千葉県野田市小4女児虐待死事件その2(事件の予兆)
女児の死亡が確認された24日、容疑者が、「午前10時ごろから「しつけのために立たせたり、怒鳴ったりした」と供述しているとのこと。
県警は、容疑者が24日午前10時ごろから午後11時20分ごろ、女児に自宅で冷水のシャワーを掛けたり、首付近をわしづかみにしたなどとして、傷害の疑いで逮捕した。
容疑者は妻(31)、死亡した女児、その妹(1)との4人暮らし。当日、女児は学校を休み、家には4人ともいたとのこと。
消防や警察が浴室で女児を発見した際、すでに死後硬直が始まっていたといい、県警は父親が暴行を加えた後に放置した可能性があるとみて、死亡との因果関係を調べているとのこと。
捜査関係者によると、容疑者は「(女児が)倒れてすぐに通報した」と説明。しかし、救急隊員が浴室で倒れている女児を発見した時には、すでに顎などに軽い死後硬直が生じており、遺体の状況には食い違いがあるとのこと。
女児は平成29年11月、当時通っていた市内の別の小学校で行われたアンケートの結果、容疑者からの虐待が疑われる事案があり、県柏児童相談所で一時保護。翌30年1月、二ツ塚小に転校していたとのこと。
同小では、こうした経緯があったため、発育測定の際に女児の体に虐待が疑われるようなあざがないか確認したが、「特に報告はなかった」という。また、転校後、家庭訪問は行っていなかったとのこと。
容疑者と女児の母親が参加した昨年12月の保護者面談でも、虐待の兆候がなかったため、特に家庭での女児の様子について、聞き取りなどはしなかったとのこと。
容疑者(41)が「生活態度を注意したらもみ合いになった。うるさくて暴れるので、しつけのためにやった」と供述しているとのこと。
容疑者の自宅近くの女性によると、容疑者の自宅の方から「うるさいんだよ、お前は」「死ね」「殺してやる」との男性の暴言や、「お母さん怖いよ」などと泣きじゃくる女の子の声が1年以上前から聞こえたとのこと。最近ではほぼ毎日怒鳴り声が聞こえ、女児が死亡した24日は、午後6~7時ごろに特に大きな声だったとのこと。
女児は、2017年9月に母親(31)の実家がある沖縄県から野田市の学校に転入したとのこと。
以前住んでいた沖縄県の学校や自治体からは、虐待の情報などはなかった。市内の学校を短期間で転校したことに市教委は「家庭の教育方針と学校教育に相違があった」と説明したとのこと。
女児を以前一時保護した県柏児童相談所と学校側で月1回程度、意見交換していたが、虐待を疑われる情報はなく、昨年12月に両親と担任が面談した際にも変わった様子はなかったとのこと。
女児は冬休み明けの今年1月7日以降、学校を欠席。父親の容疑者から「家族で沖縄に滞在する」などと連絡があり、夏休み明けにも数日欠席したことから、特に疑いは持たなかったとのこと。
時系列
2017年
09月 女児が沖縄から野田市の学校に転入。
11月 当時通っていた市内の別の小学校で行われたアンケートの結果、容疑者からの虐待が疑われる事案が発覚。柏児童相談所が女児を一時保護、対象リストに掲載される。
2018年
01月 市内の別の小学校から現在の学校に転校
01月頃 女児の自宅の近所で怒鳴り声が聞かれるようになる。
04月 4年生になり半年間クラス委員長を務めた
12月 小学校の保護者面談で聞き取りせず
2019年
01月07日 始業式から女児は不登校、容疑者が学校に嘘の説明をする。
01月24日
10:00頃 立たせたりの虐待を始める
23:10頃 110番通報により、事件発覚
01月26日 容疑者を千葉地検松戸支部に送検
こんなところですが・・・事件の予兆は既に1年前からあったんですね。
約1年前から女児の自宅からは怒鳴り声が頻繁に聞かれるようになっていました。
そして、時期的には昨年1月に女児が転校した直後から起きているように見えます。
転校の理由を市教委は「家庭の教育方針と学校教育に相違があった」と説明していますが、まー普通に考えると、「虐待を疑われる学校には通わせたくない」と言う事なんじゃないですか?
そして、その虐待発覚の切っ掛けとなったのが例の「アンケート」ですね。このアンケートの取り扱いについても、後で触れますが、重大な問題があると思います。
それから、ちょっと気になったのが、時刻です。24日当日は10時頃から23時頃まで虐待を続けていたと言うのはちょっと考えにくいのですが・・・単純に死亡に気付いたのが23時頃で、実はもっと早い時刻に女児は死亡していた可能性がありますね。
現在の学校では前の学校での虐待情報を知っていて注意していたが、虐待の兆候が無いので、見過ごしていたと言う事のようですが、もし、近所の住民が学校や児相、警察に通報していたら、結果は違う物になったのではないか?と思いますね。
それから事件当日、1月24日は木曜日なんですよね。容疑者は自称会社員なんですが、平日の昼間に1日中家に居るなんて、何の仕事をしていたのかな?
偶然、この日、休暇で休んでいると言う可能性もありますけどね。母親は1歳の子供がいるので専業主婦なのかな?
まー、暴力的な家庭とか人間に関わりたくないと言うのは人情なんだろうと思います。
しかし、子供1人の命が掛かっているわけで、そこは勇気を出して通報して欲しいですね。
110番はもちろん、児童虐待事案なら189番が児童相談所全国共通ダイヤルです。
110番は気が引けると言うのであれば、迷わず189番へ!
しかし、この189番は今ひとつ認知度が低いかもしれませんね。
政府広報はもっと、宣伝するべきだと思います。
次回へ続く
| 固定リンク
コメント
父親は沖縄観光関連の会社に勤めていて、沖縄から千葉県に
引っ越したのは転勤のためです。勤務地は有楽町で仕事ぶりは
真面目で態度はいつも低姿勢だったようで・・
仕事などのストレスを娘を虐待することで発散していたのでしょうか。
最低最悪な父親ですね。
21日くらいからインフルエンザを理由に会社を休んでいた
ようです。インフルエンザが本当かどうかわからないけれど
ちょうどインフルエンザが大流行していた時期で休んでいて
も違和感なかったんだと思います。
しかし被害者は沖縄にいるって学校に連絡していたようですが、過去に児相に保護されていたこともわかっているのだから親が言うことを信じてほしくなかったです。
学校も児相も一度も家庭訪問していなかったし、被害者と直接話を聞くこともなかったのですよね・・
可哀相すぎます。
アンケートのコピーを渡した教育委員会の課長ばかりが責められているけれど、学校関係者や柏児相、近所の人にも重大な過失があったと思います。
特に近所の人、毎日怒鳴り声が聞こえるなんて尋常じゃないのだから警察に通報してほしかったです。
精神的に追い詰められていたとはいえ、母親も虐待にしていたなんて酷すぎ。
投稿: | 2019/02/07 09:44
名無しさん、おはようございます。
情報ありがとうございます。
そうでですね、どんな事情があったかわかりませんが、本来は女児を守るべき人達、守る事ができる人達が虐待を幇助したり、何もしなかったりして、「どうして誰も助けてくれないの?」と女児の絶望感は相当な物だったのだろうと思いますね。
投稿: ASKA | 2019/02/08 06:01