東京都目黒区5歳女児虐待死事件その3(母親の第3回公判まで)
***第三回公判(9月5日)***
1)一家が東京に引っ越す前に女児を診察した香川県の女性医師の証人尋問。
医師は香川県の児童相談所が女児の2度目の一時保護を解除した後の約4カ月間にわたって母子の診察や相談を続けてきたとのこと。
医師は「当時の女児の体重は平均の範囲内で、引っ越す直前は表情も明るかった」。
「女性被告は自己評価が低く、夫の男性被告の考えに従っていて、夫婦の力関係は悪かった」と述べたとのこと。
別の報道では
「女性被告は夫を尊敬していて、夫が正しいと思っていたので、暴力を悩んでいたが容認しているところがあった」。
「東京に行って、すごくしんどかっただろうと思うけれども、助けてあげられるのはお母さんしかいなかった」「女児は最後の最後まで助けてくれるのを待っていたと思うし、お母さんには守ってほしかった」「女児が大好きだったお母さんなので、罪を償ってほしい。女児に謝ってほしい」と述べたとのこと。
医師は女児が「お父さんがキックする。家に帰りたくない」と話し、女性被告については「ママはやめてと言ってくれるよ」とする一方、「パンチしないがたたく」とも話していたと述べたとのこと。
2)弁護側の被告人質問
「女児ごめんなさいと謝り続けるしかない」と話したとのこと。
説教の内容は
Q:「内容はあなたの生活のことだけではなくて、女児へのしつけや生活ぶりに話が及んでいったのはいつからですか」
A:「入籍してから言われるようになりました」
「毎日説教され、『ごめんなさい』と言っても男性被告が慣れたのか『反省をもっと違う態度で示せ』と言われました」
「何回言っても許してくれないので、自分を傷つければ分かってくれるかなと思って、自分の髪の毛を引っ張ったり、太ももを次の日に真っ黒になるまで叩いたり、自分の顔を叩いたりということを見せました」とのこと。
一部要約すると
男性被告が女児をサッカーボールのように蹴った時の状況
男性被告が寝ている女児の腹を蹴った。
その時、被告は止める事ができなかった。
それを見た被告が涙を流していると
男性被告が「お前が泣いている意味が分からない」と言った。
その後、すこしして、被告が「暴行を止めて」と言うと、男性被告は「お前が結愛をかばっている意味が分からない」と言った。
2回目の保護の時、男性被告は
「児相の人は他人だから、結愛のことを考えていない。マニュアル通りに勧めている。女児のことを考えているのは母親のお前でもなく俺なんだ」と言った。
男性被告の作った児相への対応マニュアル
女児が母親も暴力を受けているとの発言を否定する為の口裏合わせでは
「俺はお前にDVなんてしてない』と確認を取ってきて、私もばかだから『うん』って言いました」
男性被告の実子である息子について
「とても大事に扱わないと男性被告の機嫌が悪くなることの一つでした。かすり傷一つあると病院に連れて行かないと男性被告に責められる」
3)検察側の証人尋問
Q:「東京に住み始めた当初、食事を家族でとることはありましたか」
A:「みんなバラバラでした。段被告の前では私も食事をすることはできないので、自転車で近くの店に行き、パンなどを買って公園で食べていました」
Q:「男性被告はどうしていましたか」
A:「レトルト食品のようなものを食べていました。東京に引っ越してきたとき、『俺の飯はもう作らなくていい』と言われました」
女児については
「男性被告から『俺がスーパーで女児のために買っておく。それだけを食べさせてくれ』と指示されていました」
ざっくりとこんなところですね。
実際の証言は詳細な報道を参照してください。
えーと、ここまでの証言を見ても分かりますが、夫婦関係、家族関係は破綻していますよね。
夫婦なのに、食事を一緒に取らないとか、妻に手料理を作らせないとか、これが家族の団らんか?と思います。
暴力によって支配されている状態に見えますね。
息子は溺愛していたものの、接し方には厳しかったようです。
ただ、一つ思うのは、男性被告自身はこの生活が気に入っていたのか?なんですよね。
この家族が心安らぐ家族の姿なのか?と考えると、ちょっとそうは思えない部分はありますよね。
長時間の説教にしても、男性被告自身もそれに時間が割かれてしまうわけですから、本来なら本人もそんな事に時間を使いたくは無いと思うんですよね。
なので、過度な義務感やあるいは、依存状態(説教に依存している状態と言うよりは、支配する事に依存しているのかもしれませんね)
そうなんですよ、男性被告自身がこの状況を望まなければ、こんな状況は継続できないと思うんですよね。
ただ、一方で、女性被告自身が洗脳とは言わないけれど、従属的になってしまった事で、男性被告の支配欲を満たしてしまった可能性があります。ここで共依存関係ができてしまっているのかもしれませんね。
女性被告はもともと、自己評価が低い面があって、依存しやすい性格だったのかもしれません。
逆に言うと、男性被告がそんな女性被告だからこそ、結婚相手に選択した可能性もありますね。
なので、互いに結婚してはいけない相手だったと言う事なのかもしれません。
もし、結婚相手が互いに違っていたら、こんな事件は起きなかったのかもしれませんね。
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