兵庫県宝塚市ボーガン家族3人殺害事件
6月4日(木)午前10時15分ごろ、兵庫県宝塚市安倉西の住宅で「女性の耳のあたりに矢のようなものが刺さっている」と消防に通報する事件が起きている。
警察によると、現場となった住宅内で70代の女性と40代の女性が死亡しているのが確認され、住宅内で倒れていた20代の男性1人が病院に搬送されているとのこと。
また、近くの家に逃げ込んだ40代の女性も負傷していて病院に搬送されているとのこと。
警察は、被害者の親族とみられるこの家に住む大学4年生の男性容疑者(23)を、家の前で殺人未遂容疑で現行犯逮捕したとのこと。
逮捕容疑は4日午前10時15分ごろ、自宅で女性らを殺害しようとしたとしている。
現場は中国自動車道宝塚インターチェンジの南約1キロの住宅街。
目撃者によると、現場の路上には血だらけの女性が倒れ、そのかたわらで、容疑者とみられる男がぼうぜんと立ち尽くしていたとのこと。さらにもう一人の女性も負傷しており、「首に長い矢が刺さっていて、驚いた」とのこと。
別の目撃情報
「素直に出てきた。何も暴れもしていない。手錠はめられて出てくるところを見た。」
別の住民は、黒色の長袖、長ズボン姿の容疑者が、自宅前にぼうぜんとした様子で立っているのを目撃した。間もなく駆けつけた警察官に声をかけられ、連れて行かれたと話したとのこと。
容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているとのこと。
現場の住宅内から凶器とみられるボーガンが見つかり、矢が5本使われていたとのこと。
ボーガンの矢は全部で5本撃たれていた。40代女性と70代女性、20代男性はいずれも頭部付近に矢を受け、おばは首を撃たれていたとのこと。
容疑者は「家族全員殺すつもりだった」と供述しているとのこと。
住宅の1階の部屋で70代の女性が、また台所兼リビングで40代の女性が、ともに頭に矢が刺さった状態で死亡していた。さらに、風呂場で倒れていた20代の男性は矢が2本刺さりケガをしていて、別の40代の女性は首に矢が刺さった状態で近くの家に逃げ込み病院に搬送されたとのこと。
病院に搬送された40代の女性は容疑者の伯母で、死亡した70代の女性は祖母、40代の女性は母親、搬送された20代の男性は弟とみられるとのこと。
ボーガンは家の1階のリビングで見つかったということで、このボーガンは容疑者が所有していた物とのこと。
ボーガンは1階リビングで見つかり、長さは50センチ以上だった。
近所の人によると、3年ほど前に容疑者くらいの年齢の男性が母親くらいの年齢の女性と言い争いをしている声が聞こえたとのこと。別の近所の人によると、同じく3年ほど前に、祖母とみられる70代の女性が「孫から怒られたり文句を言われたりする」と話していたことがあったとのこと。また、事件が起きた家には元々祖母が1人で住んでいて、その後母親と息子2人が引っ越して来たという話もあるとのこと。
警察の記者会見(4日午後)
「殺人未遂の通報があり、警察官が現場に駆け付けた。3、4軒隣の家の前に被害者(おばとみられる50歳ぐらいの女性)がいた。救急からも『他に負傷者がいる』との情報があり、1階の居室に70代と思われる女性、1階の台所兼リビングに40代と思われる女性、1階の浴室の前に20代の男性が倒れていた。70代女性は体の右を下側にして倒れていた。40代女性はあおむけ。20代男性はうつぶせだった」とのこと。
「警察官が現場に駆け付けたところ、被疑者が(家から)出てきて『おばさんをボーガンの矢で撃ちました』と話したので現行犯逮捕した」
負傷部位は。
「70代女性は後頭部、40代女性は左頭部、20代男性は頭部に2本の矢が刺さっていた。おばとみられる女性は左の首」
ここからは記者会見とは別の報道
負傷者である容疑者の40代のおばは、助けを求めて外へ逃げ出した。
「家の中に入れてください。助けてください。撃たれた」
近所の主婦が玄関ドアを開けると、血だらけの女性がこう叫んで駆け込んできた。耳の近くの首に数十センチはあるかという長い矢が刺さり、女性はそのまま玄関先でしゃがみ込んだとのこと。
矢は長く、片側の耳付近から反対側の耳付近にかけて貫通しているようだった。出血はわずかで「おいに撃たれた」と話していたとのこと。
40センチ以上の長さの矢が計5本放たれており、一部は貫通していた。至近距離から発射されたとみられるとのこと。
近所の主婦(38)は現場となった容疑者の親族宅について「何回も警察官が来ていた。近所からクレームが入っている感じだった」と話したとのこと。
70代の女性は矢が後頭部を貫通し、40代の女性は頭の左側を撃たれて現場で死亡が確認されたとのこと。
住民らによると、亡くなった祖母(75)が25年ほど前から住んでおり、容疑者らは数年前から同居を始めたとのこと。
学校関係者によると、容疑者は宝塚市内の中学校を卒業後、兵庫県三田市内の高校に入学。その後、神戸市内の大学に進学したとみられるとのこと。
かつて同じ集合住宅に住んでいたという80代の男性らによると、容疑者の母は離婚しており、弟との3人暮らしだったとのこと。「小学校高学年ぐらいから不良っぽい感じだった。あいさつもしないので印象は良くない」と話したとのこと。
県警の発表によると、死亡した祖母と弟と同容疑者は同じ住所で、母は近くで別に暮らしていたとされるが、近隣には知られていないとのこと。近くに住む男性会社員(62)によると、現場となった民家は1996年に購入され、祖母が入居。その後しばらくして母子も出入りするようになったとのこと。
逮捕された大学生の弟の死亡が新たに確認され、死者は3人になったとのこと。
病院で治療を受けていた弟(22)の死亡も新たに確認された。容疑者の伯母(49)は、いまも病院で治療中。
容疑者(23)が重傷を負った伯母について「電話で自宅に呼び出した」と供述しているとのこと。県警は、3人を襲った後に到着した伯母を玄関付近で撃ったとみて調べているとのこと。
被害者ともみ合った形跡がないことから、県警はいきなり襲ったとみているとのこと。
被害者はいずれも着衣に目立った乱れはなく、争った形跡もないとのこと。
捜査関係者によると、容疑者は死亡した3人を襲撃した前後に、別の場所にいた伯母を電話で呼び出し、到着後に玄関付近で襲ったという趣旨の供述をしているとのこと。
自宅内を捜査員が確認すると、1階の部屋で祖母(75)が倒れているのが見つかり、リビング兼台所で母親(47)、風呂場前(洗面所)で弟(22)が見つかりました。
時系列
1996年 現場住宅に祖母が住み始める。
事件の数年前に容疑者ら3人が同居を始める。
2020年
06月04日
10:15頃 通報
10:20頃 逮捕
こんなところですね。
被害者の傷の情報から襲撃の状況を推測すると
70代女性は後頭部
40代女性は左頭部
20代男性は頭部に2本の矢が刺さっていた。
おばとみられる女性は左の首
祖母1階の部屋で後頭部を撃たれて死亡。
母、リビング兼台所で左頭部を撃たれて死亡。
弟、洗面所で頭部を2度撃たれて搬送後に死亡。
伯母、左の首を撃たれて重傷(玄関付近で撃たれた?)
ここまでの情報を見る限り、布団の上で倒れていた被害者はいないんですよね。
つまり、無防備に寝ている被害者を撃っているわけでは無いんですよね。
おまけに、被害者の発見場所は別々で、弟については洗面所です。
これは、各被害者が自分で移動している事を示していますね。
ここで疑問なのは、本当に計画的な犯行なのか?です。
犯行計画の最大の目的は目的の達成です。
この事件の目的は家族全員の殺害なので、確実に殺害するなら、被害者が無防備な状態を狙うはずですよね。
その意味では、被害者が自由に動ける状態での犯行(狙撃)は確実性が低いと思うわけです。
更にもう1点、死亡した3人が頭部を撃たれているのに、伯母は首を撃たれている。
死亡した3人が無防備な状態で容疑者が接近し頭部を狙い撃っています。
これは、頭部を狙い撃てない状況で狙撃している為に的を外したと考えています。
それは、屋内に残る遺体を隠していない為、伯母が訪問すれば確実に遺体を発見してしまう。
遺体を発見されて警戒される前の玄関付近で狙撃するしか選択肢が無かったからだろうと考えています。
もし、計画的なら遺体を隠して、屋内に引き入れ、逃亡方法を奪ってから犯行を行うと思うんですよね。
と言うわけで、犯行の決意は少なくとも、当日の朝、起床してから殺意が沸き上がってからなのではないか?と考えています。
しかし、ここで二つ目の疑問は「ボーガン」にこだわる理由です。
例えば、高齢の祖母はボーガンでなく、包丁で刺殺でも、扼殺でも絞殺でも殺害は可能ですよね?
マスコミでも報じられていますが、これまでボーガンを使った事件が無かったわけではありません。
なので凶器として選択しても不思議では無いです。
けれど、適材適所と言うには、ちょっとどうかな?と思うわけです。
離れた場所から狙撃しているわけでは無いので、その意味ではボーガンでなければならない理由が無い。
なぜ、包丁やナイフでは無く、ボーガンなのか?
強いて可能性を挙げるなら、「血を見たくない」「人を刺す感触を感じたくない」と言うところでしょうか?
言い換えると「人を殺害する実感を感じたくない」って事なのかな?
だけど、家族全員を殺害する強い殺意を持ちながら、そんな事があるのだろうか?
単純に銃(ボーガン)を撃ちたいと言うような単純な理由の場合もあるかもしれませんけどね。
そのあたりを考えた場合、責任能力は問題無いのか?と言うのも疑問として出てきますね。
最後に、逃げ出した伯母を殺害する為に追いかけて無いんですよね。
警察が発見した時、容疑者はボーガンを持っていませんでした。
呼び出してまで殺害しようとした人物を逃げたからと言って、簡単に諦められるのか?
ここも矛盾しているような気がします。
捜査は始まったばかりですが、容疑者は逃亡せずに無抵抗で逮捕されてますし、覚悟の犯行と見て良いと思います。
なので自白が期待できますね。
とにかく、動機が知りたいですね。
続報を待ちましょう。
参考リンク
兵庫県宝塚市ボーガン家族3人殺害事件その2(続報)
参考リンク
兵庫県宝塚市ボーガン家族3人殺害事件その2(続報)
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コメント
相模原以来の残忍でクレイジーな事件です。
ニュースでは矢で2人殺害と聞き、戦国時代かと思いました。まったく狂人というのは居なくなることがないですな。
投稿: AKICHI | 2020/06/08 23:10