別れる」と話した上、事件の日前後を離婚時期として示していたとの事。
捜査関係者によると、容疑者は事件から5カ月後の昨年12月、妻に掛けた生命保険の保険金受け取りに必要な書類を生保会社に請求していたとの事。
押収された容疑者のスマートフォンからは「保険金殺人」の文言を入力した検索履歴が見つかったとの事。
捜査関係者によると、被告は別居する前の昨年春から同7月、2社の生命保険を妻かけていた。いずれも自分が受取人で1社は3000万円、もう1社は約2000万円との事。
捜査関係者によると、容疑者が結婚後も他の女性と交際していたことが昨年6月に発覚し、妻は同居を解消。容疑者は翌7月に妻と両親に謝罪し、交際女性との関係破棄を約束していたとの事。
時系列
2015年11月 二人が結婚。夫は専門学校の同級正。
2017年
01月頃 1月頃から事件直前にかけて、「水死に偽装する方法」等を検索
05月 妻に3千万の生命保険が掛けられる。受取人は夫
06月 別の女性との交際が発覚。
06月頃 妻が食欲不振で痩せていた。
07月 妻に2件目の生命保険が掛けられる2千万。受け取り人は夫
妻と両親に浮気を謝罪。
07月18日13:30頃 夫婦が現場でシュノーケリングを楽しむ。
07月18日16:50頃 妻が溺れたとして119番通報。心肺停止状態で搬送。
07月20日 妻が死亡。
07月末 夫が勤務先のペット用品会社を退職。
11月 夫が元の勤務先から窃盗。
12月 夫が妻の保険金請求の書類を生保会社に請求。
12月から今年3月 窃盗の疑いで4回夫を逮捕。
2018年
04月19日 殺人罪で夫を逮捕。
04月21日 送検。
こんなことろですね。
妻が死亡時28歳、夫が現在29歳なので事件時は28歳、専門学校の同級生と言う事に矛盾はなさそうですね。
結婚したのは2015年なので3年前だと26歳ぐらいだったのかな。
結婚して2年後には別の交際女性が妊娠して離婚協議中だったと・・・
事件前には死亡した妻と両親に謝罪しているわけなので、そのままよりを戻すつもりだったのかもしれませんが・・・謝罪前の6月頃には妻は別れる事になると周囲に話してますね。
逆に浮気相手の女性も妊娠してしまっていて、どうにもならず、妻とは離婚するとその場しのぎの言い訳をしてしまったのかな?
で、妻と浮気相手のどちらを取るか?の究極の選択で浮気相手を選んでしまったんですね。自分の子供を妊娠していたのが理由の一つかもしれません。
が・・・亡くなった妻の話では「夫は昔からお金をよく使い、女の人とよく遊びに行く」と言っているぐらいなので、経済的な面でのルーズさが表面化して、経済的に困窮してしまったんでしょうね。
浮気相手を選択した理由のもう一つが、離婚協議だったのかもしれませんね。
浮気が原因で離婚なので、慰謝料の話ぐらい出るでしょ?
元々が経済的にギリギリだったのに、その上、慰謝料となると・・・どうにもならなくなって、保険金殺人を思いついたのかな?
でも・・・ネットの検索時期がずっと早い昨年1月ぐらいなんですよね。
この時点では、浮気は発覚していなかった事を考えると、妻との離婚は想定の範囲内だったのかな?と思わなくも無いですね。
ただ・・・お金に困っているのに、勤務先の会社を退職していますね。
退職した時点では保険金が入るとの目論見があったのかもしれないけど・・・
保険金殺人を疑われるのを嫌って請求しなかったのか?
・・・いや、いや、それなら、最初から保険金なんて掛けないでしょ?
実際に掛け金を払っているわけですからね。
周囲の目が気になって保険金請求を躊躇している間に、経済的に困窮、仕方なく、元の勤務先に盗みに入ったと言うあたりなのかな?
まー日本では、昔から保険金殺人で生活している人達が時々、逮捕されます。
この事件が保険金殺人なのかどうか?はこれからの裁判所の判断を待たなければなりませんが・・・
特に女性は交際相手、結婚相手は慎重に選びましょう。
私が考える、交際、あるいは結婚してはダメなタイプは3種類。
1)お金にルーズな人
2)異性にルーズな人
3)問題を暴力で解決しようとする人
こんな人とは関わり合ってはいけないと思いますね。
最後に亡くなった女性のご冥福をお祈りします。
参考リンク
和歌山県白浜町保険金殺人事件(一審判決)
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コメント
どこかで聞いた言葉に「○○がなければいい人は、○○があるからダメな人」というのがあります。
好きな相手にはこの後半部分がアバタもエクボになるわけで、交際相手を選ぶのも意外と難しいものです。
それ以外にもできる防犯としては、トラブル相手と1対1で会わないことでしょう。
話し合いは人目のある場所または弁護士をたてるならばその人を通しておこなえば、別れ話の最中に刃傷沙汰へ至る危険が減ると思われます。
待ち伏せの危険があればビジホなどに緊急避難する手もあります。
今回は思い出の場所ということで情に訴え、しつこく誘うことで根負けを狙ったのでしょう。被害者も痩せたという情報から、まだ容疑者への情は残っていたと推測されます。
誰か一緒に行く友人などがいれば違った結果になったかもしれませんが、その友人ごと危害を加えられていたかもしれませんし、別の機会に殺人が起こっただけかもしれません。
せめて外食だけにとどめておけなかったものか…。
容疑者は被害者を金蔓、浮気相手を遊び相手としか認識していなかったのではないかと思うのですが、結婚した相手ですから被害者は容疑者をなかなか振り切れなかったのでしょうね。
投稿: つれづれ | 2018/04/25 10:50
保険金殺人に違いないです。
非道、卑劣極まりない輩だ。妻は物凄く苦しんで死んだだろう。胃からも砂が出たそうだ。水中で抑えつけられ、殺されたのだ。とても人間とは思えない。悪魔だ。
離婚して再婚すれば良い訳だが、離婚すると財産は分け合うことになるので、再婚資金が足らなかったのだろう。殺して金をせしめるとは、人間の仕業ではない。
このうえは死刑あるのみですな。
投稿: あきち | 2018/04/25 19:53