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2019/09/12

愛知県名古屋市北区受験勉強長男殺人事件その4(第3、第4回公判)

***第3回公判(7月5日)***
 
弁護側の被告人質問で被告は、長男に包丁が刺さり死亡させたことを認める一方「死んでもいいとは思っていなかった」などと、改めて殺意はなかったと主張したとのこと。
 
その上で、長男への指導について「自分でも厳しいとは思っていたが『教えてくれ、チャンスをくれ』と何度も言われたのでやめることができなかった」などと説明したとのこと。
 
被告にとって長男の存在とは?と問われて
「なにものにも替えがたい存在」と答えた。
 
こんなところですが・・・
「『教えてくれ、チャンスをくれ』と何度も言われたのでやめることができなかった」
どうなんだろう?
例えそう言われたのだとしても、教育方法を変えるだけから、やめられない事は無いと思うのですが・・・
 
経済的な問題もあるから、塾などではなく、自分で教えていたのだろうと思いますが、結局、成績が上がらないから、方針を変える事ができなかったと言う事なのかな?
 
もし、成績が上昇していれば、自分で教える時間も少なくなったような気がしますよね。
 
***第4回公判(7月8日)***
 
弁護側?の被告人質問
(第3回の公判の報道で7月8日は検察側の被告人質問とありましたが、今回報道で弁護側の被告人質問とあり、どちらの被告人質問か分かりません)
 
刃物を持ち出した理由について
 
事件の前の年から、カッターナイフをちらつかせながら注意するようになった。
 
「事件の1か月ほど前に包丁を買った。先がとがっていて、怖いだろうと思った。素直に言うことを聞き、怒鳴ることも減り、時間が短縮出来ると思った」と説明した。
 
事件当日。
長男が朝起きて来ず反抗的な態度が始まったと思い、包丁を取り出した被告は、「この前言ったことを忘れたのかと説教すると泣き出したので、口を塞いだとのこと。
 
手を洗おうとキッチンへ向かっていると『パパ』と呼ばれ、振り向くとピュッとなにかが出てくるのが見えた。胸のあたりに穴が見えた」と証言したとのこと。
 
刺したときの記憶がなく、殺意はなかったことを強調したとのこと。
 
別の報道では
事件当日の犯行について「反抗的な態度を見せ、冷静に話を聞いてもらうために包丁を手に取った」などと主張したとのこと。
 
こんなところですね。
事件当日の経緯はちょっと腑に落ちませんね。
 
包丁を出して、説教した。ここまでは良いのですが、「泣き出したので口を塞いだ」ここが分かりません。
口を塞ぐ理由が無いと思うのですが・・・
 
泣き声を出されると都合の悪い事があるんでしょうか?
泣かれたとしても、慌てて口を塞ぐ必要は無いと思うんですよね。自分の説教に正当性があるなら、周囲に聞かれたとしても、それほど困る事では無いような気がします。
 
あるとしたら、虐待を疑われるのを嫌った場合になると思いますが・・・どうなんでしょうね。
 
さらに、そこからの行動が理解できないのですが・・・
「手を洗おうとキッチンに向かっている」この時の状況が分からないです。
 
片手に包丁、片手で口を塞いだ状態で、キッチンに移動したと言う事なんでしょうか?
 
ただ、この体勢だと、長男と正対した状態だと思うんですよね。
でないと、口を塞げないし、後ろから口を塞いだなら、包丁が刺さるのは背中ですからね。
 
このあたりを考えると、正対した体勢で胸に刃物を突き付けた状態で、よそ見をして、うっかり包丁を刺してしまったという説明に聞こえるわけです。
 
このうっかり刺さった結果が「肺にまで達する傷」になると言うのは、ちょっと整合性が取れないような気がしますね。
 
この矛盾と言うか、この説明を果たして裁判官がどう判断するのか?
公判の行方に注目しましょう。
 

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