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2020/02/25

福岡県田川市1歳男児エアガン虐待死事件その3(12月26日までの報道)

1)三男の体重は約5・6キロで、把握できている生後8カ月当時より2キロ程度減っていた。健康な乳児の場合、生後1年で体重は約3倍に増え、大幅な減少は異例。県警は食事を十分に与えないなど育児放棄の可能性もあるとみて調べるとのこと。
 
捜査関係者や市によると、2017年11月、生後3カ月が経過した三男の体重は4・27キロ。厚生労働省の乳幼児身体発育調査の平均6・63キロを下回っていたため、市は女性容疑者にミルクの量を増やすように助言した。
 
その後、生後5カ月までは順調に体重が増加。病院を最後に受診した生後8カ月ごろには増加の程度が緩やかになり、平均の8・30キロを下回る7~8キロだったとみられるが、異常はなかったという。以後、病院に連れて行っておらず、体重の推移は分かっていない。
 
2)県警は司法解剖の結果などから、昨年11月ぐらいから重度の低栄養状態に陥り、同月下旬には肺炎の初期症状であるせきや高熱を発症していたとみている。
 
3)捜査関係者によると、三男は亡くなる数週間前から外出した形跡がないとのこと。
 
低栄養の状態は死亡の1週間ほど前から重篤化していたとみられていますが、男性容疑者は、三男を自宅に放置し、女性容疑者と、長男・長女だけで外出したことを認めています。
 
4)、男児の遺体に、虐待を受けた子供たちにしばしば見られる「胸腺」の顕著な萎縮が確認されていたとのこと。胸腺は免疫機能を担う臓器で、強いストレスを恒常的に受けたり栄養が不足したりすると縮むとされる。県警は虐待を裏付ける重要な証拠になる可能性もあるとみて調べるとのこと。
 
胸腺は胸骨の後ろ、心臓の上にある臓器で、萎縮すると感染症などへの免疫機能が低下するとされる。
 
5)二人は保護責任者遺棄致死の疑いで11月29日、検察庁に身柄を送られました。
 
6)三男の体には、最初の逮捕容疑となったエアガンなどによる傷が数十か所あったほか、死亡するまでの3か月間に何度も骨折した形跡が見つかっています。
 
7)福岡地検は12月19日、保護責任者遺棄致死罪で、父親の同市伊加利の土木業、男性(24)と母親の無職、女性(24)の両容疑者を起訴した。男児にエアガンを撃ち、けがをさせたとしている傷害容疑については処分保留としていたが、同日付で男性容疑者を起訴し、女性容疑者を不起訴処分とした。
 
女性容疑者は「起訴に足りる証拠がなかった」として、傷害罪については不起訴処分とした。
 
8)起訴状などによると、男性被告は2018年11月下旬ごろ、三男に至近距離からエアガンを多数回発射し、頭や顔など全身に全治約3週間の傷を負わせたとされる。両被告は10月下旬までに重度の低栄養状態に陥った三男が、両太ももや両腕、あばら骨など10カ所以上を骨折したうえ、肺感染症を発症したのに医療機関に受診させなかった。11月30日までの2週間で三男を自宅に計51時間近く置き去りにするなどして12月1日に死亡させたとされる。地検は認否を明らかにしていない。
 
9)捜査関係者によると、男性被告は保護責任者遺棄致死容疑の逮捕後、自宅に複数回置き去りにして外出したことを認めたうえで「骨折や低栄養は分からなかった。病院には連れて行っていない」と供述してから黙秘に転じ、女性被告は一貫して黙秘しているとのこと。
 
10)関係者によると、三男の死後、長男と長女を保護した田川児童相談所(児相)は2019年7月、生まれたばかりの次女の保護も決定。これに対し、男性被告は10月中旬に反論書を提出した。
 
反論書では「三男も長男と同じく同年代の子に比べて小さいが亡くなるまで自分のペースで育ってくれた」「小さいから、痩せているからと虐待の判断をしてほしくない」と主張。
 
傷痕については「三男にかまっていると長男が焼きもちを焼いてたたいたのを何度も目撃した」とした。
 
11)福岡県警は、一家が暮らしていた団地の出入り口を映す防犯カメラの映像を捜査。捜査関係者によると、この映像から、死亡するまでの2週間で十数回、計約50時間51分間置き去りにしていた。この間、両親が仕事の時間に出かけたり、買い物袋を持って帰ったりしている様子が映っていた。三男はずっと家におり、第三者の出入りもなかったとのこと。
 
時系列
2016年 次男が病死
2018年
01月 長男に虐待の疑いで通報
05月 長男と女性容疑者が児相を訪れるが異常はなし。
06月25日 児相と市が様子を確認していた。
07月05日 三男の姿が見えないと匿名の情報。
07月25日 母親と三男が来庁した際は目視でアザなどは無かった
09月上旬以降 複数の骨折(この時期の骨折と推定)
11月01日頃から極度の低栄養状態になると推定。
11月 1歳の三男に対してエアガンでの虐待の疑い
11月下旬 初期症状であるせきや高熱を発症していたと推定
12月01日 三男が肺炎で搬送されるが死亡、エアガンの痕が確認される。
三男の死後 児相が長男、長女の保護した。(時期不明)
2019年
07月 次女が生まれる。
07月 児相が次女の保護を決定
10月中旬 男性容疑者が反論書を提出
11月06日 両親が傷害の疑いで逮捕
11月08日 二人を送検。
11月27日 二人を保護責任者遺棄致死の疑いで再逮捕
11月29日 二人を保護責任者遺棄致死で送検
12月19日 二人を保護責任者遺棄致死で起訴
 傷害容疑については男性容疑者を起訴、女性容疑者は不起訴
 
こんなところですね。
他の事件でもそうですが、子供への愛情とか言う以前に、人間として、生き物として見ていませんね。
外傷が出来た事で虐待の発覚を恐れて、病院に連れて行かないと言うのは、他の虐待事件でもある事なんですけどね。
でも、低栄養状態で、おそらく肺炎の高熱で動く事もできない状態ですから、もう死ぬのを待っている状態ですよね。
 
愛情も愛着も無いのかと思うと、次に次女を妊娠していたりしますから・・・
あれ?、三男の死亡が12月、次女の誕生が7月、普通にと10月10日とするなら、妊娠(3か月)に気付いたのは死亡した12月頃ですね。
 
でも、虐待がエスカレートしたのが9月だから、次女の妊娠に気付く前だから、次女の妊娠と三男の虐待は直接の影響は無いかな?
 
一体何があったのか?公判に注目しましょう。
 
亡くなった男児のご冥福をお祈りします。
残った3人の兄妹も気になりますが・・・虐待されて死んでいく三男を見ていたはずですから、メンタルケアが必要かと思います。
 

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