京都アニメーション放火殺人事件その10(ツルネ―風舞高校弓道部―)
続報です。
容疑者が盗用されたとする作品名が出てきました。
1)容疑者(42)=鑑定留置中=が「ツルネ―風舞高校弓道部―」など複数の京アニ作品名を挙げて「自分の小説を盗まれた」と供述しているとのこと。
2)捜査関係者によると、容疑者は作品全体ではなく一部の場面について「盗用」と主張。別の複数の京アニ作品も挙げて、それぞれシーンの一部が自分の小説からの盗用だと供述しているとのこと。
3)小説を書いたのは生活保護から抜け出すことを考えたのがきっかけだとも述べているとのこと。
4)事件の約半年前にはインターネットの掲示板サイトに「ツルネでもパクってやがる」などの投稿があり、府警は関連を調べているとのこと。
さて、こんなところですね。
ツルネの情報としては
第7回京都アニメーション大賞小説部門審査員特別賞を受賞。
今年が11回なので4年前ですね。(2016年)
2016年12月に小説が刊行(タイトルは「夜多の森弓道場」)
NHKでアニメ放送
2018年10月22日から2019年1月21日
これを時系列に入れると
1978年 3人兄弟の次男として生まれた。
1986年頃? 父親が2番目の奥さん(実母)と離婚(容疑者9歳)、父親が子供3人を引き取り、埼玉引っ越す。(時期は推定)
1993年頃? 中学2年の時に引っ越し(時期は推定)
1995年04月 埼玉県立高校の定時制に入学
非常勤職員として埼玉県文書課に勤務(3年間)
1999年頃 父親が事故の怪我原因で廃業、その後、自殺(容疑者21歳、時期は推定)。
1998年03月 定時制高校を卒業
2006年春 下着泥棒の疑いで警察に任意同行?
2008年末 常総市鴻野山の雇用促進住宅に入居(2010年から2008年末に訂正)
2009年 郵便局に勤務
2012年04月06月にかけて、近隣と騒音トラブル
2012年06月 城県内でコンビニ強盗、懲役3年6月
服役中に精神疾患の治療の為、服薬を始める。(容疑者37歳)
2016年01月 出所、その後、保護観察施設に入寮。
2016年07月頃 保護観察施設を退寮、さいたま市のアパートに入居
12月 ツルネの原作小説が刊行
2018年08月 大音量での近隣トラブルで通報
秋 京アニの公式サイトに殺害予告等の複数回の書き込み
10月22日 ツルネ放送開始
2019年
01月21日 ツルネ放送終了
01月 容疑者の書き込みは不明だが、ネットに「ツルネでもパクってやがる」の書き込み(時期は推定)
03月 大音量での近隣トラブルで通報
05月 容疑者が精神科の通院と服薬を中断
07月
14日 容疑者が隣人とトラブルで通報
時期不明 口座から約10万円を引き出す。
15日 新幹線で京都に移動
14:20頃 容疑者とみられる男の目撃情報(スタジオ西側コンビニ)
15:30頃 JR六地蔵駅で京都駅方面行きの電車にのる
その後、京都市内のホテルに宿泊
16日
10:30頃 JR京都駅前のネットカフェに3時間滞在
12:35頃 ネットカフェを出る
14:00頃 宇治市内の防カメに男とみられる映像
午後 現場付近を男とよく似た人物が往復
その後、京都市内のホテルに宿泊
17日
11:15頃 現場4kmの宇治市内の防犯カメラに男と見れらる映像(午前中に携行缶等をホームセンターで購入した)
13:00頃 500m離れた公園で容疑者とみられる目撃情報
14:00頃 京アニ本社付近の防カメに男が台車を押す姿が写る
15:00頃 現場のすぐ側で容疑者とみられる人物の目撃情報
16:00頃 500m離れた公園で台車に乗った携行缶と容疑者とみられる目撃情報
その後、公園で野宿したと思われる。
18日
08:00頃 500m離れた公園で容疑者の目撃情報
09:00頃 玄関のシャッターを開け玄関を解放していた。
10:00頃 現場から150mのGSでガソリンを携行缶で販売
10:30頃 事件発生
10:35頃 通報
19日
06:20 鎮火
20日 逮捕状を取る
26日 容疑者の自宅を捜索
31日 34人の殺人で逮捕状を再取得
2020年
05月27日 容疑者逮捕、送検
こんな感じになりますね。
ツルネの放送が、出所後なので放送を視聴していも不思議では無いです。
そして、本人の書き込みか不明ですが、放送終了の頃に、「ツルネでもパクってやがる」と言うのも、本人の書き込みだとしたら、時系列としての矛盾はなさそうです。
だとしても、犯行が半年後になっている理由が分かりません。
しかし、実はテレビ放送の全13話に加えてOVAの第14話があってそちらの発売は2019年5月1日です。
容疑者がこの14話を見たのか?と言うのは今のところ情報がありません。
しかし、この5月と言うのは、容疑者が精神疾患の治療を中断した時期と一致していますね。
それでも、まだ2か月の空白の時間がありますね。
それと、実は服役中にも「パクられた」って話をしている事が説明できません。
まー「ツルネでも」の「でも」なので、ツルネ以前に容疑者の書いた小説にもパクられたと感じる部分があるのかな?と思うわけですが・・・
ふと気になるのは、小説を書き始めた理由が「生活保護からの脱出」なんですよね。
2008年末に入居した雇用促進住宅では最終的に200万円以上(損害金込み)の家賃を滞納している。
ただ、2009年には郵便局で働いているので、このあたりでは、生活保護は受けていないだろうね。
そうすると、2009年からコンビニ強盗で逮捕される2012年6月までの間で生活保護を受ける期間があったと言う事なんでしょうね。
この3年ぐらいの期間の中で小説を書き、それを京アニ大賞に応募したと・・・でも、服役中にはすでに「パクられた」と話しているので、応募から半年から1年ぐらいは、時間が無いと、パクられた事が分からないはずですよね?
そう考えた場合、もう一つのパクられた作品が放送された時期は2011年から2012年6月にかけてと言う事になりそうですね。
この時期に放送されているのは
けいおん(2010年4月ー9月)
日常(2011年4月ー9月)
氷菓(2012年4月ー9月) 2020/09/03訂正 氷菓子→氷菓
ただ、この3つとも、原作があるんですよね。
もし、「パクり」っていうなら、制作の京アニではなく、原作者の方を恨むのでは?と思うのですが・・・
京アニを恨むとしたら、原作には無い、演出やシーンなどのパーツが「パクられた」と言う事なのかな?
このあたりは、容疑者の話を聞くしかないでしょうね。
それでも、事件までの空白の時間がちょっと長すぎる気がするんですが・・・何か別に原因になる事があったのかな?
そういえば・・・精神疾患が診断されたのは服役中なんですよね。コンビニ強盗前に生活保護は受けられたのかな?
続報を待ちましょう。
参考リンク
| 固定リンク
コメント
ものすごく細かいことなので掲載はしなくて大丈夫なのですが。
2012年4月-9月に放送されたのは「氷菓」ですね。ジャンルとしては推理モノです。
投稿: つれづれ | 2020/08/02 17:06
つれづれさん、こんばんは
推理ものだと、彼の小説の学園ものとは、ジャンルが異なりますね。
ただ、容疑者がどんな点を「パクられた」と感じているのかが?がわからないので、なんとも言えないかもしれませんね。
投稿: ASKA | 2020/08/02 18:17
あぁ、言葉が足りませんでした。
記事だと氷菓子になってたのでその訂正のつもりでした。
それと氷菓は推理モノですが主人公とヒロインは共に古典部に属する高校生で、学園モノでもあります。
容疑者がパクられたと主張するツルネ第5話は閲覧できるあらすじや感想から想像するに、弓道部で合宿に行き買い出ししたりトラブルに遭遇したり風呂に入ったりして主人公含む団体戦メンバー5人の友情が深まった回だったようです。
部活を題材とした創作作品では割とよくある合宿回のように感じました。新奇性があるとすれば、主人公達5人(雑用係)への呼称ですがこれはイントネーションの問題なので小説とは無関係でしょう。
京アニを好んで見ていた容疑者が小説を書いた場合、よほど意識して差別化しないと京アニの作品と似た言い回しや流れが出てしまっていたのではないかと思われます。
その似た部分を盗作されたと感じたのかもしれませんね。
投稿: つれづれ | 2020/08/31 00:12
つれづれさん、こんばんは
すいません、「氷菓子」ではなく「氷菓」ですね。
ご指摘ありがとうございます。
先入観が強かったのか、最初のコメントで気付きませんでした。
イメージや先入観があると、それに関連した文章を書いた時にその影響が無意識に出ますよね。
本人が客観的に判断できないと、それに気付けないかもしれないですね。
投稿: ASKA | 2020/09/03 18:43