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2020/03/20

神奈川県相模原市障害者施設虐殺事件その9(一審判決死刑)

長文注意
***第十三回公判(2月10日)***
証人尋問
被告と面談した精神科の医師
供述調書や精神鑑定記録、昨年5月の被告との面談を基に意見を述べたとのこと。
 
1)大麻の長期乱用によって犯行を思いついてから実行するまでの全過程で、妄想や高揚感などが継続する「大麻精神病」だったと診断。 「犯行は病気が正に主役を演じたと理解すべき」と結論付けたとのこと。
 
別の報道では
「被告は大麻乱用による大麻精神病で、異常な精神状態が持続していた」などと証言したとのこと。
 
また男性医師は、「大麻を乱用してから事件に至るまでの植松被告は思考や判断能力など、多くの領域で本来の被告本人とは違う状態だった」との考えを述べたとのこと。
 
大麻乱用によって妄想や高揚感などが持続する「大麻精神病」だったと診断、精神鑑定医の主張を否定しました。そのうえで、大麻の長期乱用によって起こりうる「大麻乱用精神病」という極めてまれな症例と指摘して、「自分で重度障害者を殺害する」といった思考に影響を及ぼしたと分析したとのこと。
 
起訴後の鑑定書や被告との面談などから分析した結果を報告した。大麻の使用頻度が増えた事件の約1年前から、被告の粗暴な行動が増え「障害者は安楽死すべきだ」と考えるようになったと強調したとのこと。
 
幼少期から大学卒業まで明るいお調子者だった被告の人格が、事件の約1年前に過激な主張をするなど異質に変化したことを挙げ、週4~5回の大麻乱用による大麻精神病の影響があると指摘したとのこと。
 
2)先週被告の精神鑑定人が、「犯行は本人の強い意思によるもの」と大麻が犯行に与えた影響はほとんどなかったと認定したことについて、「人格障害と大麻による障害を混同している。 大麻の影響を過小評価した診断」と意見したとのこと。
 
***第十四回公判(2月12日)***
遺族らの意見陳述
詳細は省略します。
 
***論告求刑公判(2月17日)***
検察側は、「被害結果は類例を見ず、極めて重大。 極めて残酷で人命軽視が甚だしい犯行」と厳しく非難。
 
さらに、「精神鑑定人には、公平さや能力に疑いがなく、信用性は高い」などとして、犯行当時、完全責任能力が有していたことを指摘した。
 
 その上で、「大麻使用の影響は小さく、死刑を回避する事情になりえない。 極刑以外に選択の余地はない」として、被告に死刑を求刑したとのこと。
 
 別の報道では
検察側は「およそ1時間の短時間に19人の尊い命を奪い、単独犯が犯した殺人事件として被害者数が類を見ない多さだ」と指摘し、「このような犯罪が決して許されないことを社会にき然と示す必要がある」などと述べたとのこと。
 
その上で、「被告には犯行時、完全責任能力があり、極刑以外選択の余地はない」として、被告に死刑を求刑したとのこと。
 
死刑が求刑されたとき、被告はほとんど表情を変えることはなかったとのこと。
 
被告は最終意見陳述で「どんな判決でも控訴しない。一審だけでもとても長いと思った。貴重な時間をいただき、申し訳ない」と述べたとのこと。
被告は黒いスーツ姿で出廷。証言台の席に座り、まっすぐ前を向き、はっきりとした声で「寝たきりなら楽ですが、手に負えない障害児もいる」「この裁判の本当の争点は、(世の中の人が)自分が意思疎通をとれなくなった時を考えることだ」などと数分間、自説を述べたとのこと。
 
弁護側は最終弁論でこの鑑定(責任能力有り)に対して、長期間にわたり良好な友人関係を築いてきたような被告を人格障害と診断するのは整合的ではない、などと訴え、内容に不備があると主張したとのこと。
 
***判決公判(3月16日)***
1)判決は死刑(求刑:死刑)
 
2)裁判長は19人もの命を奪った結果を「他の事例と比較できないほど甚だしく重大だ」と指摘。「酌量の余地はまったくなく、死刑をもって臨むほかない」と結論付けたとのこと。
 
別の報道では
「19人もの人命が奪われたという結果が他の事例と比較できないほど甚だしく重大」「計画的かつ強烈な殺意に貫かれた犯行で、酌量の余地は全くない」などとして、被告に死刑判決を言い渡したとのこと。
 
3)判決は、被告が園で働く中で、激しい行動をとる障害者と接したことや、同僚が障害者を人間として扱っていないと感じたことから、重度障害者は家族や周囲を不幸にすると考えるようになったと指摘。過激な言動を重ねる海外の政治家を知り、「重度障害者を殺害すれば不幸が減る」「障害者に使われていた金が他に使えるようになり世界平和につながる」と考えたと動機を認定したとのこと。
 
4)こうした被告の考えについて、判決は「到底是認できないが、病的な飛躍はない」とした。「大麻の合法化を考えていることからヤクザに狙われている」といった妄想もあったが限定的で、目的に沿って計画的に行動しており、完全な刑事責任能力があったと認めたとのこと。
 
5)裁判長は「大麻の長期常習者ではあるものの、大麻精神病に罹患していたとの疑いは残らない」と指摘したとのこと。
 
6)事件前日までに自宅から刃物を持ち出し、結束バンドやハンマーを購入するなど、「計画性が認められる」と述べた。犯行後に出頭しており、違法性も認識していたとしたとのこと。
 
7)判決によると、被告は16年7月26日未明、津久井やまゆり園に侵入。当時19~70歳だった入所者の男女19人を包丁で刺して殺害し、24人に重軽傷を負わせたほか、夜勤担当の職員の男女5人を結束バンドで縛り、このうち職員2人を負傷させたとのこと。
 
8)判決後、被告は右手を挙げて、「あっ、すいません、最後にひとつだけ」と言葉を発しようとしましたが、裁判は強制的に終了したとのこと。
 
***3月17日の報道***
最後に発言しようとした内容について、判決公判後、接見した読売新聞が、被告の説明を報じている。彼は「世界平和に一歩近づくためには大麻が必要と言いたかった」と面会室で語ったとのこと。
 
こんなところですね。
19人殺害ですから、責任能力が認められれば死刑以外の判決は無いでしょうね。
死刑求刑の時も動揺した様子が無いので、犯行計画時から、死刑になる事は想定していたんでしょう。なので、これは覚悟の犯行だろうと思います。
 
まー意味不明な被告人質門でしたが、私が考える動機はこうです。
その前にこの結果に至る前の前提条件です。
 
A)被告は死刑になる事を覚悟の上での犯行
B)やまゆり園で仕事をした直後は障害者に対して好意的に見ていた。
C)しかし、一生懸命介護をしても給料が安く、報われない仕事だと考えていく。
D)被告はお金が欲しかったが、借金が増えていた。
E)大麻を常用していた。
 
大麻の影響がどれほどあったのか?は不明です。判決の通り、計画的で合理的、状況に合わせた臨機応変な対応など、責任能力に問題は無いと思います。
 
私が考える動機は、幾つかの価値観が無意識に「すり替えられた」事で、自分に都合の良い論理を作り上げた結果だと考えています。
 
順番にいくと
い)大麻を使えば簡単に幸福に成れるが、大麻を購入する為に仕事をしなければならない。
ろ)やまゆり園で仕事を始めるが、仕事がキツイ割りに賃金が少なく、搾取されていると感じる
は)搾取=殺されている(つまり自分は殺されている状態だと考える、これは被告人質門で出ている言葉の裏返し)
に)自分が殺されない為には自分を殺している人間を殺せば良いと考える
(障害者がいなければ、自分はこの仕事をやらなくても良い、あるいは、障害者がいなければ、殺されない)
ほ)自分の為に誰かを殺すと言う論法がすり替えられて、自分に良い事は、社会にとって良い事だと考える。
へ)元々、承認欲求が強く、世間に賞賛されたい願望があり、社会にとって良い事をすれば英雄に成れると考える
 
とこんな流れで、本来は自分の不満から始まっている動機が、いくつも別の物に「すり替えられて」独善的な思想を持つに至ったのではないかな?
 
「障害者が社会に迷惑を掛けている」と言うのも「自分の仕事が大変だから(自分に迷惑を掛けている)」と言う「すり替え」なんじゃないかな?
 
他にも、例の7つの秩序を見ると、「カッコ良いから」と言う理由などがあるので、被告はイメージを優先する直感タイプの人間なのかもしれませんね。
 
思い込み易い人と言うのも世の中にはいるんですよね。
私の印象に残っているのは、稚内の主婦(母親)を息子が殺害する為に、友人をそそのかして、友人に母親を殺させた事件ですね。
そんな話信じるの?って事も、人によっては信じてしまう事があるんですよね。
 
被告本人が控訴しないと言っているので、控訴はされないと思いますが・・・
 
最後に亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

参考リンク
神奈川県相模原市障害者施設虐殺事件その8(一審公判2)

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