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2019/08/07

兵庫県神戸市長田区不明女児バラバラ事件その5(上告棄却 無期懲役確定)

7月1日付で最高裁第一小法廷が検察側の上告を棄却した。
 
検察側は上告趣意書で、被告が抵抗されずにわいせつ行為をするために殺害しており、「偶発的とはいえない」と主張したとのこと。
 
過去のわいせつ目的の殺人事件で、被害者が1人で計画性がないケースでも死刑が3件で確定している点も挙げ、「計画性がなければ死刑の選択は許されないかのような誤解が独り歩きすることは許されず、(事件の性質を)総合評価すべきだ」と訴えていたとのこと。
 
最高裁決定も殺害行為の計画性を是認せず、同種事件の過去の量刑との公平性の確保を踏まえ、「被告による生命侵害が前科を含めても本件1回のみにとどまることなどを考え合わせると、生命軽視の姿勢が甚だしく顕著であるとまではいえない」と指摘したとのこと。
 
「死刑を選択することが真にやむを得ないとまでは言いがたい」との判断を示したとのこと。
 
別の報道では
最高裁は決定で「死刑は究極の刑罰。公平性の確保の観点も踏まえると、死刑がやむを得ないとはいえない」と指摘したとのこと。
 
こんなところですね。
一審判決が死刑で、控訴審が無期懲役、そして最高裁の判断も無期懲役と言う事ですね。
 
この結果を見ると、一審の裁判員裁判って何なんだろうと思いますね。
本来は一般人の感覚を裁判の結果に反映させる事が目的だったと思うのですが・・・上級審で量刑が均されてしまうのであれば、あまり意味がないような気がします。
 
一方で裁かれる被告側にすれば、裁判員のメンバーによっては、相場よりも重い量刑となってしまうのであれば、それは「運が悪かった」と言う不公平感が出るでしょうね。
 
・・・なら最初から裁判員裁判は必要ないのでは?
平成21年(2009年)に始まって10年が経過します。この機会に今一度、裁判員裁判が必要なのか?議論しても良いような気がしますね。
 
穿った見方かもしれませんが、裁判員裁判に求められているのは、「司法に対する不満のガス抜き」と言う役割なのかな?と感じますね。
 
こんな酷い事件で犯人を死刑にできないのか?と言う一般人や遺族の感情を、一審の裁判員裁判で一度「死刑」にする事である程度、満足させる効果を期待されているのではないのかな?
そして、上級審で死刑が回避されても、一審では死刑だったんだと言う事が慰めになると言う計算かな?
 
まー妄想ですね。でも、私としては裁判員裁判が必要な理由が他に思いつきません。
 
最後に亡くなった女児のご冥福をお祈りします。

参考リンク
兵庫県神戸市長田区不明女児バラバラ事件その4(一審判決 死刑)

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コメント

個人的には遺体の取り扱い方や動機の面で死刑でも不思議はないと考えていましたが、判例では無期懲役なのですね

動機、被害者の落ち度、殺害方法、殺害人数、遺体の取り扱い方が一般市民から見て殺人罪の軽重を決めるものでしょう
司法においてはこれらに証拠・証言の確実性、責任能力の有無、今までの判例が加わるというのはわかります
ただ、裁判員をやる人達に多大な労力と精神的負担をかけておいてひっくり返すなら、それに見合った理由と説明がほしいものですね

投稿: つれづれ | 2019/08/25 00:38

つれづれさん、こんばんは

そうですよね、どうも、裁判員裁判の有効性に疑問が残ります。

投稿: ASKA | 2019/08/27 19:03

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