世田谷一家殺害事件再考その188 (検証 網戸情報その2 ホントは凄い3D映像)
前回に続いて網戸の落下位置についての検証ですね。
映像での検証は引き続き、雑感さんが素晴らしい検証をされています。
世田谷一家殺害事件・網戸の件での追記その2
それで、雑感さんとは違う方法での検証方法は何があるかな?と考えたところ、例の警視庁の公式発表の3D映像が使えないか?と考えました。
間接的(逆説的)な方法ですが
あの3D映像には、フェンスの手前に網戸が立て掛けられるような「小さな植物」は再現されていませんでした。
小さい植物があると考えた時には、「小さい植物は再現されていない」と考えたわけですが、元々小さい植物が無いから描写されていないと言う可能性がありますよね。
と言うわけで、逆説的ですが、あの3D映像の中で他に小さい植物が再現されていれば、フェンス前に小さい植物が無いのは、それが存在しないからと言う事が言えると言うわけです。
で一応、指針としては
宮澤さん宅の近くで、生け垣や花壇のように群生しているのではなく、できれば、単独(まばら)で再現されている低い植物が無いか?を探しました。
生け垣や花壇の場合、まるごと無いと、さすがに、見た目の違いが大きいので、現場周辺の当時の状況を再現と言うには現実との齟齬が大きいと思うんですよね。
だから、生け垣や花壇は低い植物も再現している可能性が高いと思うわけです。
しかし、単独やまばらに存在する低い植物が再現されているなら、それは、手抜きをしていないと言う事ですよね。
で探した所、該当する場所は2カ所ありました。
下の写真が同じポッポ公園の中で、単独で低い植物が再現されている場所です。右側の赤枠部分です。
同じポッポ公園内と言うのが良いですね、網戸の場所から20メートルは離れていないと思います。
次にこちらは少し微妙で、生け垣なのかもしれませんが、まばらに低い植物が再現されています。左側のフェンスの陰の部分です。
正直なところ、これだけでは、網戸の落下位置に低い植物が無かった事を証明するには弱いかな?と思う部分ではありますね。
結局の所、警視庁がこの3D映像を再現するに当たりどの程度の粒度と言うか精度で再現したのか?は警視庁から発表されていないですからね。
ただ、網戸の落下位置周辺は確実に鑑識さんが証拠写真として現場写真を保存しているはずです。鑑識さんの現場写真から3D映像を再現しているなら、3D映像に無い物は現場写真にも写っていないと言う可能性が高いと思います。
結局は再現精度の問題はありますけど・・・
今回の検証は網戸がフェンスに立て掛けられていたと言うよりは、フェンス前に低い植物が無い事の検証ですね。低い植物が無いなら、網戸はフェンスに立て掛けられていると考えるのが自然でしょうね。
(あの角度で網戸が地面に突き刺さっていたと言うのは、さすがに無理があると思います。それに、それなら、「落下していた」では無く、「突き刺さっていた」になりますよね)
他の検証方法としては、映像から位置関係(距離)を計算で算出できないか?と言うのも考えているのですが、ちょっと難しいような気がします(汗)
ゴールデンウィークに時間があったら、挑戦してみますね。
最後に雑感さんへ
>「フェンスへの直接立てかけ一択」
>としているようにお感じになったのかもしれず、そのことを気にされたのかとも思ったのですが(違ったらすみません)、フェンスへの直接立てかけ一択とは、まったく思っておりませんので、そこは心配なさらないでいただければと。
はい、大丈夫ですよ。
私もテキスト情報を発掘している流れで、あの書き方になっただけですから。
余談ですが、105で「転がっていた」と記載してますが、今回、報道情報を発掘していくと「転がっていた」が見つかりませんでした。
で、再度、探してみると2002年8月の読売新聞の報道でしたね。
ただ、「転がっていた」はそれが最後のように思います。
なので、他社も含めて以後は「落下していた」に変わっているようなんですよね。
もしかすると、「転がっていた」は読売さんの誤報だった可能性もありますね。
ただ、記者さんが話を聞いた、捜査員がフェンスに立て掛けた状態を「転がっていた」と表現した可能性もあるので、微妙なところではありますけど・・・
更に余談ですが、この記事ではフェンスの高さは2メートルになってますね。
興味のある人はkisiさんの資料庫を見てください。
https://blog.goo.ne.jp/kishi_kishi/e/8bb78ceefbb333e42cd42f12a013193b
追伸
写真も載せているのですが、ココログさんの不具合で表示されないか、表示されるまでに時間が掛かるかもしれません。
なので、表示されていない場合は、何日か後に再度、のぞいてみてください。
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