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2019/08/21

大阪府吹田市交番拳銃強奪事件その3(7月16日までの報道)

(長文注意)
1)容疑者(33)が事件前後に、中学時代に親しかった同級生の実家周辺を複数回訪れていたとみられるとのこと。
 
事件直前にはこの同級生の名で虚偽の110番をしていた。
 
2)捜査関係者などによると、事件2日前の14日午後から15日にかけ、容疑者が使っていたとみられるICカードで少なくとも3回、現場最寄りの阪急千里線千里山駅を利用した記録が残っていたとのこと。
 
容疑者は高校卒業まで同駅近くに居住。駅周辺には、容疑者が事件直前に虚偽通報した際に名乗った同級生の実家やほかの友人宅もあるとのこと。
 
3)中学の卒業文集
作文は「三年」との題で、冒頭に「中学生活の思い出なんてろくに出てこない」「周りの人の影響は関係ない」と記述。「感銘的な言葉」として仏教用語の「色即是空」を挙げて変化について触れ、「あまり認めたくないけど『自分変わったな』とか思います」とつづったとのこと。
 
「昔の自分より気に入ってます」「できればもう変わりたくない」と心境を吐露しつつ、最後は「後悔しないために今を思い切り生きようと思います」と結んだとのこと。
 
4)捜査関係者によると、容疑者は事件前、東京都内で同居する母親に「考えたいことがあるから大阪に行ってくる」と話したとのこと。
別の報道では
14日に母親へ送ったLINEには『まだ大阪で考えたいことがあるので、大阪にいる』と記していたとのこと。
 
5)6月10日夜、中学時代の野球部の先輩に、「野球部の同窓会を開きたいので連絡先を集めている」とFBで伝え、元チームメートの連絡先や顧問の先生の顔写真を送るよう求めたとのこと。
 
6月11日夜~12日未明には複数の同級生らに対し、「年賀状を出したいのでよかったら、住所を教えてくれませんか」とFBでメッセージを送ったとのこと。
 
今年2月末には、同級生の一人に「そのうち大阪に住むと思います」と連絡しているとのこと。
 
6)その後の調べで、通報を受けた警察官2人が出動してから、遅れて出た巡査が襲われるまで、わずか10秒ほどしか経っていないとのこと。
 
7)発生から約1時間半後の16日午前7時5分、府警は防犯メールを配信し、警戒を呼びかけた。
 
午前11半すぎには交番防犯カメラに写った不審な男の画像を公開。この段階では男を容疑者と断定していたわけではなかったが、「一刻の猶予も許されない状況」(府警幹部)と、積極的な情報発信に踏み切ったとのこと。
 
8)吹田署捜査本部は21日午前、東京都品川区の容疑者の自宅を捜索。パソコン1台を押収しており、動機の解明を進めるとのこと。
 
9)現場近くにある住宅街の側溝で血のようなものが付いた白いTシャツが見つかった。
白いTシャツは3日後の6月19日に現場から北東へ約600メートル離れた住宅街で発見。防犯カメラの映像などから、事件の約1時間後に捨て、黒いTシャツに着替えて逃走したとみられるとのこと。
 
10)大阪地検は7月2日、容疑者の刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置を大阪地裁に認められたと明らかにした。期間は2日から10月7日までの約3カ月間。
 
11)事件直前、容疑者は『Aと飲みにいく』と同級生に嬉しそうに報告していたとのこと。しかしAはの誘いに応じたつもりはなく、結局、飲み会は流れた。(補足:Aとは中学時代の野球部のキャプテンで事件前に虚位の通報がされた人物)
 
12)事件の1年前
施設に通う30代の男性がある講座で、男性が帰宅しようとすると、なぜか容疑者が一定の距離を保ちながら、ずっと付いてきたのです」
 
男性は再び電車に乗り、施設に駆け込んだ。スタッフが外に出てみると、容疑者がビルの入り口に潜んでいたとのこと。
 
この事件の聴取の過程で、容疑者が刃物を所持していたことが判明。容疑者は、『統合失調症の病状が悪化しているからだ』、『病気のせいであり、自分は悪くない』などと言い訳をしたとのこと。
 
13)捜査関係者によると、巡査は襲撃時の状況について、「バイクにまたがった直後、男に『おい』と声をかけられ、襲われた」と証言。腕や胸など7カ所の刺し傷については「倒れた状態で何度も刺された」と話したとのこと。現場には巡査が乗ろうとしていたバイクが倒れていた。
 
凶器に使われた包丁は巡査の左肺を貫通して心臓に達し、肺の一部を摘出する手術を受けた。巡査は今月上旬、搬送先の病院からリハビリのための病院に移り、徐々に回復しているとのこと。
 
時系列
2009年03月 東京都内の大学を卒業(推定)
2009年04月 海上自衛隊に勤務していた。
半年後  退官
2014年   食品配送業者に勤務
2014年11月12日 品川署に相談
2015年07月 食品配送業者を退職
2015年09月 岩手の民放局に勤務
2016年04月 退職
2018年06月頃 容疑者が通う施設で同席した男性が帰宅時に後をつける事件が発生
2018年11月 容疑者がゴルフ練習場でバイトを始める
2019年
02月末  同級生に「そのうち大阪に住む」と連絡
06月上旬 容疑者が沖縄へ旅行へいく
06月10日 野球部の先輩にFBでメッセージを送る
06月11日 同級生に住所問い合わせのメール
06月12日から 体調不良でアルバイトを欠勤
06月13日 大阪に滞在
06月14日
母親にLINEで「まだ大阪にいる」と送る
15:00頃 阪急南千里駅前のビジネスHにチェックイン(予約なし)
午後から 阪急千里線千里山駅を複数回使う
06月15日
10:00頃 ホテルをチェックアウト
12:00頃まで ホテルのロビーで座っていた。
バイト先に25日復帰予定の電話
06月16日
04:15頃 周囲をうろつく不審な男が防カメに写る(刃物を持っている)
05:00頃 交番周辺を何度もうろつく
05:28  公衆電話から空き巣被害の通報
その後  同僚二人が出動
10秒後  遅れて出た巡査を襲撃
05:40頃 警官が倒れていると通報
05:45頃 拳銃のような物を持つ男が防カメに写る
06:00頃 住宅街で破裂音
06:40頃 血のついたTシャツを捨てる
07:05  防犯メールを配信
07:40  緑地公園駅で電車に乗ろうとして失敗
その後  豊中市のコンビニの防カメに写る
09:00過 電車で移動、イオン北千里店に右手に血の男の通報
09:40頃 コンビニの防カメに男が写る
09:44  ホームセンターで虫除けを購入
10:47  箕面市のコンビニで買い物
11:00過 交番防カメの不審な男の映像を公開
その数時間後 容疑者の父親が通報
20:00頃 山中にある防犯カメに、似た男が写る
06月17日
05:00  日の出を待って山中を捜索
06:34頃 容疑者逮捕
06月18日 送検
06月21日 容疑者の自宅を家宅捜索
07月02日 精神鑑定(10月7日まで)
 
こんなところですね。
とりあえず、事件の疑問を整理しましょう。
 
A)動機は?
これが最大の疑問なんですが、答えにつながるような情報は無いですね。
ただ、事件を起こしたタイミングと大阪に来た理由が動機につながる可能性がありますね。
 
A-1)大阪に来た理由
母親との会話やLINEの内容は「考えたいことがあるから大阪に行ってくる」
問題はこの「考えたいこと」とは何か?
 
A-2)大阪に来たタイミング
大阪に到着したのは13日「大阪なう」の書き込み
その前後で起きていることは
10日 FBで野球部の先輩に住所の問い合わせ
11日 体調不良(病状悪化)を訴える
同日 同級生に住所の問い合わせメール
12日 バイトを欠勤
13日 大阪に移動
14日 ホテルにチェックイン、現場を下見
15日 ホテルをチェックアウト
16日 事件発生
 
これの時系列を見ると、体調不良よりも先に野球部の先輩に住所の問い合わせメッセージを送っているんですよね。
なので、体調不良はバイトを休む為の言い訳(詐病)である可能性も考えられます。
なにしろ、6月上旬には沖縄へ旅行へ行っているので、また、大阪に行くから休むと言えば、何言ってんの?って話になりますよね。
それを考えれば詐病と言う可能性は十分あると思います。
 
で、事件前に起きている事と言えば、虚位通報の被害者と飲みに行く約束をしていたが、実現しなかったというのがあります。
 
野球部の先輩に問い合わせた口実は「同窓会」ですね。
同級生に住所を訪ねた口実は「年賀状」です。
 
年賀状なら半年先だし、同窓会にしてもやはり1、2か月前に事前に連絡するのが普通でしょう。
つまり、これはただの口実で本当の目的は「住所を聞き出す事」だったと考えて良いと思いますね。
 
ただ、その中で唯一、虚位通報の被害者(野球部のキャプテン)の飲み会の話だけは、近日中に実現可能な話なんですよね。
 
この虚位通報の被害者宅については、住所も知っているけど被害者本人はそこに住んでいないと言う状態なので、被害者本人に会うなら、住んでいる住所を調べる必要があります。
 
でも、この被害者とは容疑者は実際に連絡を取っているので、本人に聞くことも可能だったと思いますが、それができなかったのかな?
 
だとしたら、野球部の同窓会で集めた情報の中には、この被害者の住所も当然含まれているはずですよね。
・・・がこれも、失敗して、同級生から住所を集めようとした。
この被害者(キャプテン)は実は同級生なんです。だから、同級生の情報の中にも被害者の情報が含まれている可能性があります。
 
つまり、この住所問い合わせの目的は被害者(キャプテン)の住所を調べる事だった可能性がありますね。
大阪に来た理由はこの被害者に会う為だったという可能性も否定できません。
 
ただ、それと、今回の事件に関係があるのか?と言うのはなんとも言えないですね。
 
B)拳銃強奪の目的は?
これも、この事件の大きな謎なんですが・・・
容疑者が拳銃を撃った(使った)のは1発だけで、事件直後の住宅街で撃っています。
警察官が携帯する拳銃なら通常は安全装置が掛かった状態のはずです。
なので、うっかり暴発と言う事は考えにくいと思いますね。
 
安全装置を外して、撃とうとして撃ったと言うのが私の推測です。
この時点で撃つような場面が発生するのか?と言うと、これも普通に考えれば無いです。
あるとすれば、容疑者を追って来る警官です。
 
つまり、容疑者は直後に追って来る警官を迎撃しようとしていた可能性があると思うのですが・・・
だとすると、1点、矛盾するのが、確保時(逮捕時)に拳銃を握っていない事なんです。
横になって休んでいるとは言え、警官がいつ現れるか分からないわけだから、迎撃するならいつでも撃てるように手に持っているはずですよね。
 
なので、拳銃強奪の理由は単純に「撃ってみたい」とか「持ってみたい」と言う理由の可能性もあるかもしれません。
 
でも、そうすると、またまた矛盾するのが、なぜ、大阪にとどまっているのか?
もともと、バイト先には25日に復帰すると伝えているので、拳銃強奪自体が目的なら目的は達成されているので、電車で東京に戻る事もできたはずです。
 
そう考えると、「拳銃を使って、大阪で何かやり残したことがある」と考えるしかないんですよね。
ただ、逃亡した先は人気の無い山中なので、ここで誰かを撃つのだとしたら、偶然通りかかった見知らぬ通行人を無差別に撃つか?残るは自分だけですよね。
 
でも、供述を考えると「拳銃自殺」と言うのは考えにくいし、夜の間に自殺は実行可能だった事も考えると、やはり自殺ではなさそうですね。
 
ここで、大阪に来た理由を併せて考えると、住所が不明な人物の住所が判明するまで、山中に潜伏して、その後、計画を実行すると言う事なのかな?
 
ただ、それなら、本当に拳銃が必要だったのか?と言うのが、またまた疑問ですけどね。
本来の計画なら、拳銃は必要ないんだけど・・・手段が目的になってしまったのかな?
でも、そもそも、「そんな理由で殺意?」と言うのも、疑問ですけどね。
 
部分的には緻密に見えるけど、思考に一貫性が無いという印象でしょうか。
メンタルの影響はありそうな気がしますね。
 
最後に、週刊誌が病名を出していますね。ただ、これは1年前の事件の本人の供述のようなので、今回、直近で受けた診察の状態とは一致しない可能性がありますね。
 
そもそも、この容疑者は事件直前、大阪に来る前に受診している情報が無いですね。
やはり、詐病なのか?(でも影響はある?)
 
精神鑑定の結果を待ちましょう。

参考リンク
大阪府吹田市交番拳銃強奪事件その2(6月19日までの報道)

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コメント

事件発生の日は、犯人の父親の誕生日だったという情報があります。なんとなーく、父親との確執があったのでは?と思ったり。犯人以外の家族はエリートだったみたいだし、居場所なかったのかなあ。

週刊誌が出している病名で、通院歴投薬歴があったと何かで読みました。ゴルフ場の仕事も、病気のことを明確にした上で雇用されていたとテレビ報道があったように思います。ご両親的には、犯人の病気を隠したりせず、援助されていたようにも思います。

投稿: m | 2019/08/24 20:21

mさん、こんばんは

なかなか、生活環境については判断が難しいですね。
家庭内でのトラブルと言うのも出ていませんし・・・
沖縄旅行が一人旅だったのか?そのあたりの情報も無いのですが・・・

もし、病気の発作が旅先で出ると、なかなか厳しい状況になるので、もし、病状が重いようなら、家族は旅行に反対するのではないか?と思います。

そのあたりを考えると、症状は意外に軽いのかもしれませんね。
一緒に同行した人たちが病気の事を知っていてサポートを約束してくれていた可能性もありますが・・・

で、同じ事が大阪に一人で宿泊している時にも言えるんですよね。
この時は一人だったはずです。
母親が本人が体調を崩している事をしっていたなら、返ってこいと説得すると思うんですよね。

過去に幻覚で暴れだすような激しい症状が出ていないのか?それとも、母親には体調不良の話をしていないのか?

障碍者手帳も持っているので、病気自体はあったと思います。
母親と二人暮らしで、経済的にも恵まれているなら、母親も本人にキツク当たるような事は無かったと思うんですよね。
しかも、アルバイトとは言え、仕事もしているなら、家族は両親が健在なうちは、しばらくこのままでも良いと思っていたかもしれません。

ただ、家族の思いと本人の思いが同じだったか?は分かりませんね。
本人が何等かのプレッシャーを感じていたという可能性はあると思います。

父親の誕生日に事件?
計画的な犯行なら、ホテルの予約ぐらい取ると思うので、やはり、感情的な出たとこ勝負の事件じゃないのか?とも思うのですが・・・それだと、住所を調べていた事が、ただの偶然と言う事になるので、計画性については、何とも言えないですね。

投稿: ASKA | 2019/08/27 18:34

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