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2019/08/05

富山県猫連れ去り快楽虐待事件

富山県内で今年に入り、飼い猫が何者かに連れ去られる被害が相次いでいる。県内の保護グループによると、5月末までに少なくとも5件以上の情報が寄せられている。
 
 5月19日午後1時すぎ、射水市足洗新町(新湊)の路上で、不審な男1人が猫の体をつかんで車の中に放り投げるのを住民が目撃したとのこと。近くの男性宅では飼っていた3匹のうち雄1匹が同日から行方不明となった。
 
射水市の男性宅前にはかまぼこのかけらが落ちていた。
 
富山地方鉄道の寺田駅(立山町浦田)では2月、看板猫としてすみ着いていた小太郎(こたろう)がいなくなった。黒部市から毎日世話に訪れていた男性によると、駅前の駐車場で小太郎が歩いていた直後、車1台が駐車場を離れると、小太郎の姿はどこにもなかったとのこと。
 
駅周辺では他にも、行方が分からない飼い猫が数匹いるとのこと。
 
6月13日、射水市内で飼い猫を連れ去って盗んだとして、射水署は窃盗の疑いで富山市布目、無職、男性容疑者(52)を逮捕したとのこと。
 
同署によると、同容疑者は「1年以上前から、県内で十数匹の猫を連れ去った」と供述しており、県内で飼い猫が連れ去られる被害が相次いでいる問題との関連を調べているとのこと。
 
逮捕容疑は5月19日昼、射水市内の路上で、近くの男性が飼っていた猫1匹を盗んだ疑い。猫を抱えて車に乗り込む様子を目撃した住民の証言が逮捕の決め手となったとのこと。
同署によると、容疑者は「餌で猫をおびき寄せ、自分の車に乗せて盗んだ。いじめたかった」などと話しているとのこと。
 
調べに対し、容疑者は「猫を自宅に持ち去った。自宅で死んだので、近くの用水路に捨てた」と供述しており、同署は十分な飼育をせずに死なせた可能性もあるとみているとのこと。
 
自宅の家宅捜索では、猫用のゲージや園芸に使う金属製の棒などを押収。連れ去った猫をゲージに入れ、金属製の棒で突くなどしていたとの見方を強めているとのこと。
 
さらに、容疑者は、連れ去って死なせた猫を全て用水路に捨てたという趣旨の供述をしているとのこと。
 
これまでの捜査で猫の死骸は発見されておらず、同署は引き続き死骸の捜索を続けるなどして、器物損壊や動物愛護法違反容疑での立件の可否を慎重に調べるとのこと。
 
この容疑者は逮捕の前に動物愛護団体の問いかけに答えている。
目撃情報などを基に同団体や飼い主が6月4日夜に男性宅を訪ねた際、男性は「1年以上前から50~100匹を連れ去って殺した」などと話したとのこと。
猫を連れ去った手口については、餌の焼きガツオを使って捕獲器に誘い込んだとしたとのこと。
 
猫に対する虐待について、男性は「風呂場に閉じ込め、水しか与えなかった」「頭から熱湯をかけた」「殴ったり蹴ったりした」と説明したとのこと。
男性のスマートフォンを確認すると、「猫を殴る」「猫閉じ込める」といった言葉をインターネット検索した履歴があった。ただ、話の内容が二転三転していたとのこと。
 
また、マスコミの取材では
男性は「1人暮らしで誰も相手にしてくれず、ストレスの発散のため猫を殺していた」と話したとのこと。
 
「ほぼ閉じ込めっぱなしです。せっかく苦労して捕まえたのに、すぐ死んでしまったら面白くないから。ニャーニャー鳴いているのを聞いて楽しんでいた」
Q.最初に何をした?
 「お湯をかけました」
Q.弱ってきてから首にヒモをかけた?
 「はい」(男性)
Q.興奮した?
「正直なところ」(男性)
 
こんな事件ですね。
容疑者が逮捕されていますので、捜査の進展に期待したいですね。
ただ・・・マスコミの取材に、ずいぶん正直に話しましたね。
動機も共感できるような部分は皆無で、内容に至っては快楽殺猫(人)につながるような内容です。
 
印象としては、悪い事をしていると言う自覚が無いようですね。
もう、普通に娯楽として楽しんでいるかのようです。
 
この容疑者の生活環境や育成歴などが不明なので、なんとも言えない部分ではあるのですが・・・
50歳ですから、これまでの人生でそれなりの教育を受けているだろうし、仕事などでの人間関係の中でも、動物虐待がダメな事という事は理解していて不思議じゃない年齢なんですよね。
ただ、飼い猫を盗んでまで虐待をしているので、罪の意識がマヒしている可能性もありますね。
 
「誰も相手にしてくれない」と言う孤独感をごまかす為の虐待行為だったようですが・・・
そんな虐待行為をするような人間だから「誰も相手にしてくれない」可能性もありますね。
 
詳細は続報を待つとして、今回、人に対して事件を起こす前に逮捕されたのは良かったと思います。
窃盗という犯罪行為をした上で、虐待により快楽を得ていたのであれば、虐待依存症といっても良い状況ですよね。
 
続報を待ちましょう。

 

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コメント

***一審第1回公判(6月20日)***
起訴状によりますと、被告は今年5月、射水市の路上で他人の飼い猫1匹を持ち去り、自宅の浴室で捕獲器に入れたままエサを与えず、プラスチック製の棒で腹部を何度も突くといった虐待を加え、死なせたとされている。

8月20日、地裁高岡支部で開かれた初公判で被告は「間違いありません」と起訴内容を認めたとのこと。

検察側は懲役6か月を求刑した。
弁護側は「飼い猫1匹を殺しただけ」として罰金刑を求めた。
判決公判は来月17日の予定。

投稿: ASKA | 2019/08/20 17:58

***一審判決公判(9月17日)***
富山地裁高岡支部は9月17日、懲役8月、執行猶予4年(求刑懲役6月)を言い渡したとのこと。

1)裁判官は、「動物の命を顧みない残虐な犯行で、1人暮らしの寂しさを紛らわせるため、ネコが苦しむ様子を楽しんでいたという動機に酌量の余地はない」とした。

また、「愛情を注いできた飼いネコをむごたらしく殺され、飼い主に耐えがたい悲しみを与えた。地域社会に与えた不安感や嫌悪感は大きい」とし、懲役6か月の求刑に対し、それを上回る懲役8か月、保護観察付きの執行猶予4年の有罪判決を言い渡したとのこと。

他の報道では
裁判官は計画性や常習性があると指摘したとのこと。

再犯の恐れがあるとして、執行猶予期間中の保護観察が付け加えられたとのこと。

2)裁判官は判決理由で、求刑より重い判決を言い渡したことについて「(検察側は)判例などから量刑を考えたと思うが、最近の動物愛護意識の高まりを考えると軽いと言わざるを得ない」と指摘したとのこと。

被告の行為は「残虐で計画的。虐待を楽しんでおり、酌量の余地はない」としたとのこと。

3)判決によりますと、被告は、今年5月、射水市内の路上で飼いネコ1匹を連れ去ったうえ、捕獲器に入れたまま餌を与えず、棒で腹を突くなどして虐待し死なせたとのこと。

こんなところですね。
裁判官のご指摘の通り、酌量の余地はありません。虐待を楽しんでいますね。
命をもてあそんでいるという印象です。

ただ、求刑よりも重い判決になった事が今後どうなるのか?と言うのは意見の分かれるところかもしれません。
私も重くする方向、厳罰化の方向に賛成ではあるのですが・・・
ただ、控訴審になったらどう判断されるのか?と言うのが素朴な疑問ですね。

法曹界で動物虐待は厳罰化と言う意識が共有されていれば、控訴審で一審判決を支持と言うのも期待できるのですが、そのあたりどうなの?と思うわけです。

常習性があり、再犯の可能性があると言う事で保護観察がついていますが・・・
このあたりも、実効性が伴うのか?と言うのも疑問ではあります。

まー、最終的には本人の意識と言う事になると思いますが・・・
52歳ですから、十分、分別のある年齢です。更生に期待したいですね。

投稿: ASKA | 2019/09/17 19:01

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