神奈川県座間市9名バラバラ事件その14(一審公判3)
審理は、9人の被害者を殺害順に3組に分けて行われる。
(1)2017年8月の3人
(2)同9月の4人
(3)同10月の2人
中間論告や弁論もグループごとに行う。
殺害順
2017年
8月23日Aさん(女性当時21)
8月28日ごろBさん(女性当時15)
8月30日ごろCさん(男性当時20、Aさんの知人)
9月
Dさん(女性当時19)
Eさん(女性当時26)
Fさん(女性当時17)
Gさん(女性当時17)
10月
Hさん(女性当時25)
Iさん(女性当時23)
第十回から第十六回公判
4人目から7人目までの被害者の審理
***第十回公判(10月21日)***
冒頭陳述
1)検察側は被告が17年8月に3人を殺害した後も、四つのツイッターアカウントで不特定多数の女性とつながっていたと指摘した。所沢市の女子大生とは9月13日にやりとりを始め、同16日未明に会って一緒にアパートに行ったが、「金を引っ張れそうにない」と判断し、首を絞めて殺害したとしたとのこと。女子大生が被告と知り合った後も美容院の予約を入れていたとも述べたとのこと。
同県春日部市の女性(当時26歳)とは同24日に会い、その日のうちに殺害したとしたとのこと。女性は被告のアパートに来てからも部屋を出入りして、元夫にネット交流サービス(SNS)で「死ぬの怖い 嫌だ」「うちが死んだら悲しむ?」とメッセージを送り、通話もしたといい、被告は「帰られる前に殺して金を奪おう」と決意したと説明したとのこと。
福島市の女子高生(当時17歳)は同28日、被告宅を訪ね、夕方には母親に「ごめんなさい」「今から帰ります」とメッセージを送ったが、眠っていたところを被告に殺害されたとしたとのこと。
2日後の同30日にはさいたま市の女子高生(当時17歳)をアパートに誘い込んだが、金を引っ張れないと考え、殺害したとしたとのこと。
また、被告はSNSで知り合ったほかの女性を同14~23日にアパートで寝泊まりさせたが、金を引っ張れるかもしれないと感じ、殺害しなかったとしたとのこと。所沢市の女子大生が殺害されたとされる時間帯には、この女性を一人でカラオケ店に行かせていたとしたとのこと。
別の報道では
検察側は冒頭陳述で、4人は一緒に自殺する人を募集するツイッターの投稿などがきっかけで被告と知り合ったと説明。被告に殺害されることを承諾しておらず、性的暴行や所持金を奪うことへの同意も一切なかったとしたとのこと。
別の報道では
女子高生の母親の話を元にした検察側の冒頭陳述によると、女子高生は母と兄と同居し、将来の夢は保健室の先生だった。母親に叱られ家出したこともあったが、すぐに帰っていたとのこと。
ツイッターで不特定多数の女性と連絡を取り合っていた被告と女子高生が初めて接触したのは2017年9月18日。女子高生が「一緒に死にたい」「自殺する」などとツイート。被告がこれに反応し、同26日から無料通信アプリLINE(ライン)でのやりとりが始まる。女子高生は翌27日、高速バスで東京に向かい、28日に被告と合流。2人で被告の家で過ごしたとのこと。
2)弁護側は、4人の被害者はSNSで自殺願望を示して被告のアパートに行き、翻意もしていないとして「被告の手で死の結果が実現することを想定していた」と述べ、殺害には同意があったと主張したとのこと。検察側が立証の柱とする被告の供述の信用性については「証拠調べを通じて疑問が生じるはずだ」と裁判員に訴えたとのこと。
別の報道では
弁護側は4人が家族との関係や容姿のことで悩んでいたと指摘し、「いずれも強く死を望んでいた」とした。殺害の承諾に関しては、「被告の所に向かって殺害されるまでの間に、引き返したり命を絶つことを撤回したりするような行動を取っていない」と主張。また、「承諾はあくまでも黙示によるものだった」と強調したとのこと。
証拠調べ(4番目の女子学生の事件)
3)母親の調書によると、女子学生は高校1年の頃から母親に叱責されると家出を繰り返すようになった。大学では成績不振が続き、殺害された当日は大学のクラス担任と3者面談をする予定だったという。母親は「(成績不振を)言い出せず悩んでいたかもしれないが、本気で死のうとしていたとはどうしても思えない」と話していたとのこと。
女子学生は翌年に控えた成人式の髪形を悩む素振りや、友人と出かける約束なども口にしていたという。被告について「9人分の苦痛、絶望を味わい、一日も早く死んでほしい」とする母親の言葉も紹介されたとのこと。
被告人質問
4)、4人目の被害者となった埼玉県所沢市の大学2年の女性=当時(19)=が殺害に同意したと思っていたかと検察官に問われ「思っていませんでした」と答えたとのこと。
検察官が女子学生と同時期に知り合った別の女性について問いただした。女子学生が来るまで女性が自宅アパートに滞在しており、被告は「朝までカラオケ店に行かせたが、遺体の解体中に戻ったので自宅に上げ、解体を続けた」と証言。検察官が女性から警察に通報される恐れはなかったのかと尋ねると、「(自分に対して)信頼や恋愛感情があり、自分が逮捕されると困るので通報しないと考えた」などと話したとのこと。
弁護側の質問に対しては、「覚えていない」「黙秘します」との言葉を繰り返したとのこと。
***第十一回公判(10月26日)***
証人尋問
1)5人目の被害者となった当時26歳の女性の母親が出廷し、「娘は自殺未遂行為を数回したことがあるが、気を引きたくてやっただけだった」としたうえで、「娘の普段の言葉などから、本当に死にたい気持ちはなかったと思う」と述べたとのこと。
また、被告には、「大切な家族を失った遺族の気持ちをわかってほしい」などと、厳罰を求めたとのこと。
2)元夫が証人出廷し、女性との間には9歳になる娘がおり、「子どものことを第一に考える人だった。(殺害に同意することは)あり得ない」と答えたとのこと。
元夫は「裕福でなかったので、食べ物や着る物も娘を優先させていた」と振り返った。
検察側は、女性は一時同居していた義理の両親と関係が悪くなり、精神的に不安定になったと指摘。17年8月に離婚し、同年9月23日にツイッターで被告と知り合うと、24日に被告宅に向かって被害に遭ったとしている。殺害への承諾があったとする弁護側の主張について、「離婚後も一緒にいたいと本人から聞いており、あり得ない」と語った。過去には「自殺を止めてほしい」と伝えられたこともあったと述べたとのこと。
別の報道では
元夫は「死にたくないし、止めてほしかったと聞いていた。本気で自殺しない確信はあった」とし、「殺害の承諾はあり得ないと思う」と証言したとのこと。
更に別の報道では
女性は事件直前、元夫に自殺をほのめかすメッセージを無料通信アプリ「LINE(ライン)」で送っていた。
尋問で元夫は、女性が過去にも自殺を図ろうとしたと明かし、「本気ではないという印象だった」と話したとのこと。
更に別の報道では
男性は、女性が殺害された当日の電話でのやりとりについて、「落ち込んでいる様子はなく、たあいもない様子だった」と話したうえで、殺害を女性が自ら承諾したかどうかについては「絶対にないと思います」と涙声で話したとのこと。
被告人質問
3)4番目に犠牲となった大学2年の女子学生=当時(19)=について、被告は一緒に自殺する口実で学生と連絡を取ったが、直接会ってからは具体的な自殺方法などの話題は出ず、悩みも「聞けなかった」と説明。殺害時の記憶は「断片的」としつつ、「相手が普通にしている状態を襲うことが快感につながった」と述べた。殺害直前に自殺を勧めたり、殺害の同意を得たりしなかったとの認識も示したとのこと。
4)犠牲者らと同時期にSNS(会員制交流サイト)で出会い、10日間ほどアパートに滞在した女性について
被告は、仕事や身なりから収入があると感じ、飲食や生活費に3万円程度の支払いをさせていたと言及。金が得られなければ殺害したか問われると「関係は良好と思っていたので(殺そうという)考えはなかった」とし、殺害するかどうかは「状況によりけりで、収入がなくても私に対して分かりやすい好意を示すなら付き合うことなどを考えていた」と述べたとのこと。
この女性は後に、親が心配しているとの理由で被告の元から離れたとのこと。
***第十二回公判(10月27日)***
被告人質問
1)被害者全員、犯行直前に玄関の鍵やチェーンロックをして逃げられないようにしていたと明らかにした。鍵を掛ける前に自分の眼鏡を外して浴室に置いていたとも述べたとのこと。
被告人質問で被告は、眼鏡を外した理由について「格闘した際に故障すると困るから」と答えたとのこと。
2)5人目の被害者である埼玉県の女性(当時26)に対し、2つのツイッターのアカウントで接触していたと証言した。「一緒に自殺をする」と「死ぬのを手伝う」の別々のキャラクター設定があったと話した。女性は事件前に離婚し、娘とも離れて1人で暮らしていました。被告は「死にたいと投稿していた女性に同調するように嘘をついた」として、1つめのアカウントで誘い出したと述べました。これまでと同様に殺害の承諾はなかったとのこと。
別の報道では
検察は2つのアカウントを使って被害者とやりとりしていたと指摘した。
その目的について被告は「『会いたい人がいるので待って欲しい』と言われたので、このキャラ設定では相性がよくないのかなと思い、別のアカウントからアプローチしました」と述べたとのこと。
殺害の承諾について、「殺害の意思確認をしないで殺したのか」と問われ、「間違いありません」と答えたとのこと。
3)弁護側は29年11月の被告の供述調書を引用し、女性から「私が寝たら殺してください」と言われ、被告が「分かりました」と答えていたと指摘した。これに対し、被告はやりとりをした可能性があると認めた上で、アパートに向かう道中での会話だったと説明。ただ、犯行直前には殺害の承諾に関する話はしておらず、意識がある状態の女性を襲ったと強調したとのこと。
殺害を決意した理由については、女性が電話などでアパートを繰り返し出入りしていたことを挙げ、「放っておいたら帰りそうだなと思い、部屋に戻ったところでいきなり襲いかかった」と述べたとのこと。
4)被告は法廷での女性の呼び方を何度も言い間違えて検察官に注意されるなど、集中力を欠いた様子も見られた。(「1人目の被害者」と「5人目の被害者」)
5)被告は女性が通話のためアパートの部屋を何度も出入りしていたことから「このままでは帰りそうだと思い襲った」と述べたとのこと。
検察側の冒頭陳述によると、女性は17年9月24日朝に被告宅を訪問。元夫と通話するなどして夕方まで複数回、部屋を出入りした後、同日夜に殺害されたとされる。
被告は、部屋を出入りしていた女性を見て「このままでは帰りそうだと思い、(部屋に)戻ってきたところをいきなり襲った」と説明。理由については「警察に通報されると困るので証拠隠滅のため」と述べたとのこと。
6)検察側は遺族の質問を代読した。「旦那さんや子どもがいたことは分かっていましたか」と問われると、被告は「はい」。「子どもがいるお母さんと知ってどう思いましたか」との問いには「何も思いませんでした」と答え、最後に「何もせずに帰してあげようという選択肢は無かったですか」と聞かれると、「無かったです」と話したとのこと。
7)検察官から、「女性は性的暴行や殺害されることを承諾していたと思っていたか」と問われると、被告は「思っていなかった」「殺されることの意思確認もしなかった」と答え、さらに「冷静に考えてみると、女性をいきなり襲うことに快感を覚えていた」とも証言したとのこと。
8)具体的な殺害方法やそれに付随する証言については、生々しすぎて今後、社会的副作用があるかもしれないので、省略します。どうしても知りたい方は別の報道を参照されるか、公判記録をお読みください(ASKAより)
***第十三回公判(10月28日)***
6番目の被害者の福島市の女子高校生=当時(17)=に関する書庫調べ
1)検察側は、女子高校生が2017年9月27日に福島駅から高速バスで東京都内へ移動し、翌28日に被告と合流して座間市のアパートを訪れたと説明。事件について「絶対に信じたくない気持ち」「犯人が許せない」とする女子高校生の母親の供述調書も読み上げられたとのこと。
別の報道では
被害者の母親は事情聴取で「娘の将来の夢は保健室の先生で、悩みのある生徒を励ましたいと話していた」「犯人は悔やんで苦しんで死刑になってほしい」と話したとのこと。
2)弁護人は、女子高校生の友人らが捜査段階で語ったとされる内容を紹介。女子高校生が事件前、たびたび「死にたい」などと口にしていたと述べたとのこと。
6番目の被害者の福島市の女子高校生=当時(17)=に関する被告人質問
2)被告は殺害の承諾や同意があったか問われると「ありません」と答えた。
被告は女子高校生について、「恋人と別れ、顔にも自信がないと言っていた。好きになってくれる人を求めて(自分の所に)来たと思った」と話した。
さらに「金払いがよかったが、寝ているところを見て襲いたくなった」などと説明したとのこと。
3)女子生徒が自殺することを心配した中学時代の友人が、事件当日に警察に相談し、約9時間半にわたってLINEで自殺を思いとどまるよう説得し、居場所を聞き出そうとしていたことも明かされた。女子生徒は夕方に「今から帰るね」と返信していたが、友人が午後9時過ぎに送ったメッセージには既読のマークがつかなかったとのこと。
被告人質問
4)検察側の被告人質問で、被告は女子生徒との合流後、コンビニエンスストアでの買い物代やタクシーの運賃、宅配ピザの代金などはすべて女子生徒が支払っており、「すごく金払いが良く、定期的に金を引っ張れると思い、口説こうとした」と証言。当初は女子生徒の気持ちを安定させて口説きやすくするために睡眠薬を飲ませたが、眠っている姿に欲情したことから、乱暴して殺害することに決めたと話したとのこと。
被告は女子生徒を布団に寝かせた後、結束バンドで後ろ手に縛り、両膝をビニールテープでつって浮かせたなどと詳細に説明。暴行前に首にロープをかけた理由について、「急に起きても絞められるように、あらかじめかけておいた」とし、実際に目を覚ました女子生徒の首を絞めたとのこと。
別の報道では
女子生徒(17)から「捜索願が出ているが、どうしよう」と相談され、家族などに「今から帰る」と連絡するよう指示したと明らかにし、「女子生徒は金遣いが荒く、『ヒモとして金を引っ張っても良いのでは』と思い、殺害せずに帰そうと思っていた」と説明したとのこと。
5)被告は、1人目から3人目の被害者には殺害前に失踪を装うよう指示していたが、この女子生徒にはそうした指示をしていない。この点については、被告は「5人を殺害しても警察が聞き込みに来ることはなく、大丈夫だと油断をしていた」と明かしたとのこと。
6)検察側の被告人質問で、被告は生徒を殺害後に「(部屋の)床に散らばった現金を奪取した」と説明。一方、弁護側は被告の供述調書に「財布から奪取した」とあるとし、「これまでの証言でも間違っていることがあるか」と尋ねたとのこと。
これに対し、被告は「今の記憶で答えたが、取り調べ時の方が(記憶が)新鮮なので正しい」などと回答。検察側が追加質問で奪取の経緯を再確認すると、「金を奪ったのは間違いないが、正確にどこからとは覚えていない」と述べたとのこと。
***第十四回公判(不明)***
情報無し
***第十五回公判(11月2日)***
7人目の被害者(埼玉県の女子高生)の被告人質問
1)首を絞めた際について「9人の被害者の中で一番抵抗が強かったのを覚えています」「ひっくり返されそうになったり首や顎をつかむ手を外そうとする力が強かった記憶があります」と述べた。
そして、「私に対する好意が感じられない、距離感がちょっと遠いなあ、口説くのは難しいなあと感じたところでいきなり背後から襲った」と述べ、殺害の同意はなかったとした。
さらに、検察側から被害者を襲う際に最初に胸を触るのはなぜかと問われると、「一番最初に触った時の反応を楽しむためです」「どういう反応をするのか分からないのが楽しかったです」と述べたとのこと。
2)被告は被害者について「死にたいという発言はなく、誰かに話をして悩みを聞いてほしかったのだと思う」などと述べた。一方で、被害者の印象や悩みの内容については「今はよく覚えていない」と繰り返したとのこと。
3)検察側は被告人質問で、女子生徒とのSNS(会員制交流サイト)上のやりとりが互いに消去されていると指摘。被告は消した理由を「思い出せない」としたが、やりとりの内容は他の被害者と同様に「『一緒に死にましょう』もしくは『殺してあげます』と言って会うことにした」と説明した。ただ、直接会ってからは「殺してくださいとか死にたいという発言はなかったと思う」と述べたとのこと。
4)被告は、女子生徒を「誘いを断れない子に見えた」とし、合流してすぐに自宅アパートへ誘い込んだと説明。ただ、自宅内で「私に好意を持たせるのは難しいと思った」ため、他の被害者よりも殺害を決断するのが早かったと述べた。殺害後は女子生徒の所持金約3万円を奪い、被告が法廷でも着用している眼鏡を購入したとのこと。
5)一連の犯行に関し、首つり自殺の方法などをツイッターで発信していた理由を、「死のうと考えている人がツイッターで検索したときに、自分のアカウントが出るように」と説明。首つり以外の自殺方法だと「自分の部屋に招く理由がなくなってしまう」などと明かしたとのこと。
6)弁護側は、捜査段階では被告が7人目の被害者の首を絞めた際について、「特に苦労した覚えもありません」などと供述していたとして、「抵抗された」とする法廷での証言と食い違う点を指摘。この点について、被告は検察側や裁判官から複数回質問された後に、「ひっくり返されそうになったという記憶は今はないのですが、抵抗が非常に強かったとは覚えています」と述べ、証言に揺らぎを見せる場面もあったとのこと。
***第16回公判(11月5日)***
中間論告、中間弁論
1)中間論告で検察側は、法廷で被告が「殺害に承諾はなかった」などと供述した点について、「記憶の有無や濃淡を区別しており、虚偽の可能性もない。十分に信用できるのは明らか」と述べたとのこと。
また、被告の供述から、4人の被害者は被告の自宅アパートで首を絞められて失神する際、いずれも抵抗していたと指摘。弁護側が主張する承諾殺人罪は成立しないと主張したとのこと。
別の報道では
「殺害の承諾の有無については、具体的な殺害状況が重要な判断要素になる」と説明。4人の被害者は「あくまで『被告と一緒に首つり自殺する』という限度でしか承諾していない」「『決心がついていなければ殺害されることはない』と考えていた」とし、「いきなり首を絞めて殺害されることまでは承諾していなかった」と主張したとのこと。
また、弁護側が強調する4人の自殺願望についても、「被告の家に行くきっかけになったに過ぎない」と述べた上で、「自殺願望があったことと、他人からの殺害を承諾していたかは全くの別問題。強引に結びつけようとする弁護人の主張には論理的飛躍がある」と批判したとのこと
2)弁護側は、被告が捜査段階で被害者の1人から「寝たら殺してください」と言われたと供述したのに、法廷では証言しないなど変遷があると指摘。被害者は死ぬことを望んでいなければ「死にたくない」と言うはずなのに、殺害直前にそうした発言もなかったとし、「承諾がなかったと言うには疑問が残る」と強調したとのこと。
別の報道では
4人全員が「首をつって命を絶つ」という提案を被告から事前に受けていたとし、「自分の意思で被告の部屋に入っており、『やめてほしい』『帰りたい』といった翻意の言動もなかった」と言及。「首を絞められた際に体を動かしたのは抵抗ではなく、身体的な反応に過ぎない。殺害の承諾がなかったと言うには疑問が残る」としたとのこと。
被告が法廷で証言した、5番目に被害にあった無職女性の「私が寝たら殺してください」という発言や、「9人の中で一番抵抗が強く、ひっくり返されそうになった」という7番目の女子生徒の抵抗時の様子について、「捜査段階の供述調書とは180度違う話。被告の供述は一貫していない」と断じたとのこと。
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