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2018/08/09

茨城女子大生殺害事件の謎!その25 (一審判決、無期懲役)

長文注意です。
***第1回公判 7月17日***

罪状認否でR被告(36)は「間違いありません」と起訴内容を認めた。弁護側は首を切り付けた回数など起訴内容の一部について争う姿勢を示したとのこと。

1)冒頭陳述で検察側は、R被告と同国籍で同僚だった男2人=殺人容疑などで国際手配中=がR被告の自宅で酒を飲んだ後、土浦市内のコンビニ店駐車場に止めた車内で、通行人の女性を暴行して殺害しようと決意したとのこと。

自転車に乗っていた被害者の進路を車でふさぎ、無理やり車内に連れ込んで暴行したと犯行の経緯を明らかにしたとのこと。
「被害者の手から被告とほぼ一致するDNA型が検出された」と指摘したとのこと。

さらに3人は女子学生の首を絞めた上、カッターナイフで首などを切って殺害したとし、「性的尊厳を踏みにじり、命を奪った悪質極まりない犯行」と指摘したとのこと。

検察側はR被告らが2007年3月、共犯の男の母親に事件を告白していたことも明らかにしたとのこと。

2)弁護側は「首を切り付けたのは一度だけで、共犯者の影響や若年であったことが犯行をエスカレートさせた」と起訴内容の一部について否認したとのこと。「遺族に対し深く反省しており、被害弁済の意思もある」と述べたとのこと。

R被告は被告人質問で「(共犯の1人が)女性を暴行することを提案した。仲間の誘いなので同意した」と語り、暴行について「飲酒していた影響で重い罪だと考えられなかった」と語ったとのこと。

3)弁護側は「被告には反省の意思がある」として、被害弁償金100万円を用意していることを明らかにしたとのこと。

4)事件当時、R被告は土浦市内に住み、美浦村内の電器部品加工会社に勤務していた。女子学生と面識はなかったとのこと。

***第2回公判 7月18日***

被告人質問が行われ、R被告が凶器のカッターナイフを共犯の男に自ら手渡すなど、犯行の主導的役割を果たしていたことが明らかになったとのこと。

検察側から「捜査段階で供述したことについて『覚えていない』ということが多いのではないか」と指摘を受けるほど、R被告は事件の詳細について不明瞭な回答に終始したとのこと。

一方で争点となっている刃物で傷つけた回数などについては、争う姿勢を崩さなかったとのこと。

1)検察側の質問で、女性を暴行しようと計画し発見するまでの時間について「1時間から1時間半くらい」と証言。
「被害者を確実に殺すために、車内にあったカッターナイフを(共犯の男に)渡した」と述べたとのこと。
殺害理由について問われると、「警察や両親に(暴行したことを)話さないようにするため」と口封じ目的だったとのこと。

被害者を拉致した状況については、自転車に後方からワゴン車で近づき、自転車の右側から進路をふさいだとし、「1人が被害者の体を引っ張り、もう1人が車外から体を押して、車内に連れ込んだ」と述べた。さらに「(職場の近くの)川に被害者を捨てようと提案した」と語ったとのこと。

2)R被告は初公判で共犯者の影響などが犯行をエスカレートさせたと主張したが、なぜ共犯者との関係を絶たなかったと問われると、「分からない」と答えたとのこと。
事件の詳細についての質問に「覚えていない」「分からない」と繰り返し、裁判長から「当時のことをよく思い出して答えてください」と注意される場面もあったとのこと。

3)弁護側の質問に「首を切り付けたのは1度だけ。胸は刺していない」と話し、起訴内容の一部について否認したとのこと。
犯行後は、被告の自宅に戻って再び飲酒したといい、「(共犯の2人に)誰にも話さないようにしようと話した」とのこと。

R被告は2007年にフィリピンに帰国し、再び日本に入国。弁護人に逮捕されるとは考えなかったかと問われると、「(逮捕は)覚悟していた。子どもが生まれてから犯行を後悔するようになった」と話したとのこと。

弁護側から反省の念について問われると、「後悔している。被害者や遺族に申し訳ない」と述べたとのこと。「自分に子供ができて被害者や遺族の苦しみが分かるようになったか」という問いに対しては、弱々しくうなずきながら「はい」と答えたとのこと。

***論告求刑公判 7月19日***

検察側は「強固な殺意に基づく残忍な犯行だ」「犯行態様は卑劣極まりない」として無期懲役を求刑、結審した。

1)論告で検察側は、偶然見つけた女性を乱暴し、口封じで殺害した行為について「通り魔的犯行で被害者に落ち度が一切ない」と指摘したとのこと。

検察側は論告で、殺害は暴行が発覚しないためだったとして「強固な殺意に基づく容赦のない執拗(しつよう)で残虐な犯行」と指摘した。
「被害者の遺体を川に捨てることを提案したり、共犯の男にカッターナイフを渡すなど主体的に動いた」とし、「力の劣る女性に対し、男3人で襲うという犯行態様は卑劣極まりない」と強調したとのこと。

「動機に酌量の余地はなく、有期刑が相当とはいえない」と糾弾したとのこと。

2)弁護側は「被告は(事件後に)娘が生まれてから罪に向き合い反省している」などと訴えたとのこと。

弁護側は弁論で犯行当時は若年であり、共犯2人の影響があったとして、「人格の未熟性から生じた。事件を後悔し、深く反省している」と情状酌量を求め、有期懲役刑が相当と主張。起訴内容の一部について「首を切り付けたのは1回で、胸は刺していない」と訴えたとのこと。

3)R被告は最終意見陳述で、「遺族に謝罪したい気持ちでいっぱい。重大な罪をやってしまい後悔している」と涙声で話したとのこと。

「(被害者の)両親に申し訳なく謝罪の気持ちでいっぱい。更生するチャンスを与えてほしい」と述べたとのこと。

4)検察側の求刑に先立って遺族の意見陳述が行われ、女子学生の父親が検察官を通じて「幼いころから明るく優しい子だった。話したくても、あの頃には戻れない。悲しくむなしく、残念」と語ったとのこと。

***判決公判 7月25日***

裁判長は「被害者の人格を踏みにじる卑劣な犯行」として、求刑通り無期懲役の判決を言い渡したとのこと。

1)判決理由で裁判長は、「被害者の屈辱や恐怖、苦しみは筆舌に尽くしがたい」と指摘。また被告が共犯2人と口封じのため殺害を事前に話し合っていたと指摘したとのこと。
首を絞めた上、息を吹き返さないよう被告が刃物を渡し、3人で首を複数回切ったとして、「執拗、残虐な犯行で殺意の強固さも明らか」と述べたとのこと。

裁判長は、R被告が仲間2人に刃物を渡して首を切るよう告げ、自らも首を1回切りつけており、「殺害行為にも主体的に関与している」と指摘したとのこと。

共犯者の影響や若年であったことが犯行をエスカレートさせたとする弁護側の主張については、「いずれも量刑上重視できない」と退けたとのこと。

弁護側の「若さや飲酒、共犯者が犯行に影響した」とする主張を退け、「罪を認めて反省の言葉を述べていること、被害弁償金を用意していることなどを踏まえても有期刑を選択する事情はない」と断じたとのこと。

2)判決によると、R被告は同国籍の男2人=国際手配中=と共謀し、2004年1月31日午前0時ごろから午前6時半ごろまでの間、阿見町付近の路上で、通行中の被害者の腕をつかんで車に連れ込み、乱暴して首を圧迫し、美浦村舟子の清明川付近で首を刃物で複数回切り、胸部を複数回突き刺し殺害したとのこと。

3)県警は昨年9月、遺体から検出されたDNA型などを基にR被告を逮捕。被告の同僚だった当時未成年のフィリピン人の男2人を共犯として国際手配しているが、事件後に帰国しており立件の見通しは立っていないとのこと。

こんなところですね。
死亡は1人ですが、殺人と強姦致死で罪状に「強」の字が付いてますから、無期懲役には十分な罪状だと思います。
物的証拠としてもDNAが出てますし、自白証言も出てますから、犯人性に疑いは無いでしょうね。

一つ気になったのは、第1回公判で再入国に対して、逮捕されるとは思わなかったのか?と弁護人に質問されて、逮捕は覚悟していたと答えています。

逮捕されるかもしれないけど、それでも、日本に来て働かなくてはならない事情があったんでしょうね。
まーそのおかげで逮捕できたと言う事なんですが・・・

検察側が論告で、「強固な殺意に基づく残忍な犯行だ」「犯行態様は卑劣極まりない」としていますが、まったくその通りだと思います。

拉致ってレイプする事を決めた段階で顔も隠さず犯行をすれば、口封じをしなければならない事は予測できたわけで、それを3人が暗黙の了解のもと、犯行に及んだわけですよね。

まーこの事件は外国人による犯行ですが、日本人の犯行だったとしても、おかしくない事件です。

成人男性に3人がかりで襲われてはスポーツで鍛えているとは言え、女性一人では太刀打ちできなかったでしょうね。

この事件を防ぐにはと考えると、いろいろとありますが・・・日本は安全な国ではありません。
平成27年度の犯罪白書で平成26年度の強姦事件の認知件数は1250件あります。
強制猥褻事件については認知件数7186件です。これは警察に被害が訴えられた件数ですから、実際にはもっと多いはずです。

そのあたりをふまえて、自らを守る意識は持っていただいた方が良いと思いますね。

ちなみに、男性に対する強制猥褻事件も214件発生してますから、男性は絶対大丈夫と言う保証は無いようです。

とりあえずコメントされる場合はこちらを一読願います。
レイプ事件を考える時の注意点

残る2名の容疑者の裁かれる日を待ちましょう。

参考リンク
茨城女子大生殺害事件の謎!その24 (起訴)

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コメント

ASKAさん、お疲れ様です。またこのブログが更新されて嬉しさ半分、ここに書かれるような事件が起きなければいいなという思いが半分です。

さてちょっと気になったのですが、

>2)弁護側は「被告は(事件後に)娘が生まれてから罪に向き合い反省している」などと訴えたとのこと。

これって裁判の中で情状酌量を訴える上でアリなのでしょうか?言ってしまえば逃げている間の出来事ですよね?その上すぐ出頭した訳でもない・・・。もしかしたら事実なのかもしれませんが、こういう理屈は裁判で言ってほしくないですね。

投稿: 裏銭 | 2018/08/09 23:01

事件の概要、いつどこでが曖昧なまま。
いつ→被害者が家を出てから翌朝の日の出まで
どこで→阿見町?

「ケース(事件)」を語らずに犯人が何をしたかだけ語られたら良いのですかね、裁判とは。
大筋の罪状は変わらないので死人に鞭を打たないような忖度でもあるのでしょうか。

投稿: アヒル | 2018/08/12 21:27

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