大阪府堺市9歳長男胃破裂死亡事件
8月2日、大阪府堺市で、当時9歳の長男に暴行を加えて殺害したとして、両親が逮捕される事件が起きている。
殺人の疑いで逮捕されたのは、堺市北区の会社員・男性容疑者(35)と妻で保育士の女性容疑者(34)。
警察によると、2人は、今年2月の夜、自宅で当時9歳の長男の腹部に何らかの暴行を加えて殺害した疑いとのこと。
翌朝、ベッドで意識不明の状態になっている長男を見つけた母親が消防に通報したとのこと。
長男は搬送先の病院で死亡が確認されたとのこと。
司法解剖の結果、外傷はなかったものの、胃が破裂していたことが分かり、複数の医師の鑑定で、外から強い力が加えられたことによるものと、診断されたとのこと。
司法解剖の結果、長男の胃は破裂していたほか、暴行当時は満腹の状態で、体内には胃の内容物が残されていたとのこと。
捜査関係者によると、2月17日午前8時ごろ、自宅の2階にいた長男が息をしていないことに、女性容疑者が気付いて119番した。司法解剖などの結果、長男は腹部の皮膚が変色し、胃が破裂していたとのこと。
捜査関係者によると、司法解剖の結果、死因は致死性不整脈で、目立った外傷はなかったが胃が破裂し、内臓を覆う腹膜も傷ついていたとのこと。
長男はベッドでうつぶせに倒れており、目立った外傷はなかったとのこと。
近所の住民によると「たまに外に出されているようなことがあった。冬場も関係なくパンツ一丁で出ていたりもしましたね。泣いていて『家にあけて』みたいな感じのときもありました」と話しているとのこと。
2人は警察の調べに容疑を否認しているとのこと。
2人はマスコミの取材に
父親の男性容疑者は「(事件当日は)仕事に行っていて、妻から知らされた。健康で前日まで元気だったのに、突然のことだった」と説明。事件への関与については「やっていない」と語ったとこと。
母親の女性容疑者は「なんでこんなことになったのかわからない。疑われるようなことは何もしていない。夫も私も、死亡する前日は指一本触れていない」と話したとのこと。
母親の女性容疑者は
「普段通り元気に過ごしていた。あの子1人で寝ていたもので、隣の部屋にいたんですけども、ちょっとそういう物音だったり声っていうのはわからなくて。私も結構、もう頭が真っ白だったんですけども、主人も一緒だったんじゃないと」と話したとのこと。
消防隊が到着した際には長男(9)はすでに死亡していたとのこと。
事件が起こった日には、長男が通う小学校の授業参観があったといいます。その際、教室に置かれていたのが、子どもたちが保護者に感謝を伝える冊子でした。長男も母親の似顔絵とともに、「お母さん、ありがとう」と書いていたとのこと。
女性容疑者は事件後、近所の女性に「長男は朝起きたらベッドで亡くなっていた。前夜にタブレットを使い、夫に怒られていた」と話したとのこと。
時系列
02月17日 8:00頃 長男が息をしていない事に気付いて119番通報、搬送先で死亡が確認される。
この他、時系列を推定する材料を挙げると
1)満腹状態だった・・・・・食事の後、時間的に考えると、夕食後と言う事ですね。
2)遺体はうつ伏せだった・・胃を踏みつけるなら仰向けでなければならないので、受傷後にうつ伏せになったんでしょうね。
だから、即死ではなかったと思うんですよね。
死因が致死性不整脈と言う事なんですが、致死性不整脈による心停止なら、心臓が機能しないので、死亡までは数分でしょうか?
(ここは専門家の意見を伺いたいです)
胃を踏まれた直後に心臓が致死性不整脈になって心停止なら、助けを呼ぶ時間も無く死亡した可能性がありますよね。
・・・だとすると、同じ部屋で寝ていなかった、両親はこの異変に気付かなかった可能性はあると思います。
しかし、外部からの侵入者による犯行でも無い限り、他に犯行が可能な人間はいないんですよね。
(事故の可能性は除外します、受傷から死亡までが短時間なら、受傷した場所が遺体の発見場所と言う事ですよね。つまり、布団に寝ている状態で事故は起きないでしょう?)
なので、もし公判になるなら、かなり難しくなりますね。
どちらかの犯行だったとして、両方が無実を主張したら、どちらの証言を信用するのか?
腹部のアザの大きさや、パジャマの繊維痕とか微物などで特定できれば良いのですが、それが無いとなると、判断が難しい状況になりそうです。
仮にあっても、同居しているので、繊維痕や微物が付着するのは不自然な事じゃないので、証拠にならないかもしれません。
アザの大きさも、踏み方などによっても変わるでしょうから、こちらも決め手にはならないかもしれませんね。
捜査の行方に注目しましょう。
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コメント
続報です。
堺市で今年2月、小学3年の長男(9)を殺害したとして両親が殺人容疑で逮捕された事件で、大阪地検堺支部は23日、父親(35)と母親(34)をいずれも処分保留で釈放した。同支部は「捜査中」として理由を明らかにしていないとのこと。
理由が不明なんですね。
立証が難しいとの判断か?それとも、事故の可能性があるのかな?
続報を待ちましょう。
投稿: ASKA | 2018/08/23 18:15
致死性不整脈を調べるとVF(心室細動)、持続性VT(心室頻拍)、トルサデポアン(放置するとVFに移行)、完全房室ブロック、洞不全症候群があるようですね
VFとVTにはAEDが効果的です
AEDや心肺蘇生関連の資料では「除細動までの時間が1分経過するごとに、生存率は約7~10%低下」「心臓が血液を送らなくなると、3~4分以上で脳の回復が困難になる」とのこと
成人の場合ですが、心停止してから10分以上放置されると生存率がほぼ0%になる計算です
今回の場合は胃が破裂する程の外力が上腹部に加えられたため、その際に心臓も圧迫されVFに陥った可能性がありそうです(野球のボールが胸部に当たってVFになったとの話を聞いたことがあります)
しかし不整脈が治っても、今度は胃破裂による腹腔内の汚染からショックや多臓器不全に陥ってしまったでしょうね
>処分保留
酔っぱらってたり寝ぼけてたりしていて間違って踏んでしまったという事故も完全否定は出来ないのかもしれませんね
後は、大きい動物を飼っていたならそれが乗ったという線もあるのかな
投稿: つれづれ | 2018/08/26 18:18
つれづれさん、こんばんは
医学的解説ありがとうございます。
>しかし不整脈が治っても、今度は胃破裂による腹腔内の汚染からショックや多臓器不全に陥ってしまったでしょうね
なるほど、いずれにせよ、早急に対応しないと助ける事はできなかったと言う事ですね。
同じ部屋に寝ていれば異変に気付いて、救急車を呼ぶぐらいはできたかもしれません。
川の字で寝ると言うのは、子供の突然の病気などに気付くには良い方法なのかもしれませんね。
部屋の大きさなどもあるし、教育方針などもあるから、それが良いともいい切れないけれど・・・
投稿: ASKA | 2018/08/27 19:58
むごい。残酷です。
思い切り踏みつけたのでしょう。勿論故意に。
同じ目に遭わせたいですな。馬鹿には分からんだろうから。
投稿: 空き地 | 2018/08/27 21:32
空き地さん、おはようございます。
このあたりは、捜査の行方に注目ですね。
投稿: ASKA | 2018/08/28 05:52
大阪地検堺支部は10月31日、父親(35)と母親(34)をいずれも容疑不十分で不起訴にしたとのこと。
両親は2月16日夜、自宅で長男の腹部に何らかの方法で暴行を加えて死亡させたとして、8月に殺人容疑で逮捕された。容疑を否認しており、同支部は2人を釈放して任意で捜査を続けていたとのこと。
こんなところですね。
容疑不十分ですか・・・結局は死亡に至る経緯は不明と言う事ですね。
しかし、胃が破裂するほどの外力は、人為的な物以外に何かあったのかな?
落下物なら現場にそれがあったはずだし、大型動物になると、動き回ってしまうので、ちょっと確認は難しいですね。
事故なら、本人が転んで、胃を強打して、布団に倒れこんだと言うあたりでしょうか?
亡くなった男児のご冥福をお祈りします。
投稿: ASKA | 2018/10/31 20:02