福岡県田川市1歳男児エアガン虐待死事件その2(11月28日までの報道)
1)県警が自宅から複数押収したライフル型エアガンは、大人の体に被弾の痕を残す威力を持つとのこと。三男の体からもかさぶた状の傷が見つかっており、幼児(長男)が撃てないような本格的なものとのこと。
捜査関係者によると、犯行に使われたとみられるエアガンの威力を検証するために試し撃ちをした結果、大人の体に赤く腫れた痕が残ったとのこと。
捜査関係者によると、男性容疑者は「長男が撃った」と説明しているが、エアガンの重さは1~5キロほどあり、形状や威力などから、県警は幼児が引き金を引くのは困難とみているとのこと。
2)福岡県田川市は8日、被害者となった三男が生まれて以降、子育てや福祉の担当職員が男性容疑者の自宅を16回訪問していたことを明らかにした。このうち、実際に成育状況を確認できたのは生後3カ月時の1回だけ。生後4カ月と8カ月の乳幼児健診も受けていなかったとのこと。
市によると、妊娠が分かって以降、市が母親の女性容疑者の携帯電話に連絡した36回のうち、会話できたのは8回。自宅などで面談できたのは9回だったとのこと。
昨年7月5日、市と田川児童相談所に「三男の泣き声がしない。姿を見かけない」と市民から相談があった際は、児相職員が自宅を訪ねたが不在だった。市は同6月25日に女性容疑者が市役所を訪れた際、三男にあざが見つからなかったことなどから、対応しなかった。母親が7月25日に来庁した際は、市職員の目視であざなどは見つからなかったという。
3)死亡した三男は、身長六十数センチ、体重6キロ未満と生後2~5カ月相当の発育だった。低栄養の状態で、県警は育児放棄の可能性もあるとみて養育状態を調べている。
捜査関係者などによると、三男の身長は生後4~5カ月相当、体重は同2~3カ月相当だった。厚生労働省の乳幼児身体発育調査(2010年)によると、1歳4~5カ月の平均身長は78・8センチ、体重は10・03キロで、三男は大幅に下回っていたとのこと。
4)三男が生きている間、市職員が女性容疑者らに会ったのは18回。支援の必要性のランクを格上げ後だけでも自宅や市役所などで12回面会したほか、電話でも7回会話している。(同5月には、自宅訪問した市職員が子供だけが家にいることに気付き、管轄する県田川児相に連絡。駆けつけた児相職員が帰宅した藍容疑者に注意した。これを受け、市は支援の必要性のランクを1つ格上げした)
しかし、この間、三男を直接確認したのは昨年6~7月の2回だけ。そのときは職員が抱くなどしたが不審な様子は感じず、それ以外のときは「親に預けた」「夫が面倒を見ている」と説明を受けたとのこと。
市の担当者は「母親とは関係性を作れているという安心感があった。具体的な情報もなく、虐待があるという認識はなかった」と説明。女性容疑者への聞き取り以外に生活実態を確認していなかったことを認めたとのこと。
5)三男、12月1日に肺炎による死亡が確認されていますが,エアガンの傷痕以外にも体にあざがあったとのこと。
6)県警は11月27日、三男を十分に世話せず、低栄養状態による肺炎で翌12月に死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の疑いで再逮捕した。
再逮捕容疑は共謀し、昨年9月上旬ごろから同12月1日まで、三男に医師による専門的な診療を受けさせず、自宅に置き去りにして外出するなどし、重度の低栄養状態に基づく肺炎による急性呼吸不全で死亡させたとしている。
11月下旬から高熱などの初期症状があったにもかかわらず診療を受けさせなかった両親の刑事責任を問えると判断した。
捜査1課によると、三男の体には複数の骨折が確認され、体重は約6キロと同年齢の平均を大きく下回っていた。男性容疑者は「置き去りは認めるが、骨折や低栄養は分からなかった」と一部否認し、女性容疑者は黙秘しているとのこと。
7)司法解剖などの結果、昨年9月上旬以降にできたとみられる複数の骨折の痕が見つかったことも明らかにした。県警は両親が十分な食事を与えず、エアガン以外の方法でも暴行していた可能性があるとみて追及するとのこと。
8)捜査関係者によると、任意の捜査段階では「ご飯は食べさせていた。亡くなる直前まで異常はなかった」と話したという。
県警によると、両容疑者は生後8カ月の昨年3月ごろまでは病院で予防接種などを受けさせていたが、その時点での体重は正常だった。その後、虐待がエスカレートした可能性もあるとのこと。
9)県警は今月6日、エアガンを発射しBB弾を多数命中させてけがをさせたとして傷害容疑で両親を逮捕。福岡地検は27日、同容疑について処分保留とした。
10)知人らによると、男性容疑者は幼い時に両親が離婚し、父親と暮らしていた。高校卒業後は土木業を営む父の仕事を手伝いながら一時大学に通った。女性容疑者は中学卒業後、ヘルパーの資格を取って福祉施設などで勤務。2人は18歳の頃、自動車学校で知り合い、妊娠を機に結婚したとのこと。
11)捜査関係者によりますと、医師の診断などから、三男が極度の低栄養状態に陥ったのは、死亡するおよそ1カ月前からとのこと。
時系列
2016年 次男が病死
2018年
01月 長男に虐待の疑いで通報
05月 長男と女性容疑者が児相を訪れるが異常はなし。
06月25日 児相と市が様子を確認していた。
07月05日 三男の姿が見えないと匿名の情報。
07月25日 母親と三男が来庁した際は目視でアザなどは無かった
09月上旬以降 複数の骨折(この時期の骨折と推定)
11月01日頃から極度の低栄養状態になると推定。
11月 1歳の三男に対してエアガンでの虐待の疑い
12月01日 三男が肺炎で搬送されるが死亡、エアガンの痕が確認される。
2019年
07月 次女が生まれる。
11月06日 両親が傷害の疑いで逮捕
11月08日 二人を送検。
11月27日 二人を保護責任者遺棄致死の疑いで再逮捕
こんなところですね。
7月下旬には目視でアザなどが無かったのに、9月以降に複数の骨折、極度の低栄養、エアガンでの虐待とすごい速度で虐待が加速してますね。
8月9月で何か、環境に変化でもあったのかな?事業の不振など経済的問題とか、夫婦仲が悪くなったとか?
男性容疑者がおむつの交換や沐浴(入浴)などさせていたかは不明だけど・・・少なくとも、おむつを替えたり、着替えさせたりしていたであろう母親の女性容疑者は低栄養状態には気づいていたはずですよね。
だから、黙秘しているのかな?
次回に続く
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