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2019/10/30

東京都目黒区5歳女児虐待死事件その4(母親の第4回公判まで)

***第4回公判(9月6日)***
 
1)被告人質問
被告は、男性被告から女児への暴力は知らなかったとした上で、「私は女児の母親なので、知らなかったではすまないと今は思っています」と述べたとのこと。
 
「男性被告の言うことを聞いていれば、女児に攻撃しないと思った」「女児に近づくと男性被告の機嫌を損なうので、怖くて近づけなかった」と話したとのこと。
 
女児との関係については、「「私がちゃんと親子関係を築けなかった」「私と男性被告が女児を追い込んだとしか思えない」「その時は女児のためにとやった行動が、結果的に女児の死につながったと思ってます」と話したとのこと。
 
***補足1***
「あしたはもっと できるようにするから」「もうおねがい ゆるしてください」
 
女児のノートのこの記述に対する話ですね。
 
被告:「文書を見たら普通の人なら助けを求めるはずなのに、あのときはそうしなかった。今思えば私と男性被告が女児を追い込んでいたとしか思えない」と話した。
 
***補足2***
検察官が、児相や医師らの「支援の手を振り払って自ら孤立したのでは」と問うと、「その時は女児のためにした行動だった。それが結果的に女児を死なせてしまった」と話した。
******
 
死亡する数日前に女児を病院に連れて行けば、顔のあざが見つかって男性被告も自身も逮捕されたと思うとし、「暴行したのは男性被告だが、女児を守らなかったり、男性被告がストレスを感じる環境をつくったりしたのは私」と自身の責任について述べたとのこと。
 
被告は県児相に関し「関係がよくなくて児相に対して間違ったイメージがあった。私が歩み寄らなかった」と話した。
 
また都の児相職員が「相談してほしかった」と証言したことに触れ「ああいった立場になったときは助けを求める一言を言えない」と話したとのこと。
 
亡くなる前日に被告が痩せこけた女児をお風呂に入れた時の話について聞かれると、「死んでしまうとは思わなかった。大丈夫だと思っていた」と話した。
 
また、「男性被告に顔のあざがなくなったら病院に行こうと言われた」「結果的には男性被告の暴行を容認していた」とも話したとのこと。
 
こんなところですね。
微妙に自己の責任を回避する部分がありますね。
最終的に男性被告に責任がある的な言い回しになっているように見えます。
 
長く辛いDV生活の中で従属する事を強いられた結果、性格や思考に偏りができているのかな?
 
一つ気になるのは、死亡する前日の入浴の時の話で
「死んでしまうとは思わなかった。大丈夫だと思っていた」
 
と言う事は死亡しなければ、今の状態を続けても良いと考えていたと言う事なんじゃないかな?
男性被告からの暴力を回避する為に無意識に娘をスケープゴートにしたと言う疑いもありますよね。
肉体的にも精神的にも追い詰められていたんでしょうね。
 
二人が結婚した理由が分かりませんが、結婚相手は慎重に選ぶべきですね。
この結婚には、男性被告の母親が反対したようです。
それを押し切って結婚しているようです。
(このあたりは週刊誌の記事ですね)
 
男性被告側の家族が反対した理由は、多分、バツイチの子持ちで、仕事が水商売と言ったところでしょうか。
反対する理由としては、ありがちな理由だと思います。
 
ただ、女性被告側の家族はこの結婚をどう考えていたのか?と言うのが出ていません。
一般論でいえば、経済的にも家事や育児の負担も減って精神的にも安定するはずで、周囲は反対しないですよね。
 
相手がどんな男かなんて、調べたりもしないでしょう。当の本人がぞっこんだったようですから。
 
なので、この結婚を止める事ができたのは、男性被告の家族だったんですよね。
でも、かなりの反対を押し切って結婚しています。
結婚のきっかけは、長男の妊娠と言う事のようで、責任を取る形で結婚を選択したと言う事なのかもしれません。
 
だとしたら、本当に男性被告はこの結婚を望んでいたのか?ちょっと微妙な印象です。
長男の妊娠がなければ、この二人は結婚しなかったかもしれません。
 
男性被告は強い責任感で、自分自身を望まぬ結婚に向かわせてしまったのかもしれませんね。
その表に出せない不満が結果的に、自分の望む家族の形の追及へと変化していったのかな?
 
このあたりの男性被告の考え方や受け止め方などは、男性被告自身の公判の内容で考えてみたいと思います。
 

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