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2019/08/22

北海道札幌市2歳女児虐待死事件(6月7日までの報道)

2歳の女児に暴行し頭や顔などにけがをさせたとして、北海道警は、母親の飲食店従業員I容疑者(21)=札幌市中央区南10条西13丁目=と、その交際相手の飲食店経営F容疑者(24)=同区南12条西8丁目=を傷害容疑で逮捕し、6月6日発表する事件が起きている。
 
女児は6月5日午前5時40分ごろ、搬送先の病院で死亡が確認された。
女児には複数のあざがあり、衰弱死したとみられる。
 
道警によると、両容疑者は5月上旬から6月5日までにI容疑者の自宅アパートで長女(2)に暴行し、頭や顔などにけがを負わせた疑いがある。
 
I容疑者が5日午前5時ごろ、長女の体調が悪いと119番通報。救急隊員が駆けつけたときには長女は心肺停止の状態だったとのこと。
 
司法解剖の結果、長女には複数のあざが見つかり、あざの状況から少なくとも1カ月前には暴行があったとみられるとのこと。
 
司法解剖の結果、死因は衰弱死。
 
警察は5日夜遅く、ススキノのF容疑者の勤務先で見つけ声をかけたところ、暴れることなく逮捕に応じていたとのこと。
 
亡くなった長女(2)には頭、顔、背中など、体の広い範囲にあざやケガがあったことから、警察では当初、殺人容疑で捜査を進めていた。
 
しかし、長女の死因が衰弱死とわかったことで、警察は暴行と死亡の因果関係を明確にすることが現時点で難しいということで、傷害容疑で調べを進めているとのこと。
 
 札幌市児童相談所は6日午後5時30分から市役所で会見を開き、5日通報を受けた際の具体的な状況を説明したとのこと。
 
それによると、5日午前5時ごろ、I容疑者(21)から「風呂から上がると、子どもがうつぶせで倒れていて意識がない」と消防に通報。
 
長女の体には不審なあざや傷があったとのこと。
 
担当者:「不審なあざ・傷があるということで、救急隊から110番通報があって警察が臨場しています」
 
また、児童相談所によるとこれまでに2度、虐待の情報が寄せられていた。
 
1回目は2018年9月28日、「託児所に預けっぱなしで育児放棄が疑われる」との内容で通告がありました。
 
児童相談所は家庭訪問し、あざや傷がなく、I容疑者が母親とも定期的に交流があるため、虐待の事実は無いと判断したとのこと。
 
2度目は2019年4月5日、「昼夜を問わず子どもの泣き叫ぶ声が聞こえ、心配だ」との通告を受け、児童相談所は家庭訪問しましたが不在のため会えず、電話での連絡にも応答がなかったとのこと。
 
また5月15日には札幌南署の警察官が訪問し、親子と面会し、長女の身体の状況を確認しましたが、虐待が心配される状態ではなかったと判断したとのこと。
 
ただ、I容疑者が長女に障害があるのではないかと心配しているという情報があったため、その後、数回電話をしたものの、つながらなかったとのこと。
 
道警によると、警察官が5月15日にI容疑者と長女と面会し、体のあざを確認。緊急に保護の必要はないと判断していた。
 
I容疑者は長女と2人暮らし。F容疑者が頻繁にI容疑者宅に出入りしていたとのこと。
 
4月5日の通報「同じマンションの子どもの泣き声が、普通じゃないんです」。4月5日、I容疑者宅の上の階に住む会社員の30代女性は、札幌市児童相談所に電話をかけた。この日、午前7時から午前11時まで4時間近く、下の階から子どもの泣き声が止まらなかった。
 
「今年に入ったころからほぼ毎日、昼夜問わず、子どもの泣き叫ぶ声が聞こえた」とのこと。
 
5月12日夜「子どもの泣き声がする」と、警察に通報。
 
5月12日に虐待の情報提供を受けた札幌南署は3日後、同署員2人がI容疑者宅を訪問。長女と面会したものの、I容疑者は虐待情報について、「娘と風呂に入っていた時の泣き声が通報された」と説明した。女性署員が長女の体にあざを確認したが、「あざの程度は重くなかった」(道警子供・女性安全対策課)。I容疑者はあざについて、「長女があやまってけがをした」という趣旨の説明をしたとのこと。
 
記者会見で児相の所長は
「児相内で、(48時間)ルールが徹底されていなかったのは事実だ」と認めた上で、「通告は24時間、いろんな時間に入って来る。一方で、児相職員は日勤だ。時間差もあり、48時間に間に合わないこともある」と釈明したとのこと。
 
長女の遺体は体重が10キロ以下と、2歳児の平均約12キロより軽く痩せていて、身長も小さかったとのこと。
 
道警は6月7日、両容疑者を送検する。
 
昨年9月に児相職員との会話
児相職員がアパートを訪ね、I容疑者と長女と面談。I容疑者は「確かに私を憎んでいる人はいる。託児所に預けっぱなしとの通報だが、夜に飲み歩いているわけではないし、夜の仕事をしているわけでもない。お金を払って託児所に預けるくらいなら(近所に住んでいる)母に預ける」と話したとのこと。
 
別の報道では
I容疑者の知人は「朝とか昼近くまで飲んでたりしてる」「(子どもの)お迎えの時間になっても行かないで、美容室に行ったりとか」と話したとのこと。
 
5月15日の面談で長女の体の数か所にあざを見つけましたが、「緊急に保護するようなものではない」と判断した。
 
一方、遺体には程度の重いあざが広い範囲にあったことから、I容疑者とF容疑者がこの面会後の2週間で強い力で暴行を繰り返したとみられるとのこと。
 
F容疑者は、I容疑者の家に今年3月には出入りし、自宅アパートに戻る回数も減っていたとのこと。
 
時系列
2018年
09月28日 1回目の虐待通報
2019年
03月   F容疑者がI容疑者宅に出入りを始める
04月05日 2回目の虐待通報
05月12日 3回目の虐待通報
05月15日 警官が長女の身体状況を確認
06月05日
05:00頃 119番通報
救急隊が到着した時には心肺停止状態
05:40頃 搬送先の病院で死亡を確認
深夜   F容疑者をススキノの勤務先で逮捕
06月07日 両容疑者を送検
 
これが第一報ですね。
ただ、この後の報道でいろいろと関係各所の問題が出てきます。
 

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