千葉県野田市小4女児虐待死事件その7(首相動く)
1)2月5日の会見、千葉・柏児童相談所の所長
「(2月26日)父から、きょうで女児のことを家に連れて帰るといったような発言が、その後、聞かれています」
「(女児)本人からの手紙ということで見せられましたが、基本的には、父親に書かされている可能性が高いというふうに認識していたとのこと。
2)捜査関係者によると、女児が自宅浴室で死亡しているのが見つかった1月24日まで、女性容疑者は男性容疑者の指示により女児を外出させないようにしていたという。
男性容疑者の東京都内の勤務先によると、年明けは7日から出勤し、体調を崩したとして早退した21日以降は「インフルエンザにかかった」と言って休んでいた。男性容疑者が出勤して自宅を不在にした時も、女性容疑者は女児を外出させなかったとみられるとのこと。
捜査関係者によると、女性容疑者は事実関係を認め、「仕方なかった」などと供述。男性容疑者の暴力でできたあざを隠すために、女児いを外出させないことがよくあったと話し、「事件が起きた日も外出しないように厳しく言った。夫の指示ではない」という趣旨の説明をしているとのこと。
母親の女性容疑者(31)が「夫に『外に出すな』と言われ、娘を1カ月ぐらい外出させていなかった」などと供述しているとのこと。
女性容疑者(31)が「冬休み中に夫に暴行されて体の見える部分にあざができたため、虐待がばれないように1カ月間外に出さないようにしていた」と供述しているとのこと。
3)男性容疑者(41)が親族の家に身を寄せていた女児を自宅に戻すため、「お父さんにたたかれたというのはうそです」などと、女児に書かせた書面を2018年2月、児童相談所に見せていた。
児童相談所はこの2日後、女児を自宅に戻す決定をしたが、女児が、両親のもとに帰った日時を把握していなかったとのこと。
4)男性容疑者が外出している際、女性容疑者が携帯の無料通信アプリの「LINE」で女児の様子を、男性容疑者に逐一、報告していたとのこと。
5)容疑者(41)が事件当日、女児を室内で長時間立たせたままにしていたことがわかった。女児が疲れて床に座り込むとたたき、再び立つよう指示していた。母親の女性容疑者(31)は「2日前から断続的に続けた」などと供述しているとのこと。
事件当日については「朝から夜までほとんど寝させなかった。2日前から繰り返した」などと供述しているとのこと。
6)捜査関係者によると、事件当日、両容疑者は食事を取っていたが、女児には食べ物や飲み物を与えず、胃にはほとんど内容物がなかったとのこと。
7)安倍晋三首相は2月6日の参院予算委員会で、千葉県野田市立小4年の女児(10)が浴室で死亡し、両親が逮捕された事件に関し「誠に痛ましく、あってはならない。あらゆる手段を尽くして児童虐待の根絶に総力を挙げる」と述べたとのこと。
首相は、警察による自治体支援など行政の連携を強化する考えを示し、「やれることは全てやるという強い決意で臨む。子供の命をファースト(第一)に考え、対応しなくてはいけない」と強調したとのこと。
8)千葉県野田市は、女児が死亡した事件を受け、事件の検証と再発防止策を早期に講ずるため、専任職員となる特命担当の「児童虐待再発防止担当」を置くことを決めた。発令は2月6日付。
須田光浩・生活支援課長が就任し、今月中に県柏児童相談所と合同で設置する「児童虐待事件再発防止合同委員会」(仮称)の事務責任者として指揮を執るとのこと。
9)安倍晋三首相は2月7日の参院予算委員会で、千葉県野田市の小4女児死亡事件を受け、児童虐待防止に関する関係閣僚会議を8日に開くと明らかにした。「あらゆる手段を尽くし、児童虐待の根絶に向けて政府を挙げて全力で取り組む」と重ねて強調した。
関係閣僚会議では、緊急的な子供の安全確認や虐待の可能性のある児童の情報の取り扱いに関する新たなルールの設定や、児童相談所と学校など関係機関のさらなる連携の強化といった対応策を協議するとのこと。
10)県柏児童相談所が昨年2月末の会議で、虐待のリスクが高まったと認識しながら女児を自宅へ帰すことを了承していたことがわかった。柏児相からこれまで「ない」としてきた会議録が見つかり、その中に記載されていた。柏児相は書類への記録や管理が「ずさんだった」と認めたとのこと。
柏児相は2017年11月、小学校のアンケートで「父親からの暴力」を訴えた女児を一時保護したが、12月末、父親の男性容疑者(41)の親族宅での養育などを条件に保護を解除。昨年2月28日、柏児相の「援助方針会議」で、女児を親族宅から自宅に戻すかどうかを話し合った。
見つかったのは、この会議録でA4判1枚の書類。
女児への虐待のリスクを評価する「緊急度アセスメントシート」と「リスクアセスメントシート」が添付されていた。緊急度は一時保護の解除時と同じで、上から3番目の「B」だったが、虐待の程度やリスクを「はい」「いいえ」など4択方式で評価する質問表で「はい」の数は解除時よりも増えていたという。虐待リスクの上昇を知りながら、帰宅を認めた形となった。
会議で帰宅を了承するか判断する材料の一つとなる児童福祉司の意見書も作成されていなかった。
この会議で女児の帰宅を決めたかどうかの記載はなく、いつ、なぜ帰宅が許可されたのかは依然、不透明とのこと。
11)野田市などによりますと、女児が両親との生活を再開した後の去年5月に柏児童相談所と市、小学校が対応を協議しました。協議では、小学校が「学校内の見守り」を、児童相談所は「緊急度の高い話が出たら対応する」とそれぞれの役割分担が決まりました。ただ、家庭訪問については議論とならず、どこが担当するのかを決めていなかったとのこと。この3者の話し合い以降、児童相談所などは一度も女児の家に家庭訪問をしていなかったとのこと。
小学校は協議前の去年4月にそれぞれの児童の家庭訪問を実施しましたが、男性容疑者が希望しなかったため、女児の自宅への訪問は実現しなかったとのこと。
12)男性容疑者(41)が女児に「お父さんにたたかれたというのはうそ」などと書かせ、県柏児童相談所に提示した書面の存在を、学校側が把握していなかったことが分かった。
校長は、児相が書面の内容を説明した2月5日の記者会見で「初めて知った」としている。児相は「学校側と情報を共有したとの記録はないが、口頭で伝えた可能性はある」とした。
校長は取材に「書面のことを把握していれば、父親がそういうことをする人だとの認識を持って対応できたかもしれない」としているとのこと。
時系列
2009年頃 両親が結婚、女児が誕生
2009年 一家が糸満市に転入
数年後に離婚
2017年頃 両親が再婚
2017年
07月 母親が出産の為、父親と女児が2人暮らし
07月07日 父親が沖縄の児相に娘を帰してくれないと相談
07月14日 父親のDVが疑われる事案として市が児相に相談
08月 一家が沖縄県糸満市内に住んでいた
09月 女児が沖縄から野田市の学校に転入。
11月06日 女児が学校でアンケートに回答する。
その後 当時通っていた市内の別の小学校で行われたアンケートの結果、容疑者からの虐待が疑われる事案が発覚。
11月07日 柏児童相談所が女児を一時保護、対象リストに掲載される。
12月27日 一時保護を解除、女児は親族宅で生活する。
12月28日 学校が一時保護解除を知る。
2018年
01月12日 容疑者が学校との面談でアンケートの閲覧を要求、学校側は念書を渡す。
01月15日 容疑者が女児の同意書を持って市教委にアンケートのコピーを要求、恫喝に屈して、コピーを渡す。
01月18日 市内の別の小学校から現在の学校に転校
01月頃 女児の自宅の近所で怒鳴り声が聞かれるようになる。
02月までに、児相が親族宅を2度訪問し関係者と面談
02月20日 市教委がアンケートのコピーを渡した事を「要保護児童対策地域協議会」の会議で配布した資料で報告。
02月26日 児相職員が親族宅で男性容疑者と面談、男性容疑者が女児の書面を提示した。
02月28日 児相が女児を自宅に戻す決定をする。
03月上旬 女児が自宅へ戻る。
03月19日 児相が女児と面談、書面は書かされたと知る。
04月 4年生になり半年間クラス委員長を務めた
父親がOCVBの東京事務所に嘱託職員として採用される。
12月 小学校の保護者面談で聞き取りせず
12月21日 女児の最終登校日
2019年
01月07日 始業式から女児は不登校、男性容疑者が学校に嘘の説明をする。男性容疑者が初出勤
01月11日 男性容疑者が2月4日に登校させると学校に連絡
01月21日 小学校が児相に長期欠席を連絡。男性容疑者が体調不良で仕事を早退
21日以降は男性容疑者はインフルエンザを理由に欠勤
01月22日 24日まで断続的に女児を立たせ続ける。
01月24日
10:00頃 立たせたりの虐待を始める
23:10頃 110番通報により、事件発覚
23:20頃 救急隊が駆けつけたが、女児の顎などに軽度の死後硬直が生じていた。
01月26日 容疑者を千葉地検松戸支部に送検
02月04日 母親を共犯として傷害容疑で逮捕
02月05日 母親を送検
こんなところですね。
この事件を切っ掛けに政府や政治が動きました・・・
もちろん、やらないよりやった方が良いのは間違いありません・・・・
だけど・・・どうしてもっと早くできなかったのか?酷い虐待事件は毎年のように起きている。
もっと早くできたんじゃないの?と言うのが不満ですね。
それは置いといて、虐待の詳細が分かってきましたが、ちょっと異常性が際立ってますね。
虐待行為自体が異常と言うのではなく(もっとも、酷い事にはかわりがありませんが)、男性容疑者の居ない場所でも、妻に監視させて、LINEで報告させたりとか、21日から仕事を休んでますが、22日から立たせて寝せなかったと言う事なんですよね。
しかし、容疑者達も監視しているので寝られないわけですよね?
この、虐待状態の監視に強い執着が見られると思うんです。
男性でバリバリ仕事をしている人なら、勤務時間中にLINEで連絡が来ても、そんな事、気にしてられないと思うんですよね。
夜もそう、次の日に仕事があるなら、それに備えて、睡眠を取る事を考えるけど、仕事を犠牲にしても監視をしているような事であれば、メンタル的には依存状態だったのではないのかな?と思うわけです。
アルコールに依存するのがアルコール依存症なら、虐待に依存する虐待依存症のような状態だったのかもしれませんね。
元はDVで妻への暴力に依存していたのが、児童虐待に対象が変わったしまったのかもしれません。
本質は暴力によって人を支配する事で精神的な報酬を受け取っていたと言う事になると思うのですが・・・
純粋に暴力を楽しんでいるのか?それとも、支配する事で満たされる何かがあったのか?このあたりは精神鑑定の結果を待つしかないでしょうね。
アルコール依存症などでは、時々、患者自身が、このままじゃダメだと感じる時があるのですが、この男性容疑者の場合は、未だに反省の弁が無いので、このままじゃダメだと感じた事が無いのかもしれませんね。
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