岡山女児殺害事件その2(容疑者逮捕)
容疑者が逮捕されました。
1)岡山県警は、別の殺人未遂事件で岡山刑務所に服役中の39歳の男を逮捕した。
「刃物で刺したというところ以外は、僕がやったことに間違いありません」と容疑を一部否認しているとの事。
殺人の疑いで逮捕されたのは、兵庫県加古川市の無職、男性容疑者(39)
2)5月30日午前8時48分、岡山県警の捜査員が服役中の岡山刑務所で逮捕し、岡山県警の施設に身柄を移送したとの事。
3)逮捕容疑は
2004年9月3日午後3時1分から35分ごろまでの間、津山市総社の住宅で、当時小学3年生だった女児をの首を絞めつけた上、持っていた刃物で女児の胸や腹を複数回突き刺し、窒息および失血で殺害した疑い。
4)岡山県警は有力な手がかりがない中、類似の手口の事件を捜査する中で容疑者が浮上。
去年9月に初めて容疑者に話を聞きに行った。何度か話をするうちに事件への関与をほのめかしたことなどから逮捕に踏み切った。
5)事件発生当時、解剖の結果、死因は窒息および失血だった。窒息と胸を数カ所を鋭利な刃物で刺される。当時は、窒息の所見はあったが、首を絞めた所見はなかった。刃物は見つかっていないとの事。
6)容疑者は2015年5月、兵庫県姫路市の路上で当時14歳の女子中学生の腹や腕などをナイフで数回突き刺し、全治1カ月の重傷を負わせたとして殺人未遂の罪で懲役10年の判決が確定し、岡山刑務所に服役していたとの事。
7)他に兵庫県内で09年7~10月、小学1年から高校3年の女子児童や生徒計5人の腹部をすれ違いざまに殴ったなどとして、10年にも懲役4年の判決を受けている。
8)容疑者は調べに対し、車で津山市に行き、通りかかった女の子の後をつけ住宅に侵入したと供述しているとの事。
9)「女の子が腹部から血を流して苦しんでいる姿を想像し、興奮するようになった」。姫路の事件で容疑者のこうした性癖も明らかになっていたとの事。
10)住民らによると、容疑者は兵庫県加古川市で育ち、服役前は両親と同居していた。父親は元警察官との事。
11)実家近くの女性は「高校を中退し、その後に自衛隊に入ったが、自衛隊も半年くらいでやめたと聞いた」と話したとの事。
12)14年7~12月は、兵庫県明石市のガス機器製造会社の工場で派遣社員として働いていた。会社担当者によると、製品の出荷管理をするグループ約10人の一員で、無断欠勤やトラブルもなく、まじめな働きぶりだったとの事。
13)5月30日午前7時半ごろ、岡山県警の捜査員十数人が家宅捜索に入った。
14)2000年。容疑者は10歳前後の複数の女児に対し、腹を殴ったり、下着の中に手を入れたりした暴行と強制わいせつの容疑で逮捕されていたとの事。
15)2009年には兵庫県姫路市で小学1年生の女児を殴打。女児は肝臓から出血する重傷を負った。この事件では懲役4年の実刑判決だったとの事。
16)2015年、当時14歳だった中学3年生の女子生徒の胸や腹などを突然、ナイフで複数回刺すという殺人未遂事件を起こした。容疑者は、面識がなかった女子生徒の顔を確認、好みと判断したあと、15分も追いかけ回し犯行に及んだ。
時系列
高校時代 高校を中退し、自衛隊に入隊、半年ぐらいで除隊。
2000年 複数の女児に対する暴行、強制猥褻事件(当時21歳と推定)
2004年09月 岡山女児殺害事件発生。(当時25歳と推定)
2006年09月 たつの市女児殺人未遂事件(参考として表示)
2007年10月 加古川市の女児殺人事件(参考として表示)
2009年 小1女児の殴打事件、懲役4年。(当時30歳と推定)
2013年 満期出所なら2013年に出所と推定、実際にはもっと早かったかな?
2014年07月-12月 兵庫県明石市のかす機器製造会社で派遣社員として勤務。
2015年 中3女子の胸や腹をナイフで複数回刺す殺人未遂事件。(当時36歳と推定)
こんなところですね。
実は一つ気になる点があるんですよね。
容疑者は2015年に殺人未遂事件をおこして、懲役10年の判決で服役中です。
あと7年も辛抱すれば、社会に戻る事ができるんですよね。
そこで、問い詰められたとは言え、殺人事件を自供すると言うのは、どういう心境の変化だろうか?
殺人で、多分、動機も身勝手なものだろうと想像できるので、軽くても15年とか20年の判決は出るでしょう?もしかすると、無期懲役とか、有期刑の上限と言うあたりの判決だっておかしくないですよね。
前回、似たような境遇で殺人事件を告白したのは2007年の川崎通り魔事件で殺人未遂で最高裁まで争って2009年に懲役10年が確定した男性受刑者です。
2017年(確定から8年後)に2006年に同じ川崎で女性を殺害した通り魔事件を告白しています。
こちらの場合は服役中に脳梗塞になって精神的に弱くなったとか、被害者が枕元に立つなどしたようです。
県警に宛てた手紙で「病気をして悔い改めたいと思い、事件について話したくなった」などと訴えたとの事。この時の容疑者の年齢は37歳なんですよね。
岡山の事件の容疑者が39歳なので、このぐらいの年齢になると、誰でも、ある程度落ち着いて人生を振り返るようになるのかな?
あるいは、人生を諦めて、一生、刑務所の中で過ごそうという事なのかもしれませんけどね。川崎の事件で容疑者が話してましたが、出所したらまたやってしまうと言うのを恐れたと言うのもあるかもしれません。
その一方で、一部を否認しているのも、不思議な気がします。
この容疑者の性癖からすると、出血させる為に刃物で刺す事の方が説得力がありますよね。
このあたりは、凶器の刃物が家宅捜索で出れば、言い逃れはできないんでしょうけど・・・記憶違いと言うのも、ちょっと説明ができないですよね。
性癖からすれば、その出血しているシーンを何度も、回想して興奮していただろうと推測できますから、それなら、記憶にはかなり強く残っていると考える方が自然かと思います。
あえて、その部分だけ記憶から消す(改ざんする)と言うのは、事件当時25歳の頃かな、この頃はまだ、その性癖を自覚しておらず、自分自身ではその性癖を恥ずかしいと思っていた?その部分だけ抑圧して記憶から消したと言う事なんだろうか?
しかし、いずれにせよ、物証が無いようですから、立証の決め手は秘密の暴露ぐらいしか無いと言う事になりそうですね。凶器が出れば堅い証拠になるんでしょうけど・・・自宅に隠していたら、前回の殺人未遂事件の時の家宅捜索で見つかってますよね?自宅以外に隠している場所を暴露して、そこから凶器が発見され、被害者のDNAがでれば、確定かな?
自供だけだと、公判で「実は誘導されました」なんて事になる可能性もあって、せっかくここまでたどり着いたのに、残念な結果になる可能性も出てくるので慎重に捜査して欲しいですね。
続報を待ちましょう。
参考リンク
岡山女児殺害事件
岡山女児殺害事件その3(供述)
神奈川県川崎市宮前区トンネル内女性殺人事件
川崎通り魔事件
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コメント
ASKAさんこんにちは
お疲れ様です
犯人逮捕時間がかかりましたがまず良かったです
加古川市 たつの市の事件以外に 2003年大阪府熊取町
女児行方不明事件当時犯人が大阪の専門学校にいたという情報があります
こちらも関係しているかもしれません
投稿: ユウコ | 2018/05/30 23:19
こんばんは。やや重要な情報が入ってきました。今回逮捕された男の自宅は加古川の小2女児刺殺事件の現場からたった3.4キロしか離れていない場所にあるようです。
もしこの男が関与していたとなると、現場の土地勘があっても不思議ではありませんね。
投稿: ノンオイル油 | 2018/05/31 00:29
また、地元絡み・・・・
それで、思い出したのですが、加古川女児殺害事件をプロファイリングした『特捜!最強FBI緊急捜査 日本未解決事件を追う!』(2018.4・11放送)で、詳細は、あまり覚えてませんが、津山の容疑者の名前が出たのです
近隣の龍野の事件とかの類似性を放映したものでした
加古川女児殺害事件は、今尚、地元では語られ、犯人逮捕が悲願です!
今回の津山との関連は???
ちなみに、姫路事件で逮捕された日の早朝、某所で職質?光景を見かけ、よくある光景と見過ごしていて、当夜、逮捕ニュースを見て驚いたものです・・・・・犯人の家と加古川女児の自宅とは、車で15分圏内です
投稿: 加古川民 | 2018/05/31 00:45
加古川女児殺人も同一犯でしょうな。龍野の未遂も。手口がね特異ですから。まあ、離れすぎだけど今市事件も同類ですな。車での移動だし、あり得なくはない。この犯人は、流しで訪れた場所で証拠も残さない狡猾な犯行をする。今回の供述には矛盾があり、加古川やたつの事件を自白するかどうか。元々、10年で出るつもりでいるが、出してはいけない猛獣ですな。
投稿: 空き地 | 2018/05/31 07:11
刺殺を否認している件ですが、気持ちが揺れているのかも と思います。
私の勝手な想像ですが、懲役10年なので独房じゃないでしょうから、会話が可能だと思います。同じ房に心を許せる人がいる、あるいは刑務官の方に心を開き始めていた。そんな中 4月の特番のニュース等の影響もあり動揺して誰かにうちあけたくなった。仰るように、出所したらまたやってしまうと言う心配もあったでしょう。
ところが自白してからハタと気がついた。死刑になるかもしれない!あるいは自分のやったコトが恐ろしすぎて認めたくない?動揺して殺意を否認してみたり刺していないと言ってみたり支離滅裂になってしまった。
たぶん暫くしたらまた落ち着いて全て認めるのではないかしら。その前に加古川か竜野の事件で再逮捕されるかもしれませんが。
投稿: まーぷる | 2018/05/31 09:22
てかまあ犯人じゃなくて
まだ容疑者ですけどね
投稿: OMMGR | 2018/05/31 09:30
勝田容疑者は犯行現場で射精までは行なっていないようなので、直観像記憶に優れていて、帰宅後に映像を頭に浮かべて自慰行為にふけっていたのではないでしょうか。
彼にとって少女を傷付ける行為は「写真撮影」なので、いい写真が撮れれば現場に長居する理由はなかったのかと思われました。
投稿: イハマサ | 2018/05/31 14:19
刺殺ではありませんが、2001年6月の兵庫県神戸市北区有野川女児の事件も未解決です。警察は当初 ひき逃げ遺棄と殺人の両面で捜査していたそうですが、ひき逃げは時効が成立したので現在は撲殺の疑いで捜査を続けているとのことです。
投稿: まーぷる | 2018/05/31 14:20
この男、極めて恐ろしいやからですから、嘘つくくらいは屁でもないですな。証拠もないし。それと、死因が扼殺だと確信しているのかもしれないし、死後に刺したことには罪の意識が薄いのかもしれませんね。何しろ100件以上の余罪があると宣言したらしいから。
投稿: 空き地 | 2018/05/31 20:24
みなさん、こんにちは
ユウコさんへ
約100件の余罪があると言う事なので、自供しだいでは、未解決の事件の解決につながる可能性がありますね。
ノンオイル油さんへ
3.4キロですか・・・自転車でも行けますね。加古川事件では、不審な自転車の男が目撃されているんですが・・・面通しは出来ないのかな?その証言によっては、大きく動く可能性がありますね。
加古川民さんへ
特捜!最強FBI緊急捜査 日本未解決事件を追う!』(2018.4・11放送)
この番組、録画していたので、時間ができたら記事にしようと思っていました。
その時に容疑者の名前が出ていたんですね。普通に手口が類似していると言う事なんですね。
空き地さんへ
車も使っているので、犯行範囲はかなり遠方まで可能ですね。
他の余罪がどうなるのか?・・・とりあえず、岡山の事件を完全自供させてほしいですね。
まーぷるさんへ
そうですね、川崎事件の受刑者がトンネル事件の自供をした時もかなり揺れていたようですね。今回もそのあたりに心理的な揺れがあるかもしれませんね。
OMMGRさんへ
はい、まだ容疑者ですね。自供に頼る捜査手法がちょっと不安のある部分です。
この事件も、取り調べの録画映像が公判で決め手になるかもしれませんね。
イハマサさんへ
そうですね、短時間で現場を離れているのは謎ですね。以前の事件でこのあたりの情報は出て無さそうですね。
空き地さんへ
たしかに、扼殺で殺害しているので、その後の刃物で刺した事は罪だと思ってないかもしれないですね。
しかし、このあたりも供述は揺れているようなので、このあたりの供述に注目ですね。
投稿: ASKA | 2018/06/03 11:37
FB Iの方たちって、やっぱり、バカには出来ないんですね。
同じ番組で、私は、世田谷一家殺人のケース。セドリックさんでしたか。来日して推理されてましたが、あちらも、核心に近いのではないかと、思ってしまいますね。
投稿: ARI | 2018/06/04 17:26