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2019/11/11

東京都目黒区5歳女児虐待死事件その6(父親の初公判)

***初公判(10月1日)***

1)「間違いありません」などと述べ、起訴内容を大筋で認めた。

「1点だけ。私が女児の体に危険を感じたのは3月1日ごろではなかったかと思います」と述べた。

2)女児の救命措置に当たった消防隊員の証言
隊員は女児が死亡した2018年3月2日、男性被告の119番で自宅アパートに駆け付けた。被告はベランダから慌てた様子で「早く来てくれ」と叫んでいたとのこと。

女児はパジャマ姿で布団に横たわっていたといい、隊員は「あばら骨が浮き出て、手足は骨と皮しかないくらいだった。顔は土気色で頬はこけ、目の周りが腫れていた。あざや傷がたくさん見えた」と証言。痩せこけた女児について、男性被告が「数日前から具合が悪く、食事はあまり取れていない」と説明したとのこと。

3)弁護側は「男性被告は女児を理想の子どもにしようと思っていた。彼のエゴに基づくものであるが、邪魔になったから虐待をしたわけではない」と主張したとのこと。

別の報道では
「女児に理想のこどもであってほしいという気持ちから、できないといら立ち暴力をふるってしまった」「厳しい虐待は許してはいけないことだが、それでも、男性被告は女児の父親であろうとしていた」と主張したとのこと。

弁護人:
今回、起訴されているのは保護責任者遺棄致死罪です。殺人や傷害致死ではありません。適切な保護をしなかったことの責任が問われます。過去の経緯も無視することはできませんが、彼がしてきた虐待や、妻である女性被告へのDVを裁く場ではありません。

被告の生い立ち
幼少期に千葉から北海道に転居するなどした経験から、他人を気にしたり、自分を押さえつけたりすることを学んだとされる。大学卒業後にシステム保守(メンテナンス)の仕事に就職。退職後は知人の紹介で北海道のクラブに勤務。その後、香川県内のキャバクラに移り、平成27年5月ごろ、女性被告と出会ったという。女性被告は離婚歴があり、子供がいることを男性被告に伝えていたが、2人は急速に距離を縮め、一緒に生活するようになったとのこと

男性被告は結婚を強く意識するようになりました。彼には理想の家族(像)があって、明るくて何でも言い合える関係です。この正しい、しかし、高い理想は、男性被告のプレッシャーになりました

その後、女性被告に対してきつくあたるようになり、罵声を浴びせることもありました。女性被告は男性被告に対して、ものを言えないようになりました。平成27年4月、入籍して、女児とも養子縁組した。

男性被告は、女児の友達が少ないのではないかと考えたという。その焦り、いらだちが女児に向くようになったとのこと。

男性被告が先行して東京に転居。その後、後を追うように転居してきた女性被告と女児。このとき男性被告は徐jいが「食事を過度にとっていた」ことに怒りを覚えたとのこと。

男性被告は女児に理想の子供であってほしい。友達をたくさんつくってほしい。目標を見つけて達成する、達成感を味わってほしい…と思っていたとのこと。


4)検察側は虐待の状況について詳しく説明した。そのなかで、亡くなる2カ月ほど前には16キロ余りあった体重が男性被告による食事制限によって逮捕時には12.2キロだったとのこと。

また、「女児が嘔吐を繰り返しているにもかかわらず、虐待の発覚を恐れて病院に連れて行かなかった」と事件の悲惨さを指摘したとのこと。

検察官:起訴状などによると、男性被告は昨年1月下旬ごろから女児に十分な食事を与えず、シャワーで冷水をかけて顔面を複数回、殴るなどの暴行をしたとしている。検察官は女児が死亡する直前の2月下旬、目黒区のアパート近くの自動水質計器で計測された1日の水温が平均で8・5度だったと述べたとのこと。

争点(論点)の要約
A)犯行態様の悪質性。虐待や傷害の程度がポイント。また保護の必要性を認識したのが2月27日ごろか、その後か」

B)動機に酌むべき点があるかどうかの『責任、非難の程度

C)5歳の生命が奪われた『被害結果の重大性』

こんなところですね。
弁護側の主張としては、理想の家庭、理想の子供を作りたかったと言う事なんだけど・・・
流石に、理解できませんね。

理想の家族を作ろうとしているのに、現実は全て逆ですよね。
何でも言える家族関係なんて、どこにも無い、そしてそれを作ったのは被告本人です。

さらに、子供の教育についても友達を沢山作って欲しいと言いながら、ほとんど外に出さないような生活を強いているので、とても、この主張に信憑性があるとは思えないんですよね。
(外出の件については、明確な情報は女性被告の公判の時も出ていないと思いますが、過度の課題を出して、それをさせているわけで、とても、外で友達を遊ぶような時間は無かっただろうと思います、なので結果的に友達を作れるような環境は作っていないと思います)

このあたりを考えると、今の段階では、弁護側の主張するような理想の家族を作る事のプレッシャーで虐待やDVをしたと言う事は信じられないですね。

だいたい、そんなプレッシャーや願望があるなら、誰かに理想の家族を作るにはどうしたら良いのか?とか相談した事があるのだろうか?

とりあえず、弁護側がこの後、どんな主張を繰り広げるのか?に注目ですね。
(と言いつつ、判決はもう出ています)

参考リンク
東京都目黒区5歳女児虐待死事件その5(母親の判決まで)
東京都目黒区5歳女児虐待死事件その7(父親の第4回公判まで)

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