東京都杉並区女性保育士殺人事件その2(容疑者逮捕と経緯)
1)警視庁は3月30日、女性が勤務する同区内の乳児院の同僚で保育士の男性容疑者(31)=同区井草1丁目=を殺人の疑いで逮捕し、3月31日未明に発表した。「刺していません」と容疑を否認しているとのこと。現場近くに住んでいた。
2)付近の防犯カメラや遺体から採取された微物のDNAを解析したところ、容疑者の関与が浮上したとのこと。(遺体から採取された微物と容疑者のDNA型が一致した。)
3)警視庁が30日朝から任意で事情を聴いていた。同日、容疑者の自宅を家宅捜索し、事件直後に目撃された不審な男が着ていた黒色のひざ丈コートに似た服を押収したとのこと。
4)容疑者は事件前日の25日と当日の26日は仕事が休みだった。27日は夕方から予定通りに出勤したが、職場から「様子がおかしい職員がいる」と、容疑者について警視庁に相談があったとのこと。
5)容疑者は6年前から女性と同じ杉並区内の乳児院で働いており、同区内で一人暮らしをしていた。2人の間に交際関係はなかったとのこと。
6)屋根の足跡は、女性の部屋の方向に一直線に向かっていたことが新たに分かりました。アパートの外階段から屋根に上り、斜めに移動したとみられ、警視庁は女性の部屋を狙って侵入した可能性があるとみて調べているとのこと。
7)女性の右手には犯人に抵抗した際にできたとみられる皮下出血の痕があった。
8)ベランダにある隣の部屋との間仕切りについても、女性が犯人から逃れようとベランダに出て抵抗した際に壊れた可能性があるとのこと。
9)司法解剖の結果、女性は首を圧迫されていた。その後に背中を刃物で刺されたとみられ、死因は失血死。
10)室内から女性のスマートフォンが見つかっていましたが、懐中電灯の機能のライトがついた状態だったとのこと。
11)アパートの屋根と女性の2階自室のベランダ手すりから足跡が見つかった。
玄関側外階段の手すりにも足跡があり、警視庁荻窪署捜査本部は、容疑者とみられる男がこの手すり付近から屋根に上り、屋根をつたって女性の部屋のベランダに侵入した可能性が高いとみているとのこと。
時系列
03月25日
この日、女性は夜勤勤務、容疑者は仕事が休み
03月26日 容疑者は仕事が休み
09:30頃 女性が夜勤終了、その後、残業?
11:30頃 女性が帰宅中に飲食店で食事をしている。
直前 アパートオーナーがベランダで悲鳴を上げる女性を目撃
12:05頃 郵便配達員が通報
直後 アパートから黒っぽい服装の男が出て行く
数分後 警官が現着
直後 女性の部屋を確認、刺された女性を発見
その後 女性は搬送先で死亡が確認
03月27日
夕方 男性容疑者が、予定通り出勤したが、様子がおかしい。
03月30日 男性容疑者を逮捕
こんなところですね。
とりあえず、物証があるようなので、捜査の進展に期待しましょう。
さて、私が気になっているのは、女性が刺されるまでの経緯です。
女性は最終的にベランダに逃亡してます。ここが問題です。
容疑者と言うか、ここは逮捕された容疑者が犯人とは確定していないので、あえて容疑者とは別の犯人と言う意味で犯人と書きます。
犯人は女性が帰宅前に部屋に侵入して待ち伏せしていた可能性が高いですよね。
女性が玄関ドアから部屋に入っていって、どこで、犯人を確認したのか?
つまり、女性が犯人を確認した場所から、犯人から逃亡しようとしたのであれば、逃げ道は二つしかないわけです。
玄関側か、ベランダ側です。
玄関ドアを開けて、犯人を目視したのであれば、玄関方向へ逃げるはずです。
ここで、ベランダに逃げたと言う事は、犯人は女性の後ろ側(玄関側)から現れたと言う事になります。
可能性としては、リビングの中で待ち伏せか、クローゼットの中で待ち伏せしていたと言う事になりますね。
が、ここでも問題があるのが、凶器の包丁をどのタイミングで犯人は手にしたのか?と言う事です。
つまり、女性に見られた後に、台所に行って女性を刺そうと包丁を持ち出したら、女性はもっと叫んでいると思います。
なので、待ち伏せしている段階で包丁を持っていたと考えた方が自然だと思います。
だとすると、最初から殺意があったのか?それとも、脅す為の包丁だったのか?
ただ、最初から殺害するつもりで襲ったのであれば、女性が逃げ出す事が出来るのか?と言うのも疑問ですね。
それと、スマホのライト機能がオンと言うのも、気になる所です。
部屋の照明が点灯しないような工作が行われたのか?クローゼットに隠れている容疑者を見つける為に使われたのか?
このあたりを考えると、犯人は女性に包丁を持っている姿を見せた後で襲ったのかもしれませんね。
まー容疑者が逮捕されているので、詳細は供述を待ちましょう。
亡くなった女性のご冥福をお祈りします。
参考リンク
東京都杉並区女性保育士殺人事件
東京都杉並区女性保育士殺人事件その3(推測される動機)
| 固定リンク
コメント
スマホのライトがあると便利なのは、夜中に部屋に侵入したと見られる犯人のほうですよね。被害者はスマホを持たずに仕事に行ったのかしら?
ベランダで助けを呼んだ後、自力で部屋に戻るところを目撃されているそうですが、そんなに動けたと言うことは、その時まだ刺されていなかったのでしょうか。
投稿: まーぷる | 2019/04/02 23:05
何故かこの事件の犯人は、女の子に車を当てて拉致後に殺して線路に遺棄した輩と同じにほひがしてきます。弱々しく一方的に思い詰めるタイプか。
投稿: 空き地 | 2019/04/03 07:01
空き地さん、こんばんは
>弱々しく一方的に思い詰めるタイプ
そうですね、思い詰めるタイプと言うのは私も同意なんですが、弱々しいか?と言うそのあたりはちょっと、微妙ですね。
報道の映像を見ても、顔を隠したりしていないので、むしろ堂々とした印象です。
そう、アパートの大家さんの疑問と同じ、どうしてこんなに落ち着いて居られるのだろう?
容疑者自身の性格とか人格による部分の多いのかもしれませんが、ちょっと謎の部分ですね。
投稿: ASKA | 2019/04/04 20:53
まーぷるさん、こんばんは
いや、多分、刺されていると思います。
刺される前だと、部屋に犯人がいるのに、部屋に戻る事になるので、それは無いと思うんですよね。
なぜ動けたのか?ここは難しいですね。
多分、かなり深くさされているので、相当な激痛だったはずです。ただ、刺されたのが背中なので、自分がどんな状態なのか?判断できずに、パニックで動いてしまったのかもしれませんね。
投稿: ASKA | 2019/04/04 20:58