神奈川県横浜市3歳女児重傷火傷放置事件
3歳の長女が大やけどを負っているのに放置したとして、神奈川県警は3月5日、母親で無職の女性(22)=横浜市鶴見区=と、同居する交際相手の自称運転手男性21)の両容疑者を保護責任者遺棄の疑いで逮捕し、発表する事件が起きている。
調べに2人は容疑を認め、「パチンコに行っていた」と供述しているとのこと。
逮捕容疑は重度のやけどを負った容疑者の長女(3)に治療を受けさせず4日正午ごろ、自宅アパートに放置したとしている。
長女は背中から腰にかけて3カ月以上の入院が必要な重傷。母親は「シャワーを浴びた際、過って熱湯をかけた」と説明しているとのこと。
同署によると女性容疑者は長男(5)、長女の2人の連れ子とともに男性容疑者と昨年11月ごろから生活していた。
長男が近くの自動車修理工場の男性(49)に助けを求めた。4日午後4時半ごろ、雨が降りしきる中、作業中の男性のもとに、パジャマ姿で雨にぬれた長男が飛び込んできた。男性に対し「お母さんに会いたい」と話してきたため、「おじさんが家まで連れて行ってあげる」と家まで同行したとのこと。
男性によると「「男の子がパジャマ1枚で『お母さんがいないの』って、『お母さんに会いたいの』って、必死な感じで男児が話したとのこと。
徒歩約3分ほど先の家に到着すると、長男は「家に入りたくない」とおびえたような様子を見せると「妹がいるの」「皮がむけてる」と続けたとのこと。
男性はことの重大性を認識し「放っておくわけにはいかない」と鶴見署に連絡したとのこと。
駆けつけた同署員が施錠されていない自宅室内から、背中から腰にかけて重度のやけどを負い、上からラップを巻かれた状態で布団に寝かされている長女を発見したとのこと。長女は救急搬送され、3カ月以上の入院が必要と診断されたとのこと。
長女は命に別状はないとのこと。
容疑者らは同日午後9時ごろに帰宅し、同署員に「正午ごろからパチンコに行っていた」などと話したとのこと。
女性容疑者は長女のやけどについて「今月はじめにシャワーを浴びた際に誤って熱湯をかけた」「やけどを治すには、体をラップで覆うとよいと、インターネットで見た」などと供述しており、同署は引き続き詳しい経緯を調べている。
事件の発覚後、長男は児童相談所に一時保護されたとのこと。
時系列
03月01日? 長女に誤って熱湯のシャワーを掛ける。
03月04日
12:00頃 両容疑者がパチンコに外出
16:30頃 5歳長男が近所の男性に助けを求める
その後、火傷の長女が搬送、入院、男児は児相に一時保護
21:00頃 両容疑者が帰宅
こんなところですが・・・
色々と間違っていますね。
1)火傷を負った長女をなぜ病院に連れて行かないのか?
経済的な問題があったのかもしれないが、多くの自治体では子供の治療費を助成しているところが多いので、経済的な面が原因とは思えないですよね。
と思って調べてみたら、
・所得制限なしで無料(窓口負担なし)なのは0歳のみ。
・1歳から小学校1年生までは無料(窓口負担なし)、所得制限あり。
で所得制限も616万以上ぐらいなので、この家族ならパスしていると思いますね。
(ちなみに2019年4月から対象が拡大されるようです)
いずれにせよ、子供で、しかも女児ですから、将来の事など考えると、病院に連れて行かない方が不思議ですね。
2)子供だけを残して、大人が外出してしまったこと。
しかも、その内1人は3歳で大やけどをしている状態と言うのが信じられない。
どうしても、仕方が無い用事と言うわけではなく、出かけた先がパチンコと、もう、言葉もありませんね。
5歳の長男の勇気を讃えたいです。
子供ながらに、妹が危ないと感じたのかもしれませんね。
・・・しかし、世間でこれほど、児童虐待のニュースが溢れているのに、自分たちが虐待している事に気付かないのかな?
まー暴力などが無いから虐待では無いと考えていたのかもしれませんね。
あるいは、パチンコ依存症の可能性もあるかもしれませんね。
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コメント
続報です。
1)助成容疑者の親族が去年11月、児童相談所に「子供のお尻をたたいている」などと、虐待を疑わせる内容の相談をしていたとのこと。
児童相談所側は家庭訪問をするなどし、継続して対応していたとしているとのこと。
2)女の子は腰や背中にラップが何重にも巻かれてた、、上半身は服を着ておらず、紙おむつを着けただけだったとのこと。
2人はラップを巻いたことについて「拘束したわけではない」と供述しているとのこと。
女性容疑者は、長女のやけどの患部にラップをまいていたが、「やけどをしたら、ラップを巻けばいいとネットで調べた」と供述しているとのこと。
3)女性容疑者は「男性容疑者がいない間にシャワーを浴びた際に誤って熱湯を掛けた」と供述しているとのこと。
4)警察は女の子が標準体形よりも痩せていることなどから、日常的に虐待があったかについても調べているとのこと。
5)やけどを負わせたのは今月1日か2日で、少なくとも2日以上、放置していたとのこと。
6)横浜市によりますと、女性容疑者は去年5月に埼玉県草加市から転入し、その際に草加市から「住まいを転々とし、居場所が分からなくなるおそれがある」として、女の子を「要保護児童」として見守るよう引き継ぎを受けたとのこと。
7)横浜市は、3月5日の会見で「軽度の虐待と言える状況はあった」としているとのこと。
会見で横浜市は、「養育が十分にできないのではないか、怒鳴ったりしているということが心配であるというような…お母さん(女性容疑者)が、特に下の子がおむつ失敗してしまうと、お尻をペンっとたたくことがあるということを聞き取っている」と説明したとのこと。
その後、児童相談所は複数回、親子と面談した。
今年に入って保育園から「長男が通園していない」と連絡があったため、区の職員が家庭訪問をしたが、子どもたちに特に変わった様子はなかったとのこと。
こんなところですね。
以前から要保護児童とされていたんですね。
それでも、横浜市の認識は「軽度の虐待」なんですよね。
まー、今回の火傷の件がなければ、ネグレクトと言うあたりなのかもしれないけど・・・
いずれにせよ、外部から把握するのは難しいですね。
当人達への面談だけでなく、近所からの聞き取りなども行う必要があるかもしれませんね。
続報を待ちましょう。
投稿: ASKA | 2019/03/07 19:21
***初公判(5月23日)***
女性被告と交際相手の男性被告は今年3月、横浜市鶴見区の自宅で、全身やけどを負った3歳の長女を病院に連れて行かず自宅に放置した罪に問われている。5月23日の初公判で2人は「間違いありません」と述べ起訴内容を認めたとのこと。
検察側は、2人が毎日のようにパチンコをしていて、女性被告が「スロットがしたい気分になったので優先してしまった」などと供述していたとのこと。
検察側は冒頭陳述で、やけどの処置について「インターネットで調べて、ワセリンを塗り、脱脂綿を貼り、その上からラップでくるんだ」などと明らかにしたとのこと。
検察は、長女はそのまま放置したら死に至る可能性があったと指摘したとのこと。
次回公判は7月16日に同地裁で行われる予定。
こんなところですね。
子供のことより、ギャンブルを優先しているので、依存症の可能性がありますね。
しかも、大人二人がそろってというのがまた救いがありません。
そんなに行きたければ、交代で行くとか方法があったはずですよね。
DMS-5の依存症の定義だと9項目中4項目が該当した場合という事ですが、その9項目のうちの一つに次の項目があります。
賭博のために、重要な人間関係、仕事、教育、または職業上の機会を危険にさらし、または失ったことがある。
今回は娘の命を危険にさらしているわけで、これに該当しますね。
他に3項目が該当するのか?は専門家の診断を待つしかないですね。
他には単純に子供に関心が無かったと言う可能性もありますね。
続報を待ちましょう。
投稿: ASKA | 2019/05/23 19:23
***第二回公判(7月16日)***
被告人質問
女性被告「謝りたいです。ちゃんとみてあげられなくてごめんねと伝えたいです」
女性被告はインターネットで火傷の治療法をしらべた。
「やけどしたところは乾かさない方がいいと書いてあった。なのでラップを巻いた」
病院に連れて行かなかった理由
「病院に連れていくとお金がなくなると心配してしまった」
当時、パチンコ店に行っていたことについては「パチスロに依存してしまった」「やけどは治ると思った」などと証言したとのこと。
「本当だったら病院に連れて行くべきだった。母親としての自覚が足りなかったと思っています。寂しい思いをさせて本当にかわいそうなことをしたと思っています」
男性被告は弁護人が欠席の為、被告人質問は行われなかった。
***論告求刑公判(8月23日)***
女性被告(22)と、同居していた男性被告(21)の論告求刑公判が8月23日、横浜地裁で行われ、検察側は両被告に対し、いずれも懲役2年を求刑したとのこと。
検察側は「身勝手で自己中心的な経緯と動機には、酌量の余地はない」などと犯行を厳しく非難。「刑事責任は重く、厳正に処罰する必要がある」と断じたとのこと。
弁護側は、両被告が反省の意を示していることや、やけどの応急的な手当てを行っていることなどを挙げ、情状酌量による執行猶予付き判決を求めたとのこと。
23日の弁護側の被告人質問で長女への対応について問われると、男性被告は「薬を塗ってラップを巻いた。女性被告がネットで調べた」などと答えました。検察側は、「スロットをやりたい欲求を優先して、長女は全身にやけどを負っているのに、長時間放置され、命を落としかねない状態だった」などと犯行の悪質性を指摘した。
公判で、発言を求められた女性被告は「これからは子供のことを第一に考え、自分の行動を改めたい」と話し、男性被告も「適切な処置を取らず、勝手な判断をしてしまったことを(長女に)謝りたい」などと、反省の弁を口にしたとのこと。
判決公判は9月4日の予定。
投稿: ASKA | 2019/08/23 19:20
***判決公判(9月4日)***
判決は母親(22)と同居の男(21)に懲役2年、執行猶予4年です。(求刑は懲役2年)
1)裁判官は、両被告について「保護者としての自覚や責任感に欠け、未熟というほかなく、犯行態様は悪質で結果は重大」と厳しく非難したとのこと。
別の報道では
「全身やけどの子供に医師の診察を受けさせずパチスロに興じて放置し、保護者としての自覚や責任感に欠けていた」とのこと。
「子供の生命に重篤な危険を生じさせた犯行態様は悪質であり結果は重大だ」とのこと。
2)当時、女児の患部にラップを巻く療法を行ったことについても、「被害児童の負った熱傷の範囲と程度に照らして、適切な措置であるとは到底いえない」としたとのこと。
別の報道では
治療費を懸念して病院に連れて行かず、患部に食品用ラップを巻いたことは「適切な措置ではなかった」と指摘。
3)判決理由で両被告が当時の生活態度や育児姿勢を反省していることや、今後、更生する余地があるとしたとのこと。
別の報道では
「長女らと再び同居できるよう、お互いに一旦別れて実家で自立したいと述べていて、社会内で自立更正を図らせるのが相当」とのこと。
執行猶予とした理由について、2人が相手と一度別れて就業や自立をすると述べたことなどを挙げたとのこと。
こんなところですね。
裁判官の指摘はすべてもっともな物ばかりです。
重症の子供を放置してパチスロなんて、親の自覚とか言う以前の問題ですね。
お金が無いからラップを巻いたと言うのも、広範囲に大やけどをしているのに、それで良いわけがないでしょ?
若いからですませられる話では無いと思いますが・・・
女児が死亡していなかった事と、自立更生の道を各々が決意している事を評価しての執行猶予なんでしょうね。
ただね・・・将来、女児が成長して思春期にでもなれば、体の火傷の痕をどう思うのか?と思うと気の毒で仕方がありません。無事に成長してくれる事を願うばかりです。
投稿: ASKA | 2019/09/04 19:43