沖縄県総合運動公園ねこ毒殺事件
沖縄市の県総合運動公園の敷地内で1月11日(土)から12日(日)にかけて、衰弱した野良猫が相次いで発見、保護される事件が起きている。
保護された3匹のうち2匹が死亡し、1匹が瀕死の状態とのこと。
保護した動物病院の獣医師は、猫の症状などから「毒物を盛られた可能性が高い」と指摘。同公園周辺では昨年10月ごろから猫の不審死の報告が続発しており、県内の動物愛護団体が「動物愛護法違反の恐れがある」として沖縄署に被害の相談をしているとのこと。
公園の管理会社関係者や住民によると、衰弱した猫が発見されたのは同公園の北東側にある「比屋根口」と呼ばれる出入り口周辺とのこと。
11日午後6時ごろ、沖縄市海邦に住む主婦(43)が駐車場入り口から西に約60メートル離れた敷地内で猫1匹を発見。呼吸が浅く、けいれんしており、約5時間後に死亡したとのこと。
翌12日午後5時ごろにも同じ主婦が、駐車場そばの警備員が常駐するプレハブ近くで倒れていた猫2匹を保護したとのこと。11日に発見された猫と同様の症状で、1匹が約5時間後に死亡し、1匹も瀕死の状態とのこと。
診察した「ペットメディカルセンター・エイル」の獣医師によると、3匹はいずれも腎機能が著しく低下しており、死因として「何らかの毒物を口にした可能性が高い」と指摘。除草剤などに使われる有機リン系や害虫駆除用のホウ酸などの毒物を摂取した時とは異なる病変とのこと。
管理会社関係者によると、公園周辺では昨年10月ごろから衰弱した猫や猫の死骸が発見される事例が相次いでおり、同12月中にも敷地内で2匹の死骸が見つかっていたとのこと。
関連報道
2015年3月にこの県総合公園で128匹の猫が不妊治療を受けて、公園に戻された。
時系列
2019年10月頃から、衰弱した猫や猫の死骸が発見されているとのこと。
2020年
01月11日(土)
18:00頃 駐車場入り口側で瀕死の猫を発見
23:00頃 猫が死亡
01月12日(日)
17:00頃 駐車場そばのプレハブ近くで瀕死の猫2匹を発見
22:00頃 1匹が死亡、もう1匹は瀕死の状態
死因は毒物による中毒死と言うところのようですが・・・除草剤等、一般的に入手できる毒物では無いと言う事なのかな?
状況だけみると、野良猫を嫌った駆除目的の犯行のように見えますね。
猫の平均寿命は14.2歳と言う事ですが、屋外で暮らす猫の場合は5年から10年と言う事のようです。
(アニコム損保の統計による)
2015年の128匹はあれから、12年経過しているので、ほぼ全頭死亡しているでしょうね。
しかし、2018年に沖縄市議会に猫の不妊治療の請願が出されていますが、その時の背景の説明として
「沖縄県は温暖な気候のせいで繁殖にきわめて適しており、年に三回も四回も子猫を産むため、公園や漁港等さまざまな場所で猫の数が増え続けています。」
と言う事を考えると、ある程度の数の野良猫が公園内にいると言う事のようですね。
冬を超えて春になり、猫が繁殖する事を防ぐ為に、冬の今に数を減らそうと言う発想かもしれませんね。
こうなってくると、なかなかこの駆除目的の毒餌の案件は防ぐのが難しいかもしれません。
多分、悪臭などの実害を受けている人の犯行だと思いますので、そのあたりの実害をどれだけ減らせるのか?と言うのがこの事件を円満に解決するポイントなのかもしれませんね。
このあたりは、意見の対立する方々がいる複雑な問題になりそうなので、現地の行政などで円満に解決して欲しいと思います。
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コメント
小動物の殺傷なら事件性と対ヒトへの発展性を危惧されるのに
毒殺だとあまり気にかけられない傾向は、危険かと思います。
結論から言いますと、意見が分かれようが一致しようが
犬猫に対する傷害行為は「犯罪」として括られるべきで
解決策は「犯罪でない方法、手段」から選ばなければならない。
だったら殺処分は?
それは権限を持つ者が権限に縛られながらやらざるを得ないことです。
動物嫌いの人は、公園から猫を駆逐できれば次は鳩の駆逐に情熱を傾けるかもしれません。
その次は渡り鳥や池の亀の駆除に励むかもしれません。
一部の深刻な猫害に遭ってる人を除けば、猫は口実の1つでしかありません。
快か不快かで判断する人達は、不快なものは無くすという短絡的な発想をしがちです。
そこには容認や共存、多様性はありません。
そういう意味で難しい問題だと思います。
投稿: | 2020/01/20 01:39